
記憶に残る楽しい飲み会だった。

「やり残し」
大きな出来事
メインキャラクター:伊織
目標
先輩たちの記憶に残る、特別な想い出をつくる。
課題
ちゃんとアンケートを取って、先輩たちのやり残したことをやり尽くす企画を練ったはずだったが、どうやら先輩たちの求めていたものは伊織の想定の斜め上だったようだ。結局どこまでもPaB式の飲み会ありきらしい。
結末
【達成】
先輩たちの要望に応え、いつものようにバカをやって、いつものように酒で撃沈した。
いつものように死にそうな思いをするはめになったが、先輩たちは満足げだ。
心の変化
【ポジティブ】
なんにせよ催しは成功。自分も楽しくはあった。
ピックアップ
黒丸

「今クールより黒丸の大きさを5%UPしています」と言われても、黒丸の大きさなんてもともとシーンごとにまちまちだったじゃん!
オープニングアニメ
黒丸を主役に抜擢した斜め上の企画のみならず、
ハーフトーンパターン(このアートワーク大好き)、

ピクトグラム、

クレイアニメ(なんか細かいしましまが見えると思ったら指紋だった!)に、

CGペープサートまで。

今回なんか異様に手が込んでるなあと思っていたら、手がけているのがforiioだった。
なるほど。複数のフリーランスクリエイターを呼んで分業させてたのね。
個人的に一番面白いと思ったのがクレイアニメのシーン。
これ、伊織たち4人でしょ。今期はケバ子が遅れて登場するから1個だけ遅れて出てくるんでしょ!
・・・なんで黒丸に象徴させてるの?
読み取り誤差

一般に、科学実験においてアナログ測定器を使用する場合、最小目盛りの1/10まで計測するものらしい。(そういえば中学校理科で習った気がするー)
要するに目分量。このため、場合によっては測定結果に若干の誤差が生じる可能性がある。
ただし、実験してみるとほとんどの人はせいぜい0.3を0.4と読み取る程度の誤差(つまり目盛りの10%程度)に収まるものらしい。1/10まで計測することは、人間の目の能力からいっても概ね妥当なことだといえる。
なお、デジタル測定器では最小の桁未満は計測しようがないため、アナログ測定器と混ぜて使った場合は、測定結果に最大1目盛りぶんの誤差が出る可能性がある。
「そして、ゴリラと人間の遺伝子の違いは1%程度という」
いや、その「1%」はどう考えても最小目盛り以下じゃないから。詭弁にもほどがある。
なぜか好評価

いやまあ、グループディスカッションの実習なら、論理的で建設的な議論さえしてあるなら(講師次第ではあるけど)どんなくだらないテーマでも評価されうるんじゃないかなと思う。
問題は、コイツらが伊織の童貞問題に対して建設的な提案なんてするわけないことだ。
浴衣は肌着の一種だから下着を着用するべきではない

おそらく大本は、着物は下に小袖や襦袢を着ていたのに浴衣はそうではない、という話から来ているのだと思われる。
ただ、これは着物(特に絹の着物)に汗や皮脂汚れが付いても水洗いできないから、着物を長持ちさせるためにそうしていただけのこと。浴衣は丸洗いできるから直接肌の上に着ていたのであって、別にマナーや見映えのためにあえて下着を着用しなかったわけではない。
西洋のランジェリー文化と違い、江戸期までの日本ではそもそも肌着に「他人に見られて恥ずかしいもの」という感覚がなかった。肌着は必ずしもインナーではなかった。襦袢やフンドシを堂々晒して仕事に出るのも当たり前のことだったし、見せる前提で派手な色の肌着のほうがよく売れていたし、なんなら着物を着ているときですら襦袢がチラ見えするようにはだけて着るのが雅だった。
服の下に下着を着るのが当たり前になった現代とは、そもそも考えかたが違うのだ。
江戸期の感覚で現代人に下着NGを突きつけても仕方がない。
PaB式たこ焼き

自分でやったことはないが、まず、小麦粉や卵に含まれるたんぱく質はアルコールと混じりあわない。また、澱粉が糊化するのには水分子が必要だからいくら混ぜてもダマがなくならない。さらに、エタノールはコロイドを形成する溶媒として不適当だから卵黄の油分が表面に浮く。・・・などの現象が発生すると予想できる。
というか、スピリタスはラベルに「火気厳禁」って書いてあったはずだろ!
いつもの日常(ピーカブーのすがた)
「このメンツで過ごす最後の夏か――。あの、先輩。この夏、やり残したことはないですか?」
「やり残しか」「そりゃ、多少はあるが」「どしたの、急に?」
「じゃあやりましょうよ! 今年の夏は二度と来ないんですから」


準備はいいか?
この場にツッコミなんて要らねえ。あいにくケバ子も帰省中だ。
だが、なあに、問題ない。
ツッコミはそこにいるだろう?
そんな感じで始まった『ぐらんぶる Season 3』。いつもどおりですね。
いや、ホント第1話とは思えないくらい、びっくりするほど平常運転。
『Season 2』から完全に地続きで、特に大きな事件もなく(PaB基準)、ぬるっといつもの日常が描かれていきます。
今期は帰省したあとパラオに行って、その次またすぐ旅行に行くはずなので、実はいつものPaBや伊豆大学を舞台にバカ騒ぎする機会はかなり少なくなる見通しです。
それを承知のうえでのこの第1話。多くの視聴者が視聴継続か否かを決める、シリーズの顔ともいえる大事な第1話。
そこに、逆に当社比イレギュラーなくらいの平凡な日常。制作陣にはまあまあ詐欺師の素質があります。(いやまあ、ほぼ原作どおりに進行しているだけなんですが)
でもまあ、結局これが『ぐらんぶる』。
この第1話に嘘も偽りもありません。詐欺じゃないので安心してください。
どうせパラオに行ってもこのままです。
物語の舞台をどこに移そうと、伊織を取りまく日常が大きく変わることはないはずです。
変化の兆しはあります。
それこそ伊織はPaBの先輩たちの追い出しのためにどんなイベントができるかずっと考えていますし、
千紗は自分の身から出た錆が積もり積もって、次第にラブコメ時空の外堀を埋められつつあります。

ついでにもうひとつ、『Season 2』で伏線が張られていた成長課題がそろそろ発火する頃合いでもあります。
伊織たちは今ここにある日常を心から愛していますが、現実問題、永遠というものはこの世のどこにもありえません。
誰しもが少しずつ変わっていくことになりますし、変わっていかなければならないものです。出会いがあれば、別れもあるのが必定。
日常を守るヒーローは、さて、どこへ向かっていくのか。
そこはかとない変化の兆しは劇中の登場人物たちも敏感に感じ取っていて。
「いやはや、まさかこいつらが気を使ってくれるとは」
「なんだかんだ言ってかわいいところあるよな」
「私は全部かわいいと思ってるけどね」
「この夏のやり残しは全部終わったな」
「これで就活に集中できる」
「俺らは製図とレポートだ」
「院試もあるしな」
「記憶に残る楽しい飲み会だった」

そのうえで、彼らは伊織たちが身体を張ってやりきってくれた、いつもの日常をしみじみありがたく思うのです。
「もっとも――。こいつらには、記憶に“障害が”残る飲み会かもしれないが」
「違いない」

PaBに入ったばかりのころは、キャラの濃い先輩たちの奇行に振りまわされるばかりだった伊織の日常。
今は伊織自身がその日常の中心にいます。今や伊織こそが日常の担い手。
何故かって、伊織が人一倍、PaBでのこの日常を愛しているからです。
守り、引き継ぎ、自らつくりだそうと努力しているからです。
自分が楽しむために。ついでに、みんなにも楽しんでもらえるように。
だから、伊織がいるかぎり、どこに行っても、何が変わっても、彼らの日常が大きく変化することはないのです。
そんな『ぐらんぶる Season 3』第1話。
びっくりするほど平常運転で進行していきます。
・・・ダイビング?
ないのが平常運転だよね。



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