
プリキュアになるための心のマコトジュエルは、探偵として体験・経験したことが結晶になるでしゅ。

「私、名探偵になりました。」
大きな出来事
メインキャラクター:くれあ
目標
探偵として初めて挑戦する事件を解決する。
課題
くれあは過去の記憶を取り戻したが、そもそも当時から探偵ではなく、るるかの助手でしかなかった。探偵としての実力は自分でも未知数。
結末
【達成】
くれあには天才探偵るるかの助手としての経験に加え、ある程度探偵小説にも詳しく、素養があった。事件は問題なく解決できた。
心の変化
【ポジティブ】
シュシュタンが「(プリキュアマコトジュエルは)探偵として体験・経験したことが結晶になるでしゅ」と解説してくれ、さらにジェット先輩からプリキットブックを贈られたことで、探偵として自信をつけた。
バトル
トランクを素体としたハンニンダー。
苦戦
くれあのきらめきタイムにより有利な展開に運ぶが、トドメを刺す前に目を回してしまった。
勝利
くれあが立ち直るまであんなとみくるで応戦し、時間を稼いだ。
ピックアップ
『料理人を探せ(The Adventure of the Clapham Cook)』

エルキュール・ポワロシリーズ初期の短編作品。
ある中流階級の邸宅に住みこみで働く女性コックの失踪から始まる事件。自身の名声に増長気味だったポワロは、当初「たかが料理人の失踪」と依頼を受けることに難色を示していたのだが、最終的にこれが重大事件に関連する出来事だったと発覚し、反省することになった。
全ての犯人は同僚を殺害して巨額の有価証券を盗みだした銀行員。彼はコックの勤め先の邸宅に下宿しており、死体を隠すトランクを必要としていた。そのため弁護士に変装してコックに「とある資産家の遺産を相続できる」とウソをつき、手続きのため身ひとつで急ぎ地方へ旅立つよう仕向け、不在の隙に彼女のトランクを盗んだ。
ポワロは ① コックが夕飯の献立に予定していた桃のシチュー(これは翻訳の瑕疵で、正しくは桃のコンポート)を作らずに消えたことから、彼女が急な用事で邸宅を出て行ったこと、② コックが直近の給料をまだ受け取っていないことから、退職するつもりで出て行ったわけではないことをそれぞれ推理して、普通の失踪ではないことに気付き、発見した彼女の証言からもうひとつの事件とその犯人に辿りついた。
今話でシチューだの給料日だの空のトランクだのが(やや唐突に)登場するのは、以上の元ネタを踏襲してのこと。
窓

第12話でも登場。この窓は立て付けが悪くなっており、コツを知らないと開けることができない。くれあが本当に記憶を取り戻していることを表す描写。
フランス

初期の探偵小説はシャーロック・ホームズが一大ブームとなったイギリスで主に発展したが、一方フランスでは伝統的にピカレスク(悪漢)小説が好まれていた。アルセーヌ・ルパンが人気を博したのもその文脈があったからこそ。
パスポート

るるかがくれあに渡しているのはイギリス発行のパスポート(と飛行機のチケット)。どうやらくれあはイギリス国籍のようだ。
他人が勝手にパスポートを取得できないだろ、とか、就労ビザ(もしくは帰化)どうやったんだよ、とかはツッコんではいけない。
「予言は間違ってなどいない。・・・旧暦ということもあるか」

1999年7月当時、現実にあちこちで見かけた認知的不協和の成れの果て。
当然、フランス人のノストラダムスが日本の旧暦なんか使うわけねーだろ、と鼻で笑われた。すると予言の信奉者たちは次に、当時フランスで用いられていたユリウス暦で数えるべきだったんだ、と主張するようになった。
グレゴリオ暦ではいずれも1999年8月ごろということになる。
ちょうどこの8月にヨーロッパで大規模な皆既日食が観測されたことから、最終的に彼らは「この皆既日食こそが予言の正体だったのだ」と自分を納得させていた。
・・・いや、そもそもノストラダムスの大予言がまことしやかに語られたのって、ナポレオンやヒトラーの台頭、9.11同時多発テロなどといった歴史的大事件をいくつも的中させてきたからだって主張じゃなかったっけ?
くれあ・るるか・みくるの過去についての私見メモ
いろいろ情報が溜まってきたので、ここで一旦わかっていることを整理しましょう。
「森亜るるか。1983年11月1日生まれ。まことみらい市のキュアット探偵事務所に来る前は、ロンドンの事務所で数多くの難事件を解決。天才探偵といわれていたそう。写真は2年前のもの。・・・ロンドンにいたころみたいね」
「14歳。今の私と同じ歳だ」(第15話)

るるかは2年前、ロンドンのキュアット探偵事務所で名探偵として活躍していました。
セリフでの確定情報はありませんが、風貌から、おそらくくれあと知りあったのもこの時期だったと推測されます。
今話でくれあのパスポートがイギリスのものであることがわかりました。イギリス国籍ということになります。
キュアット探偵事務所とは関係なく、当時あちらに普通に住んでいたのでしょう。るるかと同い年なこともあって、ウマが合ったんでしょうか。
また、第25話の回想シーンに、みくるのお婆さんらしき老婆が映っています。
玄関の形や庭の様子がまことみらい市のキュアット探偵事務所と異なることから、これはロンドンの事務所と考えていいでしょう。(ちなみに直後、地図のようなものを持ったるるかとくれあのツーショットはまことみらい市の事務所でのものです)

「昔海外にいたときお婆ちゃんと一緒によく食べてて、それで好きになったんだよね」(第10話)
みくるは一時期お婆さんと一緒に住んでいました。
「どうして名探偵になりたいの?」
「私も助けられたから。今度は私が名探偵になって、みんなを助けたい!」
「妖精と一緒ということは、キュアット探偵事務所の名探偵ですね!」
「名探偵! 私がなりたかった、名探偵プリキュア!」(第1話)
「キュアット探偵事務所?」
「ここに名探偵プリキュアがいます」
「ええーっ!? 他にも名探偵プリキュアが?」
「しーっ! プリキュアがいることは秘密だそうです」
「秘密なのによく知ってるね」
「まあ気にせずに。きっと力になってくれます」(第2話)
また、みくるは過去に一度名探偵と会っており、さらにキュアット探偵事務所の名探偵=プリキュアであること、プリキュアが妖精を連れていることも知っています。
キュアット探偵事務所関係者以外知りえない情報まで持っています。お婆さんから聞いたのでしょうか。あるいは、プリキュアに直接教えてもらったか。
「この世界にはもう名探偵プリキュアはいないぞ。数ヶ月前までここにいたらしいけど、突然姿を消したんだ」(第2話)
「るるかが私のことを個人的に助手として受け入れてくれたの。だから正式には、探偵じゃなかった」
「そっか。だからジェット先輩がロンドンの事務所に聞いても、くれあさんの情報が何もなかったんですね」

ジェット先輩の証言によると、あんなとみくるがプリキュアになる前までこの世界にはプリキュアは1人しか存在しませんでした。
少なくともキュアット探偵事務所は認知していませんでした。
みくるは事務所のことも含めてひととおりプリキュアの事情に通じているので、情報源はキュアット事務所関係者。彼女が助けてもらったプリキュアが事務所の把握していない未登場のプリキュアである可能性は潰れます。
そして、第26話で2回目の変身を果たすまで、くれあがプリキュアであることはロンドンのキュアット探偵事務所も含めて誰も知りませんでした。
従って、みくるが会ったプリキュアはキュアエクレールではないということになります。
結論。みくるが過去に助けてもらったプリキュアはるるかです。
ただし、みくるはるるかのこともキュアアルカナ・シャドウのことも知りませんでした。キュアアルカナ時代に、変身後の姿でのみ面識があったということになります。
「なんか・・・、イメージと違う」(第2話)
なお、みくるは物語開始前、まことみらい市のキュアット探偵事務所に入ったことがありませんでした。第2話で初めて中の様子を知ります。
キュアアルカナとは事務所の外でのみ会った、という可能性も残りますが、ロンドンで知りあったと考えるほうが自然でしょう。
お婆さんがロンドンにいる以上、もしみくるがまことみらい市でプリキュアを認知したと仮定する場合、彼女にキュアット探偵事務所のことを教えたのはキュアアルカナ自身ということになりますから。そんないろいろじっくり話し込むなら事務所に移動するでしょう。
「アルカナ――」
「私はキュアアルカナ・シャドウ。あなたの知っている名探偵はもういない」(第26話)

くれあもるるかのことをキュアアルカナと認識しているとおり、2年前の時点でるるかはキュアアルカナ・シャドウではなく、キュアアルカナという別の姿で活動していたことになります。
みくるがキュアアルカナ・シャドウもキュアエクレールも知らず、まったく別のプリキュアが存在する可能性もまず無い以上、これはほぼ確定です。
「その後、るるかは『くれあのマコトジュエルを取り返す』と言ったままいなくなったでしゅ」
くれあのマコトジュエルがウソノワールに奪われた当初、彼女は現在のようにマコトジュエルを破壊するためではなく、あくまで取り返すという目的のために失踪しました。
彼女がマコトジュエルを破壊しなければならないと考えるに至った何らかの事実を知ったのは、この2年の間のできごとである可能性が高いです。
もっとも、
「プリキュアって」「どういうことなの?」
「さあ? 誰がなったのかもわからない。ただ、一度だけ、あのとき――。マコトジュエルと一緒に消え失せた。だから二度と現れない」(第21話)
これまでるるかは絶対にウソを口にしないキャラだと思っていましたが、キュアエクレールの秘密を隠すためなら例外的にウソをつくことがあるとわかっています。
「くれあのマコトジュエルを取り返す」も実は最初からウソで、最初から破壊するつもりで失踪した可能性もゼロではありません。
その場合、くれあをまことみらい市の事務所に連れてきたのも、彼女を監視するためだったという説を唱えることができます。
そうじゃない場合はもっと素直に捉えて、単にるるかがくれあを友達として気に入っていたから一緒にいることを望んだ、ということになるでしょうが――。
もうひとつ考えられる説があります。
「あのとき私はプリキュアになれなかった。だからひとりでるるかが――」

ウソノワールとの決戦時、くれあはすでにトップオブリリーフレグランスに似た変身アイテムを持っていました。
シュシュタンも同行しています。マシュタンも一緒にいるので、彼が当時るるかのおとも妖精だった可能性はありません。シュシュタンは当時からくれあのおとも妖精です。
くれあはロンドン時代、キュアット探偵事務所からプリキュアになれる素質を見出されていたのでしょう。
変身アイテムも与えられて、後はプリキュアマコトジュエルを得る、つまり初変身に至る精神的なきっかけを得るだけ。
しかし、彼女は間に合いませんでした。
ウソノワールとの決戦の日、変身することさえ叶わず、るるかの敗北を黙って見守ることしかできませんでした。
「キュアット探偵事務所の使命は、ウソを暴いて止める! ファントム! お前たちからマコトジュエルを守ることだ!」(第2話)
「マコトジュエルはひとつの巨大なジュエルだった。かつて人間たちの心から現れた真実の思いが寄り添い、形を成したものだ。キュアット探偵事務所は、我らファントムからマコトジュエルを奪わせまいと、世界各地を転々と移動させていた」
「だが、マコトジュエルがこの街に現れることを我々は突き止めた。手に入れようとしたところ、キュアット探偵事務所の邪魔が入り、マコトジュエルは粉々になり、この街に散っていった」(第13話)
もともとイギリスで活動していたるるかがまことみらい市にやってきたのは、キュアット探偵事務所がこの街に隠したマコトジュエルを守るためです。
わずか14歳で世界を守る崇高な使命を抱き、たったひとり見知らぬ街で、勝ち目のない戦いに備える。
あまりにも重すぎる重圧、不安。たとえくれあが変身できなかったとしても、るるかにとっては何にも換えがたい心の支えとなっていたことでしょう。

時系列でまとめます。
2年前、るるかはロンドンで活躍中の天才探偵・キュアアルカナだった。
くれあは現地に住むイギリス人であり、もうひとりのプリキュア候補。
みくるはキュアット探偵事務所関係者のお婆さんと一緒にロンドンで暮らしており、この期間にキュアアルカナに助けられる経験をした。
その後、るるかはマコトジュエルとウソノワールを追ってまことみらい市にやってきた。
くれあも未変身のプリキュア候補として、助手という名目で一緒に付いてきた。
半年前。ウソノワールとの決戦においてキュアアルカナは敗れ、それを見ていたくれあがキュアエクレールに初変身。
マコトジュエルを砕いてウソノワールの野望達成を遅滞させたものの、同時にキュアエクレールのプリキュアマコトジュエルを奪われてしまい、くれあは記憶を失った。
るるかは奪われたプリキュアマコトジュエルを取り戻すため失踪した。
失踪中、るるかはキュアエクレールの危険性を知り、プリキュアマコトジュエルを取り戻すのではなく破壊するよう、目的を切り換えた。
また、キュアアルカナではなく、キュアアルカナ・シャドウに変身するようになった。
記憶を失ったくれあはパティスリーチュチュで働くようになった。
現在、帰国したみくるは憧れていた名探偵プリキュアになるべく、(恩人であるキュアアルカナがいるはずの)まことみらい市のキュアット探偵事務所の門を叩いた。
以上。
プリキュアのはじまり、空っぽのトランク
「マコトジュエルは真実の結晶でしゅ。特に、プリキュアになるための心のマコトジュエルは、探偵として体験・経験したことが結晶になるでしゅ」
「私はそのマコトジュエルをなくしてしまったの」
「だから記憶がなくなっちゃったでしゅ」
第25話、第26話と丸々2話使って、戦闘力的にはきわめて強力な一方、精神的にはプリキュアらしくない、いやに自発的意志に乏しい人物であることが掘り下げられたくれあ。
まるで蝶の抜け殻のようだ、と思わせる描写があった次のエピソードがこれ。

くれあに与えられた初めての事件は、名探偵ポワロの有名な一篇を踏襲したもの。
コックが失踪したという話でしたが、実際にはただ(本人にそのつもりはなく)無断欠勤していただけでした。
マコトジュエルが宿ったアイテムは、両手で抱えるほどのビッグサイズの割に軽々持ち上げられる、空っぽのトランクでした。
くれあはこの事件にまつわる謎を次々解き明かし、まったく危なげなく空っぽのトランクを取り戻します。
構図だけやたらシニカルですが、表向きのストーリーはいたって順風満帆。
やっぱりわざとやってるだろ、東堂いづみ。
面白いのは、本当の初変身である2年前の変身のきっかけが、きわめてまっとうにプリキュアらしい動機だったことです。
大切な友達が敵に敗れ、他に助けてくれる仲間もいない状況。
自分はプリキュアになれる可能性を持つ人間でありながら、現実にはこの鉄火場で何の役にも立てていないという絶望的な無力感。
だから、奇跡を起こして冷たい現実を塗り替えます。
自分の力では不可能だとわかりきっていることを、夢の力を借りて成し遂げます。
プリキュアとは元来、そういうものです。
現在のくれあにプリキュアらしい精神性はありません。
あるのは、過去。るるかとの想い出のなかにそれは隠れています。

思いだすことです。辿ることです。
自分はどうしてプリキュアになれたのか。
これからるるかとぶつかり、るるかとの絆を取り戻していく物語のなかに、これからプリキュアに“なっていく”くれあの物語があります。
過去は、ただ記憶を蘇らせるだけでは取り戻せませんでした。
望まなければ。これから、自分にとって大切だったものを返してほしいと強く願わなければ、くれあはこれからも空っぽのままです。
「くれあー! 今でしゅ、変身するでしゅ! くれあのきらめきを見せるでしゅ!」
「・・・うん。みんなを助けてウソを止める! それが私のきらめき!」(第26話)
本当に助けたかったのは“みんな”じゃない。
もとよりプリキュアは「地球のため、みんなのため」よりも「チョコパフェとか、イケメンとか」を愛おしく思うもの。
これは、友達を守るために変身したプリキュアの、友達を失ったところから始まる再生の物語です。

「・・・じゃあ、どうして私は名探偵プリキュアになれたんだろう?」
さて。
そんなくれあの物語の開幕を受けて、我らが主人公の脳裏にふとした疑問がよぎります。
「悩んでるだけじゃ始まらないよ。『一歩踏み出せば答えはついてくる。一歩の勇気が答えになる』だよ!」(第1話)
いかにも誰かの受け売りだろうと思わせる強い言葉をもってプリキュアたる資格をもぎ取った割に、時間移動直前以外の背景事情が全然語られてこなかったあんな。
こういうフリが来たのなら、いよいよこれから語られるということなんでしょう。
とはいえ、です。
そもそも、くれあがプリキュアに変身できたきっかけって何だったでしょうか?
シュシュタンは「探偵として体験・経験したこと」がプリキュアの資格だと言います。けれど、実際のところくれあが初めて変身したときの最後のきっかけは、るるかのピンチを見たことだったんです。
別に何か事件を解決したわけではありません。その瞬間に謎なんてひとつも解いていません。
今話において描かれたプリキュアに変身するための資格は、むしろきわめてトラディショナルで従前通りなプリキュア観。絶対に諦められないものを守りたい。ただそれだけでした。
言葉では「探偵として体験・経験したこと」といいます。
ですが、じゃあ「探偵たるために必要な能力」って何でしょう? 課題というものは、その意図まで理解できなければ満足な回答ができないものです。

実際に変身してみせたあんなとみくるを見るかぎり、それは、それこそ「一歩踏み出せば答えはついてくる。一歩の勇気が答えになる」。つまりは精神性です。
経験はもちろん必要でしょう。経験を踏まえることなしに人は思いを抱くことはできません。他人の言葉に上っ面だけ乗っかったところで、その人は自力で何かを望むことはできません。
何がしかのバックボーンはあるでしょうし、これから語られることでしょう。
けれど、最終的にそれを自分の思いとして昇華したのはあんなです。プリキュアになったのはあんなです。
経験は主格じゃない。
まして、探偵をするために必要な経験とは、必ずしも探偵の仕事として経験しなければ得られないものじゃない。
翻って。
だからこそ私は、くれあが自主性を獲得していく物語に期待しているわけですね。
「できたぞ。ほら」
「プリキットブック! うれしい。ずっと憧れだったの」
前話では圧倒的な勝利ながら何も得られることのなかったくれあ。
今話では、自分は正式な探偵ではなかったんだと気後れしつつ、けれどずっと憧れていた探偵目指してがんばった結果、みんなに探偵だと認めてもらえます。

経験することです。
自分の叶えたい願いのため、気後れせず、勇気をもって偉大な第一歩を踏み出す強さを得るために。
探偵にとって大切な、それでいて全ての人にとっても大切な、プリキュアらしい精神性を勝ち取りにいきましょう。


コメント
記憶喪失の件、シンプルに考えていいやつでしたか……半年経ってもまだ塩梅が難しい。
いくらるるかが天才探偵とはいえ、同じく優れた推理力のくれあを助手(しかも非公式)のままにしとくってのは、宝の持ち腐れ感あるような。
変身アイテムはマシュタンの前で普通に持ってるあたり、当時は本当に大王とか関係なく友達だったと思うんですけど。いや、私がそう思いたいだけかもです。
ストーリーは人間が考えてますからねえ。人読みするならまだしも、ロジックで展開予想するのには限界があります。劇中描写から読み取るんじゃなきゃ考察する意味がないのでこれでいいんですが。
なんか変身アイテムまで与えられてるわけで、くれあかるるかが勘違いしているだけで、実際にはちゃんと探偵(見習い)として派遣されていると思うんですが、はてさて。
時系列、ウソノワールとの決戦の所に半年前と入れた方がわかりやすいような
どこかにあったっけ? 時期を確定できる情報。・・・と思ったら、普通に第15話に「半年ほど前にここでマコトジュエルが砕けた、と」というセリフがありましたね。失礼しました。
「未来自由の書は旧暦準拠」説まで持ち出して「世界を嘘で覆うのは大王たる自分」だと言い張るウソノワールに対して、「だから予言が間違っているって」とおっしゃるマシュタンさん。
……あれ?マシュタンさんは「ウソノワールは予言の解釈を間違えている」のではなく「未来自由の書の記載自体が間違っている」というスタンスなんですか?確かアナタの相方の森亜るるかさんは「解釈の間違い」というスタンスのはずですけど。
そもそも未来自由の書ってマシュタンの御先祖が著した書だったはずで、なんかウソノワールをディスっているつもりで自分の御先祖をディスる格好になっているんですが……いいんですかそれで!?
しかもマシュタンは御先祖の著した書の解読が出来ないのにウソノワールには出来たわけで……ああ、だからウソノワールと御先祖の両方に八つ当たりしてんのか、みっともねー。
……ま、どうもここいら辺、脚本家のミスなのか何らかの意味がある(「るるかとマシュタンの認識のギャップ」とか「マシュタンと御先祖の立場のズレ」なんかが表面化した)台詞なのか、判断がつきかねるまま一週間が過ぎてしまった所で、何とも扱いに困るんですよねぇ。
で、未来自由の書の予言といえば「その後、世界が嘘の影で覆われる」という記載があるんですが、これ「嘘で覆われる」ではなく「嘘の“影で”覆われる」とされていることにどんな意味があるのか不明な上に、「大王の手によって」覆われるのか「大王が出現したことがきっかけとなって」覆われるのか、はたまた「大王が出現したタイミングで」(両者に因果関係は無い)覆われるのか、も不明なんですよね。
そりゃあかつて天才探偵と呼ばれた森亜るるかさんが、灰色の脳細胞をトップギアにして予言の解釈に挑むのも無理からぬところではあります―――が、少なくとも「大王たるウソノワールが自分の手で世界を嘘で覆う」というウソノワール様の独自解釈が一番ハズレであることはもはや明白な様で……やっぱこの方「怪しい占いとか宗教にはまって長年付き従ってくれた従業員に迷惑かけてる零細企業のワンマン社長」タイプなんだろうな、と。
「意訳するとき余計な解釈が混じってしまった」くらいのニュアンスじゃないですかね? それこそ現実でもノストラダムスの予言の解釈で大揉めしてましたし。
しかもあのアイテム、随時新しい予言が現れてるっぽいので、予言を本にまとめたというよりは予言するアイテムを発明したって感じなんだろうなと思っています。
元ネタが元ネタなだけに、両者に因果関係が無いパターンは割とありえると思うんですが、仮にそうだった場合に予言の成就を目指す場合、予言絶対遵守のウソノワールのやりかたが最適手だったりするのが因果ですねえ。(それだとウソノワール自身が大王になれないけど)