紫雨こころのアークチャート

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そもそもアークチャートとはなんぞや? という話はこっちで

 要するに、各キャラクターへの理解を深めるために毎年自分用につくっているメモです。今回から名前が変わりました。
 あんまり読む人のことを考えた文書ではありませんが、まあ、1年間のセリフを振り返るついでにでも。

紫雨こころ(キュアキュンキュン)

【原体験・過去】 ――全ての思考や感情の出発点

a1【誰の役に立ちたいか】

みゆちゃん。来てくれてありがとう――私も心キュンキュンしてます(第10話 / こころ)

自分と同じ心キュンキュンを共有する、アイドルプリキュアのファン仲間。

 ダンスといい、推し活といい、こころがハマるものは基本的にひとりでも始められるものばかり。ですがその一方で、こころは同じ趣味を共有する仲間をつくりたがります。
 たとえば、中学1年生の春にいきなり研究会を立ち上げるというのは並々ならぬ情熱ではありません。裏方スタッフが1人しかいない状況でオフィシャルファンクラブを立ち上げるのなんて、もはや狂気です。

 それでもこころはやります。手間暇かけてグッズを量産し、みんなに配って喜んでもらえることにやりがいを感じます。
 自分の心キュンキュンと同じくらい、みんなの心キュンキュンも好きだから。

a2【誰に支えられているか】

「私のためにいろいろ考えてくれただけでとっても嬉しいよ。それに、こうやって私のそばにこころがいてくれるのが一番幸せなことなの。こころは私の――、私とお父さんの、宝物だから」(第14話 / こころのお母さん)

こころがやりたいと思うことなら何でも応援してくれるお母さん。

 こころはお父さんお母さんのことが大好きですが、うたやこころのように両親から教訓を与えられたわけではありません。
 こころのお父さんとお母さんは、こころに何も干渉せず、ただこころのやりたいことを応援し、支えてくれる人たちでした。

 自分の好きなことのためにいくらでも熱中できる性質のこころにとって、これほど頼もしい味方は他にいないことでしょう。
 こころはやりたいことを自分で決めることができます。だから、後はやりたくないことから守ってくれる防壁さえあれば無敵なんです。

a3【嬉しかった想い出】

「『好きこそものの上手なれ』だな、こころは」(第26話 / こころのお父さん)

夢中になってダンスに打ちこみ、新しいことができるようになっていく様を、大好きなお父さんに褒められた。

 こころにとっての全ての始まりは、お父さんにダンスを褒められたことにありました。
 何か大会に出たくて練習していたみたいな背景はありません。単に、テレビに映ったアイドルのマネをしていただけ。ただの遊びの一環。できたからどうだというものではありません。
 それでも、一生懸命繰り返し練習して、やっと上手にできたとき、お父さんは褒めてくれました。

 大好きなことをがんばって、大好きな人に褒めてもらえた。こころの行動原理の全てはここから始まっています。

a4【傷ついた記憶】

「私、アイドルプリキュアになんてなれない・・・。私――、心キュンキュンしてません」(第6話 / こころ)

憧れのアイドルプリキュアに、恐ろしい怪物と戦わなければならない別の一面があると知り、急に胸がときめかなくなった。

 好きなもののためならいくらでもがんばれるこころにとって、過去最大の挫折。今一番ハマっている大好きなものに、自分にとって好きじゃない一面が見つかりました。

 ある種、潔癖だったのかもしれません。様々な魅力を内包するアイドルプリキュアに、たったひとつ好きになれない要素があるというだけで、ファン活動そのものを辞めてしまおうというところまで思い詰めたのですから。
 だからといって、今さら2番目に好きなダンスに回帰したところで、1番目の趣味と同じだけの心キュンキュンが得られるはずもなく。情熱の行き場を失ってしまった出来事でした。

A【絶対に諦められないもの】(a1+a2+a3+a4)

「かわいい。カッコいい。ふたりみたいになりたい。戦うとしたって、一緒のステージに立ちたい。“好き”は止められないんです!」(第7話 / こころ)

大好きなものに好きじゃない一面が混在したとしても、自分の好きだと思う気持ちには正直でありたい。

 “好き”という感情は思いのほか複雑で、“好き”と一緒に“好きじゃない”が混在することもあれば、“一番好き”だと思っていたものに熱中しているうちに“もっと好き”が見つかることもあります。
 “好き”についての自分の複雑な感情に散々振りまわされた果て、こころは結局自分が「大好きだ」と思うものに集中して向きあうことにしました。

 いわば“好き”に対する全肯定。
 お父さんお母さんはこころの大好きなものに熱中する姿勢を肯定してくれました。
 アイドルプリキュアには一部好きになれない要素もありましたが、それを踏まえてなお、今一番心キュンキュンする対象でありつづけました。

 “好き”という気持ちに素直に、一途でありつづけたい。
 その思いがこころをプリキュアに変えました。

【現在の価値観・行動原理】 ――現状に対して抱く能動的な意志

b1【みんなに広めたい思い】(a2+a3)

「ファンクラブは、ファンの君! 君! 君!! みんなのものなのです! 子どもから大人、おじいちゃん、おばあちゃん、さらには国境を越えて、世界みんなの心キュンキュンがいっぱい集まったらいいなって」(第26話 / こころ)

みんなに、それぞれの心キュンキュンする思いを最大限楽しんでほしい

 アイドルプリキュア研究会で非公式グッズを配ったり、アイドルプリキュアの握手会を提案したり、配信活動を始めたり、ファンクラブを立ち上げたり。それら全部、ファンの需要を満たすコンテンツを供給する目的で提案されました。

 こころがアイドルプリキュア沼にハマったとき、最初に「公式グッズの供給が無い」という壁にぶち当たりました。本来ファン活動というものは誰もがカジュアルに始められるもの。ところがアイドルプリキュアの場合は、応援うちわやアクスタを自力製作できる一部の人以外、どうしてももどかしい思いをしてしまうんだという現実に気がついたのです。
 こころ自身は自力生産できる側の人間です。けれど、それはお父さんが応援してくれたり、お母さんが片親になったこころに気兼ねさせないよう気を配ってくれたりしたおかげで培われたスキルという側面があります。
 誰かが自分のやりたいことを心ゆくまで楽しめるようになるためには、裏でそれを支えてくれる誰かの存在が必要なのだと、こころは知っています。お父さんやお母さんのように、今度はこころ自身がその役割を果たしたいと思っています。

b2【許せないと思うこと】(a1+a4)

「ダンスは世界を救うんですよね? そのために大事なことは何ですか?」
「それはスピン! もっと早く、もっと回る!」
「違います! スピンの先に何があるんですか? 何のためにスピンするんですか!?」(第39話 / こころ, 寸田先輩)

型式や他人の評価を気にしすぎるあまり、一番肝心な自分の“好き”を見失う人。

 こころの至上目的は、とにかくみんなに自分の好きなものを楽しんでもらうことです。楽しみの対象は人それぞれ。楽しみかたも人それぞれ。そこは当然みんなの自由。
 でも、だからこそ、“自分の好きなものに打ちこんでいる”はずなのに“自分が楽しくなさそうにしている”人のことが許せません。

 楽しむための障害は全て取り除かれるべきです。
 非公式グッズをつくったり、ファンクラブを立ち上げたりするのと同じ延長線上で、こころは個々人がうまくノリきれずにいる心の内面の問題にすら干渉していきます。
 自分だけでなくみんなに、自分の好きなものを楽しんでほしいのです。

b3【感性が鋭くはたらく対象】(a1+a3)

「それでは始めましょう。“プリルンのわからず屋”会議です。――『ねえたまのわからず屋メロ!』という言葉にはメロロンの思いが詰まっていると思うんです。その言葉の本当の意味を探れば、メロロンの気持ちがわかるはずです」(第29話 / こころ)

人の心のかたちがみんなそれぞれ少しずつ違っているという事実。

 こころは何事にもオタク的なハマりかたをする性格で、周りに合わせるよりも個人的に一番楽しいと感じることを是とします。
 そういうタイプの子が、自分だけでなくみんなに、それぞれ自分の趣味を楽しんでもらいたいと願うわけですから、彼女の頭の中には「人はみんな考えていることが違う」という発想がごく自然に培われています。

 メロロンのものの考えかた感じかたと、プリルンのものの考えかた感じかたはそれぞれ違います。
 また、こころはその事実にごく自然に気がつきますが、プリルンも同じように気がつくとは限りません。
 このように全ての人は違うんだという事実を、こころは理解しています。理解していなければみんなの心キュンキュンを守ることはできません。

b4【自分でやりたいこと】(a2+a4)

「キュアキュンキュンはキュンキュンが足りない――。アイドルプリキュアとしてまだまだってことです。先輩たちはあんなにキラキラで心キュンキュンなのに!」(第8話 / こころ)

自分の好きなことをやるからには、徹底的に極めたい。

 こころは基本的にストイックです。
 努力でさえあればどんなかたちの努力も全て賞賛してくれる両親のもとに生まれた彼女は、とにかくひたすら努力しつづけることに最も大きな価値を感じる子に育ちました。

 挫折は――、したことがあります。努力しようと思う情熱が、そもそも絶えてしまったことがあります。
 そのとき彼女は、一部好きになれない部分があっても好きなものは好き、好きなものを好きでありつづけたいという思いによって立ち直りました。
 これは言い換えるなら、「嫌い」は「好き」でねじ伏せられるという意味でもあります。まだ好きになれない部分、至らないと思うモニョモニョした部分は、全て努力で解決できるというのがこころの世界観。実はこころは結構なパワー系です。

B【努力する理由】(b1+b2+b3+b4)

「私は寸田先輩のダンスを見て、寸田先輩がどれだけダンスが好きなのか、どれだけダンスが楽しいのかが伝わってきたから、心キュンキュンしたんです。これですよね、寸田先輩。ダンスは世界を救う! 寸田先輩、カッコよかったですよ!」(第39話 / こころ)

好きなことに一途に向きあう姿はカッコいいんだということ。

 こころにとっては“好き”こそが究極であり、“努力”こそが最強です。
 自分の好きなもののために一途に努力できること以上の幸せは他にありません。
 こころ自身そうありたいと願っていますし、周りのみんなにもその素晴らしさを知ってほしいと思っています。

 だから、寸田先輩のように“好き”への“努力”を具体的に体現できる人はすごくカッコいい。こころが見ていて心キュンキュンきますし、きっと他のみんなも同じようにキュンキュン感じたはずです。

 こころはアイドルプリキュアに憧れ、彼女たちと同じステージに立ちたいと願い、アイドルプリキュアのメンバーになりました。
 そもそも、どうして推しと同じことをしたいと思ったのか?
 その答えがここにあります。自分が楽しむことと、みんなに楽しんでもらうことの両立。「カッコよくなりたい」、そう思ったのです。

【夢への道筋】 ――過去と現在を統合した自己分析

c1【尊敬もしくは軽蔑している人】(a1+a2+b1+b2)

「私がアイドルプリキュアを応援したくなるのは、キュアアイドルやキュアウインク、キュアズキューン、キュアキッスがステキだからです! 前に進む姿がキラキラ輝いてるからです! それと同じように輝いてるのがちよ先輩です! ちよ先輩は学校のことをたくさん考えて、生徒みんなのことを心から思っている優しい人です。そんな姿を見て、私、心キュンキュンしてます!」(第41話 / こころ)

いつも一生懸命で、その在りかた自体で周りに影響を与えられる人。

 アイドルプリキュアとちよ先輩の共通項。それは、周りに善い影響を与えられる人という部分です。
 どこまでも善性で、前向きで、たくさんの人に憧れられている、カッコいい人。
 本人のやりたいことと、現実に機能している役割が、完全に一致している人。

 そういう、カチッとハマった人は、努力すればするだけ自分もみんなも幸せにしてくれます。

c2【自分の好きなところ】(a3+a4+b3+b4)

「『キュアキュンキュン大好き。毎日応援してるよ』・・・嬉しいなあ」(第41話 / こころ)

自分ではまだまだ未熟だと思うけれど、それはそれとして誰かを心キュンキュンにしてあげられるところは好き。

 こころもまた、自分の好きなことのために努力すればするほど、自分だけでなくみんなを喜ばせてあげることができる一人です。
 こころは謙遜しすぎるところがある子で、先ほどの演説でもちゃっかりキュアキュンキュンの名前だけ抜いていたりするのですが、こういうふうにはっきり好意を表明されてしまうと認めざるをえません。

 自分もまた、カッコいいのだと。

 残念ながら、こころは努力ができる子です。好きなこと、やりたいこともはっきりしています。
 このうえ自分に憧れてくれるファンがいるというなら、それはもう、今の自分がアイドルであることを認めるしかなくなります。

C【こうなりたいと本気で目指す夢】(A+B+c1+c2)

「アイドルプリキュアは絶対に負けません! 私にはわかるんです! だって私は、最強のファンですから!」(第48話 / こころ)

 こころはアイドルプリキュアのファンであることと自分自身がアイドルであることの両立を模索しつづけました。
 この2つを両立させるのって案外大変で、というのも、誰かに憧れるということは、基本的にその人が自分より優れた人物だと認めることになるわけです。こころがファンとしての思いを高めたら高めるほど、キュアキュンキュンはキュアアイドルやキュアウインクより一段下の格付けに収まってしまうんです。少なくともこころのなかでは。
 ですが、こころ以外のファンにとってキュアキュンキュンはれっきとしたアイドルプリキュアの一員で、他のメンバーより見劣りするなんてことは当然ありえないわけです。いっぱしのアイドルとして活動したいと希望する限り、こころはいつまでも自分をキュアアイドルやキュアウインクに劣る存在だと思ってはいられません。

 そこでこころがどうしたかといえば、単純にファンの地位を一段引き上げました。
 みんなすごい人。みんなそれぞれのかたちで好きなものを楽しんでる。心キュンキュンに突き動かされた行動はどんなかたちであれ最強。
 アイドルプリキュア以外にも、こころのまわりにはカッコいい人がたくさんいました。自分のしたいことに一生懸命で、一途で、周りにいる人たちの心を自然と惹きつける人たち。そういう人たちもアイドルプリキュアを応援しているし、なんなら、一介のファンとしてのこころにもそういう部分がありました。

 ファンってすごいんです。最強なんです。そんなそんな、謙遜ばかりしていていい人たちではありません。
 だけど困ったことに、そう思うこころもファンなんです。あるいは、彼らに愛されているアイドルなんです。
 どちらにせよ逃げ場はありません。認めなければなりません。
 「私は最強なんだ!」って。アイドルとしても、ファンとしても。

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