亜人ちゃんは語りたい 第2話感想 見た目でわかりやすい子の場合。

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本当は体質のことで冗談が言いあえるくらいの方が気が楽なんですが。

 1話だけで感想は終えるつもりだったんですが、やっぱりこういうアニメって観ると語りたくなっちゃいますね。

とりとめなく

 「ぼぼぼぼぼぼぼぼ・・・」 なぜ効果音を口で言わせた。いえ、カワイイからいいんですけどね。むしろ英断ですけどね。このアニメ、扱ってる内容がセンシティブなので観ていてついつい肩肘張っちゃうんですが、こういう気の抜けた演出をやってくれると日常アニメであることを思い出せていい感じです。

 「触られると神経が圧迫されている感じがして辛いんですー」 頭の炎、その1。詰め物が取れた歯に触るような感覚ですかね? そんな敏感な器官が剥き出しとはまた難儀な。もう少し報告例が多ければそのへん上手くフォローする機材も開発されるんでしょうけど・・・。(フェイクの頭部風カバーとか?) テンション上がって天井炙ってるときとかどんな感触なんでしょうね。

 「そういったことは失敗しながら家族と創意工夫ですね」 実際の障害者なんかもそんな感じだと聞きますね。報告例の多い盲や聾、高機能自閉症なんかはサポート器具も生活ノウハウの蓄積も充実しているんですが、それでもやっぱり家庭と個性によって必要なサポートは千差万別ですから。
 もっとも、健常者だってひとりひとりみんな個性が違っているわけで、それに合わせて家庭ごとに別の生活様式をつくっていくものなんですから、よく考えるとそう特別なことでもないはずなんですけどね。使いやすい箸の長さやシャンプーのブランドだってみんな違うでしょう?

 「おかげさまで大抵のことはひとりでこなせるようになりましたが」 障害者サポートの究極目標は「自立」とされます。どんな障害であれ、その人が自分のことをなんでもひとりでこなせるようにならなければ人並みの生活水準を獲得したとはいえません。それは実際的な生活の快適性に関わるからというだけでなく、彼女たちの尊厳にも大いに影響するからです。
 もし本人がどれだけ努力しても自立不可能だというのなら、それは明らかに社会が悪い。全盲の方がただの砂利道を歩くのは困難ですが、点字ブロックの整備された道路ならひとりで自由に散歩するのだって不可能ではありません。ノーマライゼーションには当人の努力と社会環境の整備、両方が必要とされます。

 「本当は体質のことで冗談が言いあえるくらいの方が気が楽なんですが」 障害の話題になるとこういう主張を多く聞くことになります。乙武洋匡さんがこの立場ですね。マイノリティ側に立つとどうしても自由に語る機会が不足しがちでしょうから。そういう理由から、鉄男のような親身すぎず冷たすぎもしない人は好まれやすいと聞きます。
 ただひとつ勘違いしちゃいけないことは、必ずしも障害者の全員が全員同じ考えを持っているわけではないということです。例えば障害のことに触れられたくない方だってたくさんいます。みんなそれぞれ違う個性を持った人間なんですから当然ですよね。

 「つまるところ、最初の一歩をどっちが踏みだすかという話だ。そう考えるとクラスメイト側の方がハードルが高い」 障害者の自立支援って、こういうところ結構シビアなんですよね。生まれつき理不尽を被っているマイノリティだからといって甘やかしません。目標は暴動に扱うことではなくて自立を促すことですから、当人の努力でどうにかできそうな問題は可能な限り自力でなんとかさせます。ヘタに社会に責任を押しつけようとするより、そちらのほうがずっと現実的ですからね。

 つま先立ち歩き。ひかりさん、足音殺して何を企んでいたんですかね? ろくでもないイタズラっ子め。躊躇なく中庭側の窓を開けて大声で話しだすあたり根っからの芸人魂。無駄に長い前置きを置いて、さりげなく本題に入るまでの猶予時間を設けているあたり、この子もなんだかんだでちゃんとわきまえているというか、大概メンドクサイ構われたがりですね。善人なのは間違いないけれど。

 「私、寄るトコあるから」 あらあら、家の方角まで話しておいて、町の姿を見てから一緒に帰るのを拒否しましたよこの子。たぶんひかりとふたりだけなら一緒に帰ったんじゃないですかね。
 前回のうわごとといい、どうもこの子は自分の亜人要素に触れてほしくなさそうに見えます。上で書いた町の志向とは正反対のタイプ。町の外見はいかにも亜人然としていますから、一緒に歩いて周りの人から亜人仲間として見られるのが嫌なんでしょうね。人づきあいって難しい。

 「うーん、でももう遅いから」 頭の炎、その2。描写を見る限り、それなりの照度で発光しているようです。夜道を歩いていたら家の人が心配するとかそれ以前にちょっとしたホラー騒ぎになりそうですね。あと同じ理由で映画を見に行くのも大変そう。行くとしたら身体を劇場外に置いて、頭だけで入場する感じになるんでしょうか。マイノリティは大変だ。

 町の寝床。小屋はなんとなく理解できるとして、頭にタオルまで掛けているのはなんなんでしょう? 健常者と同じ生理だとしたら、寝るとき頭は暖かくする必要がないと思うのですが・・・。
 ひょっとして詰め物? 首で繋がっていない分、頭が寝返りを打つと360度どの方向に転がっていくか予想できないから、詰め物をして寝返りしないように頭を固定しているんでしょうか。

 「でっち上げた言い訳で逃げるなんてカッコ悪い」 この子も突っかかりますね。1話の言動を見た感じ、自分も亜人であることにコンプレックスがないわけでもなさそうなのに。
 ひかりは脳天気に見えて案外繊細な子なのかもしれません。亜人なのに普通の女の子、といった風に見せかけて、その実努めて普通の女の子たらんとしているように見えます。ときどき人一倍亜人であることを気にしているようなそぶりを見せます。意外に気配りが細やかなのも、そのあたりの心性が絡んでいるんでしょうか。

 「その人の意志で行き先が決まって、見上げればその人の顔があって・・・」 なるほど、好きにされたい系の性癖って確かに甘えん坊みたいなところがあるかもしれませんね。

 「ほんでほんで? 噂のまっちーのハートを射止めたプリンスはだあれ?」 言い回しがそこらのオッサン以上にオッサンですよ、女子高生。

 「じゃー、私たちは居間にゴー。って、身体だけじゃ聞こえてないか。あは、あはは、あはははは」 1晩(?)経ったというのに動揺しすぎですよひかりさん。何気にどんだけ本気なんですか。

 二足歩行酔い。巨大人形ロボットをリアルに考察すると必ず出てくる問題ですね。股間に操縦席を設けるのが比較的マシだと聞いたことがあります。動物の身体は何よりもまず性器の快適性を重視しているらしいので、その位置が最も揺れにくく快適。

 「1-Bの町京子は特例で指定のカバンではなく、リュックでの通学を許可願えませんでしょうか」 気付いた大本はひかりだとはいえ、鉄男の言い方にも配慮が行き届いていてステキですね。デリカシーがないのは学者バカを発症しているときだけでしたか。いい大人です。

 学校の下駄箱。いくらなんでも生徒との縮尺比がおかしくありません?

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