ヒーリングっどプリキュア 第5話感想 ゼロから始める友達関係。

この記事は約10分で読めます。
スポンサーリンク

これからも、3人でがんばっていこうね!

↓dアニメで全話配信中!↓

↓YouTubeチャンネル限定コンテンツも配信中!↓

(主観的)あらすじ

 ひなたはちょっと苦手なことの多い子でした。ものを覚えることが苦手で、注意が逸れやすくて、そのぶん勉強も苦手でした。いつも元気いっぱいに見えるひなたでしたが、だから、実はよく落ちこむ子でもありました。みんなに迷惑をかけていることを気にして。
 ちゆは面倒見のいい子でした。ひなたのためにプリキュアの復習を提案したり、覚えることが苦手なことへの対策としてメモを取ることを提案したりしました。けれど、そのせいでかえってひなたが落ちこんでしまって悩むことになりました。怖がらせているかもしれない、と。
 のどかも困ってしまいました。ふたりの間にいたのどかはどちらもお互いを嫌っているわけじゃないことを知っているのに、どちらにもそのことをうまく伝えてあげることができませんでした。どうしたらいいんだろう。

 のどかのお母さんの提案で、3人一緒に水族館に行ってみることにしました。
 イルカショーを観たり、迷子になったペギタンを探したり、またビョーゲンズが現れたり、楽しくも大変な一日でした。けれど、一緒に過ごしているうちにお互いのことがだんだんわかってきたのでした。
 ひなたはよく周りに気を使う子で、自分以外のことにも一生懸命。なにかとよく気がつく子でもありました。
 ちゆは心の穏やかな子で、意外にもダジャレ好き。厳しいことを言うのもその必要があると考えるからでした。
 のどかは普段のんびりおっとりしている子ですが、一方で大変なときにも落ち着いてみんなを安心させられる強さのある子でもありました。

 一日の終わりに、ひなたがまたちゆから厳しいことを言われてしまいました。けれど今度はお互いギクシャクしません。お互い思いあっている気持ちが、今度はちゃんと通じあえたのでした。

 「光合成は陸の上の植物だけでなく、海のなかの植物も行っている。だから、海のなかにも酸素はたくさんあるんだぞ。そしてその酸素で海の生物も生きていけるんだ」
 今話メガビョーゲンにされたのは泡のエレメントさん。泡って“命のパワー”(第1話参照)か・・・?と、ちょっと思ったのですが、ものっすごくさりげなく授業中に解説がありました。なるほどなー。
 こういうどうでもいい設定までフォローするところ、プリキュア序盤ならではの醍醐味ですね。

 さて、青山作画監督回。1人原画をやらなくなって久しいですが、それでも貫禄の原画スタッフ3人体制です。春映画に作画リソースを取られるこの時期、ベテラン作画マンによる省力化ノウハウが光ります。
 細かいループアニメはもちろんのこと、ロッカー内からカメラを映すとか、二の腕を動かさずに走らせるとか、止め絵や引き絵に漫画符を重ねて動きをつけるとか、相変わらず見ていて感心するようなアイディア目白押し。私は絵が描けない人間なので作画については大して語れないのですが、そっちのスキルがある人だともっと色々ユニークなところを見つけられるんでしょうか。
 ちなみに、部活なんかで演劇を勉強中のかたにはこういうベテランアニメーターの作画も良い教材になりますよ。キャラクターがどんな動きをしているときも、セリフを言うときは不自然さなくちゃんと正面を振り向かせているので。「掛けあいしているときも客席向いて喋れ」とか、初心者のうちはよくダメ出しされません?
 たとえばペギタンがいないことに気付いた瞬間。1カットのなかでフードのなかのラビリンとニャトランを正面から映しつつ、同時にひなたの表情もしっかりこちらに見せています。あのさりげない動きは舞台の上でも重宝するはず。

ひなたのコンプレックス

 「私、もの覚え悪いし、おっちょこちょいだし、このままだと迷惑かけちゃうなって」

 改善するための対策としては、ちゆやラビリンが言うように、結局のところ逐一メモを取って繰り返し覚えるしかないでしょう。こういう気が散りやすい子の場合だとメモを取ること自体を忘れがちなので、場合によっては行動支援用の絵カードを使って記憶保持をサポートすることも必要になるかもしれません。
 ただし、改善するまでには当然時間がかかります。努力も要します。しかもこれはもの覚えの悪さそのものを改善する方法ではないので、何を覚えるにしても、いつもいつも他の人よりたくさん苦労しなきゃいけないということになります。

 「そんなことないよ。プリキュアになりたてなのはみんな同じだよ。――ひなたちゃん?」
 「・・・じゃあ、どうしたらいいんだろう」

 何気ない励ましの言葉を彼女が重たく感じてしまうのは、そういうことです。
 みんなについていくには普通よりもがんばらなきゃいけない。だけど、みんなだって怠けているわけじゃない。努力するのは誰しも当たり前のことです。使える時間の長さもみんな平等です。特に、プリキュアのことに関してはスタート地点すら同じ。その条件下で周りの友達についていくためには・・・。

 そういう、絶望感。

 今回この話はあんまり重要なことじゃないのでさっさと種明かししてしまえば、乗りきる方法はちゃんとあります。
 「え? 『こざかしい』ってどういう意味?」
 「生意気って意味よ」
 「え。めっちゃ失礼じゃん!」

 単純な話、周りの人に頼ることです。ちゆやのどかがいつも一緒にいて色々教えてくれるなら、ひなたが最低限覚えなきゃいけないことの量はぐっと圧縮されます。注意が逸れやすいことに関しても、授業中ののどかみたいに適宜声がけしてもらえば済むことです。ひなたにできる範囲の努力でもちゃんと周りについていくことはできます。
 ある程度周りに迷惑をかけてしまうこと前提でなら、彼女が恐れているほどの迷惑は誰にもかかりません。本当はたったそれだけの話なんですけどね。

 さておき、そういうわけでひなたは意外とコンプレックスの強い子でした。
 「ねえ、ひなた。覚えるのが苦手ならメモを取るといいと思うの。書くと頭に入るし、読み返せば思いだせるでしょ?」
 「あ・・・、ごめん。そうだよね。へへ・・・」

 自分で自分のことに腹が立っているからこそ、ちゆが怒っていなくてもまるで怒っているように感じてしまいます。他意のない純粋なアドバイスなのに、まるで自分が責められているような気分になってしまいます。

 そういう気持ちが積もり積もっての今なんでしょうね。もの覚えが悪いとか、気が逸れやすいとか、そういうのって日常生活全般に影響しますし。
 「ひなたちゃんって優しいんだね」
 「ええ? そんな! 私なんて全然全然」
(第4話)
 みんな私よりすごい。だから自分が誰かを褒めるのは自然なことで、反対に誰かが自分を褒めてくれるのはちょっと不思議な感覚。

 「ひなたも意外と気を使うのね」

 ずっとそう思っていたのに、ちゆはひなたのことをなんだか自然に褒めてくれました。

ちゆの苦手分野

 「怒ってるつもりはないの。ただ、私、ひなたみたいなタイプ初めてで。正直どうしたらいいかわからなくて」

 ちゆにとってひなたは難しい子でした。なにせあの子、自分の失敗を毎回本気で反省しているんです。できない自分を本気で恥ずかしがっているんです。一生懸命なのが見ていてすぐにわかりました。なのに、不思議なくらいうまくできない。
 一度彼女のために情報整理をしてみました。思った以上に彼女は苦戦していましたが、けっして悪ふざけしている様子ではありませんでした。そのくせ、効果が出ない。

 だったらアドバイスをすればいい?
 「ねえ。あなた、運動苦手なんじゃなくて、あまりやったことがないんじゃないの? なんとなく。どれだけ動いたらどれだけ疲れるかとか、自分でわかってないように見えて」(第2話)
 ちゆは好奇心旺盛な子で、周りにいる人のことを普段からよく見ています。その人に何か足りないところがあったなら、それをアドバイスしてあげることがちゆにはできます。
 「ねえ、ひなた。覚えるのが苦手ならメモを取るといいと思うの。書くと頭に入るし、読み返せば思いだせるでしょ?」
 「あ・・・、ごめん。そうだよね。へへ・・・」

 なのに、ひなたはちゆの言葉をアドバイスとして受け取ってくれませんでした。まるで怒られているような怯えた表情で、「ありがとう」ではなく「ごめん」と返しました。
 あんなに苦労していて、自分でもなんとかしたいと思っている様子だったのに・・・。

 単純な話、現時点ですでに自分のキャパシティいっぱいまでがんばっているから、今はそれ以上新しいことをする余裕がないだけなんですけどね。

 ちゆにはこれ以上何をしてあげたらいいかわかりません。情報整理に効果がなく、かといってアドバイスするのもダメだなんて。
 ひなたとはまた違ったかたちで、ちゆは自分の無力さを噛みしめます。

 「ちゆちー、なんか教室にいるときと感じが違うね」
 「私、そんないつも怒ってる?」

 この子、微妙に失礼というか、言うことがいちいちストレート。
 普通このタイミングでそれ直接当人に聞くか? やっぱりこの子、根っこが好奇心で動いているんでしょう。聞きたいとき聞きたいことを聞いているだけ。
 ひょっとしてダジャレに弱いのもそのせいでしょうか。自分が普段から事実追求だったりアドバイスだったり、情報交換ありきのデジタルな会話しかしないものだから、意味のない言葉遊びには意表を突かれてしまうとか。
 実際のところ、今のひなたに必要なのは具体的なアドバイスなんかじゃなくて、自己肯定感を高める情緒的な言葉なんですけどね。その意味でたしかにちゆは相性最悪。

 「ひなたも意外と気を使うのね」

 ひなたに一番効いたこのセリフ、言いまわしからしても、ちゆは絶対褒めるつもりで言ってない。

のどかが間に立つ

 「ウサちゃんだー」
 「ごめんね。これお姉ちゃんのぬいぐるみなの」

 女の子の手をそっと自分の手で覆い、穏やかな口調で優しく諭す。こういう児童心理学で習うようなテクニック、やっぱり病院の看護婦さんあたりが実践しているのを見て覚えたんでしょうか。
 のどかの目指す優しさは、入院中に体験したお父さんお母さんやお医者さんたちの思いやりがベースになっています。

 「急いでメガビョーゲンを探しましょう。被害が大きくなる前に!」
 「待ってよ。ペギタン見つけるのが先でしょ! ペギタンだってちゆちーを探してるよ。ひとりで心細くて泣いてるかも!」
 「メガビョーゲンが現れたのよ!? 放っておくわけにはいかないじゃない!」

 情緒優先のひなたと理屈先行なちゆ。
 「どっちも探そう。ペギタンは私たちの大事なお友だちだし、それに、メガビョーゲンを見つけてもペギタンがいないとちゆちゃんプリキュアになれないでしょ? ね。早く見つけてお手当てしよう!」
 そんなふたりに対して、のどかはひなた向けには思いやり重点に、ちゆ向けには論理的に、両方の意見を同時に支持します。
 そのうえで「早く見つけてお手当てしよう」と、少々近視眼的になりすぎているふたりに対して最終的に達成すべき目標も提示。
 ペギタンならメガビョーゲンが暴れていることを知ったら浄化したいと思うでしょうし、メガビョーゲンを倒すためにはペギタンの力が必要でしょう。視野を広く持つことで、結果的にひなたとちゆの考えが一致します。
 穏やかに微笑んでいるのがいいですね。彼女が憧れた両親やお医者さんもきっと彼女の前でこういう顔をしていたんだろうと想像させます。これは誰かを安心させるための笑顔。笑顔そのものが優しさの産物。

 「うーん。どうしたらいいのかな」
 「繰りかえし覚えるしかないかもラビ」
 「そうなんだけど・・・」

 水族館に出かける前日、ラビリンと一緒に悩んでいたのどか。
 けれどその悩みの内容はラビリンが話していたものと少し違っていました。

 「ちゆちゃんとひなたちゃんっていうお友だちがなんだかちょっとすれ違っちゃってて。がんばりたいのは同じなのに、どうしたらうまくいくのかなって」

 なかなか不思議なすれ違いでした。
 ひなたはみんなに追いつこうとがんばっているのに成果が出せなくて、だからちゆはきっと怒っていると考えてしまっていました。
 ちゆは相手のためにがんばったことの効果が出なくて、それはひなたを恐がらせてしまったからかもしれないと考えてしまっていました。
 お互いにお互いのことを考えているはずなのに、なぜか相手じゃなくて自分のことばかりに気持ちを囚われている。自分がいいことをできていないから、相手からも良く思われていないに違いないと思い込んでいる。
 そのすれ違いをこそなんとかしてあげたいと、のどかは考えていたのでした。

 だから、今回のどかは努めてふたりの間に立とうとがんばります。
 実際、それは少なくとも今しばらくは必要なことでしょう。ひなたとちゆとではものの考えかたも価値観もまるで異なります。今話でお互いのことが少しわかって、誤解を解くことはできました。お互いのステキなところもいくつか見えてきました。けれど根本的な話、ふたりは別の人間なんです。
 のどかとラビリン、ちゆとペギタン、ひなたとニャトランのパートナー同士と同じように、3人の間にはまだ深い関係性がありません。3組のバディと違ってお互いを必要としているわけですらありません。今作はプリキュアになろうと思ったきっかけがパートナー間に生まれているので、例年にも増してプリキュア同士のつながりが薄いんです。今のところは。
 3人はウマが合ったから友達になったわけではありません。お互いのことが好きだから友達になったのではありません。友達になれたのは、たまたまそれぞれがプリキュアになったから。一応友達とはいえ、まだまだ白紙の関係です。

 そういうつながりがあってもいいと思います。まずは友達になってみてから、段々お互いを好きになっていってもいいでしょう。というか、実際の友達関係も振りかえってみれば大抵誰もがそんなものでしょう。まずは出会わなければ仲よくなることもできないんですから。
 だから、今しばらくはのどかみたいな優しい子が間に入らなきゃ成立しない関係があってもいい。お互いを知っていくにつれて、友達は本当に友達になっていくでしょうから。

 「これからも、3人でがんばっていこうね!」

よろしければ感想を聞かせてください

    記事の長さはどうでしたか?

    文章は読みやすかったですか?

    当てはまるものを選んでください。

    コメント

    1. ピンク より:

      学校って雑に言えばやるべきことだらけの環境ですからね。
      ちゆのような真面目さんは尚更とっつきにくい雰囲気に見えちゃうかもしれません。
      逆に「好きにしていいよ」と言われたときのリアクションが最も読みづらい子ではありますが。

      身の程を理解し人(今回はお母さん)に頼ることを覚えてきたのどか。
      ほぼほぼ精神的弱点を克服してる気がするんですが、まだ3月なので更なる展開が待ち受けてるんでしょう。
      うーん、ちょっと怖かったり?

      ひなたは物覚え悪いという割に、のどかのことを1回で覚えてました。
      好きなことって簡単に覚えられるものですけど、そこがより極端なタイプなんでしょうか。
      ということは……いつかひなたのモチベーションをアップさせる決定的な何かが現れた時、ものすごく化けるかもしれません。楽しみです。

      • 疲ぃ より:

         ちゆの何がとっつきにくいって、この子(自分がやる分には)何でも上手にこなすのが当然って澄ました顔でいるところですね。
         彼女自身はその器用さを他人にまで要求したりしないんですが、できない子にしてみればそれこそがかえってプレッシャー。だって、当然のことを当然のようにやりたいと思うのはできない子も同じなんですもん。できない自分と嫌でも比べちゃいます。
         ちゆ自身は全然悪くないんですけどね。ただ、この子その手の陰気でメンドクサイ感情を理解するのが苦手そうな雰囲気があります。この子、自分は何につけてもGoGo積極的なタイプですしね。・・・だからちょいちょい空気の読めない発言をしちゃうんだ。

         のどかについては、彼女の目指している親切のモデルが病院で受けた優しさそのまんまになっているのが少し危ういかなと思っています。
         だってほら、病人を看護する“優しさ”って、日常生活のなかで何気なくやる親切とは全然意味が違うじゃないですか。お医者さんは医者と患者という関係だから特別優しいんですし、お父さんお母さんは自分の子どもだからことさらに愛してくれるわけですよ。誰にでも分け隔てなく全力で優しくしていたら、どんな立派な人でもくたびれちゃいます。のどかはそのあたりまだよくわかっていないんじゃないかなって感じですね。全方位にがんばりすぎというか、どうして人が誰かに優しくできるのか考えていないというか。

         ひなた、モチベーションは元々高い子なんですよ。それなのに思うようにできないから本気で落ち込むんです。
         彼女の場合、学習を阻害しているのはむしろリスペクトの問題かなと思っています。この子ってあんまり好き嫌いの感情でパフォーマンスを出せるタイプじゃない感じがするんですよ。それで成績を出せるなら少なくともプリキュア関連で覚え違いしません。そうじゃなくて、大切か大切じゃないかの価値判断でガムシャラになる子。だからちゆにとっての大切なパートナーであるペギタンのことにもあんなに必死になれるんです。

    2. 東堂伊豆守 より:

      ビョーゲンズ首領・キングビョーゲンによれば「プリキュアが現れたということは、単独で闘えるヒーリングアニマルがいない、ということだ」そうで。つまり本来「地球のお手当て」をするのはヒーリングアニマルの任務で、プリキュアは(独力では任務遂行出来ない)”見習い”アニマルをサポートする現地採用アシスタントに過ぎない……んだと。
      この設定が今後の展開でどのような機能を果たすのか、は分からないんですが、ただ「普通の女子中学生(たるプリキュア)に自己犠牲的な使命を背負わせるわけにはいかない」代わりに「妖精になら過酷な使命をどれだけ背負わせても構わんだろ」という制作陣の思惑が透けて見えなくもないんですよね。妖精達が、プリキュア作品にハードボイルド展開を持ち込むための”抜け道”にされちゃってる疑惑が。
      ペギタンがシンドイーネに人質に取られたとき、ひなたがシンドイーネにカバンを投げつけて突入するための隙をこじ開けたことについて、ペギタン含む三人のアニマル達は「ひなたがペギタンにカバンをぶつけた」ミス(だと思うがまさかワザと?)を全く問題視せず、「ペギタンがシンドイーネの手に落ちた」ミスのみを問題視している。そもそもペギタン捜索とメガビョーゲン対応のどちらを優先するのか女子中学生三人衆が議論しているとき、ラビリンとニャトランは全く議論に参加せず、ペギタンの処遇を”現地採用アシスタント”達の談合に任せてしまっている。……どうにもアニマル三人衆は「君もしくは君の仲間が捕らえられあるいは殺されても、当局は一切関知しない」とか「死して屍拾う者無し」とかいった掟を自明のものとして受け入れている印象なんですよね……。
      そんな覚悟ガンギマリのアニマル三人衆が仕える幼君ラテ様は”メガビョーゲン探知用カナリア”としてヒーリングガーデン領主のノブレス・オブリージュ遂行に(文字通り)心身を削る日々……。主君も家臣もハードボイルド過ぎるぞオイ。
      ……あるいは、このヒーリングアニマル達が背負う使命(宿命)の過酷さについて、のどか達”普通の女子中学生”がメスを入れるーーーーーーといった展開が今後用意されているのかもしれず、本作は「妖精達の自己犠牲」にも注目して視ていく必要があるのかもしれませんが、はてさて。

      • 疲ぃ より:

         たしかに現状だとラテはカナリア役ですよね。戦えるわけでもないのにどうしてこの子が地球に来なきゃいけなかったんでしょう。力を蓄えるため・・・?とも最初は思っていたんですが、その割にこの子って快復しないとき以外はエレメントさんの力を借りませんし。まあ、最終的にはテアティーヌ様みたいな力を得て後期必殺技でビームをぶっ放すようになるんでしょうけれど。
         ヒーリングアニマルたちの置かれている状況がどこまで凄惨かはさておき、ちょうど次話がラテのホームシックのお話みたいなので、相応に悲哀を感じさせる展開になるんじゃないでしょうか。ついでにラテが地球に来た理由もわかるか・・・?

         キングビョーゲンの発言は今のところもうちょっとシンプルに捉えています。
         テアティーヌ様は強いけれどひとりで戦っていた。プリキュアは3人で戦うからもっと強くなる。――みたいな鉄板パターン。『魔法つかいプリキュア』で校長先生やらクシィやらマザー・ラパーパやら、味方側でやたらたくさん描かれたタイプのアレですね。あの「大人たちが必死にがんばってきたから子どもたちの今がある」感、好きでした。(話題がズレてきた)

    スポンサーリンク
    タイトルとURLをコピーしました