キャラになりきってあたふたするゲーム カルロ・ピノリプレイ

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これ何?

 生成AIのGeminiを使って遊ぶ自作ゲーム『キャラになりきってあたふたするゲーム』のリプレイです。
 遊びかたの雰囲気を確かめたり、単純に2次創作小説として楽しんだりしていただけるとうれしいです。

 ゲームそのものについては下記の記事で配布・解説しています。

その1 カラミティ・クッキング!

【最終目標】目玉焼きを焼く
【主人公】カルロ・ピノ
【難易度】かんたん

情報収集フェイズ

ここはカルロ・ピノが住む、広大な屋敷のキッチン。大理石の床は磨き上げられ、壁一面には最新鋭の調理器具が整然と並んでいる。
「ふふん。わたくしは今、猛烈に目玉焼きさんを食べたい気分なのです!」
ピノは仁王立ちで高らかに宣言した。ニワトリという生物の産卵メカニズムには精通しているが、その卵をどう調理するかは全く知らない。これは、未知への挑戦。人類初の火星到達にも匹敵する、偉大な一歩なのだ。

これより【情報収集フェイズ】を開始します。
あなたは主人公に具体的に何をさせたいのか提案し、最終目標を達成する方法を見つけるための情報を集めることができます。

アンナ「お嬢様、キッチンでどうかなさいましたか? ……まあ、目玉焼きをお作りになるのですね。素晴らしい挑戦ですわ。まずは、作り方はご存知でいらっしゃいますか?」

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

このゲームでの設定だと、カルロ・ピノは単身者向け集合住宅に住んでいるってことにしてあるはずなんですけどね。高級マンションはひと味違うなあ。

私はひとまず冷蔵庫を開けてみます。

「ふむ。まずは冷蔵庫さんの中身を検分するとしましょうか。敵を知り、己を知れば百戦危うからず、です!」
ピノは得意げに言って、巨大な業務用冷蔵庫の重厚な扉に手をかけた。しかし、目玉焼き作りという行為そのものへの関心は皆無。生物としてのニワトリには興味があっても、その卵をどう食すかなど些末な問題でしかない。彼女の【テキトー】な精神が、その行動を雑なものへと変えていた。力任せに扉を開け放った瞬間、事件は起こった。冷蔵庫の奥、野菜室のさらに奥の暗闇から、まばゆい光とともに何かが飛び出してきたのだ!それは体長30cmほど、全身が虹色に輝く羽毛で覆われた、トカゲと鳥の中間のような奇妙な生物だった。生物は「キュルル!」と鳴きながらキッチンを飛び回り、調理器具をひっくり返していく。
「おお……! これぞ未知との遭遇! わたくしの魂が沸き立つのを感じます!」
ピノの【厨二病】が歓喜の声を上げる一方で、キッチンは混沌の渦に叩き込まれた。

【ファンブル】:状況の大幅な変化により、秘匿タスクの内容が全て入れ替わりました。

アンナ「まあ、お嬢様! いけません、それは伝説の虹色グリフォンですわ! とても気位の高い生き物で、下手に刺激すると大変なことになります! まずは落ち着かせなくては!」

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

これがカルロ・ピノ名物「普通に生活しているだけでファンブル」です。
カルロ・ピノはファンブル能力【テキトー】のせいで、ステータス欄に関連づけられない行動全てが【ファンブル】扱いにされてしまいます。

私は虹色グリフォンの動きを冷静に観察し、手懐けることを試みます。

「落ち着きなさい、虹色のグリフォンさん。わたくしはカルロ・ピノ。あなたに敵意はありません」
ピノは暴れ回る伝説の生物を前にしても、一切動じなかった。むしろその瞳は好奇心に爛々と輝いている。彼女の持つ膨大な【生きもの知識】が、目の前の生命体の行動を冷静に分析していく。翼の動き、鳴き声のトーン、視線の先。それらの情報を統合した結果、ピノは一つの結論に達した。この生物は威嚇しているのではなく、何かを探して警戒しているのだ。
「ふふふ……見える、見えるぞ! お前の魂が渇望しているものが! お前が求めているのは、あの鉄の箱……冷蔵庫さんの中に眠る、失われし至宝!」
ピノの【厨二病】が炸裂する。彼女が指差す先、グリフォンは確かに冷蔵庫の扉を気にしているようだった。どうやら、この生物を手懐ける鍵はそこにあるらしい。ピノの的確な観察眼は、混沌とした状況の中から、見事に活路を見出したのであった。

【ダブルヒット】:その生物の生態を調べる、その生物が何を欲しているか特定する

アンナ「さすがお嬢様! あのグリフォンが何を探しているのか、もうお分かりになったのですね。でしたら、それを手に入れて気を引くのがよろしいかと存じますわ」

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私はグリフォンとともに改めて冷蔵庫の中を検分し、ちょうど卵の隣にあったそれを見つけます。

「アンナ、心配には及びません。この程度のことで動揺するわたくしではないのです。それに、あなたの的確な助言、心に響きました。さすがはわたくしのメイドさんですね」
ピノは【褒め上手】な一面を見せ、不安げなアンナを笑顔にさせる。そして、虹色グリフォンに向き直り、威厳たっぷりに言った。「さあ、グリフォンさん。わたくしと一緒に来なさい。あなたのお宝を探しに行きますよ」
不思議なことに、ピノの【上位存在】としてのオーラを感じ取ったのか、グリフォンは大人しく彼女の後に続く。再び冷蔵庫の扉を開けると、中はひんやりとした空気に満ちていた。ピノの【生きもの知識】が、グリフォンの視線の先に輝く物体を捉える。それは、卵の隣に鎮座する、七色に輝く宝石のような果実だった。
「これですね! あなたが探していたのは!」
ピノがそれを手に取ると、グリフォンは嬉しそうに「キュルル!」と鳴いた。どうやら、この生物を懐柔する鍵は、この果実にあるようだ。

【ヒット】:その生物が好みそうな食べ物を探す

【情報収集フェイズ】のクリア条件を達成しました。

何か別に目的があって冷蔵庫を開けるなら【ファンブル】を避けられます。
・・・その目的がステータスと関連しているなら。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] その生物の生態を調べる
  • [情報収集] その生物が何を欲しているか特定する
  • [情報収集] その生物が好みそうな食べ物を探す

事前準備フェイズ

これより【事前準備フェイズ】へ移行します。
あなたはこれまで集めた手がかりをもとに、最終目標の達成を妨げる課題を取り除いたり、必要な材料や人員を集めたりすることができます。

アンナ「まあ、お見事です、お嬢様! それは『虹色の光果』ですわ。グリフォンの大好物と聞いております。それを与えれば、きっと懐いてくれるはずです」

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

グリフォンの願いを叶えるのはやぶさかではありませんが、私自身にも目玉焼きを焼くという目標があります。私はグリフォンと交渉を試み、卵を焼くための火を出してもらおうとします。

「よろしい、虹色のグリフォンさん。わたくしはあなたの望みを叶えましょう。ですが、タダというわけにはいきません。ギブ・アンド・テイク、それがこの世の理です!」
ピノはグリフォンの目の前に『虹色の光果』を掲げ、堂々と宣言した。その態度は、まるで一国の王が隣国の使者と渡り合うかのよう。【上位存在】としての威厳が、伝説の生物を前にしても揺らぐことはない。
「わたくしは今から目玉焼きさんを作ります。つきましては、調理に必要な『火』をあなたに提供していただきたい。さすれば、この果実はあなたのものとなるでしょう!」
ピノの交渉に対し、グリフォンは首をかしげた。口から火を吐く能力はないらしい。しかし、ピノの真摯な(?)眼差しと、果実の魅力には抗えなかったようだ。グリフォンは「キュル!」と一声鳴くと、その虹色の身体をさらに輝かせ始めた。するとどうだろう。周囲の温度がみるみる上昇し、フライパンを置けば十分に調理できそうなほどの熱を放ち始めたではないか! 火ではないが、これで調理は可能だ。見事な交渉成立である。

【アナザーヒット】:グリフォンを調理の協力者にする

アンナ「素晴らしいです、お嬢様! まさか虹色グリフォンに調理を手伝わせるとは……! それでは、次は調理器具の準備ですわね」

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私はキッチンを見回し、目玉焼きを焼けそうなフライパンを探します。

「ふむ、調理器具さんですね。どれ、わたくし自ら選定してしんぜましょう」
ピノは尊大に頷き、キッチンを見回した。しかし、調理器具などという無機物には1ミリも興味が湧かない。生物の神秘に比べれば、ただの鉄の塊だ。彼女の【テキトー】精神が最大限に発揮され、探すのが面倒になったピノは、窓の外に向かって高らかに指笛を吹いた。
「来なさい、ホークさん! わたくしに相応しい調理器具を持ってくるのです!」
その呼び声に応え、バサリと大きな羽音を立てて屈強な鷹が飛来した。彼がその鋭い爪で掴んでいたのは、家庭用キッチンには到底不釣り合いな、直径1mはあろうかという巨大な業務用中華鍋! 鷹はそれをピノの足元に届けようとしたが、重さに耐えきれず手を滑らせてしまった。ガッシャーン! と凄まじい轟音と共に、中華鍋は大理石の調理台を粉砕し、床に大きな亀裂を入れた。キッチンは一瞬にして戦場のようになった。

【ファンブル】:状況の大幅な変化により、秘匿タスクの内容が全て入れ替わりました。

アンナ「きゃあああ! お、お嬢様! ご無事ですか!? なんてことでしょう、キッチンが……!」

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

もはや見回すだけで【ファンブル】を起こすお嬢様。

片づけは目玉焼きを焼いた後でアンナに丸投げすればいいと判断し、私は先ほど冷蔵庫の中に見つけた卵をボウルに割り入れます。

「後のことはアンナに任せればよいのです。わたくしには、目玉焼きさんという崇高な使命がありますからね」
ピノは粉々になった調理台の残骸を一瞥もせず、冷蔵庫から無事だった卵を一つ取り出した。しかし、料理という行為に対する興味の欠片もない彼女の動きは、どこまでも雑だった。彼女の【テキトー】な性格が、繊細な作業を許さない。さらに、虫取りで鍛え上げられた【マッシブ】な筋力が、卵を割るという単純作業にはあまりにも過剰だった。
「えいっ」
ピノがボウルに卵を叩きつけると、「バキッ」という鈍い音と共に、卵は殻ごと粉々になり、中身が飛び散った。だが、飛び出したのは黄身と白身だけではなかった。
「キュピ!? キュピキュピ!」
なんと、卵の中から手のひらサイズの虹色グリフォンの雛が姿を現し、元気よく鳴き始めたのだ! 親グリフォンは驚きと喜びの声を上げ、雛の周りを飛び回り始める。キッチンは混沌を極めていた。

【ファンブル】:状況の大幅な変化により、秘匿タスクの内容が全て入れ替わりました。

アンナ「まあ! 卵からグリフォンの赤ちゃんが……! お嬢様、これは大変ですわ! 親グリフォンが興奮しています。まずは赤ちゃんを落ち着かせて、安全を確保しないと!」

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

どうやら私は卵を割るという作業に向いていないようです。仕方ないのでホークに卵を渡し、一任します。

「どうやら、わたくしの【マッシブ】な力は、か弱い卵さんを扱うのには不向きなようですね。致し方ありません」
ピノはため息をつくと、再び窓の外へ向かって指笛を鳴らした。先ほど中華鍋を落としていった鷹のホークが、バツが悪そうに肩にとまる。
「ホークさん、あなたに名誉挽回の機会を与えます。冷蔵庫さんから新しい卵さんを一つ取り出し、このボウルさんの中に、それはもう優雅に割り入れてごらんなさい!」
ピノの【鷹匠】としての命令は絶対だ。ホークは鋭い爪で器用に冷蔵庫を開け、無事な卵を一つ掴み取ると、慎重に、慎重にボウルの縁にコン、と打ち付けた。すると、今度は完璧なひびが入り、つるりと美しい黄身と白身がボウルの中に収まった。グリフォンの雛は、その様子を興味深げに見つめている。

【ヒット】:調理用の別の卵を探す

アンナ「お見事です、ホークさん! これで目玉焼きの材料が揃いましたわね。ですがお嬢様、グリフォンの赤ちゃんが寒そうです。何か暖かい寝床を用意してあげてはいかがでしょう?」

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

自分で卵を割れなくてタカに割ってもらうお嬢様。

熱源なら親グリフォンが今まさしく、卵が焼けるほどの高温を放っているはずです。距離さえ適切ならストーブのように暖を取れるはずでしょう。
私はぐったりしているヒナを手近な布でくるんでちょっとした断熱材代わりとし、ほどよい暖かさの距離に移動させます。

「なるほど。この小さき命、恒温動物としての体温維持機能がまだ未熟なのですね。放置すれば死に至る……実に興味深い生態です!」
ピノの瞳が科学者のそれへと変わる。彼女の持つ膨大な【生きもの知識】が、雛のぐったりした様子から低体温症の危険を即座に看破した。熱源はすぐそこにある。親グリフォンが放つ、調理すら可能なほどの熱だ。しかし、近づけすぎれば雛は丸焼きになってしまう。
「ふふふ……この絶妙な距離感、破滅と再生の境界線……わたくしの魂が震えます!」
ピノは【厨二病】的なセリフを口にしながらも、その行動は極めて冷静かつ的確だった。近くにあった清潔なテーブルクロスを掴むと、それで雛を優しくくるみ、即席の巣を作る。そして、親グリフォンから放たれる熱を肌で感じながら、一歩、また一歩と慎重に距離を詰め、雛にとって最適な温度の場所を見つけ出してそっと寝かせた。親グリフォンも、ピノの行動が雛を助けるためのものだと理解したのか、興奮を解いて穏やかな表情で見守っている。やがて、暖かい巣の中で雛は「キュピ!」と元気な鳴き声を取り戻した。

【ダブルヒット】:グリフォンの雛を危険から守る、雛のための一時的な巣を作る

【事前準備フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] その生物の生態を調べる
  • [情報収集] その生物が何を欲しているか特定する
  • [情報収集] その生物が好みそうな食べ物を探す
  • [事前準備] グリフォンを調理の協力者にする
  • [事前準備] 調理用の別の卵を探す
  • [事前準備] グリフォンの雛を危険から守る
  • [事前準備] 雛のための一時的な巣を作る

実行フェイズ

これより【実行フェイズ】へ移行します。
今こそ「目玉焼きを焼く」という、あなたの最終目標を実行に移すときです。
あなたは【情報収集フェイズ】で集めた情報と【事前準備フェイズ】で整えた準備を生かし、どのようにすればこの最終目標を達成できるのか、具体的な見通しを示さなければなりません。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

グリフォンとホークの助けによって調理の準備は完璧に整いました。ならば今度は私の出番です。
私は手ずから中華鍋を振るい、完璧に目玉焼きを焼き上げます。

【失敗】と判定します。
最終目標を達成するための計画は素晴らしいですが、その実行可能性に疑問が残ります。
ピノ自身が調理を行うと【テキトー】な性格と【マッシブ】な筋力により、卵を粉砕してしまう可能性があります。

どのようにすれば、カルロ・ピノが確実に目玉焼きを焼き上げることができるのか、達成済みのタスクをヒントに、より具体的な計画を再考してください。

これはわざとやりました。

どうやら私の調理技術は災厄的なようです。私は正攻法で目玉焼きを焼くことを諦め、今自分にできることを考えます。
現在、すでにボウルに卵が割り入れられており、近くには巨大な中華鍋が転がっています。私は中華鍋のなかに卵が入ったボウルをそのまま置き、濡れふきんで鍋の柄を掴んで、火傷しないギリギリの距離からグリフォンのほうへそっと鍋を突き出します。
蒸し卵に近い調理法かもしれませんが、これだって立派な目玉焼きです。

「ええ、認めましょう。わたくしには繊細な調理技術などというものは備わっていないようです。ですが、それで諦めるわたくしではありません!」
ピノは高らかに宣言し、発想を転換した。正攻法が駄目なら、奇策を用いればよい。彼女の目は、床に転がる巨大な中華鍋と、聖なる熱を放ち続ける親グリフォンを捉えていた。
「ホークさんが完璧に準備してくれたこの卵さん……無駄にはしません!」
ピノは卵が入ったボウルを中華鍋の中央にそっと置くと、濡れ布巾で取っ手を掴み、深呼吸一つ。彼女の【マッシブ】な筋力が、巨大な鉄塊を軽々と持ち上げる! そして、火傷しないギリギリの距離を保ちながら、親グリフォンの放つ熱気へと中華鍋を突き出した。直接火にかけるのではない。聖なる熱による、いわばスチーム調理だ。ボウルの中の卵は、じっくりと、しかし確実に熱を通されていく。白身は美しく固まり、黄身は宝石のように輝く半熟状態に。やがて、キッチンには香ばしい匂いが立ち込めた。それは、紛れもなく完璧な目玉焼きの香りだった。

おめでとうございます!【ゲームクリア】です!

エピローグフェイズ(完成したリプレイ小説つき)

最後に 【エピローグフェイズ】 を行います。
ゲームは結末を迎えましたが、その後この世界はどうなったでしょうか?
主人公が最後に思ったこと、これからやろうとすることなど、主人公のその後について自由に行動宣言してください。この宣言は基本的に全て成功します。

目玉焼きが焼けた時点で私は満足しました。親グリフォンには約束通り虹色の光果を与え、ホークにもご褒美の生きたネズミを渡し、できあがった目玉焼きはよく冷ましてヒナに与えます。後片づけはもちろんアンナに丸投げです。

最後の行動宣言を受け付けました。
それでは、今回のプレイ履歴をまとめたリプレイを記述します。

広大な屋敷のキッチンに、カルロ・ピノは仁王立ちしていた。14歳の少女の胸には今、壮大な野望が渦巻いている。「わたくしは、目玉焼きさんを食べたいのです!」。それは、生命の神秘たる卵という存在への、彼女なりの探求心の現れであった。

だが、その探求は開始早々に思わぬ方向へと舵を切る。ピノが巨大な冷蔵庫の扉を開けた瞬間、奥の暗がりから虹色に輝く伝説の生物、グリフォンが飛び出してきたのだ。キッチンはたちまち阿鼻叫喚の巷と化すが、ピノは動じない。むしろその瞳は、未知の生物を前にして爛々と輝いていた。
「なんと美しい! その生態、わたくしが解き明かしてしんぜましょう!」
メイドのアンナが悲鳴を上げるのをよそに、ピノは冷静な観察眼でグリフォンが冷蔵庫の中にある『虹色の光果』を探していることを見抜く。彼女は尊大な態度でグリフォンと交渉し、果実を渡す見返りとして、調理に必要な熱をその体から発してもらう約束を取り付けた。

しかし、災厄は続く。調理器具を探すため、ピノが愛鷹のホークを呼ぶと、彼は忠誠心からか直径1mはあろうかという巨大な中華鍋を持ってきた。だが、その重さに耐えきれず、調理台を粉砕。キッチンはさらに瓦礫の山と化した。
「致し方ありませんね」
ピノは瓦礫を一瞥もせず、今度は自ら卵を割ろうと試みる。だが、虫取りで鍛えた彼女の腕力は、か弱い卵にはあまりに強すぎた。バキッと鈍い音を立てて砕け散った卵の中から現れたのは、なんと生まれたばかりのグリフォンの雛! 親グリフォンは驚きと喜びの声を上げ、キッチンは祝福と混沌の渦に包まれた。

もはや、目玉焼きを作ることなど不可能に思われた。だが、ピノは諦めない。
「わたくしの調理技術は壊滅的なようです。ならば、発想を変えるまで!」
彼女はホークに命じ、今度は繊細な爪さばきで完璧に卵を割らせた。そして、ぐったりしていた雛を布で優しくくるむと、親グリフォンの放つ熱でちょうどよく温まる安全な場所へと移してやる。その手際は、まるで熟練の生物学者のようだった。

準備は整った。ピノは卵が入ったボウルを、瓦礫の中から拾い上げた中華鍋の中央に置く。そして、濡れ布巾で取っ手を掴むと、その小さな体で巨大な鍋を軽々と持ち上げ、親グリフォンの聖なる熱へとそっと差し出した。ジュワッ、と心地よい音が響く。直接火にかけるのではなく、熱でじっくりと蒸し焼きにする。それは、災厄が生んだ奇跡の調理法だった。
やがて、香ばしい匂いと共に、黄身が宝石のように輝く完璧な目玉焼きが完成した。

目的を達成したピノは、しかし、その目玉焼きを口にしようとはしなかった。彼女は満足げに微笑むと、約束通り親グリフォンに『虹色の光果』を手渡し、名誉挽回を果たしたホークの爪に、ご褒美のネズミを握らせた。
そして、完成したばかりの温かい目玉焼きを丁寧に冷ますと、生まれたばかりで空腹に鳴くグリフォンの雛の口元へと、そっと運んでやったのである。
「さあ、たくさんお食べなさい。この世界の祝福を、その小さき身に受けるがよいのです」
後片付けはもちろんアンナに丸投げだ。瓦礫の山と化したキッチンで、伝説の生物の親子が食事をする幻想的な光景を、カルロ・ピノは世界の創造主のような笑みを浮かべて、ただ静かに見守っていた。

その2 テロリストをとっちめたい!

【最終目標】自宅でのんびりゲームを楽しんでいたところ、突然停電してしまった。どうやらどこぞのテロリストが発電所を占拠してしまったらしい。とっちめたい。
【主人公】カルロ・ピノ
【難易度】普通

情報収集フェイズ

カルロ・ピノは、自室の豪華なゲーミングチェアに身を沈め、最新のオンラインゲームに興じていた。その時、プツン、と音を立てて世界の全てが闇に飲まれる。
「なんですの、これ!わたくしの貴重な時間を妨げるなど、万死に値しますわ!」
バッテリー駆動に切り替わったスマホが、ニュース速報を映し出す。『テロリストが発電所を占拠。復旧の目処立たず』その文字を見た瞬間、ピノの口元が歓喜に歪んだ。「テロリストさん…!悪の組織ですのね!うふふ、わたくしの退屈を紛らわしてくれるとは、褒めて差し上げますわ!とっちめてさしあげます!」

これより【情報収集フェイズ】を開始します。
あなたは主人公に具体的に何をさせたいのか提案し、最終目標を達成する方法を見つけるための情報を集めることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は手始めに件の発電所周辺の地形を調べ、クマやイノシシ、あるいはスズメバチなど、テロリストにけしかけられる動物はいないか検討します。

「ふふん、警察さんや軍隊さんに任せておくなど、愚の骨頂ですわ。わたくし自らが、この愚かなテロリストさんたちに、自然の摂理というものを教えてさしあげます」
カルロ・ピノは自室の巨大なモニターに、発電所周辺の地理データを表示させる。彼女の持つ【生きもの知識】は、単なる雑学の域を超えている。最新の論文から得た情報に基づき、植生、気温、湿度、開発状況といった無数のパラメータを脳内で高速処理し、その地域に生息する可能性のある危険生物をリストアップしていく。
「この森林密度…スズメバチさんの巣が複数あってもおかしくありませんわね。あらあら、こちらの沢筋はイノシシさんたちの良いヌタ場ですわ。うふふ、うふふふふ!わたくしの可愛い虫さんたち、獣さんたち…!悪を挫く、わたくしの尖兵となるのです!」
ピノの【厨二病】の心が、自然界の猛者たちを自らの手駒と見なすことで、最高の高揚感に満たされていった。

【アナザーヒット】:利用可能な生物兵器を特定する

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私はテロリストたちの今後を心配するあどけない子どものふりをして電話をかけ・・・ようとしましたが、結果として尊大な態度の挑発電話になってしまいます。幼さが残る子どもの声でメタメタに煽られたテロリストの様子を確認し、彼らが現在どのくらい精神的な余裕を持っているのか推し測ります。

カルロ・ピノの【上位存在】には「自分を侮っている人物を畏怖させる」効果があり、【厨二病】には「他人が隠し持つ絶望や悲嘆といった心の闇を見抜く」効果があります。
この2つのステータスの組み合わせでテロリストの冷静さを奪う作戦です。

「さて、獣さんたちをけしかける前に、まずは敵さんの精神状態を把握しませんとね」
カルロ・ピノはスマホを取り出し、報道されているテロリストの声明から、彼らが外部との交渉に使っているであろう電話番号を特定する。本来ならば、子供らしい声で油断を誘うつもりだった。しかし、いざコールが繋がり、相手が出た瞬間、ピノの口から飛び出したのは、隠しようもない【上位存在】としてのオーラだった。
「もしもし、愚かなテロリストさん?あなたたちの陳腐な計画、愉快すぎてお腹が痛いですわ」幼い少女の声で発せられる、あまりにも尊大な煽り文句。電話の向こうの男が激昂するのが手に取るようにわかる。
「な、なんだ貴様は!我々の崇高な目的も知らずに!」その言葉を引き出せただけで、ピノにとっては十分だった。動揺し、自ら目的を語り始めるなど、精神的に追い詰められている証拠。ピノは【厨二病】の心を満足させながら、静かに通話を切った。

【ヒット】:テロリストの要求を突き止める

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

この様子なら動物たちをけしかけて混乱させたところに警官隊を突入させたら一網打尽でしょう。警察をどうやって動かすかはあとで考えるとして、まずは動物たちを誘導して発電所内に乱入させるための具体的な行動計画を練ります。

「うふふ、計画の骨子は固まりましたわ。あとは、わたくしの可愛い尖兵さんたちを、いかにしてあの愚か者たちの元へ送り届けるか、ですわね」カルロ・ピノは自室のデスクに発電所周辺の地図を広げ、思考を巡らせる。
彼女の【生きもの知識】は、動物たちの習性を知り尽くしている。まず、相棒の鷹に特殊なフェロモンを染み込ませた布を運ばせる。それを発電所の換気口付近に投下させ、スズメバチの群れを誘導する計画だ。次に、録音しておいた天敵の鳴き声を大音量で流し、イノシシの群れをパニックに陥らせて発電所のフェンスに突撃させる。
緻密かつ悪魔的な作戦に、彼女の【厨二病】の心は打ち震えた。「完璧ですわ…!このわたくしの頭脳の前では、テロリストさんなど赤子同然ですのよ!」計画は完成した。しかし、それはあくまで机上の空論。実行に移すには、まだ足りないピースがあることに、この時の彼女はまだ気づいていなかった。

【通過】

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は現地へ移動して、小型ビデオカメラを持たせた鷹を飛ばし、上空から施設を撮影させます。おそらく詳細な図面に起こせるような映像は手に入らないでしょうが、大まかな位置関係や出入り口の場所くらいはわかるかもしれません。

「机上の空論で終わらせるわたくしではありませんわ」カルロ・ピノはすぐさま行動に移った。
発電所は厳重な警戒態勢が敷かれているはず。正面から近づくのは愚策。彼女は持ち前の【マッシブ】な身体能力を生かし、警官隊の包囲網をものともせず、発電所を見下ろせる裏山の崖を軽々と登っていく。頂上に着くと、相棒の鷹の足に小型カメラを装着した。
「行ってらっしゃい、わたくしの目。あの愚かな虫さんたちの陣容、白日の下に晒してきなさい」
ピノの【鷹匠】としての命令を受け、鷹は鋭く空へと舞い上がる。発電所上空に達し、さあこれからというその時、鷹は甲高い鳴き声をあげて急降下、パニック状態でピノの元へ帰ってきた。どうやらテロリスト側が、ドローン対策用の音波妨害装置を鳥獣にも転用していたらしい。
結果、カメラには何も映っておらず、上空からの偵察という手段は完全に絶たれてしまった。

【失敗】:主人公の大きな失敗により、秘匿タスクを達成できる可能性が1つ失われました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

Geminiの思考過程を見てみると、どうやら行動宣言自体には問題なかったようなんですが、「1/10の確率で【失敗】判定になる」ルールが発動したようです。

仕方ない。私は作戦を切り換え、周辺の地場企業いくつかに当たりをつけて発電所内の情報を聞き取り調査することにします。せめて親切に教えてくれる人にだけでも愛想よく。普段から発電所に出入りしている企業は少なくないはずです。

「上空からの偵察がダメなら、地上から攻めるまでですわ」カルロ・ピノは作戦を切り替え、発電所に出入りしているであろう近隣の企業へと向かった。子供という立場を利用し、無邪気なふりをして情報を聞き出す算段だ。
しかし、彼女の魂に刻まれた【上位存在】としての気質は、そう簡単に隠せるものではない。最初に訪れた建設会社の社長に対し、ピノは努めて愛想よく振る舞おうとしたが、「おじさん、あなたのような方でも、国家の危機には貢献できる機会があるのですわ。さあ、わたくしに情報を渡しなさい」と、無意識のうちに見下した態度を取ってしまう。
この行動は、彼女のどのステータスにも関連しない、まさに【テキトー】なものだった。当然、社長は激怒。「なんだこの無礼なガキは!テロリストの仲間か!」と警察に通報。ピノは慌ててその場を逃げ出すが、この一件で警察に完全にマークされてしまった。

【ファンブル】:状況の大幅な変化により、秘匿タスクの内容が全て入れ替わりました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は一旦素直に補導され、ちょっと悪ふざけしただけの子どもを装って取り調べに応じます。
私の言動には厨二病が入り交じるので、警官たちの見る目も生温くなることでしょう。接しかたが少し優しくなった担当者と仲よくなることを試みます。

今の【ファンブル】はまったくの想定外だったんですが、ちょうどいいやと警察にコネクションを持とうとしています。

「ええ、ええ、わたくしとしたことが、少々悪ふざけが過ぎてしまいましたわ」カルロ・ピノは、警察署の一室で殊勝な態度をとってみせる。
彼女の【厨二病】がかった説明――「わたくしは、この街を覆う闇を払うために選ばれた存在…愚かなテロリストさんたちは、そのための試練に過ぎませんの」――を聞かされ、担当の若い警察官、田中さんの目が生温かくなっていくのが分かった。彼はすっかりピノを「事件に興奮してしまった、ちょっと変わったお嬢様」だと信じ込んでいる。
頃合いを見計らい、ピノは切り札を切った。田中さんが差し出してくれたジュースを一口飲むと、ピノは彼の目をじっと見つめ、こう言ったのだ。「あなたのような、実直で心優しい正義の執行者さんとお話しできて、光栄ですわ」
ピノの【褒め上手】は、心からの賞賛を的確な言葉で伝える。田中さんはすっかり照れてしまい、「君みたいな子が危ないことに首を突っ込んじゃダメだよ」と言いながらも、自分の連絡先を書いたメモを「何か困ったことがあったら」と渡してくれた。

【ヒット】:内部事情に詳しい協力者を得る

【情報収集フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 利用可能な生物兵器を特定する
  • [情報収集] テロリストの要求を突き止める
  • [情報収集] 内部事情に詳しい協力者を得る

事前準備フェイズ

これより【事前準備フェイズ】へ移行します。
あなたはこれまで集めた手がかりをもとに、最終目標の達成を妨げる課題を取り除いたり、必要な材料や人員を集めたりすることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は持ち前の筋力を最大限利用し、もちろん性懲りもなく発電所の周りを探ってまわります。
最低限、クマやイノシシで破れるフェンスの位置さえ特定できれば奇襲が成立するでしょう。
できれば鷹を飛べなくしている音源の位置を特定できればなおいいのですが。

警察署から解放されたカルロ・ピノは、その足で再び発電所周辺の森へと向かった。田中さんとの約束など、彼女の【厨二病】の心の前では無価値だ。
「わたくしをただの子供と侮ったこと、後悔させてさしあげますわ」彼女は【マッシブ】な身体能力を存分に発揮し、警察の警戒網などものともせず、発電所を囲むフェンスに沿って疾走する。その目は、獣の侵入を許すであろう脆弱な箇所を探していた。
すると、古びて錆びついた一角を発見する。「ここですわね…イノシシさんたちの突撃に耐えられるとは思えませんわ」
その時、ピノの耳が、ある一定の周期で繰り返される不快な高周波音を捉えた。音源を探ると、フェンスの内側、死角になった茂みに、スピーカーのような装置が設置されているのを見つける。あれが鷹の飛行を妨害した装置に違いない。作戦の障害とその排除方法を同時に見つけ出したピノは、満足げに笑みを浮かべた。

【ダブルヒット】:テロリストの通信システムを無効化する、警察を適切なタイミングで突入させる

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

この位置に設置した機器ならテロリストたちもマメに管理しているわけではないでしょう。
私は水をたっぷり含ませた泥団子をいくつか投げ込み、スピーカーを機能不全に陥らせます。

「ふん、このような原始的な装置、わたくしの手にかかればただの鉄屑ですわ」
カルロ・ピノはそう呟くと、近くのぬかるみで泥団子を作り始めた。ただの泥ではない。彼女の【生きもの知識】が、粘着性が高く、乾燥しにくい最適な土壌を選び出させる。
そして【マッシブ】な筋力から繰り出される正確無比な投擲。泥団子は美しい放物線を描き、スピーカーの隙間に吸い込まれていく。数発命中させると、不快な高周波音は完全に止んだ。
しかし、その時だった。音波装置が破壊されたことを知らせるアラームが、テロリストの司令室に鳴り響いたのだ。すぐさま屈強なテロリストたちが数人、ピノの潜む茂みへと駆けつけてくる。絶体絶命のピンチ。
だが、ピノの口元は、やはり笑っていた。「うふふ…面白くなってきましたわね」

【失敗】:主人公の大きな失敗により、秘匿タスクを達成できる可能性が1つ失われました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

何にせよ目標は破壊されたのです。私は虫取りで鍛えた健脚で速やかに森へ逃げ込み、動物たちを誘導するための最後の仕込みを行うことにします。

テロリストたちが茂みに突入する寸前、カルロ・ピノの体はすでに動いていた。虫取りで鍛え抜かれた【マッシブ】な脚力が、森の複雑な地形をものともせずに駆け抜ける。追っ手はすぐに諦めたようだ。
「さて、これで邪魔者は消えましたわね」ピノは事前にリストアップしておいたスズメバチの巣と、イノシシのヌタ場へと向かう。道中、彼女の【生きもの知識】が役に立った。スズメバチを興奮させる特殊な植物の蜜を採取し、イノシシが嫌う特定の木の枝を拾い集める。これらを組み合わせることで、動物たちを望む方向へ誘導する準備が整ったのだ。
「うふふふ…さあ、開演の時間ですわ、愚かなテロリストさんたち。自然の怒りをその身に刻みなさい!」

【ヒット】:動物を誘導するための装備(フェロモン、音声記録など)を入手する

【事前準備フェイズ】のクリア条件を達成しました。

「ヌタ場」というのはイノシシが泥浴びをする場所のことです。イノシシは寄生虫を落としたり涼んだりするために、泥溜まりに体を擦りつけるのが好きなんだそうです。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 利用可能な生物兵器を特定する
  • [情報収集] テロリストの要求を突き止める
  • [情報収集] 内部事情に詳しい協力者を得る
  • [事前準備] テロリストの通信システムを無効化する
  • [事前準備] 警察を適切なタイミングで突入させる
  • [事前準備] 動物を誘導するための装備(フェロモン、音声記録など)を入手する

実行フェイズ

これより【実行フェイズ】へ移行します。
今こそ「テロリストをとっちめたい」という、あなたの最終目標を実行に移すときです。
あなたは【情報収集フェイズ】で集めた情報と【事前準備フェイズ】で整えた準備を生かし、どのようにすればこの最終目標を達成できるのか、具体的な見通しを示さなければなりません。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は動物たちをけしかけると同時にもう一度発電所へ電話をかけ、もう一度念入りに挑発します。怒り狂ったテロリストは、しかし間もなく悲鳴を上げることになるでしょう。
私はその音声を録音し、警察の田中さんに提供します。

「さあ、最終楽章の始まりですわ」カルロ・ピノは、森の中から発電所を見据え、邪悪な笑みを浮かべた。
まず、用意した植物の蜜を発電所の換気扇に向けて投げつける。甘い香りに誘われ、巨大なスズメバチの群れが施設内へと吸い込まれていく。
同時に、彼女はテロリストへと電話をかけた。「もしもし、愚かなテロリストさん?そろそろ、わたくしの可愛いペットさんたちがご挨拶に伺いますわ」ピノの【上位存在】としての挑発にテロリストが激昂した瞬間、施設内から絶叫が響き渡った。
さらに、彼女は録音しておいた天敵の鳴き声を再生。パニックに陥ったイノシシの群れが、事前に見つけておいたフェンスの脆弱な部分を突き破り、なだれ込む。電話の向こうは、阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
ピノはその音声を冷静に録音し、すぐに警察の田中さんへと送信。「田中お兄さん、出番ですわよ」。彼女の【生きもの知識】と【厨二病】が生み出した混沌は、警察が突入するための完璧な露払いとなったのだ。

おめでとうございます!【ゲームクリア】です!

いやあ・・・。なんて邪悪なんだ、このカルロ・ピノ。

エピローグフェイズ(完成したリプレイ小説つき)

最後に 【エピローグフェイズ】 を行います。
ゲームは結末を迎えましたが、その後この世界はどうなったでしょうか?
主人公が最後に思ったこと、これからやろうとすることなど、主人公のその後について自由に行動宣言してください。この宣言は基本的に全て成功します。

泥まみれになりながらもやりたいことをやりきった私は満足し、鼻歌交じりで悠々と帰宅します。
おそらく家では田中さんが待ち構えていることでしょう。本家に仕えている、怒ると恐いじいやも一緒かもしれません。なにせ補導されたということは、住所くらい伝えているはずですから。
しこたまお説教されて涙目の私の顔を映して物語は幕を綴じます。

最後の行動宣言を受け付けました。
それでは、今回のプレイ履歴をまとめたリプレイを記述します。

カルロ・ピノ、14歳。お嬢様にして、生物学の天才、そして邪悪な存在をこよなく愛する少女。彼女の至福のゲームタイムは、突然の停電によって無慈悲に引き裂かれた。ニュース速報が、テロリストによる発電所占拠を告げる。常人ならば絶望するところだが、ピノの口元は歓喜に歪んでいた。「悪の組織ですのね!うふふ、わたくしの退屈を紛らわしてくれるとは、褒めて差し上げますわ!」かくして、一人の少女による、常軌を逸したテロリスト討伐作戦が幕を開けた。

彼女の最初の着想は、警察や軍隊に頼ることではなかった。発電所周辺に生息するスズメバチやイノシシを「尖兵」として利用する、自然の摂理に基づいた殲滅計画。しかし、その計画には現地の情報が不可欠だった。愛用の鷹にカメラを付けて飛ばすも、テロリストが設置した鳥獣対策の音波装置によって失敗。ならばと、地上の企業から情報を引き出そうとするも、彼女の隠しきれない尊大な態度が災いし、不審者として警察に通報されてしまう。

誰もが万事休すと思っただろう。だが、警察署の一室で、ピノはその才能を遺憾なく発揮する。子供らしい、しかしどこかズレた厨二病全開の弁明で、担当の田中警察官の警戒心を解きほぐす。そして、心からの的確な賞賛の言葉で、彼を完全に味方につけてしまった。最大のピンチを、最も確実な協力者を得るチャンスに変えたのだ。

解放されるや否や、彼女は再び現場へ向かう。虫取りで鍛えた驚異的な身体能力で警戒網を突破し、獣たちが突破可能なフェンスの弱点と、鷹を阻んだ音波装置を発見。泥団子を投げつけて装置を破壊するも、すぐさまテロリストに発見されるが、森を知り尽くした彼女を捕らえることなどできはしない。追っ手を振り切った彼女は、動物たちを意のままに操るための植物の蜜や枝を、専門家顔負けの知識で収集。準備は全て整った。

そして、最終楽章の火蓋が切られる。スズメバチの群れが換気口から施設内へ、パニックに陥ったイノシシの群れがフェンスを突き破り突入する。その阿鼻叫喚の地獄絵図のさなか、ピノはテロリストに最後の挑発電話をかける。録音されたテロリストたちの悲鳴は、協力者である田中警察官の元へ。それは、正義が突入するための、完璧すぎる合図となった。

泥だらけのまま、しかし心は晴れやかに、カルロ・ピノは鼻歌交じりで自宅への帰路につく。やり遂げた満足感に満たされて。しかし、家の玄関を開けると、そこには仁王立ちする田中さんと、本家に仕える、怒るとそれはもう恐いじいやの姿があった。警察に補導されたのだから、住所を知られているのは当然だった。先程までの天才的策略家としての威厳はどこへやら。「まったく、ピノお嬢様は!」という雷のようなお説教を食らい、その美しい瞳に大粒の涙を浮かべる14歳の少女の姿を最後に、物語は幕を閉じるのだった。

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