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キミとアイドルプリキュア 第22話感想 キミと私がライバルなら、私とキミはゼッタイ友達になれる。

この記事は約11分で読めます。
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キュアキッスも一緒だと、また違った魅力があるってことだよ。

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「アイドルプリキュア VS ズキューンキッス!?」

大きな出来事1

メインキャラクター:メロロン

目標

 ライバル関係にあるうたたちに勝負で勝ち、プリルンの心を自分のものにする。

課題

 プリルンは今でも充分自分に親しみを抱いてくれているようだが、それでも事あるごとにうたたちへの親愛の情を見せることにメロロンは納得できない。
 自分とうたたちのどちらが優れているかをはっきりさせ、プリルンが自分のほうだけを見てくれるようにしたい。

失敗

 メロロンは自分が発案した料理対決で健闘したが、うたたちも同じくらい心のこもった料理をつくってきた。結果は引き分け。メロロンはプリルンの心をひとり占めできなかった。

大きな出来事2

メインキャラクター:うた

目標

 プリルンとメロロン、両方と仲よくなる。

課題

 せっかくプリルンの記憶が戻り、これからは5人でプリキュア活動ができると思っていたのだが、メロロンがライバル宣言したことでそうスムーズにはいかなくなった。
 うたにメロロンと対決したい意志は無い。むしろ仲よくしたい。
 なのに、メロロンはライバル心全開で料理対決を挑んできた。

解決

 料理対決の結果を、プリルンは引き分けと判定した。
 うたたちは自分にできるかぎりのことをやりきったし、メロロンも想像以上にステキな料理をつくってきた。とっても楽しい最高の勝負だった。やはり、メロロンとはこれからもっと仲よくなっていきたい。

バトル

 買い物帰りの女性を素体とした卵型クラヤミンダー。

苦戦

 プリルンとメロロンが最初に駆けつけた。

 大質量で公園の遊具もあっという間にペシャンコにしてしまう強敵。よくはずむ柔軟な体も厄介で、プリルンとメロロンだけでは攻略の糸口が掴めなかった。

勝利

 うたはクラヤミンダーを観察して、穴にはまった瞬間隙ができることに気がついた。ななやこころと協力してクラヤミンダーを穴に誘導し、突き落とした。
 トドメはズキューンキッスに任せた。

ピックアップ

2大アイドル対決企画

 だいぶ大がかりで、2つのグループのパブリックイメージにまで影響を与えかねない企画を持ち込んできたけど、これもういよいよアイドルプリキュアたちを囲い込もうとしてません?

 というか、ズキューンキッス側はいつどうやってオファーを受けたんだろうか。田中があちらのマネージャーも兼任しているテイで引き受けたんだろうか。

大釜で料理

 錬金術士(アトリエシリーズ)かな?

「これは・・・。歴史の味。人類が長いあいだ見つづけてきた夢のかけら・・・!」

 想像以上にメロロンのポエムを気に入っていたことはよくわかった。

 料理とは人間の文化の歴史そのものである。火を使うことを覚えた人類は、その炎を野生動物からの防衛手段として用いるだけでなく、食物を加熱することでより安全に、より食べやすく摂取する手段にも活用した。各地の気候や土壌によって千差万別な食材を、それぞれの地域の人類はそれぞれに創意工夫を凝らし、その風土に合った料理を無数に開発していった。また、子孫たちにその調理方法を継承させ、改良させ、発展させ、世代を重ねるごとにどんどん洗練させもしてきた。現代に至っては、各地で生まれ育った独創的な料理が観光資源になったり、世界的な大企業を生むビジネスチャンスにすらなっていたりもする。それにしてもどうしてエジプト文明

 ・・・そうか! メロンの起源がアフリカ大陸だからか!!(深読みしすぎ)

「これは・・・。小さな味のロンドから、不思議な味のラプソディ、そして静かなるノクターン。味の回転木馬メロ!」

 ロンドは同じ旋律が繰り返し現れる形式の楽曲のこと。おそらく、第一印象では馴染み深い味わいが、なのに舌を飽きさせることなく主張してくることを意味しています。
 ラプソディは情熱的で即興性のある旋律が特徴。おそらく、味わっているうちに意外性のある風味が口内を駆け巡りはじめたことを意味しています。
 ノクターンはしっとりとした静謐さが特徴です。おそらく、後味がしつこく残りすぎることがなく、それでいて心地いい余韻を感じられる味わいだということを意味しています。
 回転木馬(メリーゴーランド)はずっと同じところを周回している、楽しいイメージの遊具。以上のストーリー性ある味わいのおかげで、同じ料理を何個だって食べられてしまうことを意味していると思われます。

 たぶん既製品のソーセージの味しかしないと思うんだけど。(・・・愛情!)

本日休業

 もうね。Pretty Holicいったい何のお店なんだよ。
 なんでコスメショップを休業してまでコマーシャルの撮影スタジオとして使ってるんだよ。第5話のはてっきり開業前だったからあんなことができたんだと思ってたよ。なんでこんな本格的な楽屋が店内に存在してるんだよ。

 OPとEDが後期仕様に変わりました。

 やっぱアレですね。アイドルグループのフォーメーションダンスって、多少メンバー間の統一感が崩れたくらいのほうが、それぞれの見せ場に幅ができて見応えありますね。

目をつぶっていたら、目の前は何も見えない

 「――ってことで、お料理対決メロ!」

 最近ずっと曇りっぱなしの孤軍奮闘メロロンさん。
 今日も今日とてうたたちにインネンをふっかけます。

 別にプリルンに嫌われてるわけじゃないんだからこんな必死にならなくても・・・、というのは視聴者の立場だから思うこと。本人はいつこの立場が脅かされてしまうかわからないので気が気じゃありません。

 「プリルンもアイドルプリキュアに入るプリ!」
 「メロ!? 何言ってるのメロ!! メロー・・・」

 これは誤解を招く言いかたをしたプリルンが悪い。

 記憶を取り戻したプリルン的には、もともとアイドルプリキュア第4のメンバーだったわけで、割とカジュアルに元ザヤに戻ろうとしているだけなんですが。
 メロロンからすると、ズキューンキッスこそが自分の唯一の居場所であり、自分がプリルンの隣にいていいことを保障する唯一の公的証明なんです。その重みを、プリルンはなーんもわかっていません。

 今のメロロンの最大の問題は、自分の居場所がプリルンの隣以外にもありうることをこれっぽっちも想像できていないことです。
 うたたちが案外いいやつらだってこと、これまでの経験で充分理解できているはずなのですが、どういうわけか彼女は“自分が”うたたちの友達になれる可能性を全く考えもしていません。
 うたたちがいい子だっていう事実と、うたたちが(かつてのプリルンのように)その優しさを自分にも向けてくれるかもしれない可能性が、不思議とちっとも結びつかないみたいなんですね。

 まあね。これまでの半生、唯一友達と呼べる存在がプリルンだけでしたからね。
 友達のつくりかた、自分の居場所のつくりかた、わからないですよね。(私も知らないけどね!)

 「これは・・・」
 「何を描いたの・・・?」
 「プリルンとメロロン!」

 オムスパに描いたプリルンとメロロンの似顔絵。

 きわめて不幸なことに、うたの絵が下手すぎて言われなきゃ伝わらないのも仕方ないことではあるんですが。本当はうた、プリルンの隣を奪おうとなんかこれっぽっちも考えていないんですよね。
 プリルンとメロロンが一緒にいること、うたはちゃんと認めています。むしろ応援しているところすらあります。デートのときもそうでした。あれもまた、メロロン視点だと何かにつけちょっかい出しに来た印象しかなかったでしょうけども。

 うただけじゃないです。
 今やななはメロロンのポエムの大ファンですし、こころだってあんなふうに本気になって自分の推し語りができる相手と友達になれるタチです。

 「今日は特別ステキだったね」
 「ねえたまがステキなのは当然のことメロ」
 「――キュアキッスも一緒だと、また違った魅力があるってことだよ」

 本当に、あとはメロロンさえその事実に気付けたなら。
 たったそれだけで。

ライバル対決という名の茶番劇

 「で。このお仕事どうしますか?」
 「もちろんやりたい! プリルンたちと一緒なんて、キラッキランラン!」
 「私も心キュンキュンしてます」
 「対決っていっても両方が盛り上がればいいんだもんね」
 「受けて立つメロ! ねえたまとメロロンが勝つのメロ!」
 「アイドルプリキュアー! がんばるプリー!」

 「2大アイドル対決企画」なんて血の気の多そうな企画名ですが、本気で対立しようとしているのはメロロンだけ。

 そんなものですよね。スーパー戦隊シリーズの映画だって、ちょくちょくタイトルに「VS」ってつけていますが、実際にはそう本格的に敵対することはない(らしい)ですし。
 ただのお祭り。オールスターゲーム。せっかくの機会にちょっとしたスパイスを効かせているだけ。

 「あの。よかったら一緒にメッセージ書きませんか? キュアアイドルに」
 「え、待って! ズキューンキッスの魅力を語りあいましょう!」
 「あなたはどっち!?」

 現地で知らない人にいきなり布教活動を始めるこの子たちも相当極まっていますが(こんな会場にいる時点で普通はどっちかを推してるに決まってんだろ!)、一見バチバチにやりあっているように見えて表情はお互い笑顔。対バンライブとかでよく見る光景。
 ここはそういう場です。布教合戦にかこつけて、ここぞとばかりにお互いの推しの良さを語りあえる魅惑のパーティ。誰も本気でお互いの推しのシェアを奪おうとなんかしていません。語れる機会であることそのものが楽しいんです。

 その文脈があったからこそ、こころもメロロン相手にあんなに熱くなったわけでして。

 「よくわかりませんが、望むところです! アイドル,ウインク推しの紫雨こころ、絶対負けません!」
 「こころちゃんがノリノリになっちゃってる・・・」
 「お料理なら私もがんばるよ!」
 「うたちゃんまで!?」

 メロロン。
 そもそもの話、あなたの本気になって対立しようという思い、そんなわけで相手には全然伝わっていないんです。
 うたたちはただただ、この機会にプリルンやメロロンと交流を深めたくて対決にノってきただけでした。

 ・・・というか、そういう視点で改めて物語を俯瞰してみると、意外とななもそういう機微がわからない側の人なんですね。今初めて気づいた。

仲よくなりたいな

 「この穴・・・。閃いた! おーい、こっちだよー!」

 「そういうことね!」
 「なるほどです!」

 「キッス、行くよ!」
 「はい!」

 今話はアイドルプリキュアとズキューンキッスが初めてまともに共闘するバトル。

 さすがに一緒に戦ってきた月日が違います。うたが何をやろうとしているのか最初に気付いたのは、ななとこころの2人。
 そのあと、作戦がうまくはまったところでプリルンもようやく理解します。
 メロロンはプリルンに呼びかけられてやっと状況を把握。

 それでも、共闘は共闘。
 初めて一緒に戦った2つのチーム。まだチーム単位でしかお互いの考えていることを察せていないという課題は残りつつも、連携自体はカッチリはまりました。

 「これからはズキューンもキッスも一緒に、5人でアイドルプリキュアって思ってたら――、メロロンがいきなり私たちにライバル宣言! 私たち、いったいどうなっちゃうのー!?」

 冒頭のモノローグで言ってた、やりたかったこと。なんだかんだでちゃんとできましたね。
 よかったですね、うた。

 さて。
 メロロン発案のお料理対決は、プリルンの独断と偏見によって引き分けに終わりました。

 メロロンはさぞかしガッカリしたことでしょう。少なくとも見た目では明らかにクオリティに差がありましたからね。これで明確な勝利をもぎ取れないなら、これ以上いったいどうすればって感じです。
 いやまあ、ハタから見ているぶんには、そもそもプリルンに審判を任せた時点でこうなるってわかりきってたんですけどね。
 白黒つけたがらないでしょ、あの子。ほら、「光と闇は溶けあわない」(第15話)とかポエムって引きこもってた子の主張ガン無視で陽の下に引きずり出した、筋金入りのマイペースガールですし。あれをやられておいて、こうなることを想像できなかったほうが悪い。

 メロロンは決着がつかなくて残念がっている一方、うたたちはすんなり納得して、プリルンと一緒に「おいしかった」「イェーイ!」とか言いあって満足そうにしています。

 だってほら、実際おいしかったでしょ?

 「これは・・・。小さな味のロンドから、不思議な味のラプソディ、そして静かなるノクターン。味の回転木馬メロ!」

 メロロン自身、タコさんウインナーの意外なおいしさに驚いてましたよね?

 「料理は愛情」っていいます。
 この前、メロロンだって不思議がっていたじゃないですか。

 「カニさんもいいけど、これはタコさんウインナー」
 「――これがタコさんウインナーメロ?」
 「いただきますプリ! ――おいしいプリ!」
(第20話)

 お出かけ前にメロロンがつくったカニさんウインナーをたらふく食べたはずのプリルンが、うたがつくったタコさんウインナーも、同じように目を輝かせて頬張っていたこと。
 それなりに手間がかかるカニさんと比べたら、見た目はずいぶんと貧相なタコさんウインナー。

 どうでした? 今回初めて自分でも食べてみたわけですけど。
 おいしかったんですよね? 思わずポエムが漏れ出るほどに。

 あんなの、ただ市販のウインナーを切って焼いただけの料理なのに。
 それとも材料に使ったウインナーがおいしかっただけとでも言い張りますか?

 そんなはずはないですよね。

 「メロロン、ねえたまのために愛情たっぷりのお料理を作ったメロ。ねえたま。召し上がれ!」

 メロロン自身、愛情をいっぱい込めて今回の料理をつくったんですもんね。プリルンにおいしく食べてほしくて。
 愛情が料理をおいしくするって、メロロン自身も信じているはずですよね。

 何の変哲もないタコさんウインナーがそんなにもおいしかった理由はこれです。うたはたくさん愛情を込めて料理をつくりました。
 そうじゃなきゃ、メロロンが一生懸命つくった料理に劣らない味が出るわけがないじゃないですか。

 誰への愛情?

 そりゃあもちろん、プリルンと、メロロンへの愛情ですよ。
 だって、あっちは本気で対立する気なんてさらさらなくて、この機会にかこつけてみんなで交流を深めたかったわけですから。

 「これは・・・。歴史の味。人類が長いあいだ見つづけてきた夢のかけら・・・!」

 ちなみに、向こうにもメロロンの愛情は伝わってましたよ。
 ちゃんと。みんなおいしいって言っていましたよ。
 メロロンの愛情がいっぱいこもった料理、プリルンじゃなくてもおいしかったって。

 だから、あなたは本当は、もうひとりぼっちなんかじゃないんです。

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    コメント

    1. ピンク より:

      後期ED映像、ただでさえ人数多いところにフォーメーション移動も取り入れてますが、チームワークばっちり!
      本編視聴前にYouTube公式チャンネルでこれを見ただけで、不思議と「なーんだちゃんと5人でやっていけそうじゃん」と思えました。

      コスメの売上なりメッセージ書かれた数が多い方の新商品を出すわけでもなく、マジで対決という名の単なる客寄せみたいですね。多分、会計時にキュアアイドルたちの写真がもらえるとかですらない。
      多分そういう報酬つけてたら、店内はもっとピリピリした雰囲気だったことでしょう。
      キャンペーンのためだけに用意するものはメッセージカードとペンと貼り付けるボードくらいなお手軽さも相まって、つくづくあのお姉さんやり手だと思います。

      • ピンク より:

        追記
        ズキューンキッスもプリキュアである以上はタナカーンの管轄内+ついでにメディア出演とか抵抗無い2人なので、実際アイドルプリキュアと同じような感覚でマネージャーやってる扱いなんだと思います多分。

      • 疲ぃ より:

         身長差があるとフォーメーションの前後を入れ替えるだけでも印象がガラッと変わるから強いんですよね。
         あと円陣を組んだときに客席から見て斜め方向を向くので、垂直方向の円陣に比べてお客さんの疎外感が軽減されたり。

         し、シールくらいもらえないんですか・・・?

         言われてみたらボードの他はタペストリーくらいしか専用の店内装飾ないんですね。そこでケチってポスターにしないのはすごいですけど。
         それにしてもタペストリーに使った写真はどこから・・・? (CMか何かの)撮影は後日だったよね・・・? さすがに動画のスクショってことはないでしょうし。

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