コアメソッドの作例

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 この記事は下記の記事で紹介するキャラクター分析ツール「コアメソッド」の作例見本を示すものです。

 『わんだふるぷりきゅあ!』より昴と、『キミとアイドルプリキュア』より田中を分析対象とします。
 昴のほうは、人間(私)が全話通しての印象をもとに記述しました。
 田中のほうは、生成AI(Gemini)に初登場回である第5話の内容を要約した資料を渡して記述させたものです。

分析ツール群『C-FACS ver.5.0』全体についての解説記事はこちら
「コアメソッド」の解説記事はこちら

昴(偽ガオウ)

【ドライブ】このキャラクターを突き動かす内的欲求

「俺はどうなってもいい!! 願いが、願いが叶わないというのなら――! ガオウが蘇らないというのなら、俺がガオウの無念を晴らすまで! 人間たちに報いを!」(第49話 / 昴)

破滅 (Ruin): 自らを罰し破滅する運命に、大義名分や意味を見出したい。

 昴は自分の目的がオオカミたちを絶滅させた人間たちに復讐することだと言ったり、死んだガオウにもう一度会うことが目的だと言ったり、発言に一貫性がない。
 彼はかつてオオカミの頭領であったガオウを騙っているが、現代の人間たちはガオウというオオカミが存在したことをそもそも知らないし、仲間であるザクロたちには最初から正体がバレている。ガオウのふりをすること自体にも何の意味もない。

 彼の言動の支離滅裂さは、現在進行形で自分の存在意義を問うているからに他ならない。
 何でもいいのだ。自分がオオカミたちのためにできることでさえあれば。

【ロール】このキャラクターが担う社会的役割

「人間がオオカミを攻撃してきたときも昴は最後まで守ろうとしてくれた。そして今もガオウ様となり、オオカミたちの無念を晴らそうとしてくれているんだ。そんな昴を――、独りきりにできるわけないだろう!!」(第48話 / ザクロ)

守護者 (Guardian): 特定の対象、理念、あるいは法を、実力をもって脅威から守り抜く。

 昴は100年前、オオカミたちを守りきれなかったことを未練にして死んだ人間だ。オオカミたちが絶滅した現代に怨念として蘇った。ザクロやトラメ、他のオオカミたちも亡霊としてともに蘇っている。
 だが、彼は仲間たちに指示を与えようとしない。何か行動するときは常に自ら動き、しかも仲間たちに目的を説明することすらしない。オオカミの頭領を騙るくせに単独行動を好む。
 彼は亡霊となった今でもオオカミたちの守護者なのだ。

【コア】このキャラクターが最も大切にしているもの

「ガオウ、すまない! 約束を守れなかった。お前を守れなかった。守るどころか――、俺のせいで・・・!」(第50話 / 昴)

 死んでいったオオカミたちやガオウに贖罪する機会を、今も探しつづけている。

 蘇ったからには何かを果たさなければならない。それも、今の自分はいつか消える亡霊なのだから、自身ではなくオオカミたちのためになることでなければならない。たとえ再び破滅したとしても。少なくとも昴自身はそう考えている。
 だが、昴が守護者として守りたかったオオカミたちはすでに絶滅しているのだ。亡霊として蘇った昴が今さら何をしたところでオオカミたちが救われることはない。

【好悪の価値観】何を好み、何を嫌うか

「俺はガオウを守れなかった! それだけじゃない! ・・・俺の、せいで。――人間を許せない。でも、本当に許せないのは・・・、俺だ!!」(第49話 / 昴)

 失われたオオカミたちの尊厳を大切に思い、それを踏みにじり、あげく忘却した人間たちを憎む。何より無力だった自分自身を最も憎んでいる。

 オオカミたちはすでに絶滅しており、人間たちは自分たちの先祖がオオカミを絶滅させた歴史を忘れかけている。
 昴にとってその事実は何より腹立たしいことだが、それでいて今さらどうにもならないことでもある。

【執着と弱点】力の源泉と、その脆さ

「ガオウはずっと傍にいたんだよ。ガルガルー! ガオガオーン! ・・・って」(第50話 / こむぎ)

 オオカミたちのために何かをしなければならないという妄執だけが昴をこの世につなぎ止めている。
 だから、むしろオオカミたちの亡霊が昴のために連れ添ってくれていたのだという事実に気付いたとき、彼は己を許す理由を得てしまうだろう。

 昴の心残りは生前の自分がオオカミたちのために何もできなかったことだ。だからもし、オオカミたちが充分に自分に感謝してくれていたのだと知る奇跡が起これば、100年の時間を越えて彼の怨念は救われるだろう。
 幸い、昴の魂もオオカミたちの魂も、そして密かにガオウの魂も、今ちょうどこの世に留まっている。

田中

【ドライブ】このキャラクターを突き動かす内的欲求

回答: 献身 (Devote)

推測度:
根拠・分析: (変更なし)田中の行動は一貫して、キラキランドと女王ピカリーネという「信じる大義」のためにあります。女王の命を受け、プリキュアのマネージャーとなり、彼女たちの活動を管理しサポートすると明言しています。さらに喫茶店のアルバイトまでこなすのは、自己の利益を度外視してでも使命に貢献したいという強い献身の表れです。

【ロール】このキャラクターが担う社会的役割

回答: 交渉人 (Negotiator)

推測度:
根拠・分析: 彼の本来の役職はキラキランドとはなみちタウンの連絡役であり、異なる文化圏を繋ぐ外交官のような役割を担っていました。今回も、彼はプリキュア(キラキランド側)とPretty Holic(はなみちタウン側)の間に立ち、CM出演という合意を成立させるための調整役として機能しています。

【コア】このキャラクターが最も大切にしているもの

回答: 使命達成のため、対立する利害を調整し、全体最適解を導き出すこと

推測度:
根拠・分析: 上記の【ドライブ:献身】と【ロール:交渉人】の交点として、このコアが導かれます。彼の行動原理は女王の命である使命遂行に集約されますが、その手段は「交渉」と「調整」です。当初CM出演に難色を示したのは、プリキュアの正体露見というリスクと、依頼達成のメリットを天秤にかけた結果でした。しかし、プリキュアたちの熱意と、CM出演がもたらす「輝き」が使命達成に繋がるという新たな価値を見出すと、即座に方針を転換し、関係各所と調整してプロジェクトを推進します。これは彼が「交渉」を通じて、大義のための「最適な成果」を追求する人物であることを示しています。

【好悪の価値観】何を好み、何を嫌うか

回答:

  • 好むもの: 円滑なコミュニケーション、関係者間の合意形成、使命達成に繋がる協力関係、忠誠心
  • 嫌うもの: 交渉決裂、一方的な要求、使命の障害となる不必要なリスク

推測度:
根拠・分析: 彼の価値判断は、すべて【コア】である「交渉による最適解の導出」というフィルターを通して行われます。当初「人前に出ることは避けた方がよろしいかと」と述べていたのは、交渉材料としてリスクが大きいと判断したためです。しかし、プリキュアたちの熱意という新たな検討材料を得て、出演のメリットがリスクを上回ると判断すると、円滑な合意形成を優先し、プロジェクトを成功に導きました。

【執着と弱点】力の源泉と、その脆さ

回答:

  • 執着の対象(力の源泉): キラキランドの女王ピカリーネと、彼女から与えられた「キラキランドを救う」という使命そのもの。
  • 弱点: 交渉の相手が非協力的だったり、交渉の余地がない状況に陥ると無力化すること。また、交渉で得た合意を履行してくれる実行者(プリキュア)に完全に依存していること。

推測度:
根拠・分析: 彼の行動力の源泉は女王の命を受けたという事実、つまり使命への執着です。これが彼を突き動かす最大の力です。しかし、交渉人である彼は、交渉のテーブルにつかないチョッキリ団のような敵に対して直接的な対抗手段を持ちません。彼自身に戦闘能力はなく、敵の攻撃からはプリキュアに守られる立場です。交渉で勝ち取った成果も、それを実行するプリキュアがいなければ意味をなさず、その存在に完全に依存しているという構造的な脆さを持っています。

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