ああ。やってやろうじゃないか。
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「先輩参上! 燃えろ! キュアフラミンゴ!」
活躍したひと
あすか
正義感が強い・・・というよりは理不尽なことが嫌いって感じの頼れる先輩。部室の空きがないから新しい部活を認めないという話に納得しないあたり、現実として筋が通っているかどうかより、因果が適正につながっているかにこだわる性格の様子。以前部活で何かあったらしく、仲間を信じないことを信条にしている。
ローラ
プリキュアを探しているのは自分が女王様になるためだ、と私欲を隠そうともしない高慢人魚。だって結果的に人間の世界も人魚の世界も助かるし! この子のために積極的に力を貸してあげたい、と思える殊勝さはないものの、実は単純に自分が手伝えないことを周りに任せているだけなので、性格さえ理解してしまえば意外と仲よくできる。
生徒会長
クールな鉄面皮。話すことはひたすらに正論。だけどあすかがムチャクチャなことを言ったときだけ小さく笑ってみせた人物。どうやら以前あすかと何かあったらしい。
トロピカってたもの
大掃除
みんなで力を合わせないと片付かないもの。大変だけれど、自然と会話がはずむひととき。
四方とも窓だらけなのに1箇所カーテンがかかっているだけで真っ暗になってしまう謎小屋を部室にするために必要な仕事でもある。学校の備品も資料も大量に積んであった様子だが、片付けを生徒に任せてしまって本当に大丈夫だったんだろうか?
トロピカルメロンパン
学校の購買部で売っている二枚貝型のメロンパン。見た目は全部同じように見えるものの、実はフレーバーがいくつかあるらしい。色くらい変えたらいいのに。
「仲間」という言葉に何やら強いわだかまりがあるあすかに、メロンパン仲間という至極お気楽な「仲間」のありかたを教えてくれた。
うまくいかなかったこと
「仲間」という言葉を嫌うあすかにプリキュアの仲間になってもらえなかった。
部室の空きがないせいで創部の申請が通らなかった。
やりきれたワケ
何のかの言ってあすかはどんなことでも手伝ってくれたし、ついでにローラやまなつたちも他人に多くを求めない性格なので一緒にいて居心地がよかった。
不良軍団の右側の子が今年のイチオシキャラです。内申点よさそう。(煽り)
キュアショコラのような王子様系ではなく、トリガーアニメに出てきそうなアニキ感で攻めてきたキュアフラミンゴ=滝沢あすか。変身バンクでは女の子らしい艶やかさも際立たせていたのがまたニクいところ。・・・まさかただの筋肉バカじゃなかったなんて!!
「仲間を信じない」という触れ込みだったので過去に何があったのかが注目ポイントのひとつでしたが、プリキュアになる決意を固めるまでの流れを見た感じ、どうも誰かに裏切られたというよりも自分が裏切ってしまったことを気にしていた雰囲気ですね。生徒会長とのダブルスで背中にフラットサーブでもかましちゃった?
誰かの助けになりたいという意欲はあります。
助けることに見返りは求めません。
誰かに力を貸してもらうことを拒む様子もありません。
協調性はむしろ高いほうです。
仲間を踏み台にする気満々のローラのことが気に食わないですが、頼られていること自体には悪い気がしません。
・・・となるとまあ、彼女が恐れているのは自分が誰かの信頼を裏切ってしまうことでしょうね。
唐突に話が変わりますが、近年はコンピュータゲームといえばオンラインプレイが当たり前になってきました。けれど少なくない数のゲーマーが相変わらずソロプレイを好んで遊びたがります。これだけオンラインゲームが普及した今でも、敵や味方をCPUに操作させるソロモードの人気がむしろ拡大しつつあります。私もソロのほうが好きです。
面倒なんですよね、オンラインゲーム。
もし対戦ゲームで勝ってしまうと、回線の向こうにいる顔も知らない誰かにくやしい思いをさせることになります。
もし協力ゲームでチームの足を引っぱってしまうと、こちらも回線の向こうにいる顔も知らない誰かに不快な思いをさせることになります。
結局それが面倒なんですよね。
自分が嫌な思いをするのは自己責任でどうとでも納得できます。強くなればいいだけだし、なんなら勝負にこだわらず過程を楽しむだけでもいい。それでネガティブな気持ちを消化できる。
だけど他人に嫌な思いをさせてしまうのは・・・、どうやっても責任を持ってあげることができませんから。
嫌な思いをさせた原因はこちらにあるのに、結果だけが自分のものにならない。
それがどうしようもなく面倒で、もどかしくて、正直に言ってしまうなら恐くて、他人と一緒にプレイしたくなくなるんですよね。
バカの言うこと
「ねえ。近頃私たちいい感じでトロピカってきたんじゃない?」
「ンンン何じゃとオォォォォ!!? 今、ワシのこと『ツルピカってる』って言ったろォォォ!!」
自分の聞き間違いで勝手に怒りだすバカ。
1回のウッカリならただの粗忽者あるいはコミュニケーション不足なだけですが、自分の勘違いを疑わず相手の言い分も聞こうとしないまま突き進むのでは、思考力そのものがバカに冒されてしまっています。
道理を尽くそうとしない人間のすることはもはや災害と変わりありません。相手にしてみたら逃げるか戦うかしかできない、ただの理不尽。
「待ちな! この子に何か用? よければ代わりに聞いてあげるけど」
滝沢あすかはとにかくそういう理不尽が大嫌いな女の子でした。
不満があるくせに説明を尽くそうとしない。前向きに解決しようとしない。自分の身に降りかかった理不尽を解消しようとせず、逆に自分が理不尽そのものに成り下がるやつら。
「女の子ひとりに寄ってたかって、そういうの許せないんだよ!」
許せませんでした。
相手が悪党だから許せないのではありません。相手がバカだから許せないのでもありません。
ただ、理不尽に思えたから。
誰かにとって、自分の力では解決困難な難題が、しかも自分の行いと無関係に押しつけられてしまうこと。それが理不尽に思えました。それが許せませんでした。
「こんな何も決まってない部、許可することはできません」
「えー、そんなー。あ。じゃあすぐ書きなおします!」
「いえ。それには及びません。そもそも空きの部室はないのでこれ以上新しい部活はつくれないんです」
理不尽が、ここにもうひとつ。
生徒会長の言うことに筋は通っています。生徒会長は理知的にものを言っています。新しい部活をつくれない理由はこれ以上なく明確に説明されました。これは喩えるなら災害のようなもの。誰のせいでもないし、誰が望んだことでもないし、誰にも解決できない。
だからしかたない。
いいえ。
それでも、あすかには納得することができませんでした。
「おい。それはおかしいだろ」
「あら。何がおかしいの?」
本当に、何がおかしいというつもりなのか。
どうやらあすかのことを昔から知っているらしい生徒会長は小さく笑います。
彼女にしてみればあすかが突っかかってくることのほうが理不尽。
だけど、あすからしい。あすかなりの道理を尽くそうとしていることが、理不尽きわまる第一声からすでに伝わってくるかのようです。
「部室の空きがないのはその子のせいじゃない」
「そんなこと言われても、こちらにはどうすることもできないわ」
「ふん。生徒会が無能ってだけだろ」
「ずいぶんな物言いね。じゃああなたが部室を用意できるっていうの?」
「ああ。やってやろうじゃないか」
あすかがムチャクチャなことを言ってきます。
生徒会長はそれに対してひとつひとつ状況を確認させていきます。
あすかはなおも納得しようとしません。
けれど、問題点は整理されていきます。
生徒会がまなつの申請に応えられずにいる理由は2つ。
1つ。既存の部室がすでに埋まっていること。
1つ。新しい部室を用意しようとする人がいないこと。
そうとも。新しい部室を見つける人物さえ現れたなら、まなつに降りかかった理不尽は解消される。
それは困難な話で、まなつ自身はもちろん、生徒会長やあすかにだってそう簡単にどうにかしてあげられることではないけれど。そもそもまなつ以外にとってそこまで熱心に取り組んであげる理由がない話でもあるけれど。
――でも、もしそこに首を突っ込むべき理由を持つ人物さえ現れたなら。
「先輩、協力してくれるんですか!?」
「やったあ!」
理不尽を理不尽ではなくするために、世の道理に従う気のないバカが名乗りを上げました。
滝沢あすかはとにかく理不尽が嫌いな女の子でした。
バカの考えること
「力を貸して!」
「人魚の国を救うためなんです!」
「そして私が人魚の国の女王になるの!」
「・・・うん? 気に入らないな。あんた、自分がえらくなりたいだけなんだろ」
「それのどこがいけないの? そうすれば人魚の国も人間の国も救えるのよ。いいことずくめじゃない」
言わずと知れた、本作最大級のバカ。人魚のローラが手助けしたくなくなるようなことを言います。
悪びれもせず開き直ったバカが仲間を求めています。
何のつもりか、実際こんなやつの仲間になった子たちもいます。
「もういい。私は誰ともツルむつもりはない」
バカバカしい。
言っていることが理解できません。いいえ。言っていることだけは理解できます。プリキュアと世界の危機を利用して女王に成り上がろうって魂胆です。マジな顔して本人がそう言っています。
理解できないのは気持ちのほう。何のつもりでそこまで明け透けに野望を語っているのか。バカなのか? バカなんだろう。バカだからあんなことが言えるんだとしか考えられない。
1年生のふたりの気持ちもわからない。自分たちを利用する気満々のアイツに、どんなつもりで仲間意識を持っているのか。意味がわからない。やっぱりバカなのか? どうせバカなんだろう。
当たっています。ローラもまなつもさんごもみんなバカです。あんな勧誘しているくせに断られるなんて微塵も思っていませんでした。
だけど間違っています。彼女たちはバカだけれど、別にバカだからツルんでいるわけではありません。それぞれ1話か2話分くらいのドラマがあって仲よくなりました。
「考えたこともなかろう。宇宙の最果て、暗く凍える場所に追いやられ、闇に潜んで生きてきた我々を!」
「あんたは宇宙のこと、何にもわかってない!」
「ホント勢いだけだっつーの! 実は想像力ないっつーの!」(『スタートゥインクルプリキュア』第11話)
「バカ」を理由に思考停止するのはノットレイダーのすることです。
相手がバカかもしれないという前提はあらゆる可能性を想像する余地を潰します。
「気をつけて運ぶのよ。ほら、さんごも手伝いなさい。せーので持ち上げるのよ。そのほうが運びやすいんだから。――ほらね。私の言ったとおりでしょ」
「上から目線なやつだな」
「あなた力持ちね。やっぱりプリキュアに向いてるわ」
「ちょっとは手伝ったらどうだ。そこにあるものをまとめたり」
「そういうことはしないの。私、人魚だし」
たまたま会話する機会ができたのでもう少し話を聞いてみましたが、やっぱりローラがバカだという印象は変わりませんでした。
「おい。なんであんなワガママ人魚とツルんでいるんだ」
「ローラは自分の思ったことをそのまま言っちゃうだけ」
「そのままって・・・」
「『プリキュアになってほしい』って言ってたのも、ローラが本当に先輩のことを強くて頼れると思っているからですよ」
「・・・ふうん。ま、悪いやつではない、のか?」
バカだという認識はおそらく今後も生涯変わることがないでしょうが、でも、会話したおかげで少しだけ印象は変わりました。
どうやらローラはバカだから仲間を踏み台にする宣言をしたわけではないようです。
いや、結局バカではあるんですが、プリキュアを集めて女王になろうとしていることを正直に言っているのはそういうつもりではなく、そうすることが自分にとってもみんなにとっても得だと信じているから。
何も考えず自分が得するためだけにあすかに「仲間になれ」と言ったわけではなく、それが自分にとってもあすか自身にとっても良いことだと伝えたいからこそ、一石二鳥の計画をバカ正直に話していただけでした。
それならそれで、お前マジで荷づくりくらいは手伝えって感じですけどね。
人魚だから足を使う仕事は手伝えなくても、荷づくりは手さえあればどうにでもなるだろと。
「仲間なんて――、意味あるのか?」
悩めるあすかは思います。
今話の物語はどこに進んでも結局そこに帰ってきます。
ローラが仲間を求めるのは、それが自分にとっても仲間にとってもいいことだから。
それはわかりました。納得しました。
だけど、あすかはローラと同じように考えることができません。
ローラと同じ考えかたでは、自分のなかの“仲間”というものへのわだかまりはうまく処理できそうにありません。
ローラのバカみたいにシンプルな考えかたで納得できないということは、つまりそういうことなんでしょうね。
もしあすかが仲間からの干渉を恐れているのなら、それが純粋に良いことであると信じるローラの考えかたはひとつの答えになりえたでしょう。
それで納得できないということは、逆。
最初にローラに感じた印象のように、あすかが一方的に得してしまう関係性になりうる恐れ。たとえ自分が得していても、仲間にはむしろ迷惑をかけてしまうのではないかという可能性。
そんなのちっとも嬉しくない。
そんな関係に意味なんてない。
バカのやること
「夏海はなんで部活をやりたいんだ?」
「私、地元に歳の近い友達がいなかったから。仲間と一緒に毎日トロピカルぞー!って決めてて」
納得できないあすかは今度はまなつの話を聞いてみます。
彼女の仲間への考えかたはローラよりもさらにバカバカしくて、どこまでもくだらないもの。
「へ? 意味? ――あ。私たちって、今一緒にメロンパンを食べる、メロンパン仲間?」
何言ってんだコイツ。
これまた斜め上の答えが飛び出しました。
一緒にメロンパンを食べるだけで「仲間」?
メロンパンを食べるだけなら、わざわざ仲間になる意味なんて――。そんなことのために仲間になったところでどちらかが得するなんてことないでしょうし、どちらかが損することもないでしょう。共存共栄も、一方的な搾取も、たかがメロンパンを食べる程度のことなら起こりえません。
なのに、まなつはそういうのだって「仲間」なんだと言います。
「あすか先輩。また一緒にメロンパン食べましょう!」
誰も何の得もしない、そういう関係も、まなつにとっては「仲間」なんだと。
そのくせ、なんだか妙に嬉しそうに。
「・・・あっちの方角は!」
結局、あすかは考えすぎていただけなのかもしれません。
「待ちな!」
少なくとも今回に限ってはバカみたい小難しいことを考えず、バカみたいに単純なことを信じることが正解でした。
「人魚! その力、貸しな!」
それは“思い”と呼ばれるもので、“願い”と呼ばれるもので、“努力”と呼ばれるもので、“自信”“正義”“愛情”“友情”“勇気”など、世にありふれた陳腐なお題目の数々につながるもの。
理不尽に抗いたいと思うのは、だからこそ。
理不尽を憎らしく思うのは、だからこそ。
理不尽から誰かを助けたいと思うのは、だからこそ。
それは、“やる気”と呼ばれるもの。
「ふふ。その気になったのね」
「あんたのためじゃない。私がこうしたいってだけだ!」
それは“やる気”と呼ばれるもの。
誰かのためじゃない、ただ自分がそうしたいと思うだけで成立する、バカみたいな行動力。
それは“やる気”と呼ばれるもの。
損とか得とか関係ない、ただ目の前にある達成感だけを求めて努力する、バカみたいな行動力。
それは“やる気”と呼ばれるもの。
楽しいからやる。嬉しいからやる。ただ、思うからやる。個人的な満足のために小難しい理不尽すらもブッ飛ばす、バカの行動力。
あすかが普段からやっていたこと。
バカのローラは自分にとっても相手にとっても良いことだと単純に信じてプリキュアの仲間を募りました。
バカのまなつはそういうことすら考えず、ただ仲間と一緒に過ごしてみたいから仲間を集めはじめました。
だけど、バカのあすかは「仲間」とは何かを考えつづけて、今この瞬間に行動することをやめていました。
「――あんたの相手は、私だ!」
バカでした。
やる気はあったはずなのに。
やりたいことはきっとたくさんあったはずなのに。
なぜか自分から我慢して、なぜか「信じられない」と目を背けて、なぜか仲間の意味だ何だとゴチャゴチャ考えてみたりして、なぜか自分のなかにある思いを認めようともしないで、なぜか周りから何を望まれているかにも耳を塞いで、無意味に他人から距離を置いていました。
“やらない”言い訳をするために。
たったそれだけのためだけに。
「あすか先輩! プリキュアも部活もこれからよろしくです!」
「おい。私は部活に入るとは言ってないからな」
「そんなこと言わずに!」
バカだから、意味もなくやりたいことをやらずに我慢してきました。
だけど、ここにやる気はありました。
やる気があるのだから、やりましょう。
たとえ大した意味なんか思いつかなくたって。
「――もう一度、信じてみるか。仲間ってやつを」
自分がバカかもしれないという前提はあらゆる可能性を想像する余地を潰します。
あなたがバカなのは事実かもしれませんが、あなたはバカだから今までこうしてきたわけではありません。
やる気があるってことは、もうそれだけでモチベーションを保つ理由が自分のなかにあるという証拠ですよ。
それを信じて今は行動あるのみです。
考えながらだって、体は動く。
コメント
滝沢 あすかがプリキュアデビューする第5話では、その滝沢 あすかが
「私がこうしたいってだけだ」
というセリフにはシックリ着ました!!☆☆♬
キュアアイドルギャンブラーが第4話にて初登場し最終回まで断続的に登場するチャンピオンの漫画では主人公のブラックジャック編にて、ツンデレお嬢様が
「あんな男(舎監の先生)に邪魔をされたくないだけですわ」
のモジったセリフだと思うと、ある意味プリキュア的に感慨深いですね!!☆☆♬
それから既に定年退職しているレディの先輩は自分のダンナのことになると
「そりゃー自分が(阪神のこと)嫌いじゃけ―」と返したことを皮切りに、女子寮の寮長(キュアバドミントンギャンブラー)の小学校の時の男子の同級生が
「○○プロの姪っ子(キュアアイドルギャンブラー)の奴。自分が(中略)たくないから(以下省略)」
と続けて、さらに女児向けプリキュアでもこうして
「私が…」
とさらに続けたので、なおさら感慨深さの度合いが増しましたね!!☆☆♬
そして番長の許さね~は女児向けプリキュアで初めて交えられたような気がするので感無量でした!!☆☆♬
トロピカってるを(番長自身の頭が)ツルピカってると聞き間違えたことから始まったので、結局その番長は自業自得でしたね
で、滝沢 あすかは一匹狼ですが、まなつ達のことが心配だから仕方なく彼女達の仲間入りしたとも言えそうです
女子寮の寮長もキュアアイドルギャンブラーのことが心配だから彼女に同伴するワケですし
で、次回はまなつ達の部活の名前がけってーい!!
活動内容が完全決定するまで頭を悩ませ続けるでしょう
面倒見のいい子は“どうして面倒見がいいのか?”に注目しなきゃですね。仲間思いが尊いのは、“自分のため”と“みんなのため”が一致しているからですし。そこが片手落ちだと自己犠牲の精神になっちゃいます。
やたらかっこよく初出演されましたが、騙されませんからね……
今回と映画、次回予告でちょいちょい崩した表情してたのを見逃しませんでしたよ。
ちなみに映画観ました。本編も短編もキラやばでした。
白鳥があすかに(表向き)罪悪感を覚えたり深追いしないところを見ると
彼女にとってはさほど問題ない、あるいは現状のままである程度メリットがある出来事なんでしょうか。
テニスコートに何か関連性がありそうですけど、今は保留ですかね。
そういえばさんごは結局周りに意見しない感じで?
まあ、そもそもが大人しい子なのであんまりまなつのテンションについていけるタイプではない気もします。
もしくはどうアプローチしたらいいのかわからない、ですかね?
今作はやる気の物語で、悩んで足踏みしつづけるよりまず行動してみることを推奨しているようなので、彼女のようなポジションのキャラクターには足踏みする側の役割が与えられているんじゃないかと踏んでいます。
さんごはまあ、意気込みだけで全部解決するようなら苦労しませんよ。たぶんあの子はあの課題に1年かけて取り組みます。
それこそ最初の一歩を踏みだすことが重要な物語なので、今はあれでいいんです。
夏海まなつが提出した部活申請の内容を見て「わぁー、なんだか色んな可能性を秘めてるね…」などと言い出し、脊髄反射的フォロー能力を見せてきた涼村さんご嬢。
やっぱりこの人、かなり接客業向きの資質をお持ちのようで、果たしてこの資質はコスメショップ経営者の母親が娘に英才教育を叩き込んだ結果なのか、それとも天性の才能なのか……?
それから、滝沢あすかと一之瀬みのりが二人してゴミを運んで行くシーン(その途上であすかがテニスコートに目を止めるんですが)。ーーーーーーあれが“みのあす”の可能性を秘めてると感じたのは私だけではないと思いたい(力説)。
正直、根が天の邪鬼のせいか、滝沢あすか×白鳥百合子という「この二人過去に色々あったんですよぉ。これからも色々あるんですよぉ」と公式がこれ見よがしにアピールしてくるカップリングには少々興ざめしてしまうところがあって、みのり×あすかの“一見何も起きなさそうな”上級生先輩後輩コンビに将来性を感じたくなるんですよねぇ。
「まなつ達一年生組よりは近く、但しそれでも1学年分の距離感はある」という“絶妙な立ち位置”を活かしたアプローチを、是非みのり嬢には期待したいところなんですが、はてさて。
普通なら雑なフォローだなと思ってしまうところですが、さんごさん、どうも本心で言っているっぽいですからね、アレ。
今後はもっと自分らしさを表に出していきたがっている彼女ですが、たぶん無意識に周りに合わせにいってしまう(※ 周りの考えを素直に良いと思える)気質も自分らしさのひとつなんだと思います。そのあたりの噛みあわなさにこれからも苦労するハメになるんじゃないでしょうか。
オタク的な生きかたを望んでいたのに実は本質的にアイドル性向だった『キラキラプリキュアアラモード』の有栖川ひまりの逆パターン。
みのりは自分(の物語)を誰かに見せられるようになりたい子で、あすかは他人を信じられるようになりたい子なので、性格的には割と噛みあうんじゃないでしょうか。
生徒会長がそれはもう、名前からしてあすかと深い因縁を紡いでいく気満々なのが見てとれるのでアレですが。
今回はみのりが小屋を見付けてこなかったら部室の確保すら出来なかったかもしれないことを考えると、確かに自分を信じられなくなったというのは十分考えられますね。
今のところ過去に何かあって勇気を出せなくなった人たちの集まりという見えます。この分だとまなつとローラにも何かありそうです。
みのりがいなかったら第5話にしてあすかバッドエンド直行だった説。
まなつはカラ元気をメイクの魔法で補っているところがあるので過去に色々あっても不思議じゃないとして・・・、ローラはこれからですかね。彼女の場合、自信を支えているものが純粋な自己愛なので、自分の変化に気付く、もしくは自分と他人を比べることになれば一気に崩れるタイプだと思います。リアルの中学生にありがちなやつ。
それこそ人魚らしく人間の足を手に入れる機会などあれば、逆に精神的に不安定になるんじゃないかなと。