キミとアイドルプリキュア 第42話感想 キミが怪物をぶつけてくるなら、私はプリキュアの力で対抗する。

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きっと、親友を思う強い気持ちがあなたをプリキュアにしたんだと思う。

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「コネクト! キミからのEcho」

大きな出来事

メインキャラクター:カイト

目標

 カズマに自分の思いを届けたい。

課題

 行方不明になっていた親友のカズマは今もはなみちタウンにいて、どうやらカイトのことを憎んでいるらしい。自分の正直な思いを歌に乗せて彼に伝えたいが、歌ったところで今さら彼の心に届くか確信が持てない。

解決

 プリキュアのバトルに巻きこまれ、キュアアイドルに「歌って!」と背中を押されたことで迷いが解け、カズマの目の前で歌を歌うことができた。
 結果、カイトの思いはプリキュアに変身する奇跡を起こし、直接的にカズマの闇を浄化することにも成功した。

バトル

 カイトのファンを素体としたライブグッズ(はっぴ,うちわ,ロングタオル)型ダークランダー。

苦戦

 純粋に強力なうえ、メロロンがダウンしたことでハートガーデンと現実世界のライブステージが重なりかけた。この隙を利用してジョギはカイトファンたちから闇のエネルギーを集め、ますますダークランダーを強化した。

勝利

 バトル中にカイトが歌いはじめると、場違いながら強い意志が篭もったその歌声にジョギは激しく動揺した。さらにカイトはプリキュアに変身するという奇跡を起こし、そのままジョギの闇を浄化した。残るダークランダーはアイドルプリキュアが浄化した。

ピックアップ

おみやげ

ゴーヤの恋人:沖縄名産のゴーヤ+北海道銘菓白い恋人
じゃがの月:北海道名産のじゃがいも(ないしじゃがポックルなどの銘菓)+宮城銘菓萩の月
ずんだひよこ:宮城名物ずんだ餡+福岡銘菓ひよ子
めんたいバナナ:福岡名物めんたいこ+東京銘菓東京ばな奈

 ここまではいいとして、

たこおじさん・・・。おじさんといえば大阪銘菓のりくろーおじさんのチーズケーキだとして、じゃあタコ要素は地域がかぶっているタコパティエとかじゃなくて、兵庫銘菓明石たこまんじゅうあたりか・・・?

あんこなんちゃらはよく見ると鈴の形をしているから、京都銘菓京の鈴ラムネに、あんこならまあ、とりあえず愛知県ってことにしとけばいいかあ。(何が?)

キュアコネクト

 『Dancing Star プリキュア』のキュアトップやキュアソウルを思わせる、ステージ衣装+マントというコスチューム構成。男性らしい凜々しさとプリキュアらしい華やかさを両立していてとても見栄えがいい。
 これまでも男性プリキュアは何人か登場してきたが、全員男性チームのあちらの作品を経てぼちぼち男性プリキュアの基本フォーマットも完成したのだろうか。

 次回作のタイトルが発表されました。『名探偵プリキュア!』だそうです。『おしりたんてい』とか『名探偵コナン』とか安定して人気が出てますもんねえ。
 タイトルロゴに時計モチーフが入っているのは、変身アイテムが懐中時計型ということなんでしょうか?

 はたして全エピソード中何話がミステリ仕立てになるのか気になるところです。(毎回推理パートが入るとは最初から思っていない人の感覚)
 とはいえ「プ」の半濁点が?マークになっているあたり、まるっきりミステリをやらないわけでもなさそうな感じ。人の大切な想いか何かを盗む敵組織との戦いになるのでしょうか。物理的な殺人とか窃盗はやらないでしょうし。

怨嗟、連鎖

 「はは。おかしい。アイドルプリキュアに守ってもらいながら、来るはずのない親友を待っているとか。笑えるでしょ。バカみたい!」

 いいかげん頭にきていました。

 遊園地で戦って以来、あの日うたが言った言葉が耳鳴りみたいに、ずっとジョギの頭のなかで響きつづけているんです。

 「カイトさんはあなたとの絆をとても大事に思ってる!」(第37話)

 取るに足らない陳腐な言葉でした。
 カイトにとって特別な人というわけでもないくせに、まるで彼の全てを理解し、彼の思いを代弁できているとでもいうような思い上がり。ただ自分がカイトのことを好きだから、彼のことを良く見よう、良く捉えようとする、一介のファンでしかない自分自身にとって都合がいいだけの身勝手な解釈。
 ジョギから見て、うたはただの信奉者でした。ダークランダーになったという、カイトの心にも深い闇が隠してあることを示すこれ以上ない証拠を突きつけられながらも、それでもなおカイトのキレイな部分だけを見ようとする偽善ぶり。都合の悪い部分には目もくれない。

 ・・・なのに。

 あのときのうたの言葉が頭から離れないのです。
 ジョギにとって、うたは特段注意を払うべきライバルというわけではありませんでした。ジョギにとって特別な人間といえば、唯一カイトだけ。それなのにうたの言葉が心にわだかまりをつくりつづけているのです。
 それがカイトについての話だから。カイトが「絆をとても大事に思ってる」という事実を、ジョギ自身否定しきれずにいるから。
 ジョギがカイトのことをどれだけ憎く、どれほど悪し様に見ようとしていても、「絆をとても大事に思ってる」その部分だけはどうしても否定できない、絶対的な真実であると認めざるをえないから。

 不愉快な相手でした。
 カイトのことを一番よく理解できているのは自分のはずでした。なのに、闇に染まった自分ではどうしてもありのままを認めることができなかった、カイトの絶対的な真実を、ぽっと出のあの娘だけが正確に指摘してくるわけですから。

 あのカイト信者にカイトの無様な現実の姿をどうしても認めさせたい。
 これは、そんな子どもじみたジョギの反抗心から出た言葉でした。

 アイドルプリキュアに守ってもらわなければ自分の身すら守ることができない。
 しかも叶うはずがないと自分でもわかっている夢に後生大事にしがみつきつづけている。
 ジョギから見たカイトは、そんな、物理的にも精神的にも無様な敗北者でした。レジェンドアイドルが聞いて呆れる。

 そう。

 “そういうことにしたいから”、ジョギはカイトの「絆をとても大事に思ってる」何があっても絶対に揺らぐことのない一側面からは、徹底して目を背けているのです。

 「何をしている。貴様のなかに揺らぎが見える。我は貴様の闇を見込んだ。期待に応えよ」

 うたが見出したカイトの絶対的な真実を否定しきらない限り、必死にカイトを嫌おうとしているジョギの心は永遠に矛盾を内包しつづけます。

悠久、不朽

 「ツアー最後の公演はこの街でやりたかったんだ。俺の歌を届けたくて」
 「カズマさんにですか?」
 「え? ――カズマはきっとこの街にいる。でも・・・。俺の思い、伝わるかな。俺は今も親友だと思ってる。だけどカズマは」

 ツアーファイナルを控えた貴重なプライベートタイム。カイトはどうしてもうたに会いたくなりました。

 別に特別な関係ではありません。たまたま知りあった成人男性と女子中学生。ただ、色々な偶然から一緒に遊園地に遊びに行っただけの仲。ただ、個人的にアイドルとして見習うべきところがあると、密かに敬意を払っているだけの相手。

 どうして今この子に会いたかったのかといえば――。カイトが想像していた以上にうたは聡い子でした。そう、カズマのことを話したかったのです。

 はっきり言ってしまえば、弱音でした。
 カズマに歌を届けたいと思う。
 誤解され、すれ違いつづけているあいつに、今も変わらない自分の気持ちをわかってほしい。
 でも、実際のところ伝わるとは思えない。あいつはあんなにも自分のことを憎んでいる様子だったから。

 答えが欲しかったのではありません。これはただの弱音。
 成人男性が女子中学生に弱音を聞いてもらいたいというとだいぶアレな構図になっちゃいますが、まあ、それはそれ。今さら。
 カイトから見たうたは天性のアイドルで、他人の心に寄りそおうとする姿勢がとても真摯な少女でした。赤んぼうのために歌を歌ってあげているのを見たあの瞬間から、カイトのうたに対する評価はずっと一貫しています。
 カズマの話をしたがっているんだとまで悟られたのは予想外でしたが、それでも、この子なら大の大人の泣き言を真正面から受け止めてくれるだろうとは思っていました。

 ただ――。

 「カイトさんはどうしたいですか?」

 こうして問いかけを返してくるのだけは、まったくの予想外でした。
 これはただの弱音。泣き言。結局のところカイト自身で解決するしかない話。そこまでわかっていて、年下の子に付きあってもらっている我が身の情けなさよ。
 だけど、このうたという少女はつくづく予想外なほどに、他人の心に真剣に寄りそおうとする、意志の強い子でした。

 「俺はどうしたらいいんだろう?」

 結局、答えは未だ見出せません。

 いいえ。うたの論理に則るなら、答えなんて最初からひとつです。

 だけど、まだためらいがあります。
 うたの考えかたにはまだ乗りきれません。

 ずっと後悔していることがあります。
 どこかへ離れて行ってしまう親友の手をとっさに握りしめたあの日。
 カズマのほうが振りほどいたんだとはいえ、どうしてあのときもっと必死にしがみつかなかったのか。
 断絶が決定的になった今さら絆にしがみついているくらいなら、どうしてあのときしがみつこうとしなかったのか。

 明白です。

 あのとき、去っていこうとするカズマのほうが意志が強く、自分の意志はそれより弱かった。それだけ。
 カイトの大事なものを守ろうとする心は、あの日、カズマの心の闇に負けたんです。

トゥインクルイマジネーション

 以上、今話におけるカイトとジョギの対立軸についてのお話しでした。

 カイトがうたに頼るのは、つまるところ彼女が意志の強い子だからです。
 どんな情けない弱音を吐きかけたとしてもびくともしない、きっとこちらの気持ちに真摯に寄りそってくれるだろうという絶対的な信頼がありました。

 ジョギがうたを怖れたのは、つまるところ彼女が絶対的な真実を支持しつづけているからです。
 うたがいる限り、ジョギはカイトのなかに一本の芯が通っていることを否定したくとも否定しきれません。大した関係もない第三者のくせに、彼女はカイトが本当は強いことを確信しています。
 すでに心に動揺が表れてしまっているジョギは、うたのカイトに対する支持が揺らがない限り自分の考えの正しさを信じきることができません。

 今話がテーマにしているところは“強さ”です。“正しさ”ではありません。
 一般的な道徳観念で語るなら、そもそも友達との絆を大切にしようとするカイトが正しいことは明らかです。
 ジョギが言っていることなんて、自分の夢がうまくいかないからってふてくされて八つ当たりしているだけでしかありません。彼の言い分に正当性を認める人なんてそうそういないでしょう。

 それでも、カイトは自分の“正しさ”を振りかざしてジョギをやり込めようとはしないのです。

 今話、カイトはプリキュアになりました。
 超常的な力を宿す奇跡。理不尽を理不尽で打ち砕くヒーロー。夢を叶えた自分の姿を垣間見る、うたかたの夢。仮初めの力。
 カイトはプリキュアになり、力づくでジョギを圧倒してみせたんです。

 「お前なんかにわかるはずがない。進もうとしたって進めやしない、光なんてない世界にいた俺の気持ちがわかるか?」

 知らねえよ。甘えんな。部外者である私たち視聴者が彼の言い分を鼻で笑うのは簡単です。しかし、カイトにはそれができずにいました。
 カイトには、彼に対する負い目があったからです。

 その負い目というのも、カズマのほうから縁を切ってきたことに対してもっと強くつなぎ止めるべきだったという後悔。
 ハタから見ているぶんには一方的にカズマが悪いだけのやつですが、カイト自身が自分にも非があったと感じているんですから、客観的な正しさなんて関係ありません。強く出られなかったカイトが悪い。弱かったカイトが悪い。

 「見つけられるはずがないだろう。お前ごときが。この宇宙の現実も知らず、異星人同士が理解できるなどとキレイゴトを言っているお前ではな!」(『スタートゥインクルプリキュア』第45話)

 かつて、自分たちが不道徳なことをしている自覚がありながらも暴力と恐怖とで他者をねじ伏せようとしていた集団がいました。
 何が正しいのか、どうすればいいのかという建設的な思考すらも停止させる恐怖。それに対抗する手段としてプリキュアたちが見出したのは、トゥインクルイマジネーションの力でした。

 「私、知りたい。宇宙のこと。みんなのこと。もっと知りたい! それに、カッパード。あなたのことも。――うん。そうだよ。わからない。でも、だから私、あなたの輝きも、もっと、もっと、知りたいの!」(『スタートゥインクルプリキュア』第45話)

 けっして考えることをやめない。思考し、想像することを放棄しない。わからないことをわからないままにして、理解を諦めるようなことを絶対に許さない。

 「カッパード。他の星の人のこと、信じられないかもしれない。でもさ、私のことやみんなのこともわかってほしい。知ってほしいの。・・・怖がらないで」(『スタートゥインクルプリキュア』第45話)

 恐怖をはねのけ、その向こうにいる誰かを理解しようと努めつづける絶対無敵の意志力。それこそがトゥインクルイマジネーション。

 「何もおかしくなんてない! カイトさんの暖かくて大切な想いをバカにしないで!」

 “強さ”を争点に相対する2人の間に絶対曲がらない意志をねじこむ、うたが今まさにしていることと同質の精神性でした。
 今話の思想戦的にはだいぶ蚊帳の外なはずのうたの攻撃が、なんかバトル展開上やたらよく通り、カイトを束縛から解放するなど金星を上げていたのは、この“強さ”を争点とする対立軸にうたの精神性がよく適っていたからです。

 今話は一貫して“強さ”が問われている物語。

 「やめろ、カズマ!」
 「今のお前に何ができる」
 「俺は・・・。俺は、カズマに歌を届けたい!」
 「歌って、カイトさん!」

 だから問題を解決するための答えは、今話の序盤ですでにうたから示されていました。今話のうたは完全に強者としての立ち位置。

 「自分に何ができるのか」を考えるから迷うんです。意志が挫けそうになるのです。本当にできるかどうかは誰にも保障できるものではないから。
 そうじゃなくて、「自分は何をしたいのか」。これを決める要素は自分の意志だけですから、外部条件に振りまわされず全部自分だけで決めることができます。自信ひとつあればいい。なあに、失敗するかもしれないけど、そうしたら上手くいくまで諦めなければいいだけです。何度だって。

 「俺はお前にこの思いを絶対に伝える。今がその時だ! カズマ!」

 奇跡を呼び起こす絶対的な意志力、トゥインクルイマジネーション。
 夢は追いかけていればいつか必ず叶うものといいますが、要はそれ。プリキュアの奇跡はそれをちょっと前借りすることで成り立っています。

 かくして、強い意志を勝ち取ったカイトが鎧袖一触、圧倒的な強さでもってジョギを吹き飛ばす展開へと導かれます。

 「親友の成功を喜べなかった・・・。俺、嫌なやつなんだよ」
 「本当に嫌なやつはそんなこと思わないよ」

 まず“強さ”が勝敗を決し、“正しさ”は後からついてくる構成。
 さっきも書きましたが、そもそもジョギの考えかたが道徳的に間違っているのは誰の目からも明らかだったので、そのあたりはほんの一言ずつで簡潔に済まされます。
 今話のテーマはそっちじゃない。

 「さっきの力はなんだったんだろう?」
 「きっと、親友を思う強い気持ちがあなたをプリキュアにしたんだと思う」

 「プリキュアっていったい――」
 「キラッキラーって闇を照らす、救世主だよ!」
 「俺も救われた。ありがとうな」

 「やはり暴力・・・! 暴力は全てを解決する・・・!」じゃありませんが、今話は正しさをあえて一旦脇に置き、意志の強さで全てをねじ伏せた物語。
 久しぶりにマッシブなプリキュアでした。

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    コメント

    1. ピンク より:

      >たんプリ
      敵の怪盗が収集アイテムを持ってて、それをプリキュアが探すとか……?

      プリキュアに変身する条件は昔からアイテムというより本人の素質的なやつが割と強くて、今回もその一端を見させてもらいましたと。
      一方で『物理的にアイテムが無かったらどうしようもない』という描写も多く、この辺は鍵と錠みたいな関係なんですかね。

      • 疲ぃ より:

        >敵の怪盗が収集アイテムを持ってて、それをプリキュアが探すとか……?
         元の場所に戻してあげて。

         当たり前っちゃ当たり前なんですが、単発で変身するゲストプリキュアはだいたい変身アイテム無しですよね。
         違うか。きっと専用アイテムが生成される前に契約期間終了が決まってるんですね。短期バイトにはいちいち合鍵を渡さないみたいな。

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