ドキドキ!プリキュアを観る。OP

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君を信じる。ために戦う。

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歌詞について

 「君を信じる。ために戦う」というフレーズがとにかくステキです。そのまま今作プリキュアたちの基本的な行動原理にもなっていますね。
 本作においてジコチューの怪物の素材となるのは、普通の人々の普通なら我慢できる程度のささやかなわがまま。それをジコチューたちに増幅され怪物化されているだけなので、素材となった人々にとっても暴れるのは不本意であり心苦しいことです。プリキュアたちはそんな不幸な被害者をジコチューたちの干渉から解放するために戦います。プリキュアにできることは理不尽を取り払うことだけ。わがままな気持ちと折り合いをつける力はその人自身に初めから備わっている。そういうスタンスです。
 ――だったら現実として周りに迷惑を与えるジコチューな人たちがいるのはなぜ?そういう人たちにはどうしたらいいの?あるいは自分がそうなってしまったら?ドキドキ!プリキュアの物語は最終的にそこまで踏み込みますが、そこに至っても基本的な考え方は一貫して「君を信じる。ために戦う」です。シンプルでステキですね。

 歌詞全体としては子ども向け番組らしく愛と希望を賛美するポジティブなもの。そういったステキなものを見つけるために自分から視点を変えてみよう、と推奨 するのがドキドキらしさであり、主人公相田マナの個性でもあります。映像でもそれを強調するためかマナ/キュアハートは陽光の下でやたらキラキラしてますね。

プリキュアたちとその家族

 タイトルコール後、最初に描かれるのは家族に見送られて笑顔で出かける相田マナ。↑上でも触れましたがマナだけ撮影効果のひいきが酷いw 映像でも歌詞でも曲がり角の小さな花に触れているのは、それがどんなときでも視点を切りかえながら前に進む彼女の特性だからですね。

 続いて菱川六花。ひとりで勉強、マナとも勉強。けれど両親の前では子どもらしくはしゃぎます。劇中の彼女はとにかく悩むキャラクターとして描かれます。しかしその悩み は家族や友達から与えられた愛をどう返すか、本当に返せているのかという暖かなもの。一方でマナのバッグの方から六花のバッグのに寄りかかってるのがなん とも象徴的ですね。

 四葉ありす。なによりも後ろに控えるセバスチャンの巨体が目を引きます。年齢不相応な能力と大人びた心遣いが魅力の ありすですが、そんな今の彼女があるのは幼少から付き従い家族同然に愛を注いでくれた忠臣の存在あってこそでした。彼女の物語はあたりまえに享受していた 愛の再認識です。

 そして天涯孤独の剣崎真琴。ここで曲が転調し、寒々しく孤独な姿を印象づけます。彼女は国を追われ全てを失った亡命者です。マナ、六花、ありすとは大きく 境遇が異なります。けれど家族の愛によって育まれたマナ達だからこそ、その孤独から救いだすことができるのです。彼女たちが家族に愛を与えられてきたよう に、今度は自分が友達へ愛を注ぐ番。「トモダチだったら困ってるときは力になりたい、それが普通でしょ?」虹の元へ引っぱり出されて笑顔を輝かせる真琴。孤独だった彼女もやがて愛を与える側へと成長します。

 円亜久里。というかキュアエース。シリーズ後半の差し替えで3カットほど映像が挿入されますが、存在自体がネタバレの塊だからか描写はきわめてささやかです。厳しい表情でレジーナと相対する彼女の使命感は、マナたちの愛によって次第に解きほぐされていきます。

日常と非日常

 サビは例年のパターンに則って敵の顔出し(何気にレジーナも前期からシルエットで出演していたり)とプリキュアの戦いを描くアクションパート・・・と見せかけてサビ以降も執拗に日常カットを挟んでくるのがドキドキ流。
 プリキュアとしてよりも一個人として多くの人に愛を示していく場面の方が多いマナたちですから、こんな演出になるのも自然なこと。それも一方的に愛を注ぐ のではなく、お互いに愛を与えあい、愛を育む姿を示すことで周囲の人々を感化していくことこそが大切だと説く物語です。最終決戦ではマナたちに助けられて きた人々が自発的に助け合いの心を示してみせたのが決まり手となりました。「君を信じる。ために戦う。無敵な優しさあつめて」。中心で愛を振りまきつづけるキュアハートが挫けず戦い抜くことができたのも、彼女が与えるばかりでなく与えられる側でもあったから。それを信じ続けることができたから。
 ところで希望を指し示す指先ってのはわかりますが、もう少し違うポーズはなかったのでしょうか、後期OPのキュアロゼッタさん・・・

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