ぐらんぶる Season 3 第2話感想 最低限度の良識をギリギリかなぐり捨てた、だけどお兄ちゃん。

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ではせめてものお礼に、パスポートをめちゃくちゃにしてください!

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「帰省」

大きな出来事

メインキャラクター:伊織

目標

 なぜか栞が持っているパスポートを取り戻す。

課題

 栞は妙に頑固で、伊織が実家に戻ることを条件にして譲らず、交渉にならない。
 おまけに栞と千紗に萌えているドイツ人オタク観光客まで現れた。

結末

【失敗】

 まだ取り戻せていないが、時間はまだある。

心の変化

【ポジティブ】

 伊織はまだ諦めていない。いっそ、栞に身の危険が迫っている危機感を煽ってドイツ人オタク観光客と戦い、恩を売る作戦でいこうと考えている。

ピックアップ

HAHAHA

 ドイツ人観光客の2人の名前はシュトロハイムクーゲルシュライバー。小学生が2秒で考えたような名前!

イェーガーマイスター

 ドイツ産のハーブリキュール。度数は35度。ファンタジー小説に出てくる薬草酒を飲んでいる気分になれて私は好き。
 次話で伊織たちからもツッコミが入るが、どう考えても飲み勝負向きの酒ではない。ただ、調べてみるとレッドブルと合わせて飲む「イェーガーボム」というカクテルがパリピの間で大流行していたようだ。彼らが持ち歩いていたのはこれが理由か?

間取り

 これ伊織の私室どこ・・・? というかそもそも旅館の客室どうなってるんだよ! ビジネスホテルかよ!

 「人目につかないルートは・・・」

 もう書き込んでる!

Hello, I am tanaka.

 原作からこうではあるのだが、ドイツ語がわからない伊織と耕平の妄想シミュレーションでは2人がアホみたいな英語を話しているの、芸が細かい。
 ちなみに、栞の「へ、変態!」というセリフまで何故か外国人風訛りになっているのも原作再現。そこ再現する必要ある?
 妄想伊織が土佐弁なところだけアニメオリジナル。

酒と萌えは言語の壁を越える

 「さあこれを着てください、レディ」
 「きっと貴女の美は輝きを増すでしょう」

 バカってワールドワイドなんだなあ。

 からの、今話最大の謎シーン。

 「あ! 向こうにポリスメンが!」
 「ちくしょう、警察だ! クソ!」
 「待ちなさーい!」

 ・・・なぜ旅館にお巡りさんが?

 そんなわけで、なんかいい感じに伊織と栞、双方に因縁をつけてくれたドイツ人観光客の2人。一方はPaBとして負けられないはずの酒で敗北を喫し、もう一方はエロゲキャラにそっくりということで萌えられています。(萌えって言葉久しぶりに使ったな)
 栞からパスポートを取り戻したい伊織にとって、結果的に都合のいい(最終的にはそうでもない)“かすがい”になってくれます。

 「行くぞ、北原! 妹のピンチに駆けつ――、なぜ止める」
 「これって栞のピンチだよな? だったらさ、大きく恩を売るチャンスじゃないか」
 「外道・・・」

 まさしく外道と呼んで差し支えない発想ではあるんですが、なんだかんだで最後の一線を反復横跳びしているのが伊織という人物。
 けっして自分から意図的には彼らを栞へけしかけません。

 これが野島あたり相手なら嬉々として罠にはめようとするんでしょうが、今回そこまではしません。2人の蛮行を放置するのではなく、あくまで食い止める前提で作戦を計画します。

 なぜか。もちろんそれは、狙われているのが栞だから。
 ストーリー上あんまり意味もなく巻き添えを食っている千紗の存在が、その理由を補強しています。

 「宵街きららが好きなら、栞ちゃんに興味がないわけがない」
 「しかし、そんなに似ているのか?」
 「ああ。具現化と言っても――。・・・古手川も似ているが年齢がなあ」

 どちらも妹だからですね。

 伊織は自分と身内の日常を守るためなら、さらっとどんなことでもやり遂げる人物です。
 倫理観がちょっとアレでも、酒とスケベにだらしなくても、その一点だけは絶対にブレないからこその主人公(ヒーロー)。
 まして妹たち――、この世で一番近い身内のピンチならなおさらです。

 妹萌えといえば耕平ですが、実のところ伊織もたいがい。

 「そこまでする必要はあるのか? あんなの拗ねてワガママ言ってるだけだろ」
 「でも、少しは栞ちゃんの気持ちも――」
 「そんなの知ったことか! 俺には俺の事情があるんだ。兄貴としてガツンと言ってきてやる」

 「いい加減にしろ、栞! 靴も舐めるって言ってるだろ!」

 「ガツンと言ってきてやったぜ」

 なんだかんだで甘い男です。

 今話はギャグとコメディ以外あんまり語れるところがないエピソード(そして私はそういう要素を面白おかしく語るのがニガテ)なんですが、やっぱり伊織のこういうところカッコいいなあって。

 あ。ただ。

 「ありがとうございます、兄様。兄様は本当に素敵です! 私の理想です! お礼にパスポートをお返しします!」

 「ありがとうございます、耕平兄様。せめてものお礼に、私をメチャクチャにしてください!」

 「ありがとうございます、2人とも。ではせめてものお礼に、パスポートをメチャクチャにしてください!」

 この斜め上の“折衷案”大好き。
 『ぐらんぶる』のなかでも一番好きなギャグシーンかもしれない。

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