けものフレンズ 第7話までの感想・考察 既知から未知へ。たーのしー!

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Welcome to ようこそ! ジャパリパーク!

概略ちほー

 けものフレンズたーのしー!
 これね、あのね、すっごいんだよ。主人公のかばんちゃんっているんだけどね、この子記憶そーしつで自分が何のフレンズなのか知りたくて旅するんだけどね、なんと! テレビのこっち側にいるフレンズには初めからこの子の正体なんてバレバレなんだ!
 だって、尻尾も羽もなくて、長く歩くのが得意で、紙ひこーきがつくれるのなんてヒト以外にありえないもん! わざわざ図書館に行かなくたって、アニメを見るフレンズには簡単かんたーんにわかっちゃうことなんだよー。へんなのー。

 でもね、じゃあこのアニメはつまらないのかな・・・? って思うかもしれないけど、ちっともそんなことないんだ!
 かばんちゃんとサーバルちゃんはたっくさんのちほーを旅するんだけど、そうするとね、たっくさんたっくさんのフレンズたちと出会うんだ! フレンズたちはみんな何か悩んでたり、興味ウズウズしていたりするんだけど、あの子もこの子も十人十色にすっちゃかめっちゃかしていて、わーい! たーのしー! にぎやかで、ドキドキして、ちっとも退屈しないんだ!
 フレンズによって得意なことは違うもんね。だから、どこのちほーに行っても、どんなフレンズと出会っても、ぜったいにワクワク新しい大冒険が待っているんだよ! 今日出会えたキミはどんなフレンズ? はじめまして! キミをもっと知りたいな!

 それでね、かばんちゃんはすっごいんだよ! みんなのお悩み、ウズウズ、どれも上手に解決しちゃうんだ!
 かばんちゃんは自分のことを「ボクって相当ダメな動物だったんですね」なんて言っちゃう子だけど、本当はとっても頭がいいの。みんなが何に困っていて、何がしたくて、何に気付いていないのかきちんと考えてあげられるの。そういうのが得意なフレンズってなかなかいないみたいなんだ。
 だからみんな大助かり! 旅の途中で出会ったみんな、かばんちゃんに感謝しててね、かばんちゃんのことが大好きになってね、みんな口を揃えて「また会おうね!」って言ってくれるんだ! すごいね! すっごいね!

設定ちほー

 ところでサーバルちゃんたちは知らないかもだけど、テレビのこちら側の世界にはね、どーぶつ園とか、サファリパークとかってところがあってね、そこにはサーバルちゃんたちの元になったどうぶつたちがいっぱいいっぱいいーっぱい暮らしているんだ。ふっしぎー! たのしそー!
 もちろんその子たちも生きているからには、やっぱりね、毎日いろいろ困っちゃうことがたくさんあるんだ。だけどね、そんなときはしーく員ってヒトが助けてくれるんだよ! すっごいよね。各固体向けに栄養バッチリでお腹も満たされるごはんもつくってくれるし、ナワバリが散らかってきたらそーじもしてくれるんだ! びょーきになったら(ちょっと痛いけど)ちゅーしゃもしてくれるんだって!
 しーく員さんはいつも一生懸命どーぶつのみんなのこと考えてくれるんだ! ちょっぴりかばんちゃんに似てるよね。同じヒト同士だからかなー?
 ヒトって他のフレンズとは何か違うのかな? でもでも、私はね、けものはいてものけものはいないって思うんだよ。だってさ、もしヒトがのけものだったらかばんちゃんかわいそうだもん。
 ・・・まだよくわかんないや!

 そうそう、どーぶつ園っていえばね、サーバルちゃんたちのいるジャパリパークも、むかしはそんな感じのところだったっぽいよね。
 ツチノコちゃんのいた迷路みたいにアトラクションっていう遊びもあるから、どーぶつ園なだけじゃなくてゆーえん地でもあったみたいだね! むかしはフレンズだけじゃなくてどうぶつもヒトもいっしょにアトラクションしてたみたいだよ! やっぱりみんな仲よく遊ぶのが一番だよね! たのしそー!
 そのうえアルパカちゃんのいる喫茶店やハカセの図書館みたいな、落ち着いたふんいきの施設もじゅーじつしていたっていうんだから、なんていうか、もうね、住みたい。(素)
 ジャパリパークにはフレンズもどうぶつもヒトもみんな居たみたいだけど、なかでもヒトは特別だったみたいなんだ。ジャパリパークにはラッキービーストっていう名前のボスがいるんだけど、この子、どういうわけかかばんちゃんにしか喋ってくれないんだよ。ふっしぎー。なんだかかばんちゃんをお客様扱いしてるみたい。のけものはよくないよ、ボス!
 それからそれとは別に、かばんちゃんの持っている緑色の羽根にも何か不思議な秘密が隠されているみたい。ボスがその羽根を見ると、お客様扱いないつもの喋り方とは違う不思議な声で話すんだ。第2話のときは「こちらさばんなちほーです」って言ってたけど、あのときさばんなちほーにいたフレンズといえばカバさんにアライさん、フェネックさん、それからアライさんが持ってる赤い羽根くらい・・・? わかんないや!

転換点ちほー

 そんなこんなであれやこれやで、かばんちゃんは無事に図書館にやってきて、自分がヒトだって知ったんだ。実は図書館に来る前からハシビロ公に教えてもらってたんだけどね。せっかくハカセたちが頑張ってタメをつくってあげてたんだけどね。拍子抜けだったね。
 でもさっきも言ったみたいに、テレビのこちら側のアニメを見るフレンズたちはそのことをとっくに知っていたから、変にタメたってだらけちゃうだけだったと思うよ。ざんねんでした。でもこっちの方でよかったと思うよ!

 そう、今回かばんちゃんは自分がヒトだって知ったんだ。これはね、ふたつのおっきな意味があるんだよ。 ふたつっていくつかわかる? ふたつだよ!
 ひとつはね、かばんちゃんの目的がこれでなくなっちゃったことなんだ。さりげなくサーバルちゃんが「ヒトの住み処を探す」って、新しい目的を考えてくれたけど・・・。かばんちゃんが本当にそれを望んでいるかは、どうなんだろうね。
 もしもヒトの居場所を見つけたとして、そうしたらサーバルちゃんはさばんなちほーに帰っちゃうのかな? かばんちゃんはそれでいいのかな? 自分に合った居場所って、ただ暑さ寒さがちょうどよくてよく眠れる寝床があるとか、そういう「場所」だけの問題なのかな? 私はね、しりたかったことが一段落した今こそ、かばんちゃんが次に何をしたいのか、自分で考えるチャンスだと思うんだ。
 「ジャパリパークの掟は自分の力で生きること」ってカバさんも言ってたしね! かばんちゃんは考えるのが得意なフレンズなんでしょ? だったらここで考えてみることも「自分の力で生きること」のひとつだよ、きっと! フレンズたちはみんな自由に生きているんだ。だからかばんちゃんもさ、がんばれー!

 それからもうひとつはね、かばんちゃんがヒトだって知ったことのふたつめの意味はね、テレビのこちら側のフレンズとかばんちゃんが情報面で対等になったことにあります。
 これまで私たちは、かばんちゃんたちの旅路の先にある答えをわかったうえで、ゆるゆると彼女たちの冒険を見守ってきました。ある種の茶番、あるいは演目がわかっているおゆうぎ会のようなものです。物語の着地点がわかっているからこそ安心して穏やかに見守ることができました。
 ですがこれからは違います。かばんちゃんは情報面で私たちに追いつきました。いいえ、主体的に物語を紡げる分、彼女の方がリードしているとすらいえます。これから先、私たちはかばんちゃんがどんな結末へと進んでいくのか予想することができません。安心して(油断して)見守っていられる時間は終わりました。
 もちろんこのアニメはおそらく終盤に重苦しいドラマを用意する類の物語ではないでしょう。虚淵玄が脚本を書くと宣告されていた魔法少女まどかマギカのような、ああいう余計な身構え方は不要です。
 ですが、少なくともナメていてはいけないと思うんです。ぼんやりゆるゆると視聴していては一番面白いところを見失いそうな予感がします。ふとした瞬間にひょいと私たちの想像を上回る飛躍を見せてくれそうな・・・。それを見逃さないために正面から向き合っていきたい、そんなアニメ。
 私は演目の知れたおゆうぎ会が面白いと感じるタチですが、先の見えない物語というのもそれはそれでワクワクしますね。
 図書館にて当面の目的を終えたかばんちゃんがこれから何を考え、どんな答えを導くのか。これからは彼女と同じ視線で、彼女の描く物語を追いかけましょう。

 どうかかばんちゃんにステキな居場所が見つかりますように。
 わーい! たーのしー!

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