キャラになりきってあたふたするゲーム 烏丸ぴょこリプレイ

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これ何?

 生成AIのGeminiを使って遊ぶ自作ゲーム『キャラになりきってあたふたするゲーム』のリプレイです。
 遊びかたの雰囲気を確かめたり、単純に2次創作小説として楽しんだりしていただけるとうれしいです。

 ゲームそのものについては下記の記事で配布・解説しています。

その1 ホットケーキを焼いてみたい!

【最終目標】寝起きにショート動画を眺めていると、おいしそうなホットケーキを焼く動画を見つけた。さっそく母親にリクエストしようと居間に下りていったところ、しかし、家族は全員外出しているようだった。
【主人公】烏丸ぴょこ
【難易度】普通

情報収集フェイズ

休日の昼下がり。烏丸ぴょこは自室のベッドの上で、だらだらとスマートフォンを眺めていた。SNSのタイムラインに流れてきたのは、分厚くてふわふわのホットケーキが焼きあがるショート動画。シロップがとろりとかけられる様子に、ぴょこのお腹がきゅうっと鳴った。
「うわー、おいしそー……。お母さーん、これ作ってー」
ぴょこは母親に甘える気満々で、寝間着のままリビングへと向かった。しかし、いつもならテレビの音が聞こえるはずの部屋は静まり返っている。どうやら家族は全員出かけているらしかった。

これより 【情報収集フェイズ】 を開始します。
あなたは主人公に具体的に何をさせたいのか提案し、最終目標を達成する方法を見つけるための情報を集めることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

ついさっきまでスマホをいじっていて気付かなかったということは、家族からメッセージは何も届いていないということ。たぶんどこか見つけやすいところに書き置きでもあるんじゃないでしょうか。

「めんどくさー……」
ぴょこは、誰に言うでもなく呟きながら、リビングのテーブルへと向かった。母親の性格からして、何か伝えることがあるなら一番わかりやすい場所に置くはずだ。その予想は当たり、テーブルの中央にはメモ用紙が一枚、ぽつんと置かれていた。
『みんなで買い物に出かけます。夕方には帰ります。冷蔵庫に作り置きのおかずあるからチンして食べてね。母より』
「夕方かあ。遠いなあ……」
メモを読み終えたぴょこは、ホットケーキへの道のりが俄然険しくなったことを悟り、小さくため息をついた。家族に【たかり】をするという最も楽な選択肢は、数時間後まで封じられてしまったようだ。

【ヒット】 :家族からの書き置きを見つける

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

しかし、よく考えてみればホットケーキなんて小学生でも焼けるものです。そして私は大人のレディーです。気まぐれを起こした私は、とりあえず材料を探して戸棚や冷蔵庫の中を漁ります。

烏丸ぴょこに料理させることはルール上不可能なはずなんですが、どうにかできないものかと挑戦してみています。

「まあ、小学生でも作れるんだし、ぴょこにできないわけないよねー」
ぴょこは自分を奮い立たせ、未知の領域であるキッチンへと足を踏み入れた。普段、料理はおろか片付けすらしないため、どこに何があるのか皆目見当もつかない。まさに【自堕落】の極みである。
「えーっと、粉っぽいやつと、卵と、牛乳があればいいんだっけー?」
手当たり次第に戸棚を開け、冷蔵庫の中を漁る。奥の方から見慣れない色の漬物らしきものが出てきて一瞬怯んだが、見なかったことにして捜索を続行。やがて、戸棚の隅からホットケーキミックスの袋を発見し、冷蔵庫のドアポケットには卵と牛乳がちゃんと収まっていた。賞味期限も問題なさそうだ。これで役者は揃った。

【ダブルヒット】 :ホットケーキの材料が家にあるか確認する、冷蔵庫と戸棚の中身を詳しく調べる

【情報収集フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] ホットケーキの材料が家にあるか確認する
  • [情報収集] 冷蔵庫と戸棚の中身を詳しく調べる
  • [情報収集] 家族からの書き置きを見つける

事前準備フェイズ

これより 【事前準備フェイズ】 へ移行します。
あなたはこれまで集めた手がかりをもとに、最終目標の達成を妨げる課題を取り除いたり、必要な材料や人員を集めたりすることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

世の中には便利なものがあるものです。ミックスの裏にはイラスト入りの丁寧なレシピまで書いてあります。そりゃあ小学生でも焼けるはずです。
私は深く納得し、ミックスの中身と卵と牛乳をフライパンに流し込み、菜箸でよくかき混ぜて生地をつくります。大人というものは物事の要点を押さえ、そこは外さないよう賢く手順を省略するものです。

「ふっふっふ……。大人の知恵ってやつを見せてあげるよー」
ぴょこは得意げに鼻を鳴らし、ホットケーキミックスの袋を開けた。ボウルで混ぜるなんていう面倒な工程は省略だ。洗い物が増えるだけである。彼女はフライパンに直接、粉と卵、そして牛乳を注ぎ込んだ。
「これをこう、混ぜ混ぜっと……あれ?」
菜箸でかき混ぜ始めるが、浅いフライパンの中では粉が飛び散るばかりで、一向に混ざる気配がない。それどころか、混ぜているうちにバランスを崩した牛乳パックが倒れ、中身がキッチンカウンターにぶちまけられてしまった!
「あーっ!?」
白い液体が床へと滴り落ち、ぴょこの足元にはみるみるうちに牛乳の海が広がっていく。生地はダマだらけの謎の物体と化し、キッチンは惨状を呈していた。ぴょこの【自堕落】が生んだ、あまりにも悲惨な光景だった。

【ファンブル】 :状況の大幅な変化により、秘匿タスクの内容が全て入れ替わりました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

少なくとも牛乳はすぐ拭くべきでしょう。私はトイレットペーパーを1巻持って来て、床の牛乳の上に撒いて吸わせます。

普通に料理するだけではやはりクリアできなさそうだったので、事前準備フェイズをなあなあでやりすごし、実行フェイズの【なめくさり】クリティカルでムリヤリ料理を成功させる方針にシフト。

「あーあー、もうめちゃくちゃ……」
ぴょこは目の前の惨状を前に、さすがに少しだけ反省した。このままでは夕方帰ってきた母親に何を言われるかわからない。しかし、生来の【自堕落】は彼女にまともな掃除道具の在り処を教えてはくれなかった。雑巾?どこにあるんだろう。
「……あ、あれでいっか」
ぴょこは名案を思いついたとばかりに、トイレから新品のトイレットペーパーを1ロール持ってきた。そして、床に広がる牛乳の海に向かって、その白い塊をえいっと投げ込む。トイレットペーパーはみるみるうちに牛乳を吸い上げ、ぐずぐずの塊となって床に張り付いた。見た目はさらに悪化したが、液体の広がりは食い止められた。ぴょこは満足げに頷いた。

【ダブルヒット】 :こぼれた牛乳を掃除する、掃除道具を見つける

では、主人公に何を行わせるのか行動宣言してください。

これで一難去ったことにします。私は改めてフライパンの中身を捏ね、ちまちまとダマを潰していきます。

「もったいないし、これでいけるっしょー」
ぴょこは楽観的に呟き、フライパンの中に広がるダマだらけの物体と再び向き合った。これをなんとか生地状にできれば、まだホットケーキへの道は閉ざされていないはずだ。彼女は菜箸を両手に持ち、ちまちまとダマを潰し始めた。
しかし、一度水分を吸ってしまった粉は、ねっとりとした粘土のようになっており、混ぜようとすればするほど菜箸に絡みついてくる。おまけに、今日に限ってつけてきてしまった長い【ネイル】が邪魔で、指先を使った細かな作業もままならない。
「あーもう、イライラするー!」
業を煮やしたぴょこは、加熱すれば何かが変わるかもしれない、という謎の発想に至った。コンロのスイッチをひねり、フライパンを火にかける。すると、生地は瞬く間に固まり始め、ダマはダマのまま焼き付けられ、得体の知れない巨大なクッキーのようなものが完成した。キッチンには、香ばしい香りとは程遠い、何かが焦げるような異臭が立ちこめ始めた。

【ファンブル】 :状況の大幅な変化により、秘匿タスクの内容が全て入れ替わりました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は一旦火を消しますが、さすがにお腹が空いたし、さすがにこの状況は面白くありません。私は拗ね気味に「なにか面白いこと起きないかなあ」と現実逃避します。

「もうやーめたっ」
ぴょこはぷいと顔をそむけ、コンロの火を消した。香ばしいとは言えない匂いが充満するキッチン、得体の知れない黒い塊、そして床に散らばる牛乳を吸ったトイレットペーパー。空腹感と面倒くささが限界に達し、全てがどうでもよくなってきた。
「あーあー、なんか面白いこと起きろー」
【気分転換】。彼女が現実から逃避するために呟いたその言葉は、まるで魔法の呪文だったかのようだ。
ピンポーン、と玄関のチャイムが軽快に鳴り響いた。
「え、誰……?」
いぶかしみながらぴょこがドアを開けると、そこに立っていたのは友人のモモちゃんだった。彼女はぴょこを見るなり、にぱっと笑う。
「やっほー、ぴょこ! 近くまで来たから遊びに来ちゃったー!」
返事をする間もなく、モモちゃんは勝手知ったる様子で家に上がり込み、そしてキッチンの惨状を発見して目を輝かせた。「何これ、超ウケる! なんかすごい実験でもしてたのー?」【類は友を呼ぶ】。享楽家の友人は、このカオスな状況すら楽しむべきイベントと捉えているようだった。

【ファンブル】 :状況の大幅な変化により、秘匿タスクの内容が全て入れ替わりました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

友達が来ちゃったので自分で料理するのは諦めました。

よし。どうにかしてみせろ。私はヤケクソ気味にふんぞり返ってソファに座り、モモが何をするつもりなのか様子をうかがいます。

「ぴょこ、なんかお腹すいてない? この匂い、絶対なんか美味しいもの作ろうとして失敗したやつでしょ!」
モモちゃんはケラケラと笑いながら、ぴょこの隣にどかりと座った。ぴょこはふんと鼻を鳴らし、ソファの背もたれにふんぞり返ってみせる。内心ではこの状況をどうにかしてほしいと願っているが、口に出すのは癪だった。
「べっつにー? ぴょこはもうお腹いっぱいだしー」
「えー、うそだー! じゃあさ、なんか美味しいもの食べにいこ! 私いいとこ知ってるんだー」
モモちゃんはぴょこの腕をぐいぐいと引っ張る。彼女の楽天的な提案は、自力でホットケーキを作るよりも遥かに魅力的だった。ぴょこは数秒だけ悩むふりをしてみせた後、仕方ないなあとでも言うように立ち上がった。キッチンの惨状はそのままに、二人は連れ立って近所のカフェへと向かうことにしたのだった。

【ダブルヒット】 :友人と一緒に笑う、近くのカフェに行く相談をする

【事前準備フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [事前準備] 友人と一緒に笑う
  • [事前準備] 近くのカフェに行く相談をする
  • [事前準備] こぼれた牛乳を掃除する
  • [事前準備] 掃除道具を見つける
  • [情報収集] ホットケーキの材料が家にあるか確認する
  • [情報収集] 冷蔵庫と戸棚の中身を詳しく調べる
  • [情報収集] 家族からの書き置きを見つける

実行フェイズ

これより 【実行フェイズ】 へ移行します。
今こそ「寝起きにショート動画を眺めていると、おいしそうなホットケーキを焼く動画を見つけた。さっそく母親にリクエストしようと居間に下りていったところ、しかし、家族は全員外出しているようだった。」という、あなたの最終目標を実行に移すときです。
あなたは【情報収集フェイズ】で集めた情報と【事前準備フェイズ】で整えた準備を生かし、どのようにすればこの最終目標を達成できるのか、具体的な見通しを示さなければなりません。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

さすがにキッチンのあの惨状を放置していては母に叱られるだけでは済まないでしょう。私はカフェでクリームたっぷりのハワイアンパンケーキを頬張りながら、どうにかしてこの友人にキッチンを片付けさせることはできないものかと企てます。

ぴょことモモちゃんが向かったのは、最近オープンしたばかりのハワイアンカフェだった。ぴょこはメニューを見るなり、一番写真が大きくてクリームが山盛りのパンケーキを注文した。運ばれてきたそれを見て、ぴょこのテンションは最高潮に達する。
「うっまー! なにこれ、最高じゃん!」
一口頬張るたびに幸せが口の中に広がっていく。しかし、その幸福感の裏で、ぴょこの頭の中は家のキッチンのことでいっぱいだった。母親の顔を思い浮かべ、小さく身震いする。
(……モモちゃんに掃除させられないかなー)
ちらりと友人を見ると、彼女もまた幸せそうにパンケーキを食べている。ぴょこはここで【なめくさり】の精神を発揮した。世の中、大抵のことはどうとでもなる。
「ねー、モモちゃん。お願いがあるんだけどー」
ぴょこはとびきりの笑顔で切り出した。「実はさー、ぴょこのお母さん、急に帰ってくることになっちゃって。あのキッチン見られたらぴょこ死んじゃう。だからさ、一緒に帰って片付け手伝ってくれない? お礼にこのパンケーキ、ぴょこが奢るからさ!」
不思議な愛嬌を持つぴょこの【たかり】は、享楽家の友人には効果てきめんだった。「えー、まじで!? やったー! いいよ、手伝う手伝う!」モモちゃんは二つ返事で快諾した。こうしてぴょこは、パンケーキ代というわずかな出費で、最大の懸念事項を解決する目処を立てたのだった。

おめでとうございます!【ゲームクリア】です!

エピローグフェイズ(完成したリプレイ小説つき)

最後に 【エピローグフェイズ】 を行います。
ゲームは結末を迎えましたが、その後この世界はどうなったでしょうか?
主人公が最後に思ったこと、これからやろうとすることなど、主人公のその後について自由に行動宣言してください。この宣言は基本的に全て成功します。

夕方、私は何食わぬ顔で家族の帰宅を出迎えます。掃除は完璧なはず。ただちょっと卵や牛乳がごっそり減っていたり、食べていいと書かれていたおかずに手をつけていなかったり、ゴミ箱に湿った紙束や炭素の塊が入っていることにさえ気づかれなければ、何もバレないと思います。

最後の行動宣言を受け付けました。
それでは、今回のゲーム展開をまとめたリプレイを記述します。

休日の昼下がり、自室のベッドでスマートフォンを眺めていた烏丸ぴょこは、とろりとしたシロップのかかる分厚いホットケーキの動画に心を奪われた。いてもたってもいられず母親に作ってもらおうとリビングへ向かうが、そこに家族の姿はなかった。テーブルに置かれた書き置きには、夕方まで帰らない旨が記されていた。

「まあ、ぴょこにできないわけないよねー」。普段は一切家事をしない彼女だが、なぜか妙な自信に満ち溢れていた。キッチンに立ち、戸棚からホットケーキミックスを取り出す。しかし、彼女の自堕落な精神は、洗い物が増えるという些細な手間すら許さなかった。ボウルを使わず、フライパンに直接粉と卵、牛乳を投入。案の定、混ぜる過程で牛乳パックを倒してしまい、キッチンは白い海と化した。

ぴょこは咄嗟にトイレからトイレットペーパーを持ち出し、牛乳の上に撒いて吸わせるという荒業でその場をしのぐ。だが、ダマだらけになった生地をなんとかしようと火にかけた結果、錬成されたのは香ばしいホットケーキではなく、得体の知れない炭の塊だった。

万策尽きたぴょこが「なんか面白いこと起きろー」と現実逃避の呪文を唱えると、まるで応えるかのように玄関のチャイムが鳴った。現れたのは、楽天家の友人モモちゃん。彼女はキッチンの惨状を見るなり、腹を抱えて笑い出した。ぴょこと同じく、物事を深く考えない享楽家なのだ。

二人は後片付けを放り出し、近所のハワイアンカフェへと向かった。山盛りのクリームが乗ったパンケーキを頬張りながら、ぴょこは企む。そして、とびきりの笑顔で「このパンケーキ奢るから、うちの片付け手伝って!」と友人に持ちかけた。彼女の不思議な愛嬌の前では、どんな無茶な要求も通ってしまう。モモちゃんは二つ返事で快諾した。

夕方、ぴょこは何食わぬ顔で家族の帰宅を出迎えた。モモちゃんのおかげでキッチンは完璧に片付いている。母親は、卵や牛乳がごっそり減っていることや、作り置きのおかずに手がつけられていないことを少し不思議に思ったが、まさか数時間前に家が大惨事に見舞われていたとは夢にも思うまい。ゴミ箱の奥底に眠る、湿った紙束と炭素の塊の秘密を知るのは、ぴょこただ一人なのだった。

その2 世界征服したい!

【最終目標】世界征服したい
【主人公】烏丸ぴょこ
【難易度】普通

情報収集フェイズ

喫茶店「ぶいぱいcafe」のいつもの席で、烏丸ぴょこはスマホを眺めながらへらへら笑っていた。画面に映るのは、世界の指導者たちが難しい顔で会議をするニュース映像。「大変そー。ぴょこが代わりにちゃちゃっとやっちゃいたいなー、世界征服」その呟きは、隣の席に偶然居合わせた、いかにも人の良さそうな享楽家の若社長、田中サトシの耳に入った。「いいね、それ!面白そうじゃん!手伝うよ!」ぴょこは特に驚くでもなく、ただ「えー、ほんとー?」と気の抜けた返事をする。こうして、壮大にしてゆるゆるな世界征服計画が、なんとなく始まった。

これより【情報収集フェイズ】を開始します。
あなたは主人公に具体的に何をさせたいのか提案し、最終目標を達成する方法を見つけるための情報を集めることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は手始めに「世界征服したい人ー?」と、どう見ても本気には見えない態度で知りあいに呼びかけてまわり、巻き込めそうな人たちを見つくろいます。

烏丸ぴょこは、特に何をやるでもなく、いつものようにSNSを開いた。「世界征服しよーっと。だれか手伝ってー」と、絵文字付きでゆるく投稿する。普通なら誰も本気にしない戯言だ。しかし、ぴょこの持つ【類は友を呼ぶ】という不思議な特性が作用した。彼女の周りには、常に物事を深く考えない楽天家か、楽しいことを最優先する享楽家が集まってくるのだ。すぐに「面白そう!」「乗った!」というリプライが殺到する。中には、暇を持て余したIT企業の社長や、妙に人脈の広いイベントオーガナイザーまで混じっていた。ぴょこ自身は何の努力もしていない。ただ呟いただけ。それなのに、世界征服計画の初期メンバーが、なんとなく集まってしまった。

【ヒット】:協力者となりうる人物を探す

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は世界征服するためにどうしたらいいのか、賛同してくれた人たちにゆる募します。

烏丸ぴょこは、SNSで集まった仲間たちを近所のファミレスに集めた。「で、ぴょこ、世界征服したいんだけど、どうすればいいかなー?」と、ドリンクバーのメロンソーダを飲みながら、いつもの調子で問いかける。ぴょこの持つ【たかり】の能力は、金品だけでなく、他人の知恵や労力すら自然に引き出す。すると、IT企業の社長が「まず現状把握っしょ。世界のパワーバランスとか、今みんな何に不満持ってるかとか、データ集めないと始まんなくない?」と軽く言い、イベントオーガナイザーが「それな!世論を味方につければワンチャンあるっしょ!」と乗っかる。ぴょこ自身は何も考えていない。ただ、彼女の【類は友を呼ぶ】特性によって集まった享楽的な仲間たちが、勝手に最適な情報収集の指針を立ててくれたのだ。

【ダブルヒット】:世論の動向を把握する、現在の国際的な権力構造を調査する

【情報収集フェイズ】のクリア条件を達成しました。

何もかも他人任せにできるのが(このゲームにおける)烏丸ぴょこの真骨頂です。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 協力者となりうる人物を探す
  • [情報収集] 世論の動向を把握する
  • [情報収集] 現在の国際的な権力構造を調査する

事前準備フェイズ

これより【事前準備フェイズ】へ移行します。
あなたはこれまで集めた手がかりをもとに、最終目標の達成を妨げる課題を取り除いたり、必要な材料や人員を集めたりすることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私はここで集めた情報を事務技能で丁寧にまとめ、冒頭の田中サトシに披露して出資を求めます。

ファミレスでの会議が終わると、烏丸ぴょこは一度解散を宣言し、一人自室に戻った。仲間たちが雑談レベルで話していた内容を、彼女は驚異的な【持久力】で一晩かけてまとめ上げていく。ローテンションながらも的確に作業を進めるその姿は、まさに【事務技能】のプロフェッショナルだった。翌日、ぴょこは完成した分厚い企画書を手に、例の若社長、田中サトシの会社を訪れる。「世界征服の企画書、作ってきたよー。百億円くらいちょーだい」へらへらしながら無茶な要求をするが、ぴょこの【たかり】スキルは相手に不快感を一切与えない。サトシは企画書の緻密さに目を丸くし、「マジですごいじゃん!OK!…と言いたいけど、今すぐ動かせるのは90億円が限界かな!ごめんね!」と快諾。ぴょこは一言「りょーかい」と返し、あっさりと世界征服のための莫大な軍資金を手に入れた。

【ダブルヒット】:協力者から資金を調達する、具体的な実行計画を策定する

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は今後ことが大きくなる可能性に備え、のんびりできる拠点としてぶいばいcafeを買収します。

潤沢な資金を手に入れた烏丸ぴょこは、次なる手としてアジトの確保を考えた。しかし、新しい場所を探すのは面倒くさい。彼女の【自堕落】な精神が、最も楽な方法を選択させる。向かった先は、いつもの喫茶店「ぶいぱいcafe」。ぴょこが「このお店、欲しいなー」と店長にぽつりと呟くと、ぴょこの【類は友を呼ぶ】特性で友人となっていた楽天家の店長は「いいよー!そろそろ隠居したかったんだよね!」と即答。ぴょこは田中サトシから得た資金の一部を使い、その場で店を買い取った。こうして、世界征服を目指す組織の秘密基地は、看板も内装もそのままに、ゆるやかな時間が流れるいつものカフェに決まったのだった。

【ヒット】:秘密基地を設立する

【事前準備フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 協力者となりうる人物を探す
  • [情報収集] 世論の動向を把握する
  • [情報収集] 現在の国際的な権力構造を調査する
  • [事前準備] 協力者から資金を調達する
  • [事前準備] 具体的な実行計画を策定する
  • [事前準備] 秘密基地を設立する

実行フェイズ

これより【実行フェイズ】へ移行します。
今こそ「世界征服したい」という、あなたの最終目標を実行に移すときです。
あなたは【情報収集フェイズ】で集めた情報と【事前準備フェイズ】で整えた準備を生かし、どのようにすればこの最終目標を達成できるのか、具体的な見通しを示さなければなりません。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は調達した資金の一部をメンバーにチラ見せし、悪ふざけ同然に出しあった計画の何割かだけでも実行に移せそうだという現実感を与えます。あとは各々が勝手に計画を進めてくれるでしょう。私がやるべきことは、せいぜい予算不足で頓挫しそうな計画に追加の資金を注入してやることくらいです。

秘密基地となった「ぶいぱいcafe」に、烏丸ぴょこは仲間たちを再招集した。テーブルの上に、彼女は無造作にアタッシュケースを置く。中には札束がぎっしりと詰まっていた。「とりあえず、これくらいあればなんかできるでしょ。あとはよろしくー」ぴょこがへらへらと笑いながら言うと、その場にいた享楽家たちは目を輝かせた。彼らにとって、世界征服は壮大な「遊び」だ。そこに潤沢な予算が与えられたのだから、楽しくないはずがない。IT社長は「よっしゃ!まずは世界中のインフルエンサー買収して、ぴょこちゃんを神格化するPR戦略から始めようぜ!」と叫び、イベントオーガナイザーは「いいね!ぴょこちゃんをアイコンにしたファッションブランド立ち上げて、経済から支配しちゃう?」と応じる。ぴょこ自身は何もしていない。ただ、彼女の【なめくさり】の精神が、この無茶苦茶な計画を成功へと導く。世の中、大抵のことはどうにでもなるのだ。彼女がカフェのカウンターで新作パフェを食べている間に、有能で楽しいことが大好きな仲間たちが、勝手に世界を征服してしまった。

【クリティカル】:世界征服を達成する

おめでとうございます!【ゲームクリア】です!

エピローグフェイズ(完成したリプレイ小説つき)

最後に 【エピローグフェイズ】 を行います。
ゲームは結末を迎えましたが、その後この世界はどうなったでしょうか?
主人公が最後に思ったこと、これからやろうとすることなど、主人公のその後について自由に行動宣言してください。この宣言は基本的に全て成功します。

実質的に世界を支配した私のもとには、世界中で国家運営の実務に当たっている権力者たちからたびたび指示を求める連絡が届くでしょう。私はそれら全てに「ぶいぱいcafeに来い」とだけ返信します。なお、実際にカフェに来た彼らと会うことはありません。カフェに集まった人同士で勝手に議論し、解決してもらいます。私は一般客に紛れてその様子をへらへら眺めます。

最後の行動宣言を受け付けました。
それでは、今回のプレイ履歴をまとめたリプレイを記述します。

事の始まりは、いつもの喫茶店「ぶいぱいcafe」での、烏丸ぴょこの気の抜けた一言だった。「ぴょこが代わりにちゃちゃっとやっちゃいたいなー、世界征服」。その言葉に、たまたま居合わせた享楽家の若社長が「いいね、それ!面白そうじゃん!」と乗ったことで、世界はゆるやかに征服される運命となった。

ぴょこはまず、SNSに「世界征服しよーっと。だれか手伝ってー」と投稿した。彼女の周りには、なぜかいつも物事を深く考えない楽天家や、楽しいことを優先する人々が集まってくる。投稿は瞬く間に拡散され、暇を持て余した有能な人々が「面白そう!」という理由だけで集結した。ファミレスでの第一回作戦会議、ぴょこはメロンソーダを片手に「で、どうすればいいかなー?」と丸投げするだけ。すると仲間たちは、勝手に現状分析の必要性や世論調査の重要性を語り合い、情報収集の骨子を固めてしまった。

会議で出たアイデアを、ぴょこは自室にこもると、会社で培った事務スキルと地味な持久力で、一晩かけて完璧な企画書にまとめ上げた。そして翌日、その企画書を例の若社長に見せ、「百億円くらいちょーだい」とねだる。彼女の不思議な愛嬌の前では無茶な要求もなぜか通ってしまう。社長は「90億なら!」と快諾。莫大な活動資金を得たぴょこが次に向かったのは、新しいアジト探し……ではなく、いつもの「ぶいぱいcafe」だった。面倒なことは嫌いなのだ。「このお店、欲しいなー」の一言で、楽天家の店長から店を買い取り、世界征服の秘密基地が堂々とオープンした。

準備は万端。基地となったカフェに仲間を集め、ぴょこは札束の詰まったアタッシュケースを見せると、こう言った。「あとはよろしくー」。それが、世界征服開始の合図だった。潤沢な資金を得た有能な享楽家たちは、世界を舞台にした壮大な「遊び」に熱狂した。インフルエンサーの買収、PR戦略、経済支配。ぴょこがカウンターで新作パフェを味わっている間に、世界はあれよあれよという間に彼女のものになっていた。

こうして事実上の世界の支配者となったぴょこのもとには、各国の指導者たちから指示を仰ぐ連絡が殺到した。しかし、彼女の返信は常に同じ。「ぶいぱいcafeに来い」。世界中の要人が、小さなカフェに集う奇妙な光景が日常となった。だが、ぴょこが彼らの前に姿を現すことはない。指導者たちは、仕方なくお互いに議論を交わし、勝手に問題を解決していく。その様子を、烏丸ぴょこは一般客に紛れていつもの席から眺めている。世界で最も面白い人間観察。彼女は今日も、へらへらと笑いながら、世界の行く末を見守っている。

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