キャラになりきってあたふたするゲーム まるげりちゃリプレイ

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これ何?

 生成AIのGeminiを使って遊ぶ自作ゲーム『キャラになりきってあたふたするゲーム』のリプレイです。
 遊びかたの雰囲気を確かめたり、単純に2次創作小説として楽しんだりしていただけるとうれしいです。

 ゲームそのものについては下記の記事で配布・解説しています。

その1 つまみ食いしたい!

【最終目標】明日は自分の誕生日だ。冷蔵庫の中にホールケーキが入っている。・・・つまみ食いしたい。
【主人公】まるげりちゃ
【難易度】普通

情報収集フェイズ

夜も更けた、まるげりちゃの自室。明日は彼女の誕生日だ。その事実が、彼女の心を甘美な誘惑で満たしていた。「うふふ……」と思い出し笑いが漏れる。リビングの冷蔵庫の中には、明日のためのホールケーキが眠っているのだ。主役はもちろんあたし。だから一口くらい、今食べちゃってもいいはずちゃむ。そんな悪魔のささやきが、ネズミの耳をくすぐるのだった。

これより【情報収集フェイズ】を開始します。
あなたは主人公に具体的に何をさせたいのか提案し、最終目標を達成する方法を見つけるための情報を集めることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私はよく耳を澄まし、しばらく家族がリビングに近づかないであろうことの確信を得ます。

まるげりちゃは自室のドアにぴたりと体を寄せ、チャームポイントである大きなネズミの耳をそばだてた。ひんやりとしたドアの感触が、高鳴る鼓動を少しだけ落ち着かせてくれる。耳を澄ますと、階下からはかすかなテレビの音と、両親の穏やかな話し声が聞こえてくる。兄の部屋は静まり返っており、おそらく自室でヘッドホンでもつけてゲームに興じているのだろう。うふふ、これならしばらくリビングに人は来ないはずちゃむ。まるげりちゃはほくそ笑み、つまみ食い計画の第一歩を踏み出す決意を固めた。この【情報収集タスク】は、完璧な滑り出しと言えるだろう。

【ヒット】:家族が現在何をしているか調査する

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は物音を立てないよう、器用な足さばきで自室からキッチンへ移動します。

「うふふ、完璧な滑り出しちゃむ」とほくそ笑んだまるげりちゃは、音を立てずに自室からキッチンへ向かうべく、そっとドアを開けた。しかし、彼女は自身のステータスを忘れていた。そう、【運動音痴】である。廊下に出た瞬間、まるげりちゃの足はもつれ、近くにあった観葉植物の鉢植えに盛大にぶつかってしまったのだ。「がっしゃーん!」と夜の静寂にそぐわない大きな音が響き渡る。階下から「なんだ今の音?」「ネズミでも出たのかしら」という両親の声が聞こえ、まるげりちゃの心臓は凍りついた。やらかした。あたしは、またやらかしてしまったちゃむ……。その自責の念が彼女を異空間へと誘う。気づけば、まるげりちゃはひんやりとした石造りの牢獄の中にいた。これが【投獄】である。

【失敗】:主人公の大きな失敗により、秘匿タスクを達成できる可能性が1つ失われました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

普通の【投獄】を実演したくて1回わざと【運動音痴】に引っかかる行動宣言をしました。

しばらくここで時間を潰していればほとぼりは冷めることでしょう。なにせ今この瞬間、私は家のどこにもいないのですから。私は正座し反省しながら時が過ぎるのを待ちます。

異空間の牢獄で、まるげりちゃはちょこんと正座していた。ひんやりとした石の床が、反省の念を深めてくれる。「あたしの【運動音痴】がこんなところで発動しちゃうなんて……」と、しょんぼりと肩を落とす。しかし、彼女の思考はすぐに切り替わった。うふふ、でもこれはこれで面白いちゃむ。牢獄の中からでは外の様子はうかがえないが、きっと今頃家族は「気のせいだったか」と首をかしげているに違いない。しばらくして、ふっと体が軽くなる感覚と共に、まるげりちゃは元の世界の廊下に戻っていた。観葉植物は無残に倒れているが、階下は再び静けさを取り戻している。どうやら家族は捜索を諦めたようだ。時間は少し無駄にしてしまったが、結果的に状況は好転した。

【通過】

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

通常の【投獄】はこんな感じで簡単に脱出できます。

改めてリビングに移動した私は箱からケーキを取り出し、いざというとき完璧に復元できるよう全方位から撮影して3D CADデータを作成します。

廊下の惨状を後にして、まるげりちゃはついにキッチンの聖域へと足を踏み入れた。ターゲットは冷蔵庫。ゆっくりと扉を開けると、甘い香りと共にお目当てのホールケーキが鎮座している。うふふ、待ってたちゃむよ。彼女は慎重に箱を取り出すと、スマートフォンを取り出した。そして、その能力【デジタルクリエイター】を遺憾なく発揮する。あらゆる角度からケーキを撮影し、その場で高速に3D CADデータを作成していく。これで、たとえ一片食べたとしても、後で完璧に復元できるはず。この作業の過程で、ケーキが豪華なショートケーキであること、そして箱には特にメッセージカードのような罠が仕掛けられていないことも確認できた。完璧な情報収集だった。

【ダブルヒット】:冷蔵庫の中のケーキの種類と大きさを確認する、ケーキの箱にメモのような罠がないか確認する

【情報収集フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 家族が現在何をしているか調査する
  • [情報収集] 冷蔵庫の中のケーキの種類と大きさを確認する
  • [情報収集] ケーキの箱にメモのような罠がないか確認する

事前準備フェイズ

これより【事前準備フェイズ】へ移行します。
あなたはこれまで集めた手がかりをもとに、最終目標の達成を妨げる課題を取り除いたり、必要な材料や人員を集めたりすることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

ケーキを切り分けたとき、つまみ食いした箇所が誰かの手に渡ってしまうとバレるリスクが上がります。できれば余る予定のピースだけをつまみ食いするのが望ましいでしょう。現在明らかになっている私の家族は両親と兄、自分の合計4人です。普通に考えたら4等分されるでしょうから、ピースが1つも余りません。
急なことですが、私は友人を1人招待することにしました。5等分で切るのは難しいので、きっとケーキは6等分され、1ピース余ることでしょう。

何言ってんだお前(※ 私)。

うふふ、あたしって天才ちゃむ。まるげりちゃはキッチンで一人、名案に打ち震えた。4人家族で4等分。これではつまみ食いの痕跡が残ってしまう。しかし、ゲストが一人増えれば話は別だ。5という素数はケーキカットにおいて厄介極まりない。常識的に考えれば、切り分けやすい6等分にするはず。そうすれば、あたしの取り分とは別に、誰にも迷惑をかけない「余りの一切れ」が生まれるのだ!計画は完璧。彼女はすぐさまスマートフォンを取り出し、友人に「明日ひま?誕生日会するからおいでちゃむ!」とメッセージを送った。これは、定められたタスクにはない、まさに彼女自身の発想から生まれた妙案だった。この独創的な準備は【アナザーヒット】と判定され、新たなるタスクを生成すると同時に達成された。

【アナザーヒット】:友人を招待してケーキが余る状況を作り出す

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

今食べられる量を最大化しましょう。私は店の人が前もってケーキを切ってくれていたふうを装ってさっそく6等分し、1ピース抜き出します。そしてこの1ピース分を3Dプリンタで本物そっくりに造形してホールケーキの中に戻すのです。

「うふふ、あたしの計画は完璧ちゃむ」。まるげりちゃは、自らの知略に酔いしれていた。つまみ食いを悟られないためには、完璧な偽装工作が必要不可欠。そして、それこそが彼女の最も得意とするところだった。彼女はおもむろに手のひらを広げると、そこに光が集まり、小さな3Dプリンタが形成される。これぞ彼女の【クリティカル】能力、【3Dプリンタ】である。まず、キッチンにあったナイフで手際よくケーキを6等分にし、一切れを抜き出す。そして先ほど作成した3D CADデータをプリンタに転送。ウィーンという静かな駆動音と共に、寸分違わぬケーキのレプリカが樹脂で造形されていく。完璧な仕上がり。それを元の場所に戻せば、誰にも気づかれることはないだろう。ついでに、証拠隠滅のためにCADデータも完全に消去した。これで準備は万端だ。

【クリティカル】:3Dプリンタで偽物のケーキを作成し証拠を隠滅する、食べるためのナイフとフォークを手に入れる、デジタル証拠を残さないために使用後CADデータを消去する

【事前準備フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 家族が現在何をしているか調査する
  • [情報収集] 冷蔵庫の中のケーキの種類と大きさを確認する
  • [情報収集] ケーキの箱にメモのような罠がないか確認する
  • [事前準備] 友人を招待してケーキが余る状況を作り出す
  • [事前準備] 3Dプリンタで偽物のケーキを作成し証拠を隠滅する
  • [事前準備] 食べるためのナイフとフォークを手に入れる
  • [事前準備] デジタル証拠を残さないために使用後CADデータを消去する

実行フェイズ

これより【実行フェイズ】へ移行します。
今こそ「明日は自分の誕生日だ。冷蔵庫の中にホールケーキが入っている。・・・つまみ食いしたい。」という、あなたの最終目標を実行に移すときです。
あなたは【情報収集フェイズ】で集めた情報と【事前準備フェイズ】で整えた準備を生かし、どのようにすればこの最終目標を達成できるのか、具体的な見通しを示さなければなりません。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

つまみ食いするケーキは完璧に安全に確保できました。私はこの1ピースを思うさま味わいます。

キッチンに戻ったまるげりちゃの手には、勝利の果実―――6分の1カットのショートケーキが輝いていた。これまでの苦労が、この一口のためにあったのだ。彼女は自室に戻り、誰にも邪魔されない空間で、そっとフォークを入れる。ふわふわのスポンジ、甘酸っぱいイチゴ、そして口の中でとろける生クリーム。完璧なハーモニーが、深夜の背徳感と相まって、えもいわれぬ多幸感を彼女にもたらした。「うふふ……おいしいちゃむ……」。一口、また一口と、まるげりちゃは至福の時間を心ゆくまで堪能するのだった。明日の誕生日会では、何食わぬ顔でみんなとケーキを食べるだろう。この完璧な計画を知るのは、世界でただ一人、あたしだけ。その優越感が、ケーキの味を一層引き立てていた。

おめでとうございます!【ゲームクリア】です!

エピローグフェイズ(完成したリプレイ小説つき)

最後に 【エピローグフェイズ】 を行います。
ゲームは結末を迎えましたが、その後この世界はどうなったでしょうか?
主人公が最後に思ったこと、これからやろうとすることなど、主人公のその後について自由に行動宣言してください。この宣言は基本的に全て成功します。

まるげりちゃ自身は完璧だと自負していた犯行計画は、しかし翌日、あっさりと瓦解します。なにせケーキを取り分けようと触れる際、ケーキと樹脂では明らかに感触が違うことに気付かれるのですから。とはいえ今日はまるげりちゃの誕生日。しこたま笑われ、イジられますが、みんな許してくれることでしょう。

すでに【ゲームクリア】を宣言されているので、ここで「実は結局失敗でしたー」みたいなことをしてもゲーム的には問題ありません。

最後の行動宣言を受け付けました。
それでは、今回のプレイ履歴をまとめたリプレイを記述します。

明日は待ちに待った誕生日。その事実が、まるげりちゃの心を甘い誘惑で満たしていた。リビングの冷蔵庫で眠るホールケーキを思い浮かべ、「うふふ……」と笑みがこぼれる。主役なのだから、一口くらいフライングしたって許されるはずちゃむ。

彼女はまず、得意の大きなネズミ耳をそばだてて階下の様子を探った。家族がリビングでくつろいでいることを確認し、完璧な計画の滑り出しにほくそ笑む。しかし、いざ行動に移そうとした瞬間、彼女の生来の不器用さが顔を出す。廊下に出たとたん足をもつれさせ、観葉植物をひっくり返してしまったのだ。盛大な物音に、彼女は自責の念から、まるで石の牢獄に囚われたかのような気分でしばらく息を潜めることになった。

家族が諦めて静かになった頃合いを見計らい、彼女は再び行動を開始。今度こそ慎重にキッチンへたどり着くと、冷蔵庫からケーキを取り出した。そして、得意のデジタル技術を駆使し、あらゆる角度からケーキを撮影して寸分違わぬ3Dデータを作成する。これで復元は万全だ。

だが、彼女の知略はそれだけにとどまらない。4人家族ではケーキは4等分にされてしまい、つまみ食いがバレてしまう。そこで彼女は友人を一人誕生会に招待する奇策を思いついた。5人となれば、切り分けやすい6等分になるはず。そうすれば、誰のものでもない「余りの一切れ」が生まれるのだ。

計画は最終段階へ。彼女はその場で手のひらサイズの3Dプリンタを取り出すと、抜き出した一切れ分のケーキの完璧なレプリカを樹脂で造形。本物のケーキと入れ替えて冷蔵庫に戻し、証拠となるデータも完全に消去した。

自室に戻ったまるげりちゃは、こうして手に入れた勝利の果実を心ゆくまで味わった。深夜の背徳感と相まって、その味は格別だった。

そして翌日。誕生日会が始まり、主役のまるげりちゃは誇らしげな気持ちでケーキの登場を待っていた。しかし、兄がケーキにナイフを入れようとした瞬間、計画はあっけなく瓦解する。「なんだこれ、硬っ!?」カツン、と乾いた音を立てる一切れ。それが樹脂でできた偽物であることに気づくのに、時間はかからなかった。

リビングは爆笑の渦に包まれた。完璧だと思っていた犯行計画は、あまりにもお粗末な結末を迎えたのだ。家族と友人から散々からかわれ、まるげりちゃは顔を真っ赤にするしかなかった。けれど、その場の誰もが彼女を本気で責めたりはしない。だって、今日は彼女の誕生日なのだから。笑い声に包まれながら、まるげりちゃは「来年こそは完璧にやってやるちゃむ」と、心の中で小さくリベンジを誓うのだった。

その2 全高10mの巨大ヤマトイオリ像を建立したい!

【最終目標】推しのVTuberであるヤマトイオリ(愛称:イオリン)の巨大立像(全高10m!)を、自宅の庭に建立する
【主人公】まるげりちゃ
【難易度】普通

情報収集フェイズ

まるげりちゃは自室のPCデスクの前で、満足げに腕を組んでいた。「うふふ、完璧なモデルデータができたちゃむ」。画面には、彼女が愛してやまないVTuber、ヤマトイオリの3Dモデルが生き生きと表示されている。しかし、彼女の情熱はモニターの中だけでは収まらなかった。「この愛を、もっと大きな形で表現したいちゃむ……そうだ!」。まるげりちゃは窓の外、自宅のささやかな庭に目を向けた。「ここに、全高10メートルのイオリン像を建てるちゃむ!」。そのとてつもない計画に、彼女のネズミの耳がぴんと立った。

これより【情報収集フェイズ】を開始します。
あなたは主人公に具体的に何をさせたいのか提案し、最終目標を達成する方法を見つけるための情報を集めることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

一般に、住宅地のまんなかに10mもの巨大構造物を建てるのは法律違反のはずです。私は過去の判例や法律の穴を調べつくし、役所の人間を説き伏せ建築許可を勝ち取れるようなプレゼン資料を作成します。

まるげりちゃは自室のPCに向き直ると、驚異的な集中力でキーボードを叩き始めた。「うふふ、あたしの本気を見せてあげるちゃむ」。彼女の持つ【法学知識】がフルに発揮される。建築基準法、景観条例、過去の判例データベースを瞬く間に検索し、巨大構造物建立の抜け道を探っていく。通常の建築物ではなく「芸術作品」として申請することで、いくつかの規制をクリアできる可能性を見出した。さらに彼女の【デジタルクリエイター】としての能力が冴え渡る。複雑な法律の条文を解きほぐし、役所の担当者が一目見て納得せざるを得ない、完璧なプレゼンテーション資料をものの数時間で作り上げてしまった。「これで法的準備は万端ちゃむ!」と、まるげりちゃは満足げに頷いた。

【ヒット】:個人の敷地に巨大な像を建てるための法的要件を調べる

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

巨大な像を安定的に自立させるためには特殊なノウハウが必要だと聞いたことがあります。私は自分の工場を建てたときの設計会社に連絡を取り、業界内の横のつながりを辿って、石像建設の専門業者に渡りをつけます。

「餅は餅屋、ちゃむ」。まるげりちゃは、自身の工場の設立でお世話になった設計会社の担当者へ、にこやかに電話をかけた。彼女の**【リスペクト】**の精神は、ビジネスの相手にも遺憾無く発揮される。専門家への敬意を払いながら、今回の途方もない計画を丁寧に説明すると、担当者は面白がりながらも真摯に耳を傾けてくれた。「巨大な石像ですか!面白いですね!それでしたら、寺社仏閣の建立を専門にしている宮大工の棟梁がいますよ」。話はとんとん拍子に進み、まるげりちゃは熟練の技術を持つ専門業者とのコンタクトに成功したのだった。うふふ、と彼女は満足げに笑った。

【ヒット】:建設を支援してくれる専門家やアーティストを探す

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

タスクを2つ達成したので、これでファンブル能力【狂人のふり】の発生条件が成立しました。

続けて考えるべきは材料の手配です。10m級の石像を建てる機会はそれほど多くないはずなので、きっと宮大工といえど建材の手配には慣れていないことでしょう。
私は彼らを説得できる可能性を高めるため、前もって片っ端から石工に電話してまわり、それぞれの供給可能量をリストアップしておきます。

「うふふ、専門家を待たせるなんてあたしの美学に反するちゃむ」。まるげりちゃはそう呟くと、石材を扱いそうな業者に片っ端から電話をかけ始めた。しかし、ここで彼女の悪癖が顔を出す。【狂人のふり】である。奇人変人への憧れが、彼女の口から出る言葉を常軌を逸したものへと変えていった。「もしもしちゃむ? あたしは工場長。月の石で推しの像を建てたいちゃむが、歯で削り出せる職人はいるちゃむか?」。当然、電話口の相手はドン引きである。数件同じような奇行を繰り返した結果、石工業界のブラックリストに乗り、提携予定だった宮大工からも「頭のおかしい依頼主とは仕事ができない」と契約を白紙に戻されてしまった。大失敗である。その瞬間、まるげりちゃの足元に次元の裂け目が開き、彼女は「やらかしたときは自分から牢に入る」という自身の【投獄】能力に従い、異空間の牢獄へと静かに吸い込まれていった。

【ファンブル】:状況の大幅な変化により、秘匿タスクの内容が全て入れ替わりました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

ここで宮大工との関係が途切れてしまうのはマズいです。私は誤解を解くべく、スマホを取り出して火消しを試みます。

異空間の牢獄の中、まるげりちゃは反省していた。「うふふ……ちょっとやりすぎちゃったちゃむ」。しかし、このままでは計画が頓挫してしまう。彼女はポケットからスマートフォンを取り出し、宮大工の棟梁に連絡を取ろうと試みた。だが、ここは外界から隔絶された牢獄。【投獄】されている彼女に、電波が届くはずもなかった。アンテナは圏外を示し、画面にはただ虚しく「緊急通報のみ」の文字が浮かんでいる。どうすることもできない無力感が彼女を襲う。そして、この無意味な足掻きが、さらなる悲劇を呼び起こしてしまった。【現在フェイズでの達成タスク数】が2であるため、この行動は【狂人のふり】の条件に抵触し、無慈悲にも【ファンブル】と判定された。外の世界では、まるげりちゃが音信不通になったことで「やはり非常識な人物だった」という評価が確定し、事態はさらに悪化の一途を辿るのであった。

【ファンブル】:状況の大幅な変化により、秘匿タスクの内容が全て入れ替わりました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

【狂人のふり】で牢に入るとこういうことになるから大変です。

やることがなくなった私は、ふと今回の思いつきの発端がヤマトイオリの3Dモデルを描いたことだったと思いだし、退屈しのぎにそれを3Dプリンタで造形します。このミニチュアは実際の立像を建てる際にも関係者間のイメージ共有のため、きっと役立つことでしょう。

牢獄の中でやることがなく、まるげりちゃは手持ち無沙汰に宙を見つめていた。「うふふ……暇ちゃむ」。ふと、彼女はこの計画の発端となった、自作のヤマトイオリの3Dモデルを思い出した。これだ、と彼女は膝を打つ。彼女の持つ【クリティカル】能力、【3Dプリンタ】が発動する。何もないはずの空間から、掌サイズの3Dプリンタが出現し、光を放ちながら精巧な樹脂の造形物を組み上げていく。数分後、そこには完璧なヤマトイオリのミニチュア像が完成していた。その像が完成した瞬間、彼女を閉じ込めていた異空間の牢獄がガラスのように砕け散り、まるげりちゃは気付けば自室の椅子に座っていた。手の中には、今しがた作り上げたばかりのミニチュア像が握られている。この小さな成功が、彼女の心を大きく照らした。

【クリティカル】:自身の3Dプリント技術を大規模に活用することを検討する

【情報収集フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 個人の敷地に巨大な像を建てるための法的要件を調べる
  • [情報収集] 建設を支援してくれる専門家やアーティストを探す
  • [情報収集] 自身の3Dプリント技術を大規模に活用することを検討する

事前準備フェイズ

これより 【事前準備フェイズ】 へ移行します。
あなたはこれまで集めた手がかりをもとに、最終目標の達成を妨げる課題を取り除いたり、必要な材料や人員を集めたりすることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は取り急ぎ、事前に用意していた3Dモデルとミニチュア立像、それから大量の高級羊羹を抱えて宮大工に面会し、真摯に説明して協力関係を取りつけます。

異空間の牢獄から生還したまるげりちゃは、深く反省していた。「うふふ……奇人ごっこもほどほどにしないと、本当にただのヤバい人になっちゃうちゃむ」。彼女はすぐさま行動を開始した。自作の完璧なヤマトイオリの3Dモデルデータと、先ほど【3Dプリンタ】で出力した精巧なミニチュア像、そして手土産の高級羊羹を携え、宮大工の棟梁のもとへと向かった。棟梁は最初、怪訝な顔をしていたが、まるげりちゃは深々と頭を下げ、前回の奇行を心から詫びた。そして、彼女の持つ専門家への【リスペクト】を言葉と態度で示しながら、ミニチュア像を見せて計画の真剣さを熱心に説いた。その圧倒的なクオリティと、彼女の真摯な眼差しに、棟梁は感心し、ついに頷いた。「……面白い。あんた、ただの変人じゃねえな。よかろう、もう一度力を貸してやる」。こうして、まるげりちゃは失った信頼を取り戻すことに成功したのだった。

【ヒット】:石工組合に正式に謝罪し、評判を回復する

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

続けて私は市役所へ向かいます。今回の立像計画を実現するためには建築許可を得るほか、周辺住民の理解を得ることが必要となるはずです。
私は用意していたプレゼン資料を建築課の応対テーブルに叩きつけ、情熱的かつ一心不乱にヤマトイオリ像が社会にもたらす価値を主張します。
役所の人を味方につけることができれば、今後住民説明会を開く必要が生じたときも手助けしてもらえることでしょう。

「あたしの情熱、行政にぶつけてやるちゃむ!」。まるげりちゃは意気揚々と市役所の建築課窓口へ向かった。彼女がカウンターに叩きつけた分厚いプレゼン資料は、彼女の【法学知識】【デジタルクリエイター】としての技術の結晶だった。担当者は最初、その勢いにたじろいだが、資料に目を通すうちに表情が変わっていった。そこには、建築基準法や景観条例の条文を完璧に読み解き、あらゆる法的問題をクリアするための緻密な計画が記されていたのだ。さらに、ヤマトイオリ像がもたらすであろう地域への文化的貢献(という名の、まるげりちゃの個人的な主張)が、情熱的ながらも論理的に述べられていた。彼女の専門家に対する【リスペクト】の念が伝わったのか、担当者は最終的に深く頷き、「…わかりました。前例のない案件ですが、これだけの資料があれば。許可しましょう」と、建築許可の判を押してくれたのだった。

【ヒット】:市役所から正式な建築許可を得る

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

うーん・・・。当初は周辺住民からの反対運動が起こったときに説明会を開けばいいと思っていましたが、考えかたを改めます。
私は宮大工と市役所の職員を同席させたうえで、先手を打って自分から住民説明会を開くことにします。この計画に充分な現実性があること、法的問題をすでにクリアしていることはただの前置き。本題はヤマトイオリがいかにすばらしい人物であり、彼女を推すことでどれほど心が明るく、前向きに、そして穏やかな気持ちになるかを、彼女の配信を見せながら熱心に布教することです。
きっと住民たちはヤマトイオリ像の必要性をわかってくれるだけでなく、自らも積極的に建立に関わりたいと申し出てくれることでしょう。

現在また【狂人のふり】の発生条件が成立してしまっているので、【アナザーヒット】狙いで必死に【投獄】回避を狙っています。

「事を成すには、人の和が一番ちゃむ!」。まるげりちゃは地域の公民館を借り、住民説明会を開催した。彼女の隣には、心強い協力者である宮大工の棟梁と、市役所の建築課職員が座っている。彼女はまず、この計画が法的に何の問題もないこと、そして専門家の協力も得られていることを、【法学知識】を活かして作った分かりやすい資料で丁寧に説明した。しかし、本番はここからだった。「みなさん!ヤマトイオリさんをご存知ですかちゃむ!?」。まるげりちゃはプロジェクターでヤマトイオリの配信アーカイブを流し、その魅力を熱弁し始めた。彼女のVTuberへの愛は本物だった。その純粋な情熱と、住民一人ひとりへの【リスペクト】を忘れない真摯な態度は、いつしか会場の空気を変えていった。最初は訝しげだった住民たちも、次第にその話に引き込まれ、最後には「なんだかよくわからんが、すごい熱意だ」「うちの庭の石、使ってくれ!」と、やんややんやの喝采を浴びるに至ったのだった。

【アナザーヒット】:住民の理解と協力を得る

【事前準備フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 個人の敷地に巨大な像を建てるための法的要件を調べる
  • [情報収集] 建設を支援してくれる専門家やアーティストを探す
  • [情報収集] 自身の3Dプリント技術を大規模に活用することを検討する
  • [事前準備] 石工組合に正式に謝罪し、評判を回復する
  • [事前準備] 市役所から正式な建築許可を得る
  • [事前準備] 住民の理解と協力を得る

実行フェイズ

これより【実行フェイズ】へ移行します。
今こそ「推しのVTuberであるヤマトイオリ(愛称:イオリン)の巨大立像(全高10m!)を、自宅の庭に建立する」という、あなたの最終目標を実行に移すときです。
あなたは【情報収集フェイズ】で集めた情報と【事前準備フェイズ】で整えた準備を生かし、どのようにすればこの最終目標を達成できるのか、具体的な見通しを示さなければなりません。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

準備は完璧に整いました。現場指揮は宮大工の棟梁に任せ、噂を聞きつけたマスコミの対応は役所になすりつけ、私はさっそくヤマトイオリ像の建立を進めさせます。地元住民を中核に口コミで波及していくヤマトイオリファン勢力は今やちょっとした思想集団となり、大勢の人々が自主的にボランティア参加を申し出てくれることでしょう。
私はボランティアたちのためにミニチュア立像の量産を行います。彼ら同志にとって一生の想い出になるように。

ついに、その日がやってきた。まるげりちゃの家の庭には、宮大工の棟梁の張りのある声が響き渡り、法被姿の住民ボランティアたちが生き生きと働いている。噂を聞きつけたテレビクルーが殺到するが、市役所の職員が見事な連携で対応し、現場の混乱を防いでいた。まさに一大プロジェクトである。その中心で、まるげりちゃは「うふふ、みんなありがとうちゃむ!」と微笑みながら、彼女の【クリティカル】能力【3Dプリンタ】をフル稼働させていた。手の中からは次々と精巧なヤマトイオリのミニチュア像が生み出され、ボランティアたちの手に渡っていく。それは感謝の印であり、この奇跡的なお祭りの記念品だった。数日後、ついに全高10メートルのヤマトイオリ像が完成した。青空の下にそびえ立つその姿は、一人のファンの熱い想いが、多くの人々の心を動かした証として、いつまでも輝き続けるのだった。

おめでとうございます!【ゲームクリア】です!

エピローグフェイズ(完成したリプレイ小説つき)

最後に 【エピローグフェイズ】 を行います。
ゲームは結末を迎えましたが、その後この世界はどうなったでしょうか?
主人公が最後に思ったこと、これからやろうとすることなど、主人公のその後について自由に行動宣言してください。この宣言は基本的に全て成功します。

やがてヤマトイオリ像が完成した暁には、市が、県が、国が、あるいは地球全てが、彼女の偉大な光に当てられて思想を根底から覆すことでしょう。おそらく地球上から戦争という概念が消滅します。

最後の行動宣言を受け付けました。
それでは、今回のプレイ履歴をまとめたリプレイを記述します。

全ては、工場長まるげりちゃのささやかな、しかし燃え上がるようなファンとしての想いから始まった。彼女が愛してやまないVTuber、ヤマトイオリ。その完璧な3Dモデルを自室のPCで完成させた彼女は、モニターの中だけでは収まりきらない愛情を形にするため、途方もない計画を思い立つ。「自宅の庭に、全高10メートルのヤマトイオリ像を建てるちゃむ!」。

しかし、その道は平坦ではなかった。まず立ちはだかったのは法律の壁。だが、まるげりちゃは法律に関する専門知識を駆使し、巨大な像を「芸術作品」として建立するための法的抜け道を見つけ出し、役所を説得するための完璧なプレゼン資料を作り上げた。次なる課題は、巨大な像を建てるための専門技術。彼女は持ち前の敬意と誠実さで、気難しい宮大工の棟梁の心を動かし、協力を取り付けることに成功する。

だが、順調に見えた計画は、彼女自身の奇妙な癖によって暗転する。材料の手配をしようと石工に電話をかけた際、彼女の中に眠る奇人変人への憧れが暴走。常軌を逸した言動を繰り返した結果、業界のブラックリストに載り、協力してくれるはずだった宮大工からも愛想を尽かされてしまった。失敗の瞬間、彼女は異空間の牢獄へと吸い込まれる。外界から完全に隔絶された孤独な空間で、彼女は焦りからさらなる失敗を重ねてしまうのだった。

万策尽きたかと思われたその時、彼女を救ったのは、計画の原点でもあった「ものづくり」への情熱だった。牢獄の中で、彼女はヤマトイオリのミニチュア像を手のひらサイズの樹脂で造形する。すると、その小さな像が完成した途端、牢獄は砕け散り、彼女は現実世界へと帰還を果たした。手の中には、希望の光ともいえるミニチュア像が握られていた。

これをきっかけに、まるげりちゃは猛然と反撃を開始する。自らの過ちを真摯に謝罪し、ミニチュア像と揺るぎない情熱で宮大工の信頼を再び勝ち取った。市役所では完璧な資料を手に担当者を説き伏せ、ついに建築許可を得る。さらに彼女は、計画に反対するかもしれない地域住民たちを前に、自ら説明会を開いた。そこで語られたのは、法的な正当性だけではない。ヤマトイオリという存在がいかに人々の心を豊かにするかという、彼女の魂からの叫びだった。その熱意は人々の心を打ち、住民たちは計画の反対者から、最も熱心な協力者へと変わっていった。

そして建立の日。まるげりちゃの庭は、地域住民と全国から駆け付けたファンボランティアたちの熱気で満ち溢れていた。宮大工の指揮のもと、巨大な像が少しずつその姿を現していく。まるげりちゃは、感謝を込めてヤマトイオリのミニチュア像を作り、仲間たちに配り続けた。

やがて完成した全高10メートルのヤマトイオリ像は、ただの巨大な建造物ではなかった。それは純粋な「好き」という気持ちが、法律を、常識を、そして人々の心の壁をも乗り越えた奇跡の証だった。その神々しいまでの姿が放つ光は、まるげりちゃの家の庭から、市へ、県へ、国へと広がり、ついには地球全体を優しく包み込んだ。その光に照らされた人々は、争うことの虚しさを知り、武器を捨てた。こうして、一人の少女の推しへの愛が、この星から戦争という概念そのものを消滅させたのである。

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