ゼノブレイドクロス Definitive Edition プレイ日記その9 第10章 調査率62.39%

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モーリス行政長官もああ見えてツンデレなのね。

エルマ

このブログはあなたがプレイ済みであることを前提に、割と躊躇なくネタバレします。

 うちの主人公、スタークルセイダーをランク10にしたあと、ヘヴィストライカールートで育成していました。今回でヘヴィストライカーもランク10です。

 現在の使用武器はジャベリン+ガトリングガン

 アーツはまずフラッシュカウント,アークホーン,ラウンドブレイクの基本近接3種、TP補給用にマインドコンバート,バレットサイクロン、瞬間火力としてヘルファイヤー。補助アーツは次の攻撃アーツを強化するパワードトリガー。オーラはダッシュ中リキャスト高速化&HP自動回復効果のスピードスター

 スキルはまず回避力を底上げしてくれるクイックムーブに、ボルト属性+50%のバーストサンダー、格闘アーツに電撃バステを付加するインパクトサンダー、電撃付加済みの敵限定でボルト属性+300%もくれるエンチャントボルト

 インナー装備は武器にボルト属性、防具はベストダッシュXXのデバイスを5個をつけられるなら後はテキトー。

 ドールは戦闘には一切使わない(まともに運用しようとするとトレハン必須で面倒くさい)ので運転が楽しいフレスベルグ

 スピードスターをかけてひたすら走りつづけて、間断なくアーツを叩きつける構成です。ベストダッシュXXのおかげでレベル差+10のオーバードくらいまでなら敵の攻撃はほぼ当たりませんし、無限OCGにも余裕で手が届きます。
 ダッシュ中はオートアタックが出ないので、スピードスターを使うならTP補給効果のあるアーツがほぼ必須なんですが、(WiiU版だと)ジャベリンにはTP補給アーツが存在しなかったんですよ。今作でもマインドコンバートの修得時期は遅めでしたし。そこを補うためにガトリングガンを持たせているわけです。

 おそらくゼノブレイドクロスのなかでも屈指の手軽さ(=デバイス作成のための稼ぎプレイを一切必要としない)でエンドコンテンツまで対応できる構成だと思います。
 まあ、TP補給ついでにゴーストウォーカーまで使えちゃうデュアルガンを持たせたほうが本当は格段に強いんですが。そこはほら、バランスブレイカーだとわかっている武器種をあえて避ける反骨心ってやつで。

 ミルストレアが面倒くさがり(稼ぎプレイしたくないー)な割に仕事をこなす量だけはやたら多くて(フラッシュカウントフラッシュカウントフラッシュカウント)、大雑把(バレットサイクロンどばどば)で、なにかとよく走りまわる(スピードスター!)キャラクターになっているのは、このバトルスタイルを反映したロールプレイです。ちなみにボイスはアホドジです。よろしくお願いします。
 ガトリングガンを担いでダッシュする超人のどこが面倒くさがりなんだよ!と思わなくもないですが、そのアホっぽい戦いかたもまたミルストレアらしさだなあって。

 Definitive Editionで追加されたマインドコンバートが思ってた以上にしっかりTPを補給してくれる優れものだったので、次はギャラクシーナイトを目指そうと思います。
 サイコランチャー、TP補給アーツが無いのがネックでWiiU版だとジャベリンとの相性イマイチだったんですが、転倒と電撃付加は正直喉から手が出るほど欲しいんですよね・・・。デバフのバリエーションも豊かなので、マインドコンバートとも相性抜群ですし。

 ミルストレア、サイコランチャーでついに楽なやりかたを覚えてしまうのか・・・?

命の金

 トビアスさんという面倒な人に目をつけられてしまいました。
 パスファインダー所属で、ユニオンのなかでも特に多くのデータプローブを設置している実績ある人らしいです。
 ただ、ライフポイント捜索に役立つ最前線ではなく、ちょっとした秘境やフォトジェニックな場所にばかり設置して、フロンティアネットに絶景の映像を流しては市民からのPVを集めて荒稼ぎしているそうで。データプローブの開発者であるカースティさんからいろいろと悪い噂は聞いていました。

 この人、私のデータプローブから配信されている映像が最近市民の間で人気になっていることが気に入らないみたいです。
 私の場合、エルマチームの任務に駆り出されて他のチームではなかなか入る機会のない危険な地域に踏み入ることが多いので、そのついでにデータプローブを埋めて来いと頼まれているだけなんですけどね。
 それこそ最前線だからブレイドからも市民からも注目度が高いってだけであって、狙って高収益を上げているわけじゃないです。

 私は正直、トビアスさんがやっていることをそこまで悪いことだとは思ってないです。娯楽は大事。データプローブの使いかたとしては邪道なのかもしれませんが、きっとNLAの治安維持にも貢献してくれています。
 そのあたり正直に説明して、理解してもらおうと思ったんですが、なんか彼の逆鱗に触れてしまったみたいでかえって怒鳴られてしまいました。

 数日後、黒鋼の大陸で偶然トビアスさんを見つけました。
 聞くと、まだ誰も来ていない最前線にデータプローブを設置してやろうと来たはいいものの、粘着気質な原生生物に目をつけられてしまい、脱出したくても脱出できずにもう何日も立ち往生。いよいよ死を覚悟していたところなんだそうです。
 さらに、やっとの思いで辿りついたこの場所に私がさらっと顔を出したせいで、もうどうでもいいって気分になっちゃったらしく。いつものふてぶてしい態度はどこへやら、すっかりしょぼくれた様子でした。

 パスファインダーにももっとフレスベルグが配備されたらいいんですけどねー。そうすればただの直進軌道だけでほとんどの原生生物から逃げきれるのに。
 まあ、逃げた先で別の原生生物に出会い頭で攻撃されたらどうにもならないし、いざというときの迎撃の役にはほぼ立たないのが不人気の理由なんですが。

 それはさておき。
 ふと、トビアスさんから何回か賭けを持ちかけられて私が全勝していたのを思いだしたので、ここでその借りを返してもらうことを思いつきました。
 「絶対に生きて帰ってください」って。ガラにもないことを思いっきり上から目線で命令してやったんです。

 「お袋みたいにキーキーといちいちうるせぇやつだぜ。ま、忠告を聞くのはタダだ。もらえるもんはもらっとくぜ」

 トビアスさん、これで完全に毒気が抜けてくれたみたいで、薄ーくですが笑ってくれるようになりました。経験上、笑っていられる人はしぶといです。とりあえずトビアスさんはこれで大丈夫。
 あとはストーカー気質の原生生物さんっていうのをどうにかできれば――。

 フレスベルグで辺りを飛びまわってみたら、割とすぐに遠距離から追いかけてくる大型のオーバードが見つかったので、被弾したフレスベルグをさっさと乗り捨てて槍でとっちめてやりました。

 トビアスさんに討伐を報告して、帰りの足がなくなったから乗せてくれと2つ目の命令をすると、目を丸くして愉快げにドールの手のひらに乗せてくれました。これで貸し借りチャラだそうです。
 損得釣り合っていない気がしないでもないですが、貸しとか借りとか覚えておくだけでも面倒くさいので、まあいいでしょう。

 帰り道、トビアスさんが機嫌よさそうに昔話をしてくれました。

 「フロンティアネットを使って、稼いで稼いで稼いで、莫大なゼニを稼いで、――仲間が残したプロジェクトをかたちにしなきゃならねぇんだ、俺は。そいつには途方もないゼニがかかる。だから誰に罵られようとも稼ぎつづけなきゃならねぇ。・・・機密事項があってな。話せるのはこんなところだが、けっして人類にとって悪い話じゃねぇよ」

 なんだ。やっぱりいい人じゃないですか。

乗り越えるべき壁

 「今のルールではNLAは守れません。負傷者が出たとはいえ僕は凶暴な原生生物からNLAを守ったんです。賞賛されこそすれ、怒られる謂れはありません! 臨機応変。必要なのは最適な方法だけです」
 「やれやれ。まったく懲りてないんですね。やっぱりHBさんって普通じゃないですよ」

 鉛筆みたいな通り名のこの人はエリートさん。本当の名前は忘れました。四六時中エリートエリート言っているので、私はエリートさんって呼んでます。
 本当は研究職でいいポストに入れたはずなのに、その話を蹴ってブレイドの平隊員になった変な人です。
 ・・・ん? だったらエリートじゃなくない? まあ、本人は将来的に司令のポストを狙っているらしいので、ゆくゆくはエリートになるのかもしれません。(叩き上げともいう)

 だいぶクセの強い人で、いっつもこんな感じで本部の人と揉めています。
 なぜか私は気に入られています。微妙に価値観が合わないので会うたび毎回塩対応していたはずなんですが、どうも私の任務実績が彼の理想のブレイドのありかたに合致しているみたいで。なんか、どうにもなりません。

 それにしてもこの人の相手をしてあげているエレオノーラさん、たしかあの濡れたノラ犬みたいなイエルヴさんとも仲がよかったはずですが、もしかしてこういうメンドクサイ男性がタイプなんでしょうか? お母さんみたいな人です。

 一応話を聞いてみると、どうもエリートさん、本部の命令を無視してパスファインダーチームだけで強い原生生物に攻撃をしかけちゃったらしくて、ヴァンダム指令直々に謹慎処分を受けたみたいなんですね。それでぶりぶり怒っているみたいです。
 ブレイドの縦割り体質を批判しているみたいですが――。あのですね、司令が怒っているのは命令違反もそうですが、なによりケガ人を出しちゃったことだと思いますよ。今、ブレイド隊は度重なる任務での損耗で人手不足になっているので、稼働率が下がることにナイーブなんです。

 ・・・なんて、私の話を聞くようなエリートさんじゃないんですが。

 なんか気がついたら私とエリートさん2人で夜光の森の巡回に行くことが決まっていて、襟首つかまれてズリズリ引きずられていました。
 エレオノーラさん、晴れやかな笑顔でこちらに手を振っています。
 おのれ。そもそもこの男の謹慎はどうした。

 夜光の森でエリートさんが原生生物と戦ったっていう座標につくと、ラーラさんに出くわしました。

 「ヘマうっちゃってね。足をやられて動けなくなっちゃったの。でも、私のことはいいから早く倒しに行ってちょうだい! このままじゃアイツもっとたくさんの子どもを産んで、取り返しがつかなくなる!」

 ・・・あの。ラーラさんってコンパニオンですよね? どうしてこんなところに?
 同じくコンパニオンのくせにこの場にいる私が言うのもなんですが、この人コンパニオンのなかでも主に憲兵みたいな機密性の高い任務を担当していたはずで、そうそう軽率にNLAの外に出てこられるような立場じゃなかったような・・・?

 くそう。普段から芝居がかった口調をしているせいで、この人どこまで本気なのかイマイチわかりません。

 ましてパスファインダー所属のエリートさんがラーラさんと面識があるはずもなく、エリートさんはこの人の言うことを全部真に受けてしまったみたいです。
 ・・・まあいいか。エリートさん、これで倫理観だけはまともなので、仮にラーラさんが何か企んでいたとしてもマズいことにはならないでしょう。

 案の定、エリートさんは原生生物の掃討とラーラさんの後送のどちらを先にするべきか散々悩んだあげく、最後にはちゃんと人命を優先する判断をしてくれました。

 その答えを聞いてラーラさんは満足したらしく、ヴァンダム指令からエリートさんの人間性を見極めるよう言われて来たことをあっさりネタばらしして、2本の足でシャキシャキ帰っていきました。
 なんなの、この茶番。

 原生生物の掃討を終えてエレオノーラさんのところに報告に行くと、ヴァンダム指令が悪びれもせず、むしろニヤニヤしながら私たちを待っていました。
 指令、ああいう悪ふざけホント好きよね。前もリンさんを振りまわしながら体よく雑用に使っていましたし。たぶん、気に入った部下ほどトンチキな任務に巻きこんで反応を見たがる人なんだと思います。小学生か。

 「お前が言ってた、ユニオンの縦割りだなんだってアレな。ありゃあ俺もそう思ってんだぜ。決められた組織に縮こまって動けなくなるなんて俺の好みじゃない。お前さんみたいなやる気のあるやつにはどんどん活躍できる場を与えたいんだ」

 ほらね。

 そもそも私がコンパニオン所属なのにNLAの外での任務も大量にやらされているの、半分くらいこの人からの命令なんですから。(残りのさらに半分はエルマさんからの任務。あとはまあ、自業自得なやつも多少あるかもしれない)
 エリートさんは私がユニオンの枠に囚われず活動しているところを気に入っているみたいですが、もうその時点でつまり、指令と気が合うってことなんです。

 ・・・ん? そういえば今さっき、ヴァンダム指令、私に「これからもコイツをよろしく」って言いました?
 いや、ふつーにイヤなんですけど。もしかして私まで指令に気に入られちゃってます!?

 「あの。君の目から見て、今の僕と指令、どちらが優れていると思いましたか?」

 そりゃあ――。断然、指令ですよねえ。
 現時点でのタチの悪さでいったら。間違いなく。

二人の事情

 工業エリアをパトロールしていると、セリカさんの声で何か言い争っているのが聞こえました。
 見ると、相手はモーリス行政長官。メンドクサイ話確定なので見て見ぬふりしようかと一瞬(一瞬だけ!)思ったんですが、セリカさんの後ろにいたロックさんと目が合ってしまったので、コンパニオンらしく素直に間に入ることにしました。

 セリカさんはクリュー系異星人といって、なんというか、ものすごい美人さんです。もう光り輝かんばかりの美少女。このくらいきれいな人、最近他にも見た気がするんですけど・・・、誰でしたっけ?
 ロックさんはガウルという種族なんだそうです。ふわふわもこもこで、アフリカ象くらい大きい体で直立歩行する人です。さっきいち早く見つけられてしまったのは、目線が他の人の倍近く高いからですね。
 2人グロウスの兵隊に追われていたところを私が保護しました。それぞれグロウスに侵略された星の出身だそうで、直前まで奴隷同然に扱われていたみたい。きっと色々あったんでしょうね、お互い身を挺してでも守りあおうとする、大の仲よしさんです。

 で、何に揉めていたか、ですが。

 「私はお互いにとって有益な取り引きを提案しているつもりだ。脅迫と解釈されるのは愉快ではない。――情けない話だが、タダ飯を食わせる余裕がない、というのが実情なのだ。彼の巨体はただ生きているだけで様々なコストに負担をかける」

 あー・・・。これは私が悪かったところもちょっとあるかも。

 2人ともとりあえず難民扱いでNLAに入れてもらっているんですよね。グロウスに追われていて緊急性があったし、マ・ノン人やザルボッガ人と違って人数も少なかったので、私がそういうふうに申請しました。
 それで、幸いセリカさんもロックさんも問題を起こすような人ではなかったので、アフターフォローをつい後まわしにしちゃっていたというか・・・。セリカさんはともかくロックさんを正式なNLA市民にするにはちょっとだけ難しい問題があって、時間がかかっていたというか・・・。

 うーん。考えれば考えるほど私の落ち度です。バレないようにしれっとさらっと恩着せがましく、善意の協力者みたいなテイでセリカさんたちを助けることにしましょう。

 行政長官はロックさんをブレイド隊のアヴァランチかインターセプターあたりに組み入れたい考えみたいです。たぶん、インターセプターのほうかな。
 ロックさんが性格的に穏やかで争いごとには向かないって話は報告に上げていたはずですが、たぶん、そのことを差し引いてでも行政長官はロックさんに戦線に参加してほしいんでしょう。

 というのも、ブレイド隊の損耗がそろそろマズい段階になってきたんです。なにせ圧倒的多数のシビリアンに支えられていた地球軍と違って、NLAでは徴兵なんてしようがないわけで。一度減ったら減りっぱなしなのに、大きめの任務があるたび毎回2人、3人は亡くなっているんですから、まあ遅かれ早かれでした。
 ライフの稼働限界も間近に迫る今、必要なら大規模作戦も即時展開しなきゃいけないっていうのに、この状況はちょっと、ね。
 ライフさえ取り戻せたらB.B.の再生産が可能になるので、行政長官もそれを見越してロックさんには一時的なお願いのつもりでいるんでしょう。

 それはまあ、(私たちが倒れたらNLA住人全員共倒れとはいえ)地球人の都合なのでロックさんを徴兵していい理由にはならないんですけど、実はもうひとつ大きな問題がありまして――。
 現状、ロックさんNLAの人たちに怖がられちゃってるんですよね。これまでいろんな異星人を受け入れてきましたが、ここまで体の大きな人は今までいなかったもので。ちょっと怒らせてしまったり、うっかりバランスを崩されてしまったりしただけで踏み潰されそうな体格差。一緒に暮らすことを考えるとやっぱり怖いです。
 私も一度彼の受入先を探してみたことがあったんですが、なかなか難しそうで。

 その点、ブレイド隊としてNLAの外で活動してもらえるなら問題の大部分が解決できるでしょうね。インターセプターなら肝の据わっている人もそこそこいますし。ある程度実績を重ねれば、街の人も、ロックさんが少なくとも悪い人じゃないってことをわかってくれるでしょうし。

 それはわかるんですが――。
 行政長官、もしかして人の心がわからないタイプの人ですか?

 案の定、思い詰めたセリカさんがロックさんの代わりにブレイドの入隊資格を得るんだって、高難易度の任務を受託してNLAの外へ飛び出して行ってしまいました。
 白樹の大陸での採取任務。採取任務といっても、あのあたりはまだ開拓の真っ最中です。フロンティアネットにもまだ充分な情報が上がってきていなくて、どんな危険が予想されるか任務を公示する側も正しく評価できていないはずです。
 至急、エルマさんたちに来てもらって、セリカさんを追いかけることにしました。

 道中いろいろありましたが、自分がセリカさんを守らなきゃいけないんだと言うロックさんをなんとか説き伏せ、ロックさんのことになると頑なになりすぎるセリカさんにもブレイドなら仲間を頼ってほしいとお願いしたりして、なんとか全員無事に帰ってこられました。

 ブレイド本部へ任務の完了を報告しに行くと、ばつの悪そうな顔をしたヴァンダム指令と、モーリス行政長官が私たちを待ち構えていました。

 「君の気持ちは理解した。だが、人にはやはり適性に合った貢献を求めるほうが効率的だと私は考えた。工業エリアで重機が入れぬ工事現場での作業要員を探している。君のように優れた腕力の持ち主ならば好待遇で迎えたいと考えているが、どうかね」

 行政長官が提案した職場なら私も相談に行ったことがあります。日常的に身のまわりの安全確認に気を使っているところといえば、やっぱり工事現場か工場ですし。
 ただ、私が行ったときは断られました。タイミングも悪くて、つい最近バイアス人を受け入れたばかりだと言われてしまうと何も言えなくなってしまって。

 行政長官、どうやってあそこの人たちを口説き落としたんでしょうね?
 「効率的」って口にしていましたが、そもそも行政長官ほどの立場の人が自らたった1人の難民のための就職先を探してくれたこと自体、ものすごい非効率な話でしょうに。
 ただでさえこの実直がスーツを着て歩いているようなオジサンです。私たちが白樹の大陸に行っている間ずっと頭を下げつづけていたとか、そういうテレビドラマみたいなこと平然とやっていそう。

 「モーリス行政長官もああ見えてツンデレなのね」

 エルマさんの口からそんな俗っぽい言葉が出たのも相当面白かったですが――。
 一拍間を置いて弾けた大爆笑を背に、行政長官がちょっと早足になっているのを見てしまって、私はそれが一番おかしくて笑ってしまいました。

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