キャラになりきってあたふたするゲーム 甘噛あめリプレイ

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これ何?

 生成AIのGeminiを使って遊ぶ自作ゲーム『キャラになりきってあたふたするゲーム』のリプレイです。
 遊びかたの雰囲気を確かめたり、単純に2次創作小説として楽しんだりしていただけるとうれしいです。

 ゲームそのものについては下記の記事で配布・解説しています。

その1 パーティで見つけた女の子を口説きたい!

【最終目標】友達の友達が主催するパーティにお呼ばれしたところ、ちっちゃくてかわいい女の子が泥酔しているのを見つけた。口説き落としたい。
【主人公】甘噛あめ
【難易度】普通

例のあれモチーフ。
【性癖爆発】を使わずにクリアすることを目標にしました。

情報収集フェイズ

ガヤガヤと騒がしいパーティ会場の片隅。甘噛あめは、グラスを片手に喧騒から少しだけ距離を置いていた。そんな彼女の目に、ふと、ソファにぐったりと身を預ける小さな影が映る。赤らんだ頬、とろんとした目、おぼつかない足取りでソファに沈み込んだその少女は、あめの好みにドンピシャだった。
「あの子、かわいい…。ちょっと介抱してあげないと、ですね」
あめは口元に妖しい笑みを浮かべると、その愛らしい獲物へと、静かに狙いを定めた。

これより【情報収集フェイズ】を開始します。
あなたは主人公に具体的に何をさせたいのか提案し、最終目標を達成する方法を見つけるための情報を集めることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は何よりもまず、彼女が何者なのかを知りたいと思います。顔見知りのパーティ参加者に声をかけて回り、彼女のプロフィール、特に成人済みかどうかを念入りに調査します。

「まずは情報収集、ですね。相手のことを知らずに攻めるのは、無謀というものですから」
あめは、知り合いが固まっているテーブルへと優雅に歩み寄った。そして、ターゲットの少女に気づかれないよう、巧みに会話を誘導し始める。
「あそこのソファで酔い潰れてる子、ご存じないですか?急性アルコール中毒は、血中濃度の上昇に伴って理性の箍が外れていく過程が非常に興味深いのですが、万が一ということもありますし…」
彼女の持つ【理性的な倒錯】の能力が、その場の空気を支配する。医学的な懸念を装いつつも、無自覚に(あるいは意図的に)醸し出される猥談の雰囲気に、友人たちは逆に警戒心を解き、知っている情報をぺらぺらと話し始めた。
その結果、少女が同じ大学に通う20歳の学生であること、名前はリカというらしいこと、そして今日一緒に来ている友人たちは別の場所で盛り上がっていることまで、短時間で完璧に把握することができた。これは会心の【ダブルヒット】だった。

【ダブルヒット】:少女の名前と交友関係を特定した, ターゲットが成人済みであることを確認した

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

リカの酔い具合を確認します。主に会話可能かどうかという点を。

「ふふ…診察の時間、ですね。とっても、とっても念入りな」
あめはターゲットであるリカの座るソファの前に、音もなく屈み込んだ。そして、介抱を装いながら、その無防備な顔を覗き込む。
「リカさん、聞こえますか?私の声が。大丈夫ですよ、私は医学生ですから。ちょっと瞳孔の対光反射と、皮膚のフラッシュ反応を確認させてくださいね」
彼女の持つ【医学知識】が、的確な診断手順を導き出す。しかし、その口調は【理性的な倒錯】のせいで、どこか官能的な響きを帯びていた。あめがそっとリカの瞼に指をかけ、脈拍を確かめようとした、その時だった。
「……んぅ……うー……」
リカは何か意味不明な言葉を呟くと、こてん、と首を傾け、そのまま完全に意識を失ってしまった。すぅすぅ…と穏やかな寝息が聞こえてくる。どうやら、会話ができるどころか、完全に酔い潰れて眠ってしまったようだ。これでは、口説きようがない。状況を的確に判断しようとした行動が、逆に好機を逸してしまうという痛恨の【失敗】だった。

【失敗】:主人公の大きな失敗により、秘匿タスクを達成できる可能性が1つ失われました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

Google AI Studioの機能で思考過程までチェックしてみたんですが、これが【失敗】判定になった理由はよくわかりませんでした。たぶん判定ミスでしょう。

こんなところで眠ってしまう無防備さはさすがにちょっと心配です。私は自分の欲望を棚上げして、周囲に彼女を狙っている危険人物がいないか目を光らせます。

「こんな無防備な姿、他の人に見せびらかすなんて…。私が守ってあげないと」
あめの【美学】が、欲望よりも庇護欲を優先させた。友人や家族以外の不特定多数(この場合はパーティの参加者)に迷惑をかける(泥酔した女の子を放置して危険に晒す)ことを、彼女は許せなかったのだ。
あめは、眠ってしまったリカの傍に静かに座ると、鋭い観察眼で周囲に視線を巡らせた。すると案の定、少し離れた場所から、一人の男が粘つくような視線でこちらを見ていることに気づく。男は明らかに、リカが一人になるのを待っているようだ。これで、口説き落とす上での障害が一つ、明確になった。この【情報収集タスク】の達成は、次なる布石への重要な一歩だ。

【ヒット】:他に彼女を狙っている人物を発見した

【情報収集フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 少女の名前と交友関係を特定した
  • [情報収集] ターゲットが成人済みであることを確認した
  • [情報収集] 他に彼女を狙っている人物を発見した

事前準備フェイズ

これより【事前準備フェイズ】へ移行します。
あなたはこれまで集めた手がかりをもとに、最終目標の達成を妨げる課題を取り除いたり、必要な材料や人員を集めたりすることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は主催者に声をかけ、酔い潰れた彼女を介抱したいからしばらく鍵のかかる部屋を貸してほしいと相談します。幸い、私と彼女は同性です。

「主催者さん、聞いて聞いて聞いて。あそこのソファで眠ってしまったリカさんを、少し休ませてあげたいんです。どこか鍵のかかる静かなお部屋、貸していただけませんか?」
あめはパーティの主催者を見つけると、切実な表情でそう申し出た。医学生という肩書と、同性であるという事実は、この申し出に絶大な説得力を与えていた。主催者はあめの親切心に感心し、快く奥の寝室の鍵を貸してくれた。
これで、ライバルの男からも、パーティの喧騒からも隔離された、二人きりの空間を確保することができた。眠り姫を安全な城へと運び込む準備は万端だ。これは会心の【ヒット】だった。

【ヒット】:個室またはプライベートな空間を確保した

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は主催者に話したとおり、ごく真っ当な介抱を行います。冷たい水を用意し、バイタルを確かめ、衣服の窮屈な部分を緩め、汗を拭いてやり・・・。万一彼女が突然目を醒ましてもこれなら言い訳が立つでしょう。恩も売れます。ついでに、これ自体割と役得です。

あめは用意周到に冷たい水の入ったグラスを手にすると、眠っているリカを抱きかかえ、借りた寝室へと運んだ。ベッドに優しく横たえると、彼女は医学生としての本領を発揮する。
脈拍と呼吸を確認し、【医学知識】に基づいて、きつく締められたベルトを緩め、額に浮かんだ汗をハンカチでそっと拭ってやる。その手つきはどこまでも優しく、そして的確だった。
「ふふ…皮膚の弾力性、正常。粘膜の乾燥も見られない。単純な急性アルコール中毒ですね。まあ、これだけ無防備な姿を晒してしまうのは、ある種の露出嗜好の現れとも解釈できますが…」
彼女の【理性的な倒錯】が、純粋な介抱さえも妖しい雰囲気に染め上げていく。しかし、行動そのものは完璧な看護だった。これで、いつリカが目を覚ましても問題ない。むしろ、献身的な介抱によって、大きなアドバンテージを得ることができるだろう。これは、欲望と実利を兼ねた、見事な【ダブルヒット】だった。

【ダブルヒット】:リカのために水またはノンアルコールドリンクを手に入れた, リカを優しく起こす方法を見つけた(準備が整った)

【事前準備フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 少女の名前と交友関係を特定した
  • [情報収集] ターゲットが成人済みであることを確認した
  • [情報収集] 他に彼女を狙っている人物を発見した
  • [事前準備] 個室またはプライベートな空間を確保した
  • [事前準備] リカのために水またはノンアルコールドリンクを手に入れた
  • [事前準備] リカを優しく起こす方法を見つけた

実行フェイズ

これより【実行フェイズ】へ移行します。
今こそ「友達の友達が主催するパーティにお呼ばれしたところ、ちっちゃくてかわいい女の子が泥酔しているのを見つけた。口説き落としたい。」という、あなたの最終目標を実行に移すときです。
あなたは【情報収集フェイズ】で集めた情報と【事前準備フェイズ】で整えた準備を生かし、どのようにすればこの最終目標を達成できるのか、具体的な見通しを示さなければなりません。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は安全な密室で眠ったままのリカをぎゅーっと抱きしめて、愛をささやきます。
このまま目を覚ますなら恩をちらつかせながら本格的に口説きますし、一向に目を醒まさないようなら・・・、このまま隣に座って頬でも撫でて楽しむでしょう。

静かな寝室で、甘噛あめはすぅすぅと寝息を立てるリカの隣にそっと腰を下ろした。そして、その華奢な体を、壊れ物を扱うかのように優しく抱きしめる。
「…あなたのこと、もっと知りたいな。こんな無防備なところも、とってもかわいいですよ…」
あめが耳元で愛を囁いた、その瞬間だった。
「……ん……あれ…?」
リカがゆっくりと目を開けた。目の前には、見知らぬ美しい女性。そして、自分が彼女に抱きしめられているという状況。混乱するリカに対して、あめは静かに微笑んだ。
「大丈夫ですか?パーティで酔い潰れてしまったので、介抱していたんです。医学生なので、安心してくださいね」
完璧な状況設定。完璧な介抱の実績。そして、完璧な微笑み。リカは、このミステリアスで優しいお姉さんに、一瞬で心を奪われてしまった。
「あ、あの…ありがとうございます…」
頬を染め、上目遣いで見つめてくるリカ。もはや、勝敗は決していた。あめは、その小さな唇に、そっと自分の唇を重ねたのだった。

おめでとうございます!【ゲームクリア】です!

エピローグフェイズ(完成したリプレイ小説つき)

最後に 【エピローグフェイズ】 を行います。
ゲームは結末を迎えましたが、その後この世界はどうなったでしょうか?
主人公が最後に思ったこと、これからやろうとすることなど、主人公のその後について自由に行動宣言してください。この宣言は基本的に全て成功します。

私は突然のキスに驚いてとっさに閉じた彼女の歯茎を舌先で優しく撫でた後、唇を離して、万が一があるといけないからと彼女と連絡先を交換します。後日、大学内でシラフの彼女を見つけて再会し、まるで何事もなかったかのように明るく声をかけます。

最後の行動宣言を受け付けました。
それでは、今回のプレイ履歴をまとめたリプレイを記述します。

賑やかなパーティ会場の片隅で、医大生の甘噛あめは、運命的な出会いを果たした。ソファにぐったりと身を沈める、小さな女の子。赤らんだ頬、無防備に開かれた唇。その姿は、あめの心を強く惹きつけた。
「あの子、かわいい…」
獲物を見つけた狩人のように、あめは静かに行動を開始した。まずは情報収集。彼女は知り合いの輪に加わると、医学的な懸念を装いながら、巧みにターゲットの情報を引き出していく。「急性アルコール中毒は、血中濃度の上昇に伴って理性の箍が外れていく過程が非常に興味深いのですが…」などと、アカデミックな装いの下に倒錯的な好奇心を滲ませながら。その結果、少女が同じ大学の学生で、名前はリカ、成人済みであるという最低限にして最も重要な情報を、あっという間に入手した。
しかし、いざ本人に接触しようとした矢先、リカは完全に眠りに落ちてしまう。計画の修正を迫られたあめだったが、その目は冷静に周囲を観察していた。案の定、眠ってしまったリカを粘つくような視線で見つめる男がいる。その瞬間、あめの心に灯ったのは、欲望よりも強い庇護欲だった。「こんな無防備な姿、他の人に見せびらかすなんて…私が守ってあげないと」
あめはパーティの主催者に駆け寄り、医学生という立場と、同性であることを巧みに利用して、鍵のかかる寝室を借りることに成功する。眠るリカを抱きかかえて部屋に運び込むと、そこからは彼女の独壇場だった。脈拍と呼吸を確かめ、衣服を緩め、汗を拭う。その手つきはどこまでも的確で、優しい。純粋な介抱でありながら、その行為の端々から、彼女の持つ独特の色気が滲み出ていた。
準備は整った。あめは眠るリカの体を優しく抱きしめ、耳元で愛を囁く。「あなたのこと、もっと知りたいな…」。すると、その声に応えるかのように、リカがゆっくりと瞼を開けた。目の前には、見知らぬ美しいお姉さん。そして、自分がその腕の中にいるという、夢のような状況。混乱するリカに、あめは聖母のように微笑みかけた。「大丈夫ですか?介抱していたんです。安心してくださいね」
その微笑みに、リカは一瞬で心を奪われた。抵抗する術など、もはや持ち合わせていなかった。あめは、頬を染めるリカの小さな唇に、そっと自分の唇を重ねる。
驚いてとっさに閉じてしまった歯列を、あめの舌先が優しくなぞる。その甘い痺れにリカの力が抜けた瞬間を見計らって、あめはゆっくりと唇を離した。「万が一があるといけないから」という完璧な口実で連絡先を交換すると、彼女は何事もなかったかのようにリカを友人の元へと送り届けた。

数日後、大学のキャンパス。友人たちと談笑するリカの前に、ふらりとあめが現れた。
「やあ、リカさん。この間のパーティではどうも。ちゃんと帰れましたか?」
まるで何事もなかったかのように、太陽のように明るく声をかけるあめに、リカは顔を真っ赤にして俯くことしかできなかった。二人の物語は、まだ始まったばかりだ。

ただの官能小説だこれ

その2 図書館を占拠したカルト教団をやっつけたい!

【最終目標】大学の図書館で長時間勉強していて糖分がほしくなってきた。プリンがいい。
【主人公】甘噛あめ
【難易度】難しい

情報収集フェイズ

「んー…、もう集中できない…。聞いて聞いて聞いて!糖分が足りない!」
甘噛あめは、分厚い医学書の山に突っ伏した。長時間にわたる勉強で、脳が甘いものを激しく欲している。プリンが食べたい。濃厚で、ぷるぷるの、カスタードプリンが。
しかし、彼女が顔を上げたその瞬間、図書館の空気が一変した。入り口から、白いローブをまとった集団が静かに入ってくる。彼らは図書館の全出入り口を固めると、中心に立つ一人の男が高らかに宣言した。
「静粛に!本日この時より、この知の聖堂は我々『純潔なる魂の探求団』の聖域となりました!俗世の飲食物は全て没収します!魂の浄化に、糖分は不要なのです!」
…どうやら、プリンを食べるというささやかな目標は、とんでもなく困難になってしまったようだ。

これより【情報収集フェイズ】を開始します。
あなたは主人公に具体的に何をさせたいのか提案し、最終目標を達成する方法を見つけるための情報を集めることができます。
では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

とりあえず様子をうかがいます。当然、彼らを排除したり図書館から出ようとしたりする者が現れるはずです。彼らがどうなるのかを観察します。

「面白いことになってきたじゃない…」
あめは、好奇心に満ちた目で目の前の光景を静観していた。案の定、血気盛んな男子学生の一人が立ち上がり、「ふざけるな!俺は出るぞ!」と教団員を押しのけようとする。しかし、教団員たちは力で抵抗しない。代わりに、リーダーと思しき男がすっと前に出て、その学生の前に立った。
男は何も言わず、ただ学生の眉間を指で軽く突いただけだった。すると、あれほど息巻いていた学生は、ふにゃふにゃと膝から崩れ落ち、恍惚の表情で床にへたり込んでしまった。
「魂の解放には、肉体という枷を理解することが第一歩です」
リーダーの男が静かに告げる。あめは持ち前の【医学知識】で、あれが一種の催眠術か、あるいは神経系に作用する特殊な技術であることを見抜いた。暴力ではなく、心身を支配することが彼らのやり方なのだ。そして、その中心にいるのが、あのリーダーであることも。ただ観察していただけで、この集団の危険な本質と攻略の鍵を同時に見抜いた、見事な【ダブルヒット】だった。

【ダブルヒット】:教団のルールと目的を調査した, 教団のリーダーとその弱点(と思われるもの)を見つけた

私は窓からの脱出を検討します。こちらも、おそらくは同じことを考えた先行者がいることでしょう。

「ふぅん…」
あめは何気ないふりで書架の間を移動し、図書館の大きな窓に近づいた。外の様子をうかがうと、そこには既に教団のローブを着た見張りが数人立っているのが見えた。それだけではない。窓ガラスそのものにも、見慣れない電子ロックが取り付けられ、赤いランプが規則正しく点滅している。彼らはこの占拠を極めて計画的に、そして周到な準備の上で行っているようだ。窓からの脱出という安直な手段は、最初から封じられていたのだ。この【情報収集タスク】の達成は、状況の厳しさを再認識させるものだった。

【ヒット】:図書館の秘密の脱出経路を調査した

【情報収集フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 教団のルールと目的を調査した
  • [情報収集] 教団のリーダーとその弱点(と思われるもの)を見つけた
  • [情報収集] 図書館の秘密の脱出経路を調査した

事前準備フェイズ

これより【事前準備フェイズ】へ移行します。
あなたはこれまで集めた手がかりをもとに、最終目標の達成を妨げる課題を取り除いたり、必要な材料や人員を集めたりすることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

教団と対決する以外に図書館を出る方法がないことは理解しましたが、それには味方が必要です。私は一旦素直に教団が求める武装(糖分)解除に応じたあと、図書館内で知り合いを探します。学部の先輩などがいるかもしれません。

露骨に【甘えんぼう】狙いです。

あめは素直に、持っていたペットボトル飲料を教団員に差し出した。抵抗する素振りを見せない彼女に、教団員たちは満足げに頷き、警戒を解いた。その隙に、あめは静かに書架の間を移動し始めた。こんな非日常的な状況でも、冷静さを失わないのが彼女の強みだ。
幸運なことに、医学書のコーナーで、同じゼミの先輩が息を潜めているのを見つけた。先輩は明らかに怯えていたが、あめの姿を見ると安堵の表情を浮かべた。
「甘噛さん!一体どうなってるんだ…」
「先輩、聞いて聞いて聞いて!大変なことになっちゃいましたね。でも、大丈夫ですよ」
あめは、その場に自分より年上で友好的な人物がいることで、自身の【甘えんぼう】の能力が発動したことを確信していた。彼女がこれからお願いすることは、倫理的に許される限り、この先輩は全て聞いてくれる。最強の協力者を手に入れた瞬間だった。

【ヒット】:他の学生を説得し、協力者にした

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は先輩に抱っこしてもらって再び教団の前に戻り、論戦を仕掛けます。彼らは肉体を枷だと論じますが、冗談じゃありません。私は肉体の接触による性的興奮の発露や、エロティックな肉体美が大好きなのです。彼らとの思想戦を、私は徐々に徐々に猥談へとズラしていきます。

こっちは【理性的な倒錯】狙い。先輩を肉壁扱いしているのは内緒です。

「先輩、お願いがあるんですけど…私を抱っこして、あの人たちの前に連れて行ってくれませんか?口以外、動かす気力がなくなっちゃったんです」
その場に年上で友好的な人物がいたことで、あめの【甘えんぼう】スキルが最大限に発揮された。先輩は少し戸惑いながらも、その抗いがたいお願いを聞き入れ、痩せぎすなあめをひょいと横抱きにする。

教団の前に進み出たあめは、抱っこされたまま、リーダーの男に理路整然と語りかけた。
「あなたがたは肉体を魂の枷だと言いますが、それは医学的に見て大きな誤解です。例えば、皮膚接触によるオキシトシンの分泌が精神的安定に与える影響や、性的興奮がもたらすカタルシスについて、あなたはどうお考えですか?」
彼女の【理性的な倒錯】が、その場の空気を支配し始めた。最初は高尚な哲学問答のようだった議論は、あめの巧みな弁舌によって、徐々に、しかし確実に猥談へとその舵を切っていく。彼女の持つ膨大な【性癖知識】が、アカデミックな装いをまとって解放されていく。図書館にいる学生も、教団員たちも、その倒錯的でありながら妙に説得力のある話に、いつしか聴き入っていた。リーダーの男は顔を真っ赤にして狼狽えるばかり。これは、教団の思想的基盤を揺るがし、彼らの注目を一点に集める、完璧な陽動だった。

【ダブルヒット】:信者たちの気を引くための大規模な陽動を行った, リーダーの術に対抗する手段を見つけた

【事前準備フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 教団のルールと目的を調査した
  • [情報収集] 教団のリーダーとその弱点(と思われるもの)を見つけた
  • [情報収集] 図書館の秘密の脱出経路を調査した
  • [事前準備] 他の学生を説得し、協力者にした
  • [事前準備] 信者たちの気を引くための大規模な陽動を行った
  • [事前準備] リーダーの術に対抗する手段を見つけた

実行フェイズ

これより【実行フェイズ】へ移行します。
今こそ「大学の図書館で長時間勉強していて糖分がほしくなってきた。プリンがいい。」という、あなたの最終目標を実行に移すときです。
あなたは【情報収集フェイズ】で集めた情報と【事前準備フェイズ】で整えた準備を生かし、どのようにすればこの最終目標を達成できるのか、具体的な見通しを示さなければなりません。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

万が一教団が物理的な手段でこちらを排除しようとしても、先輩が身を挺して守ってくれることでしょう。幸い、教団の武器も暴力ではないことですし。
私は眼帯を外して正面からリーダーを見据え、いよいよえっちな話のクライマックスを展開します。

先輩の腕に抱かれたまま、甘噛あめは静かに右目の眼帯に手をかけた。図書館にいる全員の視線が、一点に集中する。リーダーの男も、猥談のあまりの奔流に思考を奪われ、ただ呆然と彼女を見つめていた。
眼帯が外され、隠されていた吸い込まれるように美しい色の瞳、【オッドアイ】が露わになる。その瞳がリーダーを真っ直ぐに射抜くと、彼はもはや目を逸らすことができない。
「聞いて聞いて聞いて!そもそも、魂の純潔を語るならば、生物の根源たる生殖の衝動から目を背けることこそ最大の欺瞞ではないでしょうか!例えばですね…」
その場にいる全員が自分に注目し、猥談を許容する空気が満ち満ちている。条件は整った。あめの【クリティカル】能力、【性癖爆発】が発動する。
彼女の口から紡がれるのは、もはやただの猥談ではない。古今東西のあらゆる性的嗜好と医学知識を融合させた、倒錯的でありながらも学術的な、魂を揺さぶる弁舌。それは一種の芸術の域に達していた。教団員たちは恍惚の表情で聴き入り、リーダーは完全に論破され、その場に崩れ落ちた。
主導権は完全に甘噛あめが掌握した。もはやプリンを食べることを咎める者など、この図書館には一人もいなかった。

おめでとうございます!【ゲームクリア】です!

恋愛対象でも何でもない先輩に抱っこしてもらいながらカルト集団に対峙し、眼帯を外したうえで、猥談を聞かせる――。
・・・どんなシチュエーションだよ。

エピローグフェイズ(完成したリプレイ小説つき)

最後に 【エピローグフェイズ】 を行います。
ゲームは結末を迎えましたが、その後この世界はどうなったでしょうか?
主人公が最後に思ったこと、これからやろうとすることなど、主人公のその後について自由に行動宣言してください。この宣言は基本的に全て成功します。

私は先輩の両腕から降りると、くずおれた教団員たちの間を縫って威風堂々と図書館を後にします。目指すは学食。期間限定プリンアラモードです。

最後の行動宣言を受け付けました。
それでは、今回のゲーム展開をまとめたリプレイを記述します。

長時間にわたる勉強で、医大生の甘噛あめは猛烈な糖分不足に陥っていた。ぷるぷるのプリンが食べたい。そう思った矢先、大学の図書館は白いローブをまとった謎の教団「純潔なる魂の探求団」によって占拠されてしまう。出入り口は封鎖され、魂の浄化に不要だとして、全ての飲食物は没収されるという絶望的な状況。
しかし、あめは冷静だった。血気にはやる学生が、リーダーと思しき男に指一本で昏倒させられるのを見て、彼らの武器が暴力ではなく、精神を支配する特殊な技術であることを見抜く。窓からの脱出も電子ロックで阻まれていることを確認した彼女は、力ずくでの解決が不可能だと判断した。
次にあめが取った行動は、協力者の確保だった。書架の陰に隠れていた同じゼミの先輩を見つけると、彼女は持ち前の年上を篭絡する不思議な魅力を発揮。先輩を心身ともに味方につけ、移動手段としてその腕に抱かれることに成功する。
準備は整った。先輩に抱かれたまま、あめは教団の前に進み出る。「肉体は魂の枷である」と説くリーダーに対し、彼女は医学知識と倒錯的な性癖知識を融合させた、巧みな弁舌で論戦を挑んだ。高尚な思想問答は、いつしかその場の誰もが抗いがたい猥談へと変貌していく。
そしてクライマックス。図書館にいる全員の注目が自分に集まり、猥談を許容する空気が満ちたその時、あめは右目の眼帯を外した。隠されていた美しい瞳でリーダーを射抜き、もはや目を逸らすことを許さない。そこから放たれたのは、学術的でありながらも魂を揺さぶる、至高の性的弁論だった。そのあまりの説得力と倒錯的な美しさに、教団員たちは心を奪われて恍惚とし、リーダーは完全に論破されその場に崩れ落ちた。
思想的支柱を失った教団はもはや無力。あめは静かに先輩の腕から降りると、呆然とする信者たちの間を女王のように堂々と歩き抜けた。彼女を阻むものは、もはや何もない。目指すは、ただ一つ。頑張った自分へのご褒美、学食の期間限定プリンアラモードだった。

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