トロピカル~ジュ!プリキュア 第24話感想 ジュエルペットみを感じる。

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「熱血バトル! トロピカる部VS生徒会」

 近年まれに見るエンタメ特化回。
 きわめて珍しいことに、バトル前後ですら教訓的なセリフが一切出てきません。徹底しています。『スマイルプリキュア!』第35話・ハッピーロボ回とか『魔法つかいプリキュア!』第29話・モフデレラ回ですらさりげなく本筋に絡めたストーリー展開があったのに!
 ところで細かくたたみかけてきたレトロギャグは誰の趣味? (スタッフロールをチェック)――村山先生か。だったらしかたない。むしろ良し。

 ちなみに冒頭に出てきたあのサイズの横断幕を人の頭上に落としたら普通に首の骨が折れるのでマジ気をつけましょう。

チョメチョメ

 「――それに『宿題がXXな人!』っていかがわしい書きかた、学校のモットーである『健やか』とはかけ離れているわ!」

 語彙とは人間性を映す鏡。普段どういう本を読んでいるのか、どういう人とどういう会話をしているのかが如実に表れるものです。
 語彙の豊富さだけなら単純な知識量で決まるものでしょうが、脳内に知識として収められた語群のなかから実際どういう言葉選びをするかはその人の人間性次第。言葉づかいはファッションに似ています。普通は上記の如き色眼鏡で見られることがわかりきっているので、なおさら丁寧な言葉選びを心がけるもの。誰彼構わず下品な言葉づかいをするのは、3日間着倒した汗臭いだるだるジャージで人と会うようなもの。もうそれだけでダメ人間の烙印を押されても文句は言えません。

 “いかがわしい”

 “いかがわしい”とは、“いかがしい”という表現が変化したもの。さらにその“いかがしい”は“いかが”が形容詞化した言葉です。漢字で書くと「如何わしい」。
 “如何”、すなわち“なんのごとし”。「これはいったいどういうことなのか」という意味合いですね。

 “いかがわしい”とはつまり、本来なら「単純な疑問」だったり、「相手の正体を掴みかねている様」だったりを表す言葉です。
 それ以外のニュアンスは全て後づけで生じたものでしかありません。「信用できない」だとか「怪しげ」だとか「下品」だとか「なんとなくえっちな感じ」だとか「風紀を乱すいやーんばかーん」だとか、そういうの。そういうのは本来の語義ではありません。

 勘違いしちゃあいけない。自分の語解釈が必ずしも世間一般でも通用するだなんて思い上がっちゃいけない。
 繰り返しますが、語彙とは人間性を映す鏡です。あなたの人間性は言葉づかいのセンスから透けて見えてしまうのです。

 白鳥生徒会長は「XX(チョメチョメ)」と書かれた横断幕を“いかがわしい”と捉えました。
 ですが、ここから脊髄反射的に彼女をムッツリスケベ認定してはいけません。むしろムッツリスケベはあなたです。“いかがわしい”と聞いてえっちなニュアンスでしか解釈できないあなたの言語感覚こそがスケベなんです。“いかがわしい”といえば本来なら「なんかよくわかんねー書きかただなあ」くらいの意味合いでしかないはずなんです。そこを勝手にねじ曲げて捉えたのは白鳥生徒会長じゃない。あなたです。

 なお、これも冒頭で書いたとおり、そもそも言葉づかいというものはファッションと同じで、受け取る相手に変な色眼鏡で見られないよう適切な語彙を選ぶべきでもあります。
 たとえ本来の語義がどうであろうが、おかしな意味のほうが後づけであろうが、相手に変なニュアンスで受け取られかねかねない表現であった以上は最初から避けるべきだったんです。
 “いかがわしい”と聞いてえっちなニュアンスで受け取ったあなたはスケベです。だけど仕方ないところもある。白鳥生徒会長がムッツリスケベである可能性は否定しきれない。“いかがわしい”という言葉がしばしばソッチ方面を表す言葉である以上、その印象は拭いきれない。それはそれで間違っていない。ここまで全部中身カラッポの駄文でした。

 でもまあ、これ幼児向けアニメなので。落ち着こうぜオッサンオバサン。

 今回まともにツッコミどころを拾っていったらきりがないので、この記事はこのあたりで終わっとこうと思います。

 ただ、それでもひとつツッコんでおくなら、「世界で一番大きな生きもの」といったら実際ダイオウイカが正解だと思います。世間一般にも充分よく知られた話のはず。答えをシロナガスクジラとしたいなら「世界で一番大きな哺乳類」とか「世界で一番大きな脊椎動物」とかにしておくべきでしょう。

 ちなみにさんごが服の値段を縫製で見極めていたのも悪くはないのですが、1着千円前後の価格帯だとぶっちゃけどれも似たり寄ったり・・・って、うん。やっぱりきりがないや。ヤボだし。

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    コメント

    1. ピンク より:

      なんか、あすかと百合子って意外と遠慮し合ってるような??
      2人とも普段から言いたいこと言えるタイプに見えますけど、その割に個人的な話し合いとかじゃなく、何らかのルール(今回はクイズ番組出演)を設定して初めてやり取りが成立してるというか。
      まあドラマチックな因縁なんか実は無くて、つまらない話だからこそ……という可能性もありますけど。

      たしかに中学生くらいなら、それまで触れてきたものによっては純粋に「何その表現?」と思っても不思議じゃなさそうです。
      しかし×マークを『ちょめ』と読むのは、トロピカる部内の誰の発想なのやら……?

      • 疲ぃ より:

         少なくとも白鳥生徒会長に関しては初登場時点であすかに何か期待しているふうでしたしね。単にいがみあいたいってだけじゃなくて、どうにかしてテニス部(?)時代のあすかの熱情を引き出したがっている印象というか。
         はい。勝手にそんな人物評で見ていたせいで、今回の対決で何の因縁も出てこなかったことにずっこけた口のひとりです。

         Xをチョメ読みするのはみのりのセンスかなあ・・・? この手の配慮事項に気を回すの自体、あの子の担当ですし。「バツ」だと純粋な間違い、「チョメ」だと聞く相手への配慮ってニュアンスが強くなる気がしますよね。(※ たぶん人による)

    2. 東堂伊豆守 より:

      早押しボタンに向かって突進するJC御一行様の走り方がいわゆる“女の子走り”勢(さんご、みのり等)と“走り慣れてる”勢(あすか、まなつ等)に分かれるなか、白鳥百合子さんだけ指を真っ直ぐに伸ばした短距離走っぽいフォームになっていたんですが、あのフォームって疾走のギャグ的表現としても多用されるんですよね。
      いささか深読みのし過ぎではありますが……白鳥さん運動能力·経験はあくまで人並み程度で、ただ滝沢あすかが絡んでくると変なスイッチが入ってブーストがかかる、ということなんかなぁとも思えるんですが、ええ。
      深読み、ということでいうと、第5話で滝沢あすかが見つめていたテニスコートが無人だったこともいささか気になっていまして、あれ最初は作画の省力化の為に人物を省略しただけかと思っていたんですが、もしかすると「テニス部が生徒会によって廃部にされたために、放課後テニスコートを利用する者がいなくなった」ということだったんではないかなぁと。
      もしそうだとすると「何とかテニス部を存続させようとテニス部員·滝沢あすかが奔走したものの、生徒会役員·白鳥百合子が強硬姿勢でテニス部廃部を押しきった」、てな因縁があすかと百合子にはあって、百合子さんは「(何らかの不祥事をやらかしていた)テニス部を潰した判断そのものは今も正しかったと確信している(やや意地になってもいる)ものの、それによってテニスと仲間を失った(部員達がテニス部廃部を回避出来なかった恨みをあすかにぶつけてきた、とか)あすかがすっかりひねくれてしまったことに関しては後ろめたさを感じている」のでは……?
      ――――てな予測を今エピソードのオンエア前までは立てていたんですが……どうも今回見せてきた二人の対立の仕方が、やけにカラッとしている印象で、あんまりドロドロした因縁があるようには見えなくなってきたんですけど……はてさて。

      • 疲ぃ より:

         私もテニス部がなくなった説は考えていましたね。ただ、廃部になった原因をつくったのは白鳥生徒会長じゃなくてあすかのほうかなと予想していましたが。何か仲間を信じずに失敗やらかした過去でもあるのかなー、とか。
         まあこのノリから今さらそんなメンドクサイ展開はやらないでしょうし、テニス部員がいなかったのもあすかの過去を知る相手と顔を合わせちゃうと面倒なことになるからなんでしょうけども。

         白鳥生徒会長はギャグキャラ化しても似合うと思う。(一部ファンを敵に回す発言)

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