
はなだよねえ。こないだまでいろんなことがあったのに、笑ってて。はなだよねえ。

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(主観的)あらすじ
魅惑のナイトプール! なんと、町内会がオトナでオシャンなナイトプールを催してくれるそうです。ところがめちょっく! 待ちきれずに開催前の様子を見に行ってみると、なんだかコレジャナイ感いっぱい??? はながショックを受けていると町内会長さんがやってきて、ヤングのセンスを借りたいと素直に助けを求めてきます。よし、やろう! 楽しみにしているみんなを笑顔にするために、はなは大はりきりです。
がんばった甲斐あってナイトプールは大成功! みんなの笑顔を見られてはなも一安心。・・・けれど、ふと不安にもなるのです。大人の人――ジョージ・クライは時間を止めると言っていました。彼もまた「皆の笑顔のために」と。はなは・・・大人の人に、勝てるのでしょうか?
今日も猛オシマイダーが襲いかかります。ナイトプールにあふれていたアスパワワがあっという間にトゲパワワに変わっていきます。恐い。みんなの明日を守らなければいけないのに、はなは身体の震えが止まりません。
そんなはなの恐れをよそに、えみるとルールーが歌いはじめます。「大好きがあふれる未来を描こう」 希望に満ちた明るいその歌声はまたたく間にプール中に広がって、みんなの心にアスパワワを取り戻すのでした。みんなの笑顔がはなに勇気をくれました。プリキュアとして猛オシマイダーをやっつけて、そして、今日もはなは元気いっぱいに笑うのでした。
再生回数283回の超絶イケメン・チャラリート。所属タレント第1号になれないのも致し方なし。ちなみに『キラキラプリキュアアラモード』の有栖川ひまりの記録は318回でした。youtuberの世界のことはよく知りませんが、小学生がyoutuberデビューした場合の最初の壁が3桁前半とか何かそういう常識でもあるのでしょうか。ちなみにウチのブログの初月閲覧数は全記事合算で250PVくらいだったように記憶しています。(うろ覚え) がんばれチャラリート。稼げパップル。生きろダイガン。
さて、水着回です。女児アニメの水着は全体的に布量が多くてオシャレですね。ヒラヒラ好きの私としてはさあやのロングパレオがイチオシ。あとはじゅんな巡査も星形ヘアクリップのアクセントが効いていてかわいらしい感じです。はなは・・・今話のテーマの都合で大人びた表情が多くて、ちょっとセクシーすぎやしませんか?
夜空しか知らない
「ナイトプール。それは日が落ちてからはじまるオトナのイベント。ライトアップされたロマンチックな空間で一緒に写真を撮ったり、オトナの会話を楽しんだり。それがナイトプール!」
うー、いぇい、うー。
なにかと“オトナ”に憧れるはなにとっては魅惑すぎる催しです。パジャマパーティのときと同じに熱っぽく語ります。喜びかたが到底大人のお姉さんっぽく見えないのは見逃してあげてください。
ところがじょんがら。
大人こそナイトプールの何たるかをよく知りませんでした。大漁旗に鯉のぼりに夜祭りっぽいやぐら。プール内で盆踊りでもするつもりなのでしょうか。プリキュア音頭を用意せよ。まあ、あれ意外とステップが激しいので水中で踊るのには向かないのですが。
「準備は大変だよ。ナイトプールっちゅーもんはセンスが試されるからねえ」
「センス・・・? センス!? センス!?」
かくしてはじまる前からはなの期待は打ち砕かれました。これは絶対“オトナ”じゃない。
けれど大人はこうも言うのです。
「そうだ。チミたちにもアドバイスをいただこうかな。主役はチミたち、ヤングだからね」
オトナの催しごとのアドバイスを子どもに求めることにチグハグさを感じなくもないですが、“ヤング”というくくりなら確かにオジサンよりもはなたちの方が近いかもしれません。
オトナに憧れるはなはオトナの催しごとの企画に参加できると知って、俄然ワクワクしてきます。
「予算はたっぷりあるから思いっきりやろう」
好きに企画していいそうです。センスを期待されているそうです。まだ子どもなのに。頭の中でずっと思い描いていたオトナらしさを思いっきり表現していいそうです。
「わあーっ! はい!!」
楽しみにしているみんなのために精一杯がんばらなきゃ!
今日のはなはちょっぴりオトナです。
「はなだよねえ。こないだまでいろんなことがあったのに、笑ってて。はなだよねえ」
「うん。何があってもいつも明るくて、まっすぐなはなを見てると」
「私たちも笑顔でいなきゃって」
「なのです!」
「そやな。今を思いっきり楽しむことが、アスパワワをぎょーさん出すことになるんやしな」
はなは元気のプリキュアです。
いつもみんなを応援しています。
alone the world
“オトナ”って、何でしょうね。
はなの知る大人の人は言っていました。
「僕も夢があるんだ」
「うん。理想の王国。そこでは皆が心穏やかに微笑みを絶やさない、花が咲き乱れる美しい国」
「新たな苦しみがなければ皆笑顔でいられるだろう? だから、時間を止めよう。皆が笑顔のまま暮らせるように、ともに終わらぬ永遠を」(第23話)
彼は明るい未来を否定しました。オトナに憧れるはなが一番大切にしているものを、大人の人は拒絶していました。
これからはなは“大人の人”と戦っていかなければなりません。
未来を守るために。
大人の人が否定しているものを、オトナに憧れているはなが守っていかなければなりません。
“オトナ”って、何でしょうね。
はなの憧れているオトナって、本当にステキなものなんでしょうか。
誰がそれを保障してくれるのでしょうか。
当の“大人の人”と対立してしまっているというのに。
ふと、恐くなるのです。
はなは大人の町内会長さんに委託されて、オトナのナイトプールをつくりました。
子どもだけど、精一杯がんばって。背伸びして、憧れに手を伸ばして、少しでも近づけるように一生懸命考えて。みんなが期待しているようなオトナのナイトプールにできるように、いっぱいがんばりました。
その甲斐あってみんな喜んでくれています。はなの努力がたくさんの笑顔をつくっています。
それでもです。
不安になるのです。
「時間を止めよう。皆が笑顔のまま暮らせるように、ともに終わらぬ永遠を」(第23話)
だって、少なくとも大人の人のひとりは、はなとは全然違うことを望んでいるのですから。
はなのつくったコレは――本当に、“オトナ”なのでしょうか?
ひょっとしたらみんなの思い描くオトナ像からひとりズレてしまってはいないでしょうか?
「元気だね」(第8話)
「なぜ少女は戦うことができたのか。誰かのために身を削ってまで。富のため? 名声のため?」(第11話)
「今日も元気だね」(第16話)
「上手だね。君の夢?」(第23話)
思えばあの大人の人は、いつもはなを自分とは違う“子ども”と見なしていました。
はなは笑います。みんなを笑顔にするために。まずは自分が笑うように務めます。
フレフレ私。フレフレみんな。
はなは元気のプリキュアです。いつもみんなを応援しています。
そんな今日のはなはなんだかいつも遠くを見つめていて、ときどきドキッとするくらい大人びて見えました。明らかにいつもと違う笑顔を浮かべていました。
劇中でそのことに気付いていたのは、残念ながらはなのお母さんとハリーくらい。今日のはなはみんなとちょっと距離を置きぎみだったので仕方がないのですが。
ふたりともはなの様子を見て、なんだか難しい顔をしていましたね。
どんなときも、ひとりじゃない
それでも。
「そやな。今を思いっきり楽しむことが、アスパワワをぎょーさん出すことになるんやしな」
大人はそんなはなのことをも肯定していました。
いつもの調子のはなを認めてくれているはずのハリーが、今日のはなすらをも認めてくれました。
「おおー! オシャン! オシャン! オシャンだねえ! さっすがヤングだ!!」
大人の考えていたものから180度方針転換してつくったはなのナイトプールを、町内会長さんは絶賛してくれました。
「パない人気」
「おげんこ」
なんと、チャラリートたちまで遊びに来てくれました。
はなの思い描いた“オトナ”らしさは大人にも子どもにもみんなに喜んでもらえていました。
それなのにひとりで涙を流すのですから、はなという子は贅沢なものです。
「ごめんなさい。・・・笑われちゃいました。ホント、何もできなくて――」(第10話)
この子、根本的なところで自分のオトナっぽさに自信を持てずにいるんですよね。
たぶん、例の件でメタメタに自信を打ち砕かれたところに、母の包容力という強烈なオトナらしさを体験した影響だと思うのですが。あれがあまりにもヒロイックすぎたんでしょうね。
「はな。まだアンタは大人になる階段を上る途中や。それはどういうことかっちゅうと・・・」
「何もできねえってことは、これから何でもできる可能性があるってことだ」(第10話)
大人からしたら、大人になるっていうのはゴールじゃないと思うんですけどね。普通は大人になってからも少しずつ大人になっていくものです。
はなの場合は理想とする“オトナ”観があまりにも高すぎて、ちょっとやそっとの中途半端じゃ自分をオトナとして見なせないんでしょうね。
そりゃあ、恐いでしょうとも。
どれほど努力を積み重ねても、依然“なりたい自分”がはるか彼方にあるのならば。
いつまでたってもオトナになれず、いつまでたっても自分を子どもとしか見なせないのならば。
そりゃあ、夢を追いかけているみんなを見て、ひとり取り残されたような気持ちにもなるわけですよ。
自分の成長にだけ気付けていないのですから。
「怯えろ! 震えろ! その心をトゲパワワで埋めつくすのよ!」
恐い。恐い。自分が子どもだから。
子どものままじゃ本気になった大人の人には絶対敵わないってわかっているから。
だって、はなの力は――自分の憧れたヒーローの姿に、イケてる大人のお姉さんに、あの日のお母さんの強さに――まだまだちっとも届いていない。
だから、はなはジョージ・クライに・・・勝てない。
「大好きがあふれる未来を描こう」
「大切な夢と一緒に」
「愛おしい思いを音に乗せ刻む。かき鳴らせ、いつだって singing together!」
ですが、私は重ねて主張します。
はながかたちにした“オトナ”らしさは、みんなに喜んでもらえました。
あなたの思いはみんなに届きました。
あなたの思いは誰かを励ましました。
あなたの思いは誰かを変えました。
はながひとりきりではじめたプリキュアは、今や5人にまで増えました。
「はなだよねえ。こないだまでいろんなことがあったのに、笑ってて。はなだよねえ」
「うん。何があってもいつも明るくて、まっすぐなはなを見てると」
「私たちも笑顔でいなきゃって」
「なのです!」
彼女たちはみんなあなたに憧れています。
あなたはみんなにとって、すでにヒーローです。
人はあらゆるものを客観視することができません。他人の目で物事を見ることができません。私たちの頭にひっついている両の目はいつだって自分だけの主観しか映しません。
だから、さあやも、ほまれも、えみるも、ルールーも、はなの知っている本当のはなを知りません。
けれどその一方で、はなだって、みんなが知っているはなの本当の姿を知りません。
その思いが伝わって、励まして、変えて、憧れを抱かせたのです。
だったら、はなの思い描く“オトナ”をステキだと信じるのは、今やはなひとりだけではありません。
「みんなに笑顔が。アスパワワが。――笑顔は、守るだけじゃない。笑顔が、みんなのアスパワワが、力をくれる!」
恐れることはありません。
不安になることはありません。
たとえ相手が“大人の人”であろうと――あなたが憧れていたものそのものであろうと――今さら自分を疑う必要はありません。
“オトナ”とは何か、今はまだ自分なりの答えが出なくとも、不安に思う必要はありません。
今のあなたは、どんなときでもひとりじゃないのですから。
あなたの憧れはたくさんの人に承認されているのですから。
野乃はなは元気のプリキュアです。
みんなを応援してくれる、みんなが応援したくなる、ステキな女の子です。
「いい笑顔ね、はな」
ことさらにオトナであろうとする必要はありません。
今の自分が大人じゃないことを不安に思う必要もありません。
あなたがイケてる大人のお姉さんに成長しつつあるのはみんなが認めていることです。
あなたはただ、いつものようにあなたらしくがんばっていればいい。
「そやな。今を思いっきり楽しむことが、アスパワワをぎょーさん出すことになるんやしな」
あなたの現在と未来は連続しています。みんなと一緒に。
コメント
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ヒーローって受け入れられても受け入れられなくても、どのみち孤独なんですよね。「普通の人とは違う」という"イメージ"を不可欠な武器とする以上は。
かつて野乃はなは、いじめられていた娘を救うべくヒロイズムを発揮してそれが受け入れられず孤立してしまったわけですが、新天地でもヒロイズムを発揮し今度はヒーローとして受け入れられたことで結局またしても"孤立"してしまう。ほまれやさあや達が支持した"いつも笑顔のヒーロー"野乃はなはあくまでも虚像で、実像としての野乃はなは相変わらず独りぼっちのまま。むしろ虚像への支持が集まっている分だけ以前の孤立よりもタチが悪かったりする。
では、はなの苦しい胸の内がほまれ達に開示され「はなも自分達と同じく弱さを抱えた娘なんだ」と理解されればそれで上手くいくのかというとさにあらず。「ヒーローであり続けること」がはなのアイデンティティとなっていて彼女を支えるモチベーションにもなって(なまじヒーローとしての戦果をあげてしまった分余計に)いる以上、本心をさらけ出しヒーローの地位をかなぐり捨てることは結局"自己否定"にしかなり得ない。
ゆえに、はなが採り得る(たぶん唯一の)解決策は「ヒーローの孤独と上手く付き合う"要領の良さ"を身につける」ことで、実はそれこそがはなの目指すべき"イケてる大人"の姿なのかなとも思えてきます。
ただ厄介なことに、今のはなは"要領の良さ"を身につけないままヒーローの孤独からくるストレスを先行して引き受けてしまった状況にあるので、心が重荷に耐えかねて今にも潰れてしまいそうになっているんですよね。だから一旦抱えてしまった負担を軽くして彼女のキャパシティが追い付くまでの時間稼ぎをしてやる必要があるんですが…。「ますます激しくなるクライアス社の攻勢」のみならず「生き延びたダイガン」「担任の先生の身重の妻」と"ヒーロー野乃はなが守るべき存在"を追加発注して間髪入れず重荷を増やし、はなの心を容赦なく責め苛む東堂いづみセンセイの鬼畜ぶりには本当に慄然とさせられてしまいますなぁ…。
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そのあたりは“スタープレイヤー”で“力のプリキュア”であるほまれの領分だと私は見ているので、はなの問題解決はさらに踏み込んだ感じというか、総合的に進んでいくものと予想しています。
挫折していたころのほまれが応援を恐れていたのはまさにその(過剰な期待を受けることへの)キャパシティ不足が原因でしたし、あきとじゅんなの仲直りを促したのは結局(必死でがんばる姿を見せることでの)憧れの作用によるものでした。たぶん、あの子がこの路線を最後まで突き進みます。完全な独力にもならなそうですが。あの子、はなの応援が大好きなので。
むしろ今話ではなを恐怖から救ったのはえみるとルールーの領分である“愛”の相互作用によるものでした。とはいえこれは彼女たちに属するテーマなので、これもはなの物語の主軸にはなりえないでしょうけどね。
> ヒーローって受け入れられても受け入れられなくても、どのみち孤独なんですよね。「普通の人とは違う」という"イメージ"を不可欠な武器とする以上は。
私、これがあるから実在する人物をヒーローみたいに持ち上げる行為が大っ嫌いなんですが、実際のところうまいことヒーローやれてる有名人もいるんですよね。意外と。
一番シンプルなパターンが「私生活を秘密にしている人」。他人にヒーロー性を見出すことって結局その人の自分勝手な主観でしかないので、幻像と実像を切り離してしまえば当人の主観(自己認識)に影響しなくなるわけです。
要するに彼ら、“変身”しているわけですよ。テレビに映るときだけ。アニメキャラみたいに。そのぶん女性問題とかクスリとかの生臭い実像がバレるとボロクソに叩かれちゃうんですけどね。「有名税」とかいうらしいです。マジタチ悪い。
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今回のエピソードでえみるとルールーのコンビがはなに与えた救いとは何だったのか。
ナイトプールに満ち溢れる皆の笑顔を見た野乃はなの胸に「この笑顔が永遠に続けば良いのにな…」という思いが去来したとき、はなは気付いてしまったわけですよ。自分があの忌々しいジョージ・クライの野郎と"同じ穴の狢"だったんだということに。ジョージは自分の目指す"イケてる大人"の成れの果てで、はな自身の末路である可能性に。だから彼女は足がすくんで身動き出来なくなってしまった。
無論、はながジョージ化を回避出来る可能性もあります。ジョージが切り捨てた"輝く未来"をはなが抱きしめられる可能性は失われていない。でも一方でジョージ化してしまう可能性も残り続けてしまうんですね。はながジョージ同様「この笑顔が永遠に続けば」という未練にとりつかれている限りは。
そんな状況で、えみるとルールーのコンビがナイトプール会場の客も巻き込む形で見せてくれたのが「一つの笑顔が消えてしまっても新たな笑顔が生み出されるなら、結果として笑顔が世界から消えてしまうことはない」というブレークスルーだった。無限大の笑顔を求めて、臆することなく未来へと歩んで行けば良いんだと。
本作ってこういう「誰かが誰かを、本人の意図しない形で救っている」という展開が結構多いんですが(さあやの親切が転校初日のはなを二度目の孤立から救ったetc.)、一方で逆の「誰かが誰かを、意図せずに傷つける」という展開(さあやとほまれのリスペクトが却ってはなを追い詰めている)もキッチリ見せてくるんですよね。"意図しない作用"を全否定も全肯定も出来ないというジレンマ…。
そういう「物事の二面性を受け入れる覚悟」を持てるか、という問いを何かにつけて突き付けてくるのが本作の一貫した姿勢なんでしょうね。
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“覚悟”となると少々メンドクサイ話になります。
物事に二面性があると知ったとき、私たちの心にはジレンマが生まれるわけですが、このジレンマを抱えることそのものもまたけっこうな不幸であるわけですよ。いつぞやのルールーがまさにそんな感じでしたが。
覚悟を決めさえすればたしかにジレンマからは解放されますが、実はジレンマから逃れるためにはもっと簡単な方法があります。ジョージみたいに全部最初から拒絶しちゃえばいいんです。そうすれば覚悟を決める/決めないにすら悩まずに済みます。
そういう(ある意味優れた)方法論を持った相手と対峙するとき、はたして“覚悟”で立ち向かえるかというと・・・まあ、場合によってはどうにでもなっちゃうんですよね。大抵はうまくいかないので私としては「できない」と否定したいところなんですが。去年の春映画みたいに搦め手を足していくとハッピーエンドにできちゃう。だからメンドクサイ。
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物事の二面性を受け入れる"覚悟"を強いられることなく、全てを拒絶するという"メンドクサくない"手段に走ることもなく、皆の笑顔を守り続ける方法を野乃はな/キュアエールが提示出来たならば、東堂いづみは来年度のノーベル平和賞をリアルで受賞できるでしょうね。世界平和を実現する画期的な処方箋を提案した、という理由で。
だから、前年度の宇佐美いちか/キュアホイップなんかは、エリシオに"問題解決の先伸ばし"を提案したんですよ。「私と人類に今しばらく時間を与えて欲しい」と。で、エリシオの了承をとりつけたいちかは移動店舗キラキラパティスリーと共に世界を変える旅に出た。……つまり東堂いづみセンセイとしては「俺たちの闘いはこれからだ」エンドで逃げ切った、ということなんですね。
まあ、前作でエリシオが異議申し立てをしたのがシリーズ最終盤だったのに対し今作のジョージはシリーズ折り返し点での申し立てなので、そのぶんキュアエールはキュアホイップよりも突っ込んだ解決策を提示しなくてはならん、のかもしれませんが…。