キャラになりきってあたふたするゲーム メリーミルクリプレイ

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これ何?

 生成AIのGeminiを使って遊ぶ自作ゲーム『キャラになりきってあたふたするゲーム』のリプレイです。
 遊びかたの雰囲気を確かめたり、単純に2次創作小説として楽しんだりしていただけるとうれしいです。

 ゲームそのものについては下記の記事で配布・解説しています。

その1 落としものを届けてあげたい!

【最終目標】小さな女の子が図書館にぬいぐるみを忘れていってしまった。届けてあげたい。
【主人公】メリーミルク
【難易度】普通

情報収集フェイズ

静かな図書館の午後。メリーミルクは、児童書コーナーの低い椅子にちょこんと座り、絵本を眺めていました。ふと顔を上げると、お母さんと一緒に帰っていく小さな女の子の姿が見えます。女の子がさっきまで座っていた椅子の上に、くたびれたウサギのぬいぐるみが一つ、ぽつんと取り残されていました。
「あらあら……」
メリーミルクは椅子から降りると、とてとてと歩いてぬいぐるみをそっと拾い上げました。持ち主の女の子の姿は、もう図書館の出口の向こうです。どこからか、穏やかな『G線上のアリア』が聞こえてくるような気がします。

これより 【情報収集フェイズ】 を開始します。
あなたは主人公に具体的に何をさせたいのか提案し、最終目標を達成する方法を見つけるための情報を集めることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は女の子を追いかけます。間に合わないかもしれませんが、せめて女の子がどちらの方向へ向かったのか、あるいはバスや自動車で帰ったのかなど、手がかりが得られるかもしれません。

「お、お待ちなさーい!」
メリーミルクは小さな体を精一杯動かし、ウサギのぬいぐるみを抱きしめて図書館の出口へと走っていきやす。女の子の姿はもう見えませんが、今追いかければまだ間に合うかもしれません。自動ドアが開き、外の光が差し込んできた、そのときでした。
「あらあら、お嬢ちゃん、どうしたのかしら?」
優しそうな声に呼び止められ、メリーミルクが振り返ると、そこに立っていたのは図書館の司書さんでした。彼女はメリーミルクが抱えているぬいぐるみに気づくと、困ったように眉を下げます。
「そのぬいぐるみ、もしかして忘れ物かしら? 忘れ物はね、勝手に外に持ち出しちゃいけない決まりなのよ。まずはカウンターで受付をしないと」
司書さんはそう言うと、メリーミルクの手からそっとぬいぐるみを受け取り、カウンターの方へ歩いていってしまいました。あっという間の出来事に、メリーミルクはただ呆然と立ち尽くすしかありませんでした。

【ファンブル】
状況の大幅な変化により、秘匿タスクの内容が全て入れ替わりました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

メリーミルクは【ファンブル】を起こしにくいキャラクターのはずですが、初手【ファンブル】。どうやら秘匿ファンブル条件に「黙ってぬいぐるみを図書館の外に持ち出す」というものがあったようです。
・・・あの。今回のゲームの【最終目標】、ぬいぐるみを届けることなんですが。

私は司書にルール違反を謝罪し、ぬいぐるみを届ける手伝いをしたいのだが、ぬいぐるみに何か手がかりはないだろうか?と聞いてみます。

メリーミルクは、とてとてと司書さんのいるカウンターへ歩いていきやした。そして、カウンターに隠れるくらいの【ちっちゃい】背を一生懸命伸ばして、しょんぼりと頭を下げます。
「ごめんなさいでした……。メリー、ルールを知らなくて……」
舌足らずな謝罪に、司書さんは少し驚いた顔をしましたが、すぐに優しい笑顔に戻りました。
「いいのよ。知らなかったのなら仕方ないわ」
「あの、あのですね。メリー、あの子にこれを届けたくて……。何か、お名前とか書いてないですか?」
【G線上のアリア】が流れてきそうなぽやぽやした口調でしたが、その瞳は真剣そのものでした。司書さんは、メリーミルクの純粋な気持ちを汲み取ってくれたようです。
「そうね、届けてあげたいのね。優しいのね。じゃあ、一緒に手がかりがないか見てみましょうか。でもその前に、決まりだからこの『拾得物台帳』に記入してくれるかしら?」
司書さんはそう言って、メリーミルクを信頼した目で見てくれました。

【ヒット】 :司書が自分を信用しているか評価する

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

困りました。私は少々特殊な存在です。見た目は小さな女の子ですが、保護者はおらず、連絡先電話番号がなく、住所と呼べる場所もこの図書館くらいしかありません。
台帳に取得物名と日付、名前を書くことくらいならできますが、もしその他に書く欄があるなら私は困った目で司書を見つめることしかできません。

プレイヤーとして普通に困ったやつ。

メリーミルクは、司書さんから差し出された「拾得物台帳」をのぞき込みます。カウンターに背が届かないので、つま先立ちで必死にしがみつく【ちっちゃい】姿です。台帳には「拾得日」「拾得物」といった欄のほかに、「拾得者氏名」「住所」「連絡先」という項目がありました。
「え、えっと……」
メリーミルクは困ってしまいました。名前は書けますが、住むお家も電話もありません。どうしよう、とペンを握ったまま固まっていると、その不安げな様子に司書さんが気づいてくれました。まるでBGMに【G線上のアリア】が流れているかのように、その場の空気が少しだけメリーミルクに味方します。
「あらあら、ごめんなさいね。書けないところは空欄で大丈夫よ。これはあくまで記録のためのものだから」
司書さんは優しく言うと、台帳の隅に書かれた規則を指さしました。「決まりでは、忘れ物は一ヶ月こちらで保管して、持ち主さんが現れなかったら警察に届けることになっているの」
その言葉で、メリーミルクはぬいぐるみを届けるための大切な情報を得ることができたのでした。

【ダブルヒット】 :拾得物台帳を確認する、図書館の忘れ物に関するルールを調べる

【情報収集フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 拾得物台帳を確認する
  • [情報収集] 図書館の忘れ物に関するルールを調べる
  • [情報収集] 司書が自分を信用しているか評価する

事前準備フェイズ

これより 【事前準備フェイズ】 へ移行します。
あなたはこれまで集めた手がかりをもとに、最終目標の達成を妨げる課題を取り除いたり、必要な材料や人員を集めたりすることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私は図書館の外に出て、電線に留まっている小鳥に女の子がどちらへ行ったか知らないかと聞いてみます。先ほど後ろ姿を見たときは、女の子は黄色い帽子を被っていました。

メリーミルクは司書さんにお礼を言うと、ぬいぐるみをカウンターに預け、図書館の外へときだしました。空は高く、心地よい風が吹いています。
「とりさん、とりさん、こんにちは」
メリーミルクが声をかけると、近くの電線に止まっていたスズメたちが一斉に彼女の方を向きました。【メルヘン】な彼女は、動物たちと心を通わせることができるのです。
「あのですね、黄色い帽子をかぶった女の子を見ませんでしたか?」
スズメたちはチュンチュンと賑やかにさえずり始めます。それは人間にはただの鳴き声にしか聞こえませんが、メリーミルクには彼らの言葉がはっきりとわかりました。
『見た見た! あっちの公園の方に行ったよ!』
『お母さんと一緒だったチュン!』
『ピンク色のワンピースを着てた!』
有力な情報が次々と集まります。メリーミルクは嬉しくなって、スズメたちに深々とお辞儀をしました。
「ありがとうございやす! とっても助かりやした!」

【ダブルヒット】 :手伝ってくれる動物を探す、女の子の特徴を詳しく思い出す

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

メリーミルクでプレイしていて一番楽しい瞬間。動物たちとお話しができる。

私のいるところには自然と羊さんが集まってきます。
いつもは街のみんなをびっくりさせちゃうのでこんなこと絶対にしないのですが、今日ばかりは少し急いでいます。私は羊さんの背に乗って公園へ急ぎます。

メリーミルクが公園の方向へ歩き出すと、どこからともなく数頭の羊が「メェー、メェー」と鳴きながら集まってきました。【メルヘン】な彼女の周りには、いつも羊たちが寄り添ってくれるのです。普段なら街中で羊を連れ歩くのは少し気が引けますが、今日は緊急事態です。
「羊さん、お願いがありやす。公園まで、メリーを乗せていってくれやすか?」
メリーミルクが頼むと、一番体の大きな羊が彼女の前に優しくひざまずきました。メリーミルクはそのふわふわの背中にひょいとまたがります。
「いきやすよー!」
彼女の合図で、羊は力強く地面を蹴って走り出しました。想像以上のスピードと、地面が揺れてもびくともしないメリーミルクの【体幹が地の底にある】おかげで、あっという間に公園の入り口が見えてきました。

【アナザーヒット】 :羊の助けを借りて移動する

【事前準備フェイズ】のクリア条件を達成しました。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [事前準備] 羊の助けを借りて移動する
  • [事前準備] 手伝ってくれる動物を探す
  • [事前準備] 女の子の特徴を詳しく思い出す
  • [情報収集] 拾得物台帳を確認する
  • [情報収集] 図書館の忘れ物に関するルールを調べる
  • [情報収集] 司書が自分を信用しているか評価する

実行フェイズ

これより 【実行フェイズ】 へ移行します。
今こそ「小さな女の子が図書館にぬいぐるみを忘れていってしまった。届けてあげたい。」という、あなたの最終目標を実行に移すときです。
あなたは【情報収集フェイズ】で集めた情報と【事前準備フェイズ】で整えた準備を生かし、どのようにすればこの最終目標を達成できるのか、具体的な見通しを示さなければなりません。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

女の子とその母親を見つけた私は、図書館で見つけたぬいぐるみを司書に預けてあることを伝えます。たどたどしい言葉づかいでなかなか要領を得ないかもしれませんが、「羊さんを連れている真っ白な女の子」という私の身なりはきっと興味を引くので、2人とも最後まで聞いてくれることでしょう。

公園に着くと、メリーミルクはすぐに例の女の子を見つけることができました。ピンク色のワンピースに黄色い帽子。間違いありません。女の子は砂場でしょんぼりと座り込んでいました。きっと、大切なぬいぐるみがなくなったことに気づいたのでしょう。
メリーミルクは羊の背中からそっと降り、女の子とお母さんの元へと歩み寄りました。
「あの、あのですね……」
メリーミルクの【G線上のアリア】が聞こえそうなぽやぽやした雰囲気と、後ろに控える羊たちの【メルヘン】な光景に、親子は目を丸くしています。
「図書館に、うさぎさんが……ひとりぼっちで、待っていやすよ。司書さんと、一緒に……」
一生懸命伝えようとするメリーミルク。そのたどたどしい言葉から、お母さんはすぐに全てを察してくれました。
「まあ! 図書館にぬいぐるみを忘れてきてしまったのね? 教えてくれてありがとう、お嬢ちゃん!」
女の子の顔がぱっと明るくなります。メリーミルクは役目を果たせたことにほっとして、にっこりと微笑みました。これで、あのかわいそうなうさぎさんも、無事に持ち主の元へ帰れることでしょう。

おめでとうございます!【ゲームクリア】です!

エピローグフェイズ(完成したリプレイ小説つき)

最後に 【エピローグフェイズ】 を行います。
ゲームは結末を迎えましたが、その後この世界はどうなったでしょうか?
主人公が最後に思ったこと、これからやろうとすることなど、主人公のその後について自由に行動宣言してください。この宣言は基本的に全て成功します。

私は羊さんたちを森に帰すと、自分の足でのんびりと図書館へ帰ります。
図書館の入口で、先に図書館へ向かった親子と会うかもしれません。中に入れば司書に声をかけられるかもしれません。私はそれぞれに笑顔で手を振って、それから絵本コーナーへ向かい、静かに姿を消します。

最後の行動宣言を受け付けました。
それでは、今回のゲーム展開をまとめたリプレイを記述します。

静寂が支配する図書館の午後。児童書コーナーの低い椅子に、白いドレスの少女メリーミルクはちょこんと座っていた。彼女の視線の先で、小さな女の子がお母さんと手をつないで帰っていく。女の子が座っていた椅子には、古びたウサギのぬいぐるみが一つ、寂しそうに残されていた。
「あらあら……届けてあげないと」
メリーミルクはぬいぐるみを拾い上げると、女の子を追いかけて出口へと急いだ。しかし、その小さな背中は、優しそうな司書によって行く手を阻まれてしまう。「忘れ物はね、勝手に持ち出しちゃいけないのよ」。ルールは絶対。ぬいぐるみは、あっけなく司書さんのいるカウンターへと預けられてしまった。

しょんぼりとカウンターへ向かったメリーミルクは、たどたどしい言葉で謝罪し、ぬいぐるみを届けたい一心であることを伝えた。彼女の純粋な瞳を見て、司書は少しだけ規則を曲げてくれる。忘れ物を記録する台帳への記入を求められたが、メリーミルクには書ける住所も連絡先もなかった。困り果てて司書を見つめていると、彼女は「書けるところだけでいいのよ」と優しく微笑んでくれた。そして、忘れ物は一ヶ月間図書館で保管されるというルールを教えてくれた。

時間はあまりない。メリーミルクは図書館の外に出ると、電線に止まっているスズメたちに話しかけた。「黄色い帽子をかぶった女の子を見ませんでしたか?」。彼女の言葉を理解した小鳥たちは、チュンチュンと賑やかに応える。『あっちの公園に行ったよ!』『ピンクのワンピースだった!』。動物たちと心を通わせられる彼女にとって、彼らは何よりの協力者だった。

有力な情報を得て公園へ向かおうとすると、どこからともなく数頭の羊たちが現れ、彼女の周りに集まってきた。今日は少し急いでいる。メリーミルクが一番大きな羊の背中にまたがると、羊は風のように走り出した。街の人々は驚いたかもしれないが、今は一刻を争うのだ。

公園の砂場に、目的の女の子はいた。大切なうさぎさんがいないことに気づいたのか、俯いて泣き出しそうだ。メリーミルクは羊の背から降りると、親子の元へと歩み寄った。
「あの、あのですね……」
真っ白なドレスの不思議な少女と、その後ろに控える羊たち。その幻想的な光景に、親子は目を丸くする。
「図書館に、うさぎさんが……ひとりぼっちで、待っていやすよ」
たどたどしい言葉だったが、その一生懸命な響きは、親子の心にまっすぐに届いた。女の子の顔がぱっと輝き、母親は何度もメリーミルクに頭を下げた。

役目を終えたメリーミルクは、羊たちを近くの森へと帰してあげた。そして、自分はまた小さな足で、とてとてと図書館への道を戻っていく。途中、公園から急いで戻ってきた親子とすれ違った。女の子が嬉しそうに手を振る。メリーミルクもにっこり笑って手を振り返した。図書館の入り口では、事情を察した司書さんが優しい眼差しで迎えてくれた。彼女にも小さく手を振って、メリーミルクはいつもの児童書コーナーへ向かう。そして、まるで物語の一ページに溶け込むように、書架の陰へと、静かに姿を消していった。

その2 羊の王様を懲らしめたい!

【最終目標】焼きたてパンを買いに行きたい
【主人公】メリーミルク
【難易度】難しい

情報収集フェイズ

静かな図書館の絵本コーナー。メリーミルクは、お気に入りの椅子に座って窓の外を眺めていました。お昼のチャイムが鳴り、お腹が「きゅー」と可愛らしい音を立てます。
「お腹がすきやした……。そうだ、パン屋さんの焼きたてパンを買いにいきやす」
ふわふわのドレスを揺らして立ち上がったメリーミルクが、図書館の出口に向かおうとした、その時でした。
街の方から、何やらものすごい数の「めぇぇぇぇ」という鳴き声が聞こえてきたのです。窓から外を見ると、信じられない光景が広がっていました。どこから湧いてきたのか、無数の羊の大群がもふもふの津波となって街を駆け抜け、パン屋というパン屋に押し寄せては、陳列されたパンを根こそぎ食べ尽くしていたのです!
難易度【難しい】が選択されたため、とんでもないことが起こりました。

これより 【情報収集フェイズ】 を開始します。
あなたは主人公に具体的に何をさせたいのか提案し、最終目標を達成する方法を見つけるための情報を集めることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

今さらですが、こうポンポン野生の羊が現れるこの街ってどこの国にあるんでしょうね?(ゲーム設定上は日本)

私は近くを通りがかった羊を1匹ぶっ飛ばし、一旦落ち着かせてから、なぜこんなことをしているのか聞き出します。

メリーミルクは、目の前をのっしのっしと歩く一頭の大きな羊の前に、ふわふわのドレスの裾を揺らして立ちはだかりました。その【ちっちゃい】体からは想像もつかないような、静かな圧力が放たれています。
「……めぇ?」
羊が怪訝そうにメリーミルクを見下ろした、その瞬間でした。
「【おおー!!】」
可愛らしいときの声とともに、メリーミルクの小さな拳が羊のみぞおちにめり込みます! 羊は「めごっ!?」という奇妙な断末魔をあげて宙を舞い、図書館の壁に叩きつけられて、ぴくぴくと痙攣しています。
周囲の羊たちが恐怖にざわめく中、メリーミルクは倒れた羊にゆっくりと近寄りました。そして、その【メルヘン】の力で、優しく語りかけます。
「どうして、パンを全部たべちゃったんですか?」
意識が朦朧としながらも、羊は恐怖に震えながら答えました。
「め、めぇ……『羊王』様のご命令で……。王は、この世の全てのパンは羊のものだとおっしゃって……。我々は今、街の広場に集結し、次の襲撃の準備を……めぇ……」
そう言い残すと、羊はがくりと首をうなだれ、気を失ってしまいました。

【クリティカル】 :羊たちと会話し、パンを食べ尽くした理由を突き止める / 羊たちの大まかな現在地を把握する

【情報収集フェイズ】のクリア条件を達成しました。

メリーミルクでプレイしていて一番楽しい瞬間その2。唐突なパワーミルク。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 羊たちと会話し、パンを食べ尽くした理由を突き止める
  • [情報収集] 羊たちの大まかな現在地を把握する

事前準備フェイズ

これより 【事前準備フェイズ】 へ移行します。
あなたはこれまで集めた手がかりをもとに、最終目標の達成を妨げる課題を取り除いたり、必要な材料や人員を集めたりすることができます。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

羊を統制するには牧羊犬を使うのが一番です。私は拳ひとつで羊をぶっ飛ばした一部始終を見ていた通行人に声をかけ、“もちろん”穏やかな口調で、近所で犬を飼っている家がどこにあるか聞き出します。

メリーミルクは、先ほどの一部始終を見て腰を抜かしていた通行人の男性に、ゆっくりと向き直りました。どこからともなく『G線上のアリア』が聞こえてくるような、穏やかで幻想的な雰囲気です。しかし、男性の目には、先ほど屈強な羊を拳一つで沈めた少女の姿が焼き付いており、恐怖で体が動きません。
「あの……。わんわん、のおうちは、どこです、か……?」
メリーミルクの【G線上のアリア】によるぽやぽやした言葉は、普段なら意図が伝わりにくいものですが、今の状況では「犬を飼っている家を教えろ。さもなくば、お前もあの羊のようになる」という、この上なく明確な脅迫として男性の耳に届きました。
男性はガタガタと震えながら、ほとんど悲鳴のような声で叫びます。
「あ、あそこの角の! 田中さんちです! シェパードを飼ってます! だから助けてください!」
「ありがとう、ございやす」
ぺこり、と丁寧にお辞儀をしたメリーミルクは、ふわふわと教えられた方向へ歩き出しました。残された男性は、その場にへたり込んだまま、しばらく動くことができませんでした。

【ヒット】 :街の住民に協力を求める

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

スムーズに情報が手に入った私はほくほく顔でシェパードに会いに行き、協力してほしいとお願いします。

ちなみにシェパードの綴りは「Shepherd」、これは「sheep head(羊を追い集める)」という言葉に由来していて、つまり“羊飼い”という意味を持っています。
シェパード犬はもともと牧羊犬として開発された犬種です。

教えてもらった田中さんの家の前までやってきたメリーミルク。庭を覗くと、大きなシェパードが退屈そうに寝そべっていました。メリーミルクが柵のそばに立つと、シェパードはすぐに気づいて駆け寄り、くんくんと匂いを嗅いできます。
【メルヘン】の力を持つメリーミルクにとって、動物との対話は朝飯前です。
「わんわんさん、おねがいがありやす。ひつじさんたちが、暴れていて……」
メリーミルクが事情を説明すると、シェパードは「ワン!(任せろ!)」と頼もしく吠えました。そして、自ら器用に鼻で門の閂を外し、メリーミルクの前に立ちます。
「ありがとうございやす。では、いきやしょう」
こうして、メリーミルクは頼もしい相棒を手に入れました。しかしその時、二人の背後で家の中から田中さんの慌てた声が聞こえます。
「こらジョン! 勝手に出て行くんじゃない! ……あれ? 知らない女の子がいるぞ? もしかして、うちのジョンを盗もうとしてる泥棒か!?」
田中さんはメリーミルクを犬泥棒だと勘違いし、箒を片手に鬼の形相で追いかけてきました。

【失敗】 :主人公の大きな失敗により、秘匿タスクを達成できる可能性が1つ失われました。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

私に逃げる理由はありません。ジョンも味方についてくれているので、万一ぶたれそうになっても彼が守ってくれるでしょう。私は時間を掛けて丁寧に事情を説明します。

箒を振りかざして迫ってくる田中さんに対し、メリーミルクは少しも動じませんでした。彼女の【体幹が地の底にある】ため、その場に根が生えたかのようにびくともしません。シェパードのジョンも、メリーミルクを守るように前に出て、低く唸り声をあげています。
「あの……。わんわんさんは、おともだち……。ひつじさんを、なんとかするために……」
【G線上のアリア】の効果も相まって、メリーミルクのぽつりぽつりとした説明は、ひどく要領を得ません。しかし、怒り狂っていた田中さんも、あまりにも幻想的で、どこか浮世離れした少女の姿に、次第に毒気を抜かれていきました。
「……なんだ? 羊が暴れてるだって? そういや、さっきから外が騒がしいとは思っていたが……」
ちょうどその時、田中さんの家の電話がけたたましく鳴り響きました。町内会長からの緊急連絡です。羊の大群が街を占拠し、甚大な被害が出ていること、そして今まさに、街の広場で次の襲撃計画を立てているらしいことが告げられました。電話を切った田中さんの顔は真っ青です。
「本当だったのか……! 嬢ちゃん、すまんかった! うちのジョンを連れて行ってくれ! そして、あの羊どもをなんとかしてくれ!」

【アナザーヒット】 :牧羊犬の飼い主から正式な協力を得る

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

メリーミルクは【G線上のアリア】のステータスのせいで他人に事情を説明する行動が【失敗】判定になりやすいです。ただ、似たような効果を持つ電脳少女シロの【人間の浅漬け】に比べて記述内容が多少穏当なおかげか、時間さえかければ意図を理解してもらえることも多いです。「その1」のときもそうでしたね。
ちなみに電脳少女シロの【人間の浅漬け】はマジで何も伝わらないです。

もう少し協力者が欲しいところです。私は電線の上から様子を伺っていたスズメに声をかけ、近くに身長80cmくらいの人間を抱えて飛べる鳥はいないかと聞いてみます。

メリーミルクは空を見上げ、電線にとまっていた一羽のスズメに優しく話しかけました。【メルヘン】の力で、彼女の言葉はスズメにもしっかりと伝わります。
「とりさん……。メリーを、お空に、つれていってくれる、おともだちは……いませんか?」
スズメはチュンチュンと鳴きながら、「それならこの辺りを縄張りにしているオオワシの親分に頼んでみなよ」と教えてくれました。そして、親分がいるという裏山の大きな杉の木まで案内してくれます。
果たして、そこには威風堂々と枝にたたずむ巨大なオオワシがいました。メリーミルクとジョンが事情を説明すると、オオワシは鋭い眼光で街の広場を一瞥し、重々しく頷きます。
「なるほど、話はわかった。我ら鳥類にとっても、あの毛玉どもは目障りだ。よかろう、このワシが力を貸してやろう」
こうして、メリーミルクは空の協力者も手に入れることに成功しました。ジョンを背に乗せ、自らはオオワシの足に掴まり、決戦の地である街の広場へと向かいます。これで役者は揃いました。

【ヒット】 :羊王を倒すための武器(仲間)を探す

【事前準備フェイズ】のクリア条件を達成しました。

日本でも北海道のほうには生息しているらしいですね、オオワシ。

ここまでの達成済みタスクリスト
  • [情報収集] 羊たちと会話し、パンを食べ尽くした理由を突き止める
  • [情報収集] 羊たちの大まかな現在地を把握する
  • [事前準備] 街の住民に協力を求める
  • [事前準備] 牧羊犬の飼い主から正式な協力を得る
  • [事前準備] 羊王を倒すための武器(仲間)を探す

実行フェイズ

これより 【実行フェイズ】 へ移行します。
今こそ「焼きたてパンを買いに行きたい」という、あなたの最終目標を実行に移すときです。
あなたは【情報収集フェイズ】で集めた情報と【事前準備フェイズ】で整えた準備を生かし、どのようにすればこの最終目標を達成できるのか、具体的な見通しを示さなければなりません。

では、主人公に何を行わせるのか行動を宣言してください。

作戦はこうです。
まずジョンに群れの周りを周回させて羊たちを一箇所に追い詰めます。こうすれば、おそらく群れの中心に陣取っているであろう羊王は身動きが取れなくなるはずです。
そうしたら、次に私は空から羊王の背中に飛び降り、彼が降参するまでメチャクチャにくすぐってやるのです。

作戦は開始されました。オオワシの背から街の広場を見下ろすメリーミルク。その下では、シェパードのジョンが唸り声をあげながら、羊たちの群れの周りを猛スピードで駆け回っています。訓練された牧羊犬の動きに、烏合の衆であった羊たちは面白いように一箇所へとまとめられていき、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車のような状態になりました。
群れの中心で、一際大きな体躯を誇る金色の羊――羊王――が、身動きが取れずにもどかしげに唸っています。
「今です!」
メリーミルクはオオワシの足からふわりと飛び降り、狙い違わず羊王の背中に着地しました。その【ちっちゃい】体からは想像もつかない【体幹が地の底にある】安定感です。
「こちょこちょの刑、です!」
メリーミルクの小さな指が、羊王の脇腹や首筋を的確に、そして執拗にくすぐり始めます。
「め、めひゃははは! めひゃ、やめ、やめるのめぇぇぇ!」
威厳も何もあったものではありません。巨体をくねらせて笑い悶える羊王。その情けない姿を見て、他の羊たちは完全に戦意を喪失してしまいました。やがて、涙と鼻水を流しながら降参した羊王の命令一下、羊たちは蜘蛛の子を散らすように街から去っていったのです。
平和を取り戻した街で、パン屋のおじさんはお礼にと、焼きたてのパンをメリーミルクにたくさんプレゼントしてくれました。

おめでとうございます!【ゲームクリア】です!

エピローグフェイズ(完成したリプレイ小説つき)

最後に 【エピローグフェイズ】 を行います。
ゲームは結末を迎えましたが、その後この世界はどうなったでしょうか?
主人公が最後に思ったこと、これからやろうとすることなど、主人公のその後について自由に行動宣言してください。この宣言は基本的に全て成功します。

私は自分からもお金を出して少し多めにパンを手に入れ、オオワシに羊王のねぐらを探してもらって、ジョンと一緒にそこまでピクニックに行きます。そして羊王の口に力任せに焼きたてバゲットを押し込むのです。羊王にみんなで仲よく食べるパンのおいしさを知ってもらいます。

【メリメリメリ】。

最後の行動宣言を受け付けました。
それでは、今回のゲーム展開をまとめたリプレイを記述します。

その日、街の図書館はいつにも増して静かだった。絵本コーナーの小さな椅子に腰かけたメリーミルクは、窓の外を眺めながら、お腹が「きゅー」と鳴るのを聞いていた。焼きたてパンの香ばしい匂いを思い浮かべ、彼女がふわふわのドレスを揺らして立ち上がった、まさにその時だった。地響きと共に、無数の「めぇぇぇぇ」という叫びが街を蹂躙した。窓の外では、羊、羊、羊。もふもふの津波が全てのパン屋を襲い、パンというパンを食い尽くしていた。それは、パンを愛する者にとっての終末の光景だった。

しかし、白いドレスの少女は絶望しなかった。彼女は図書館から一歩踏み出し、目の前を通り過ぎようとした大柄な羊の前に、静かに立ちはだかった。そして「おおー!!」という可愛らしい、しかしやけに気合の入った掛け声と共に、その小さな拳を羊のみぞおちに叩き込んだのだ。宙を舞い、壁に叩きつけられた羊に、メリーミルクは優しく語りかける。「どうして、パンを全部たべちゃったんですか?」――半死半生の羊から聞き出したのは、この暴挙が「羊王」なる存在の命令であるという衝撃の事実だった。

打倒、羊王。目的は定まった。メリーミルクは、一部始終を見て腰を抜かしていた通行人に、どこからともなく『G線上のアリア』が聞こえるような幻想的な雰囲気で近づき、「わんわんのおうちは、どこですか?」と尋ねた。そのぽやぽやした言葉は、なぜか男性には抗いがたい脅迫として響き、彼は震えながらシェパードを飼っている田中さんの家を教えた。
田中さん宅のシェパード、ジョンは、メリーミルクの言葉をすぐに理解し、頼もしい仲間となった。飼い主の田中さんに犬泥棒と間違えられるというトラブルはあったものの、街の危機を知った彼もまた、快くジョンを送り出してくれた。さらに、電線に止まるスズメに導かれ、裏山のオオワシとも同盟を結ぶ。地を駆ける牧羊犬と、空を飛ぶ猛禽類。最強の布陣が整った。

オオワシの背に乗り、決戦の地である街の広場へ。眼下では、ジョンが神がかり的な動きで羊の大群を一つの塊へと追い込んでいく。身動きが取れなくなった群れの中心で、ひときわ大きな金色の羊――羊王――が苛立たしげに嘶いている。その背中に、メリーミルクはふわりと舞い降りた。
「こちょこちょの刑、です!」
小さな指が、羊王の弱点を的確に、そして無慈悲にくすぐり続ける。威厳に満ちた王は、やがて「めひゃははは!」と情けない声をあげて笑い転げ、涙ながらに降参した。王の敗北を見た羊たちは、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

平和を取り戻した街で、パン屋の主人はメリーミルクにたくさんのパンを焼いてくれた。彼女は自分のお金でもう少し買い足すと、オオワシに羊王のねぐらを探させ、ジョンを連れて後を追った。山の洞穴でしょげ返っている羊王の前に立ち、メリーミルクはにっこりと笑う。そして、焼きたての長いバゲットを、その口に有無を言わさずぐいぐいと押し込んだ。
「めぐっ!? めぐぐぐ……!」
最初は抵抗していた羊王だったが、口の中に広がる小麦の優しい甘さと香ばしさに、次第にその目が見開かれていく。それは、独り占めするパンではなく、誰かと分かち合うパンの味だった。メリーミルクはジョンやオオワシにもパンを分け与え、みんなで輪になってパンを頬張る。その光景を呆然と眺めていた羊王は、やがておずおずと、自らの意思でパンを一口かじった。その顔には、もう争いの色はなかった。

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