
しゅごくむつかしい言葉が飛び交ってりゅー。

「名探偵の共演」
大きな出来事
メインキャラクター:あんな
目標
ガラスの靴盗難事件を解決したい。
課題
今回のニジーはやたらとクレバーで、ガラスという素材の特性に関する高度な知識をトリックに利用してきた。
結末
【達成】
たまたま通りかかった江戸川コナンの協力で知識面のフォローをしてもらい、無事事件を解決することができた。
心の変化
【なし】
今話の物語では人間ドラマや人間心理は特段描かれていない。描写の中心は『名探偵プリキュア!』らしい基本フォーマットの面白さと、毛利探偵事務所一行のキャラクターとしての魅力。
あえていうなら、小学生ながら探偵をしているコナンに対して親近感を感じる結果となった。
バトル
ガラスの靴を素体としたハンニンダー。
苦戦


(ニジー本体はバトル前に蘭とコナンによってボッコボコにされていたが)強化ガラス製の靴による強力な蹴り技と、舞踏会のような華麗なステップで手も足も出ない。
勝利

バトル直前に見たコナンのサッカーボールシュートを参考に、プリキットライトでボールを形成して蹴り飛ばし、飛び道具でスタンさせた。
『名探偵コナン』とのコラボエピソード。
コラボ回として満点の出来でしたね。『名探偵プリキュア』らしい謎解きプロセス→バトル展開をオーソドックスに描き、『名探偵コナン』の江戸川コナン, 毛利小五郎, 毛利蘭それぞれにそのキャラらしい見せ場を与え、さらにあんなが“眠りの小五郎”役になるというコラボなら是非見てみたいイレギュラー要素もしっかり描かれました。作画も玖遠らぎ(上野ケン)が担当して全編高品質!
プリキュアファンには『名探偵コナン』の魅力が、コナンファンには『名探偵プリキュア』の魅力がばっちり伝わったんじゃないでしょうか。

なお、↑でも書いたとおり今回は人間ドラマ的な要素がほとんどなかったので、いつものノリの感想文だとあんまり書くことがありません。
重箱の隅をつつくような(ヤボな)考察遊びメインで書いていきます。
設定の整合性を調べてみる
強化ガラス製のガラスの靴

強化ガラス。自動車のフロントガラスなどでよく見かけるやつですね。
ガラスなのに多少傷が入っても簡単には割れないというタフな素材です。ただし、許容限界を超えると一気に粉々に割れるという特性も持っています。
自動車のフロントガラスなんてまさにそうですよね。小さいハンマーでぶっ叩くと、ヒビは全面に一気に広がります。
この素材は通常、ガラス板を700度以上の高温に熱し、急冷することでつくります。この際、素材の芯まで冷える速度が素材全体で均一である必要があります。もしムラができると、その瞬間に粉々になってしまいます。
このため、基本的にはガラス板のような形状のものしか強化することができません。また、限界を超えた力がかかると割れてしまう特性上、強化ガラスにしたガラスはその後切ったり削ったりの再加工ができなくなります。
ガラスの靴は、たとえば甲の部分やヒールなど、部分ごとにガラスの厚みが全然違うので、この製法では強化ガラスにすることができません。
ただもうひとつ、化学強化(イオン交換法)という製法があります。スマホの画面に使われるゴリラガラスなどと同じ製法ですね。
こちらはガラス素地を400度程度に熱した硝酸カリウムに漬けこむことで製造されます。
加熱温度が比較的低いぶん、↑の熱強化法よりは割れやすくなってしまいますが、代わりに素材の形状の自由がきくのが特徴です。
こちらでならガラスの靴を強化ガラス化することは充分に可能です。
ただし、熱した硝酸カリウムはちょっとした異物混入で爆発するリスクもある危険物です。素人に扱えるものではありません。
多数のガラス工芸品を手がけたプロフェッショナルな美佐子さんが専門知識を持って初めて可能となる処理だといえます。
「シンデレラの強い心を表現するために、強化ガラスでつくっていますから」

飾るだけのガラスの靴にそこまでする必要があるかといえば、まあ当然無いんですが、本人が言っているとおり、見えない部分にこだわることそのものがアーティストとしての彼女の作家性なのでしょう。たしかに、現代アートにおいてストーリー(文脈)は重要な要素ですね。
ニセモノのガラスの靴の素材
「これ、ガラスじゃない」
「樹脂でできているみたいだな」
「ガラスにしか見えない」
「これなら箱から飛び出ても割れない」
樹脂でできているそうですが、具体的な材質は何でしょうか?

一見ガラスそのもののように見えるもの。
2~3m程度の高さから床に叩きつけられても割れないもの。
触ったときの温度感がガラスと異なるもの。
贋作として量産可能なもの。
散らばったこの瞬間だけごまかせればいいんだから経年劣化などは考えなくていい。
生成AIのGeminiやClaudeと議論してみたんですが、アクリルかレジンだろうという結論になりました。
たぶんアクリル。PMMA素材ならガラス以上の透明度があるから見た目では区別がつきません。
ガラスを触ったとき「冷たい」と感じるのは触った人の指先の熱が奪われるからなんですが、ガラスの熱伝導率が約1.4W/(m・K)なのに対し、アクリルは約0.21W/(m・K)、レジンは約0.20W/(m・K)です。充分に違いがわかることでしょう。
仮にレジンなら素材がそんなに硬くないので、3Dプリンタで造形したあと手作業で表面を研磨してやるだけで、ガラスの靴っぽく見せかけることができるでしょう。
アクリルだと硬いので3Dプリンタでの成型だと積層痕の処理が大変になっちゃうんですが、3Dプリンタで型だけつくって、その型にアクリルを流し込むというやりかたでなら量産が可能(らしいです)。
ただ、レジンの“そんなに硬くない”という性質がネックで、バネで箱から打ち上げたんならやっぱりアクリルだろうという結論になりました。
ガラスと同じ屈折率の混合液
「エタノール? ベンジルアルコール・・・?」
「それならプリキットづくりで使うからここにあるけど」

ラベルを見るとエタノール(85)ということになっています。無水アルコールじゃないんですね。
エタノールは濃度によって特性が変わってきます。一般的に、濃度85%といえば消毒用です。化学用ではありません。
じゃあどうしてわざわざ85%という設定になっているのかといえば、エタノールは85%のときが一番屈折率が高くなるからです。
ガラス(強化ソーダライムガラスと仮定)の屈折率は1.518です。
対してエタノール(85)は屈折率1.362。
ベンジルアルコールは屈折率1.539。
この条件下でガラスと同じ屈折率の混合液をつくる場合、ざっくりエタノール(85):ベンジルアルコール=1:7で混ぜたらいいということになります。
ベンジルアルコール自体の屈折率がガラスに近いぶん、大部分がベンジルアルコールって感じの割合になっちゃいますね。
劇中ではベンジルアルコールの瓶が小さくてどう考えても量が足りていませんが、おそらく3本とか4本とか空けたのでしょう。(※ そもそもイメージ映像と実際の動作が違う!というツッコミには目をつぶるものとする)
さて、ちなみに。
どうしてジェット先輩が無水アルコールではなくエタノール(85)なんてものを持っていたのかというところまで(生成AIにおんぶに抱っこで)考察してみました。
この濃度のエタノールは草花を浸漬して香り成分を抽出するのに適しているんだそうです。
つまり香水づくりですね。
また、ベンジルアルコールは主に有機溶剤として使う物質ですが、木質の香水材料から香り成分を抽出する用途にも使えます。
2つとも、小ロットでクラフトパフュームをつくる用途で実際によく使われているんだとか。

つまり、どちらかというとプリティホリックで売る商品を製造するために必要なんじゃないか、という説になりますね。
プリキットにしたって現時点ですでにグロスがあるわけで、香水と無関係ではありませんし。
トリックのツッコミどころを指摘してみる
次の章での話をするために、一旦気になった描写を羅列していきます。
お前いつコネつくったんだよ!?

「私の美術館で新堂先生の展覧会ができるなんて夢のよう!」
「いえ、こちらこそ。ご紹介いただいたジェットさんのおかげで」
前回(第11話)の仕事でジェット先輩、面通し以前に美術館に行ってすらいなかっただろ!
お前そのリュック何だよ!?

「展示スタッフと美佐子さん、宝生さんのバッグには特に仕掛けなし、と」

そんなの背負ってるの初めて見たよ!
そしてなんでナチュラルに荷物検査すり抜けてるんだよ! 中身確認してたらその瞬間に事件解決だったよ!
メタ的には展示品の大きい水槽をキュアット探偵事務所まで運ぶ必要があったから、こういうリュックが登場したんだということはわかります。
お前誰だよ!?

いや、ほんと誰だよ!?
真犯人の館長さん、とっくにキュアット探偵事務所に移動してたろ!
『名探偵コナン』本編でも昔こういう思わせぶりなことがあった気がする。
コナンの謎推理①

「あ、ちょっと待って。話はまだ――。俺のヒントに気づいたようだけど、それだけだと事件解決は・・・」
後のコナンの推理では、あんなたちが急にキュアット探偵事務所に戻ってきたから慌てて水槽のなかにガラスの靴を隠した、というストーリーになっています。また、使用したエタノールとベンジルアルコールはたまたまキュアット探偵事務所に置いてあったものです。
この時点でその展開を予測するのは不可能でしょう。
素手である必要性

「樹脂の靴を使った理由は、落ちても割れないだけじゃなかった! 本物と偽物を区別するために使っていたんだ。触った時の感じが、ガラスは樹脂よりも冷たいから」
あんなはこの推理を根拠に、唯一素手だった館長さんが犯人だと特定したわけですが――。
あんな自身、ニセモノの靴が樹脂製だと気づいたときに手袋をしていたんですよね。
コナンの謎推理②

「私たちが来たと知って、リュックのなかにあった十二時の忘れものを、エタノールとベンジルアルコールを混ぜておいた液体に入れて隠した。そういうことだよね、あんな!」
「うん。みくる」
コナンはこう主張していますが、実際の館長さんはあんなたちの“足音が聞こえる前に”水槽に液体を注いでいます。また、それはジェット先輩の指示でした。
もともとのトリックがどんな感じだったか想像(妄想)してみる
・・・というわけで、(わざわざ重箱の隅を突っつこうとしなければ気にならない程度とはいえ)今話の推理パートにはよくわからない不思議な描写が複数存在しています。
先に言っておきますが、私はこれを悪いことだとは思っていません。
各方面との調整やリテイクで、最終的な完成台本が当初のプロットと違っているなんてことは当たり前にあることですし。
それに、特に『名探偵プリキュア!』の場合は未就学児でも謎解きできる難易度に調整しなきゃいけないという部分もあります。実際、当初計画からトリックを変えたんだろうなと感じられる描写の矛盾はこれまで何度もありました。
必要を感じたとき修正を加えるのは良いことです。
それを認識したうえで、今回元々はもうちょっと違うトリックが用意されていたんじゃないかという考察を書いていきます。
ちなみに、「そりゃ正式採用されないわ」って内容になっています。

そもそもなぜ屈折率トリックなんてものが必要だったのか
「私たちが来たと知って、リュックのなかにあった十二時の忘れものを、エタノールとベンジルアルコールを混ぜておいた液体に入れて隠した。そういうことだよね、あんな!」
「うん。みくる」
先ほど指摘したとおり、コナンの推理には“犯人の動機を間違えている”という根本的な瑕疵があります。

というか、密室になっていた美術館からはとっくに脱出できていたんです。
しかもプリキュアは今近くにいない。
そのうえでガラスの靴を手に取る機会があったんだから、いちいち隠そうとせずその時点でとっとと持ち逃げすればよかったんです。まあ、怪盗団ファントムのいつものことではあるんですが。
キュアット探偵事務所に来れた時点で、犯人はすでにガラスの靴を水槽に隠す動機を喪失しています。
じゃあ、どうしてこんな凝ったトリックが脚本に用意されていたのか?
逆に考えてみましょう。
犯人がガラスの靴を上手に隠す必要があったのは、美術館から抜け出す瞬間です。
劇中では館長権限で強引にセキュリティを通過していましたが、本来なら一番難しいのはあそこだったはずです。

今回トリックに使用された水槽は展示品です。
展開上これを運ぶ必要があったからこそ、今回ジェット先輩がこれまで見たこともない大きなリュックサックを背負うハメになりました。
当初のプロットで屈折率トリックが使われるはずだった場所は、実は美術館だった可能性があります。
その場合、どういう流れになるでしょう?
セキュリティを騙すために屈折率トリックを使う。OK. そこまではいい。そこまでは実際の本編と概ね一緒。
問題はその後です。
なにせ液体が入ったままの水槽を運ぶんですよ。さすがにキュアット探偵事務所まで歩いて移動することはできません。
ということは、普通に考えたら展示室を出た後、美術館の外ではなく、館内の別の部屋へ移動することになるはずです。ゲストルームなり、館長室なり。
館内にいる謎の黒ずくめが描写されたのは、きっとその名残だったんでしょうね。

「ねえ、お姉さんたち。何してるの?」
「え? うーん。ちょっと探し物してて。探偵って、どうしてわかったの?」
なんだか警戒した顔をしています。
コナンが原因ではないはずです。ここは米花町ではなく、ニジーにコナンとの因縁はありません。眠りの小五郎はまことみらい市でも知られているようなので、もしかしたらそっちを怖れていた可能性もありますが――。
このとき、あんなたちは展示室ではなく美術館入口前を調査していました。
実はせっかく最大の難関を抜けられたというのに、いざ脱出しようにも名探偵プリキュアの傍を横切らなければいけなくなっていた状況なんですよね。じゃまくせえ。
だから、犯人はジェット先輩たちと一緒にしばらくその場に留まるしかなくなっちゃうわけです。
で、そのあとあんなたちやコナンにトリックを見破られてしまう、実際の本編と同じ流れになっていく、と。
樹脂製の靴を混合液に漬けたらどうなるか?
今回犯人が用意したニセモノのガラスの靴は樹脂製です。アクリルかレジンかはわかりませんが、なんにせよ樹脂です。
もしこれをエタノールとベンジルアルコールの混合液に漬けた場合、どうなるでしょうか?
これらは屈折率がガラスと違います。
ガラスの屈折率は1.518。
これに対し、アクリルの屈折率は1.490。
レジンの屈折率は1.565です。
どちらにせよ屈折率がガラスと異なるので、仮にガラスを隠すために調整された混合液に入れた場合、完全には消えることがありません。

なんて。
実はそれ以前の問題です。ベンジルアルコールは有機溶剤です。樹脂に反応します。
もしこの混合液にニセモノの靴を入れた場合、消えないとかそういう話以前に、そもそも表面が白化します。透明じゃなくなっちゃいます。
さて、どうしてそんな劇中にも出てこなかった仮定の話を検討しているのかといえば。
「けど、すごいよねー。犯人は短い時間でどうやって本物とニセモノを見分けられたんだろ?」
「たしかに。どうしてだろう?」
こっちのトリックに関わってきそうだからなんですね。
ベンジルアルコールは有機溶剤です。皮膚(正確には皮脂)を溶かし、炎症を引き起こします。
また、皮膚アレルギーを起こしやすい物質でもあり、今回のような高濃度だと湿疹などの症状をもたらす恐れがあります。
百歩譲って劇中のようにテーブルに置いた水槽に混合液を注ぐだけならまだしも、こっそり靴を隠したり、水槽ごと持ち運んだりする必要があるなら、みくるのようにゴム手袋を着用するべきです。

と、なると。
実際の劇中で使われた、手指で触れた温度感で本物とニセモノを識別する手が使えなくなるんですね。まあ、あんなは手袋ごしに温度感を認識していたんですが。
この場合、犯人は手当たり次第靴を水槽に突っ込み、屈折率で靴を識別するしかなくなります。完全に消えて見える靴が本物です。
すると、現場には透明なニセモノの靴と一緒に、なぜか白い靴もいくつか残されるようになるわけですね。
犯人はどうして本物と似ても似つかない、白い靴をわざわざ現場に持ち込んだんだろう?
あんななりコナンなりが直面するその疑問が、屈折率トリックを見破る鍵になるわけです。
まあこの場合、監視カメラもあるのにどうやったらこっそり水槽を使えるのかって新しいツッコミどころも生まれちゃうわけですが。
時系列でまとめてみよう
つまり、この考察(妄想)だと犯行の流れはこうです。
大量のニセモノの靴を使って撹乱するところまでは実際の本編と一緒。
ただし、事前に水槽の中身を水からエタノール・ベンジルアルコール混合液に入れ替えておきます。
その後、手袋を着用した犯人はまず水槽を確保し、あたりに散らばった靴を水槽に漬けて真贋を見定めます。警察が到着するまでには本物を見つけられたことでしょう。
まさか水槽のなかに本物のガラスの靴が隠されているなんて誰も思わないので、もちろん荷物検査はクリアします。ジェット先輩のリュックだけ特別扱いする必要もありません。
捜査が一段落したところで、捜査の邪魔にならない場所で展示の準備を進めなきゃいけない、とでも理由をつけて、水槽を持ったまま展示室から出ます。
ところが、そのまま美術館の外に出ようにも、正面入口ではあんなたちが調査中で、迂闊に外に出られません。
そうこうしているうちにあんなとコナンがトリックに気づき、犯人を特定されてしまいます。
めでたしめでたし。
こんな感じ。
もうね。仮にこれが当初のプロットだったとしても、採用されなかった理由がわかりますよね。
「水槽のなかの液体はエタノールとベンジルアルコールを混ぜたもの」
「エタノール? ベンジルアルコール・・・?」
「ガラスや液体のような透明なものを光が通過するとき、光が曲がり、屈折する。で、光がどのくらい曲がるかを表した数値を屈折率と言うの」
「く、く、屈折率!?」
「いつものアンナじゃない!」
「ポチッ!?」
「屈折率が同じ物質同士では屈折が起こらない。エタノールとベンジルアルコールをある割合で混ぜ合わせた液体に、ガラスを入れれば見えなくなる」
「しゅごくむつかしい言葉が飛び交ってりゅー・・・」

未就学児がこんな科学知識持ってるわけねーだろ!!
私だってググらなきゃ見当もつかんわ!!!!!
実際の本編で採用されたトリックは屈折率の知識がなくても犯人に辿りつくことができる、よく難易度調整の取れた謎解きだと思います。本当に。


コメント
コナンくんならガラスと同じ屈折率になる液体の組み合わせを知っててもおかしくないですが(むしろニジーが何なんだ!?)
現場が『科学者の研究室』という特殊な環境とはいえ、たしかに博打かもですね。
ジェット先輩の水を張る指示(とそれに従うフリして違うもん混ぜる偽館長)はまあ、なんかそういう意図の展示で説明つきますが……いや美術館帰ってからやってください普通にこぼす可能性高いので。
今ちょっと思ったんですが、ニジーは屈折率トリックを見せびらかしたいがためにわざわざ事務所までご足労を……と考えたらキャラ設定的に合ってそうだなと。
(仮にあんなとみくるがトリックを見破れずとも、ウソノワールは最初から見てるはず)
正直初見ではジェット先輩が犯人だと思ってました。リュックといい液体を注ぐ指示といい、不審なところが多すぎですもん。
というか、そもそもとっさに隠すなら屈折率なんか妥協してガラスの靴を水に沈めたほうがマシなんですよね。ガラスそのものは消せたとしても、ガラスについた気泡までは消せないので。
液体に漬けたあと振ったり掻き出したりして気泡を追い出してやる必要があるんですが、ベンジルアルコールじゃゴム手袋なしで手を突っ込むことができないので逆に大変。
ジェット先輩って、いつの間にやらパティスリーチュチュの常連客に収まっていたりする(だから帆羽くれあとも既に知り合いな)方なので、(劇中描写の無いところでも)コネクション作りは相当マメにやるマネージャーの鑑みたいな人物なんでしょうね。
そして、コラボゲストの接待で律儀にサンドバッグ役を務めるニジーさん。……何だろうこのサラリーマン的世知辛さ感。
実際、そもそも怪盗団ファントムって「怪しい占いとか宗教にハマったワンマン社長(ウソノワール)に忠誠を誓いながらも内心困り果てている従業員(ニジーとアゲセーヌ)」という構図が滲み出ている様子で、どうにもニジーさんの苦労人度合いが上昇中……。
ただ、一方でゴウエモンさんの「前線に出馬するウソノワール様を無邪気・無責任に囃し立てる」様子には「一見ワンマン社長に忠誠を尽くしているようで実は面従腹背・本音では忠誠心も愛着も無し」という雰囲気がそこはかとなく感じられて……この方本当はキュアット探偵事務所以外の組織(警視庁公安部とかFBIとか)から怪盗団ファントムに送り込まれた潜入捜査官なんじゃないか?と思えてくるんですけど……。
ああ、だから森亜るるか/キュアアルカナ・シャドウのことを「自分と同じようにキュアット探偵事務所から送り込まれた潜入捜査官」だと思い込んで「(潜入捜査官の)後輩の面倒をみてあげよう」と、何かとお節介焼いてくるのか!(名推理…..か?)
私からすると、ゴウエモンは何も考えてなさそうだから多少の違和感を見せつけられても気にしない、むしろ理知的でそこそこ我も強いニジーがウソノワールに付き従っている意味がわからない、って感じですね。なにより第13話でミラージュの書の捏造に加担できた(ウソノワールから書を預かっていた)立ち位置というのが怪しい。
それ言ったらアゲセーヌもニジーと連携してウソノワールに自重を求めているので、怪盗団ファントム自体が丸ごとスパイ疑惑まであります。ゴウエモンだけ何もしてませんでしたが、まあ、ゴウエモンですし・・・。