ゼルダの伝説BotW 近況報告 / 思い出帳 その6

 2度目のハイラル城潜入。今回は探索が目的なので裏手の船着き場から忍び込むことにしました。(このあとマストが橋桁にぶつかって進行不能 / 結局泳いで行きました)

041818.jpg

※ 注意:このブログは基本的にネタバレに配慮しません。

 スニーキングスニーキングー。・・・ああいいやめんどくさいやもういいやヤっちゃえ。見つかっても大したデメリットのないスニーキングミッションは大抵惨殺ゲームになります。屋内にガーディアンを配置しなかったガノンが悪い。
 そこら中に良い武器が転がっていることをいいことに、目につく魔物を片っ端から屠りつつ城内を探索する私とリンク。現実の刀剣は一度に3人も斬ればなまくらになると聞くので、ポッキンポッキン折れるこの世界の刀剣の耐久度も案外リアルなのかもしれません。

 さておさらい。前回の更新から時間も経っていますし、そもそもPV数の多い記事でもありませんしね。
 今回の潜入の目的は、リンクの戦う理由を見直すためのものです。ハイラルとはリンクにとって生命を懸けるに値する国なのか。(まあガノンと戦えば勝てるのはわかっているのだけれど)
 かれこれ彼と150時間も一緒に旅をしてきた私はだんだん贅沢になっています。もはやただのハッピーエンドでは満足できません。厄災ガノンからハイラルを取り戻し、薄幸の姫ゼルダに笑顔を贈り・・・それから、リンク自身にも幸せになってほしい。私の愛する全ての人々がみんな幸せになってこそのハッピーエンドです。
 そのためにはまず、どうすれば彼が幸せになれるのかを見定めなければなりません。どこに彼の幸せがあるのか。誰が彼を幸せにしてやれるのか。なんでもいい。これから真のエンディングを見るにあたって、その先の未来に彼の幸いを確信できる根拠がひとつでもあれば。

 残念ながらというべきか、予想どおりというべきか、城内にリンクの足跡は見つかりませんでした。改めて見て回ると100年という年月の重みが身に染みます。荒廃とともに人間の生活痕はかき消え、そこに漂うのは我が物顔で闊歩する魔物たちの体臭ばかり。
 こういうとき、昔の姿をとどめている場所があるとすれば王族の私室ですね。定番として。果たして私たちは城内に3冊の手記を発見しました。

041801.jpg

 3冊の手記に綴られていたものは、いずれもゼルダという少女の悲運の記録。早くに母親を亡くし、手探りで王族の役目を果たそうともがく日々。王族であるがために王道のみを求められ、その王道に躓けば無才と蔑まれ、別の道を探ろうとすれば逃げだと叱責される。八方塞がりの袋小路。
 せめてもっと時間があれば。ガノン復活の予兆がもう少し遅ければ。母妃の逝去がもう少し遅ければ。父王の心にもう少しだけゆとりが残っていれば。そうすればもっと別の選択肢を選ぶ余地もあっただろうに。ゼルダ姫の不幸は結局それにつきます。100年前、彼女をとりまく世界では誰もが不安に追い立てられていました。
 ゼルダ姫は私室の他に研究室を持っていたようですが、そのふたつの部屋が明確に使い分けられていたかというと疑わしい。本来心身を休めるべき場所である私室、その壁に貼られた無数のメモ書きが、彼女がいかに焦っていたかを雄弁に語っているようでした。

041815.jpg

 当時、心を磨り減らしていたゼルダ姫はリンクを恐れます。彼が伝承に謳われた“まっとうな”勇者だから。剣術に優れ、すでに退魔の剣にも選ばれていたから。いつかの思い出にも見たエピソードです。
 けれどリンクの実直さはいつしか彼女の心を解きほぐしたようです。もっと話をしたい。もっと思いを聞きたい。悩みを打ち明けたい。
 肉親にすら甘えられずにいた彼女にとって、リンクは唯一心を開ける相手たりえたのかもしれません。わかる気がします。彼は寡黙で、それゆえ父王や他の人々のように彼女を追い詰めたりはしなかったでしょう。誰しもが「伝承の姫たれ」とうるさく言うなかで、きっと彼だけは何も言わず、ただ傍にいてくれた。息の詰まる袋小路に草原の爽やかな空気を運ぶ、一辻のそよ風のように。
 もっとも、ガノンの復活に追い立てられた彼女はリンクのもたらした小さな救いすら、結局手に納めることができなかったのだけれど。

 さて。姫様から見たリンクについてはわかりました。閉塞した日々に生きる彼女にとってリンクは唯一の救いで、なれば記憶を取り戻した彼が彼女を迎えに行けば、それで彼女の肩の荷は下りるでしょう。

 ですがリンク、君は?
 ゼルダは君を必要としてくれています。彼女なら君の旅の終わりを喜んで迎えてくれるでしょう。ですが、彼女はあまりにも心の弱い少女です。彼女が旅に疲れた君の心を受け止めてくれるかというと、正直なところあんまり信用できません。
 “常に模範たれ”と気を張り、望まぬ寡黙を身につけてしまった君に対して、なおも「悩みを打ち明けたい」と自分の都合をぶつけようとする彼女の弱さに、私は少し不安を覚えます。もちろんそれが、彼女なりに心を繋ぎあわせたいという意思の表れであることは理解できるのだけれど。彼女が本当に他人を受け止められる心の余裕を持ち合わせているかというと・・・。

041814.jpg

 ハイラル城という場所自体にリンクの帰るところは見つかりませんでした。ではゼルダ姫のところなら、というと、そこもまだ少し疑わしい。
 答えは未だ藪のなか。私とリンクのあてのない冒険は続きます。

 次はいいかげん最後の神獣を解放してみましょうか。どうして今までゾーラの里をガン無視してたんだっけな・・・?

シェアする?

フォローする!