
C-FACSとは?
C-FACS(Character Framework & Analysis Component System)は、物語の創作や分析を支援するツール群です。日本語でいうなら「キャラクターの構造的・分析的部品化システム」という感じになります。
主に以下のような目的での使用を想定しています。
- 既存作品の分析:登場人物を軸に、物語の全体構造やテーマを考察する。
- オリジナル創作の支援:自作の小説やシナリオに登場させたい人物や物語を設計する。
コンセプト
C-FACSは「キャラクターを深掘りすれば自ずと物語の構造やテーマ性まで見えてくる」という思想に基づいて設計してあります。
このため、登場人物の心理、行動原理、価値観といった内面の分析に特化しているといえます。キャラクターと物語の結びつきが強い日本のアニメ、マンガ、ゲームシナリオなどの分析・創作には特に相性が良いです。
ver.5.0での主な変更点
前バージョンにあったツールの他、完全新規で設計したツールを2つ追加しました。それぞれ使い道が異なります。
前バージョンは、使いかたを理解したり実際に作成したりするのにめちゃくちゃ時間がかかるという難点を抱えていました。これを解決するため、今回生成AIとの連携機能を導入してみました。
サンプルテキストから考察を自動生成したり、自身の分析結果をAIに評価させたりできます。いろいろ試してAIとイチャイチャしながら、ツールの使いかたを楽しく学べるようになったと思います。
もともと『キャラクターシート』という名称で公開していましたが、ツールの規模が大きくなったことに伴い、ver.5.0から『C-FACS』という呼称に変えることにしました。
ちなみに各ツール名含めいずれもGeminiさんのセンスです。サムネイル画像はCopilotさんに生成してもらいました。いちいちムダにカッコつけてるのは私のせいじゃない。(責任転嫁)
各ツールの紹介
ver.5.0は以下の3つのツールで構成されています。
アークチャート
アークチャートは、13の設問に答えることを通じて、キャラクターの心の成長構造を解き明かすための分析ツールです。
「何を守るために(過去)、なぜ変わりたいと願い(現在)、どこへ向かうのか(未来)」
この時間軸に沿った変化の道筋を、キャラクターの価値観や行動原理と結びつけながら、網羅的に考察・設計することができます。
前バージョンまでのキャラクターシートとだいたい同じものです。設問の並びだけ変えました。
プリキュアの感想記事なんかでときどき公開しているやつです。
特徴
- 複雑なキャラクターに最適:全ての設問が論理的に関連づけられているため、一貫性と矛盾を併せ持つような、深みのあるキャラクターの内面を掘り下げるのに適しています。
- 成長する人物向け:物語を通して価値観や目標が変化する主人公、ヒロイン、ライバルといったメインキャラクターの分析・設計に特に力を発揮します。
- じっくり向き合うツール:非常に難解で時間もかかりますが、その分、キャラクターの人間性を深く理解できる、手応えのあるツールです。
コアメソッド
コアメソッドは、キャラクターの「変わらない本質」を素早く、かつ的確に捉えるための分析ツールです。
- 【ドライブ】(内的な欲求)
- 【ロール】(社会的な役割)
この2つの要素を掛け合わせることで、キャラクターの根源的な価値観である【コア】を導き出し、そこから人物像を具体化していきます。
特徴
- 「不変性」の分析に特化:アークチャートが「成長・変化」を分析するのに対し、コアメソッドは物語を通して変わらない本質を分析します。
- サブキャラクターに最適:師匠、敵役、脇を固める登場人物など、物語の中で価値観が大きく変化しないキャラクターの分析・設計に力を発揮します。
- 手軽でサクサク書ける:主要な項目が選択式のため、アークチャートに比べて非常に手軽に作成できます。
エピソードトラッカー
エピソードトラッカーは、物語の特定のエピソードに焦点を当て、登場人物の心の変化を記録・分析するためのツールです。
だいたい、ひとつの小さな事件についての顛末やアニメ1話分くらいの文量が、分析対象としてちょうどいいスケールになります。
「客観的な出来事」が、どのように「主観的な心の変化」を引き起こしたのか。
この因果関係を解き明かすことで、物語の「点」における変化を正確に捉えます。
このブログの一部のアニメ感想記事冒頭でやっている、メインキャラクター視点でのあらすじ整理を発展させたものです。
主な使いみち
- エピソードの記録・分析:そのエピソードで誰の心がどう動いたのかを、キャラクター視点で深く理解できます。(※ アニメ感想文などを書くお供に)
- 長期的な成長分析の土台作り:記録を蓄積し、キャラクターごとに時系列で並べ直すことで、物語全体における成長の軌跡(アーク)を俯瞰できます。これは「アークチャート」を作成する際の、強力な基礎資料となります。
応用的な使いかたとして、自分の作品を書く準備段階で、キャラクターごとに描きたい成長とそのために必要なイベントをこのフォーマットでリストアップすれば、プロット設計の役に立つかもしれません。(私自身はまだ試したことがないけど)
利用規約
もし使ってみたいと思うかたがいれば好きなだけ使用していただいて構いません。
ただし、お互い安心して使えるように、いくつかルールを定めさせてください。
1.利用許諾
以下のルールを守っていただける場合、商用、非商用問わず、本ツールの利用、複製、改変、再配布を自由に行うことができます。
2.利用条件(クレジット表記のお願い)
本ツール、または本ツールを改変したものをブログやSNS等で公開・配布する際は、下記のクレジット(制作者情報)の表記をお願いいたします。
これは国際的な利用ルールである「クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0(CC BY 4.0)」と同じ考えかたです。
【クレジット表記】
- 製作者:疲ぃ
- 配布場所:おもったことをつらつらと(https://cureblessing.com)
3.免責事項
このツールを使ってあなたが書いた考察やキャラクターの情報について、もし他の誰か(例えば、元になった作品の権利者など)と権利の問題が起きても、製作者(疲ぃ)は関与せず一切の責任を負いません。他の二次創作と同じように、ご自身の判断と責任の範囲で利用してください。
その他、本ツールの利用によって生じたいかなる損害についても、制作者は責任を負いかねます。
その他
本規約は、制作者の判断により、利用者に予告なく変更されることがあります。変更後の規約は、本ページに掲載された時点で効力を生じるものとします。
ご不明な点があれば、お気軽に「お問いあわせフォーム」もしくはこのページのコメント欄よりご連絡ください。
(利用規約の)最終更新日:2025年7月21日





コメント
キャラクター同士の関係性分析にはどのように行っていますか?
私自身は普段各キャラクターの成長過程に注目して、縦軸で物語テーマを押さえるスタイルで感想文を書いているので、キャラクター同士の関係性はエピソードトラッカーで、各エピソード単位で捉える程度です。
ゲームのプレイ日記(二次創作)を書くときも、ストーリーの大枠は元のゲームのほうで用意されているので、私のほうでキャラクター同士の関係性を管理する必要性は少ないですし。
ただ、前々からGeminiにそういうツールもつくれと言われていたので、せっかくだしこの期に前々から温めていたアイディアを具体化してみました。