アクティヴレイド2nd第11話感想 Who killed Utsugi? I,said who,

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With my Memory implantation,I killed Utsugi.

いえまあなんとなく思いついたもので。だーれが殺したクック・ロビン♪

 ミュトスの活躍により稲城の鼻を明かす、たいへん盛り上がる展開でした。ただ、今回は法律の「正義」の限界を突きつけられた黒騎やボスにとって、何らかの成長があった物語ではありません。いつもどおりの法律をすり抜けた別件逮捕で、しかも今回に限っては彼らが積極的に仕掛けた作戦ですらなく稲城の自爆でした。彼らが導くであろう答えは次回に持ち越しです。そんなわけで、ちょー面白かったけれど、私の感覚としては感想を書くのに困る内容です。
 今回はもっと別に興味を持った部分があったので、それについて感想というより考察に近いことを書いていきます。ぶっちゃけ展開予想です。

 ちなみに私は前回八条が記憶移植によって逃げ抜けたと予想して盛大にハズしていますし、魔法つかいプリキュア!の方でも何度も展開予想を外しているので、その信憑性はお察し。くれぐれも真に受けないでくださいね。

宇津木監察医を巡る動きについて

 宇津木監察医はどうして海馬肥大の状態で発見されたのでしょうか。口封じが目的ならただ殺害すればいいだけです。不殺にこだわったロマンチストのミュトスならともかく、稲城も八条も殺人を躊躇する人物ではありません。どうしてわざわざ記憶移植なんて特殊な技術を使ったのでしょう。

1) 稲城の犯行と仮定した場合

 これはもう明らかにありえませんね。宇津木監察医が持っている情報は稲城にとって致命の一手です。もし稲城が彼の身柄を抑えられたなら問答無用で殺害するでしょう。稲城にとって、彼には口封じするほかの使い道がありません。
 まして宇津木監察医は発見の直前まで小湊アナウンサーに複数回接触していました。第二話の犯人は(移植元との相性があるとはいえ)記憶移植が不完全なために複数回再移植を実施されていました。小湊アナウンサーの口封じもしなければならない危機的な状況下で、悠長にこんな手段を選ぶでしょうか。

2) 八条の犯行と仮定した場合

 結論からいうと、これも怪しいかなと思います。
 「あなたの公開処刑をするつもりで、せっかく死んだふりまでしたのに」 八条の望みは自らの手で稲城を破滅させることでした。だから八条にとってなら宇津木監察医の持つ情報に利用価値があります。記憶移植に口封じとは別の価値が生まれてきます。例えば記憶移植技術によって彼の肉体をコントロール下に置き、何らかの手段で例の動画を大々的に公開すれば、八条は自らの目的を達成することができるでしょう。
 宇津木監察医の持つ通信手段から小湊アナウンサーに接触し、彼女のコネクションから例の動画をスクープさせる流れはこの想定と合致します。この場合、小湊アナウンサーの口封じを狙ったのは稲城でしょうね。
 ところがひとつ問題が。八条は「僕の楽しみをよくも邪魔してくれたよね」 と発言しました。小湊アナウンサー経由ではないものの、結果としてミュトスが大々的に例の動画を公開してみせたにも関わらず。
 自分の手で公開処刑をしたい八条にとって、果たしてどこからどこまでが「自分の手」の範囲になるのかはわかりませんが、小湊アナウンサー経由とミュトス経由ではそれほど「楽しみ」が変わるものなのでしょうか。八条にとってはどちらも自分のコントロール外の人物のはずで、どちらも自分の目論見どおりの動きのはずです。ミュトスの起こした行動は今のところ八条の利にこそなれ、彼を追い詰めるものにはなっていません。

3) 第三勢力の犯行と仮定した場合

 こういうの、何でもありになってしまうので(物語の面白さとは関係なしに)あんまり考察する意味はないのですが、今回の場合はこれが一番しっくりきます。
 この場合の事件の流れはこうです。己の正体を隠したまま稲城を失脚させたい何者かは、宇津木監察医を確保してその情報を利用することを考えます。しかし例の動画を公開するにあたって自らの持つコネクションを使うことはできないので、記憶移植技術によってコントロールした宇津木監察医を利用して小湊アナウンサーにリークします。記録媒体の受け渡し手段が妙にややこしかったのは、宇津木監察医のコントロールが不完全だったか、海馬の限界によって彼が昏倒してしまったために直接会わせられなかったのでしょうか。
 この場合、小湊アナウンサーを襲った犯人は稲城の可能性も八条の可能性もありえます。稲城ならやはり口封じのため。八条ならその動機は自分が「公開処刑」するための妨害ということになるでしょうか。八条の場合は稲城が例の動画を探していることは把握しているでしょうから、ウェーイお兄さんズをけしかけることで小湊アナウンサーの所在を間接的に稲城に教え、彼に手を下させるという遊び半分な戦術も取れるでしょうね。
 ちなみにこの場合、八条は「公開処刑」のために別ルートから稲城の失脚材料を得なければなりませんが、彼は長沼議員の暗殺計画に関与していますし、ロゴスインシデントで一時的に国家公共統合情報基盤へのアクセス権も有していました。Likoの開発者でもあるためミュトスのように宇津木監察医や第三勢力のバックドアから情報を奪うこともできたでしょう。ここは問題になりません。

第三勢力とは

 さてこの場合「第三勢力」とは誰になるかという問題になりますが・・・完全に当てずっぽうで、海堂長官あたりかなー、とか。
 彼ならダイハチにまりもを送り込んでいるので、ダイハチの動向や稲城の本性、そして稲城が法では裁けないことまで最速で察知することができます。前期であさみちゃんがやらされた組織内スパイですね。「ところで山吹室長、君と稲城知事とのことだが・・・」 これだけはまりもには知りえない情報です。彼女視点ではボスがウェディングドレスを着込んで稲城を尋問した心情は意味不明なはずですから。しかも稲城までキモチワルイプロポーズをかましてましたし。
 ダイハチダイクだけでなく統合自衛隊まで警備に派遣したのはダイハチのボスを信用しきれないための保険でしょうか。自衛隊は海堂長官の管轄下ではないはずなのでどうやって動かしたのかは不明ですが、ダイクのあさみちゃんがボスに心酔しているのは明らかですから、無理を通してでも対ウィルウェア戦闘ができる組織がどうしても他に必要でした。かといってダイクを無視して統合自衛隊を使うのは不自然すぎるので、ああいう編成にせざるをえなかったのではないでしょうか。

 八条生存のための手段が誰もが予想していた記憶移植ではなくDNA情報の改竄だったのは、第2話の黒幕が八条や稲城ではなく海堂長官で、従って八条にはそれを利用することができなかったと考えると納得できます。(我ながらかなり願望が入ってますね)
 記憶移植は防衛大学校が研究していた技術なので、統合自衛隊にコネクションを持つような人物ならその詳細を知る機会もあるでしょう。(願望)

 ただし、この場合の海堂長官の人物像は、本来法律を遵守すべき立場にありながら法律の限界を悟っていて、裏で法律を無視した裁きを行っているという、思いっきり作品テーマに引っかかるキャラクターになってしまいます。残り話数がどうやらあと1話しかないらしい現状、今期までですべてを完結させるつもりなら、今さらそういう「濃い」第三勢力が舞台に上がるとは考えにくいですね。
 3期フラグ? やったー。

 この考察(願望)が当たっているにせよ外れているにせよ、どうやら次回が最終回。揺らぎに揺らいだ黒騎とボスの「正義」の行方はいったいどこに着地するのでしょうか。
 今話冒頭でミュトスが黒騎の端末をいじっていた意味は? 八条は無事逮捕されるのか? スリ子の立ち位置は? ミュトスの妹どこ行った? ミョルニルは日の目を見るの? がんばれファルコンユニット!
 とても楽しみです。

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