超人女子戦士ガリベンガーV 第64話感想 からだの悩みは呼吸で改善できる。かも。

生徒役:電脳少女シロ、癒月ちょこ、もこ田めめめ

恒例のやつだ! 見ちゃダメなやつだ!

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→ TVerアーカイブ配信(放送後1週間限定)

→ 未公開シーンが投稿されているYouTube公式チャンネル

出演バーチャルYouTuber

電脳少女シロ → YouTube公式チャンネル

「本日はやはり、教官が気になっているガーターベルト枠の保険医のちょこ先生と、教官が愛してやまないおバカ枠のめめめちゃんと、英二の正妻の座をかけてですバトルロイヤルをしていきたい!」
「人を勝手に戦争の種にするんじゃないよ」
 『白爪草』パンフレットの文章がすさまじく固いバーチャル3歳児。どんだけ肩肘突っ張って・・・じゃなくて、アレはもはや脚本読解作業の延長線上そのままのテンションで書いていますよね。人に向けて語っているようで実質は壮絶な独り言というか。ペンを握りながら非実在人物を口寄せして殴りあっているというか。映画のほうも、ビブリオマニアの読書感想文のごとき我の強い俳優ぶりで、すっごい見応えある芝居でした。
 「いるだけで○○な子」という表現がこれほど似合わない人物もなかなかいないでしょう。いればだいたい何かしています。傍若無人に暴れてみたり、賢く機転の利くトークを繰りひろげてみたり、斜め上にカッ飛んだ名言を連発してみたり、他の共演者を気遣ったり、イジりたおしたり、あるいはゴキゲンにキュイキュイ笑っていたり。ちょくちょくワケワカンナイこともやりたがりますが、そういうときは「シロちゃんの動画は為になるなあ!」と、とりあえず納得しましょう。彼女はあなたが為になることを望んでいます。
 まるでアブない人のようですが、そして実際アブない人なのは確かなのですが、ああ見えて彼女は共演者をよく見ています。聡明です。共演者の対応力を推し測り、ギリギリ捌ききれる程度のムチャ振りを仕掛けるのです。おかげでいつのまにか人脈の輪がずんどこ広がってきました。タチが悪いったらありゃしない。

癒月ちょこ → YouTube公式チャンネル

「あなた右胸に何が付いてるの?」
「これ、タトゥーでございます。もう。そんな気になってたんですか?」
 健全な男子の三大欲求のうち2つをグーグーになるまで刺激してくる系バーチャルYouTuber。もちろん性欲と食欲の話でございます。寝たいなら配信見ながらついでに寝ろ。小峠教官の様子を見るかぎり、老若男女問わない健全な男子全てに有効打を与えられる模様。
 悪魔の保険医らしくセクシー系に振りきったASMR配信が得意分野。ただし、今やたら流行ってるサキュバスってやつではありません。あくまで悪魔です。なので料理配信もよくやります。特に火を使わないレシピに一家言あるようです。凝り性な性格ゆえか保険医なのに調理師免許まで取得しました。
 ガリベンガーVに出演しているときと自分の配信とでノリが全然違っていて困惑したのはここだけのお話。

もこ田めめめ → YouTube公式チャンネル

「最近は何か楽しいことあった?」
「最近? うん。ずっと楽しいよ!」
 気質的には先鋒はあまり向いていないのに、能力面でこれでもかってくらい先手でぶん殴る役目にシナジーを持つ、色々難儀なやりおるマトン。とはいえ『白詰草』ではいつもの“モノマネ”とも“なりきり”とも違う、しっかり役を降ろした芝居を見せてくれました。もう腹をくくってオールレンジに何でもできるようになっちゃえばいいと思います。
 キャラクターとして無敵のかわいさ大勝利って感じです。まず「もこ田」ときて、直後「めめめ」ですよ。めめめ。めめめめめ。はいかわいい。はいわかりやすい。ふわもこヘアー&シュッとしたスタイル、ピコピコお耳にピコピコBGM、そして忘れちゃいけない靴下ときた。とにかくマスコットに求められるもの全部がバランスよくまとまっているキャラクターです。いるだけでもうかわいい。すっかり大抜擢にも慣れてきたようで、どこにいてもリラックスした様子が見られるようになりました。とはいえ、そもそも頭の使いかたが草を食むようにまったり進行なこの羊。相も変わらず口癖でありつづける「えっとねー」に酔いしれろ。
 ところで人間よゆめゆめ忘れるな。めめめは強い。つよいぞ。

授業構成おさらい(+ 補足事項)

トピック3:どうしてぎっくり腰は起こるの?

 「シロ聞いたことあるのが、お辞儀をしてなりましたって話あるんですよ。なので、たぶん礼儀正しいかたとかは腰に負担がかかりやすくて、そのお辞儀の蓄積によってなっちゃうのかなって」
 お辞儀に着目したのは良い視点ですね。実はお辞儀の姿勢(前傾姿勢)というのは私たちが何となく想像しているよりもはるかに腰への負担がかかっているんです。体重70kgの人がお辞儀をすると、腰椎には約150kg相当の荷重がかかった状態になるんだそうです。これほどの負荷を甘く見て油断しているから、何気ない日常動作のつもりでもぎっくり腰になっちゃうことがあるんですね。
 また、疲労の蓄積というのも重要です。疲労した筋肉は伸びたり縮んだりする柔軟性が損なわれるため、急に大きな負荷がかかると力を受けとめきれずに裂けてしまいます。

 「やっぱりなんか、しゃがんで急に立とうとすると『グキッ』みたいになるイメージが強いですね」
 しゃがみ動作はお辞儀以上に腰椎への負荷がかかります。ただしゃがんでいるだけで185kg相当。その姿勢から荷物を持ち上げようものなら280kg相当もの負荷となるそうです。
 特に運輸業や介護業あたりではしゃがみ姿勢からの重量物持ち上げを頻繁に行うため、初めて業界に入ってきた新人に真っ先に教えるべき注意のひとつとしてこれが数えられています。

 「ぎっくり腰ねえ。なんか、重いものを持つときは絶対にお腹の筋肉に力を入れて、両足で踏んばって持ち上げなさいって言われるんだけど、ぎっくり腰になるときはお腹に力入れずに持ってるのかなって思った」
 立った状態で前傾姿勢になって荷物を持ち上げると、腰椎にかかる負荷は220kg相当となります。そりゃあうっかりぎっくりもする。
 もし今あなたが座っているのであれば、試しに腹筋に力を入れてみてください。自然と背骨が伸びるのを感じられるかと思います。お辞儀したりしゃがんだりするとき腰椎に大きな負荷がかかるのは、背骨が曲がった状態だからなんです。だから、意識的に背骨を伸ばしながら持ち上げ動作を行うことで腰椎への負荷を軽くすることができます。

 キーワードは“多裂筋”。

 まず、そもそもぎっくり腰とは腰を支えている筋肉や靱帯のいずれかが千切れることで痛むようになる症状のことです。
 じゃあどうして千切れてしまうのかといえば、それは急激に想定外の負荷がかかったことで充分なポテンシャルを発揮しきれなかったり、筋肉疲労を起こしていて通常の柔軟性がそもそも損なわれていたりするせいです。
 2つの原因のうち前者についてはここまでですでに書いてきたとおり。筋肉は意識しながら動かすことでポテンシャルを上げやすくなるのですが、お辞儀やしゃがみ姿勢で腰まわりの筋肉にかかる負荷は甘く見られがちで、意識不足のままうっかり想定外の負荷をかけてしまうことが多いんです。
 後者について、そもそも筋肉は血流によって流れてくる酸素と糖をエネルギー源として伸縮動作を行っています。筋肉疲労というのはこの酸素と糖の供給が何らかの原因で長期間滞っている状態、もしくは継続的に消費しすぎて筋肉内のストックが枯渇し高負荷時の需要に対する供給が追いつかなくなる状態のことになります。こうなると筋肉は本来ならできるはずの伸縮動作を充分に行えなくなり、ちょっとした負荷も受けとめきれなくなってしまいます。

 さて。腰椎を支える筋肉のうち多裂筋は不随意筋です。不随意筋というのは上腕二頭筋のように意図的に動かすことが難しい筋肉のことです。
 不随意なので、まず筋肉を意識することによってぎっくり腰を避けようとすることが難しい。筋トレで強く鍛えてやることも難しい。
 意図して動かせないということはストレッチなどで気軽に血流改善できないということでもあり、つまり酸素や糖の供給が止まりやすい、疲れを取りにくい筋肉でもあるということですね。

 そういう性質の筋肉ですから、疲れを感じたときはマッサージが効果的です。内部で意図的に動かせないのなら外からの刺激でほぐすに限る。
 絵面はアレですが、机の角なんかに擦りつけてやりましょう。気持ちよすぎて口が半開きにならないようくれぐれも注意。ただでさえ角オナを連想する絵面ですから特殊性癖持ちだと誤解されると人生が終わります。

 「先生。このぎっくり腰とヘルニアっていうのは違うものなんですか?」
 ちなみに、椎間板ヘルニアは発症のタイミングや痛みかたがぎっくり腰とよく似ていますが、メカニズムが違います。椎間板ヘルニアは椎間板にある軟骨が飛び出て神経に接触してしまうことで痛みを生じています。
 単なる筋肉の負傷であるぎっくり腰と違って椎間板ヘルニアは自然治癒しにくいので、ぎっくり腰様の痛みが長く続く場合は素直に病院に行きましょう。

トピック4:疲れが取れない原因は?

 「体を動かしてないから筋肉が凝り固まって、凝り固まった筋肉のなかに疲労が住んじゃってる。出られない、みたいな感じなのかな」
 言っていることは間違いないのですが、言いかたがメルヘンすぎてバズーカ岡田先生に大好評だったもこ田めめめ。
 「え。なんか先生めっちゃ笑ってたけど」
 「いやだって、『疲労が筋肉のなかに住んで出られない』ってどういう発想なんだと思って。何言ってんだ」
 こういう何気ないところでしれっと謎ワードを吐けるのがもこ田めめめらしさです。キャラづくりするまでもなく天然でマスコットキャラっぽいとぼけたことを言っちゃえるからこその愛玩動物。テクニックでは出せない独特の愛嬌。もこ田めめめのかわいさは犬や猫のかわいさに似る。

 「深い睡眠にできてないんじゃないかなって。睡眠不足かなって」
 癒月ちょこの回答。
 良質な睡眠はもちろん大前提です。筋肉は寝ているときにこそ重要な活動をしています。修復したり、成長したり。トレーニング中は寝る前にこそプロテインを飲めとよくいいますね。

 「人をヘッドショットするようなゲームが好きで、息抜きでゲームしてから寝ようとすると、もうなんだろ、ちょっとした物音で『敵か!?』って思うし、寝ようと思ってもアドレナリンが出てしまって深い睡眠が取れないからってシロ思いましたね」
 こちらも睡眠の質に関わる回答。ただ、よっぽど先生の琴線に触れる話題だったのか、本題から少しずれた余談を引き出すことができました。
 「シロちゃんそれ俺もわかる」
 バズーカ岡田先生がバーチャルYouTuberを名前で呼ぶのは珍しい。ひょっとして初めてじゃなかろうか。

 「先生。寝る前にトレーニングとかするんですか」
 「もう夜中にトレーニングしてすぐ寝なきゃいけないときってあるじゃないですか」

 「あるんスか本当に」
 「『ヤバい、時間ない!』って思って、夜中に脚やんなきゃいけなくて」
 「何ですか、『夜中に脚やんなきゃいけない』って。無いですよ、そんなこと。なんで夜中に脚やんねーといけないんですか」
 「いや、ビルダーあるあるだと思いますよ。『うわ、今日夜脚か・・・』みたいのがあるんスよ」

 筋トレは毎日やってはいけません。筋肉痛が起きるほど筋肉を過度に疲労させてしまうと、せっかく筋肉を育てるために摂取した栄養が、筋肉を修復するために使われてしまうからです。一方で、筋トレの効果は一度につき数日間続きます。筋トレはがんばる日と休む日でメリハリをつけ、さらに良い食事と良い睡眠とセットで行われなければ意味がありません。
 なので、プロのボディビルダーは効率を追求して、毎日違う部位の筋トレをローテーションして行っています。これなら毎日筋トレしても効率よく筋肉を成長させられます。あらかじめスケジュールを決めてあるので「今日は脚の日」とかって話になっていくんですね。
 また、ボディビルは美しさを競う競技です。単純な筋肉量以上に全身のプロポーション、バランスの良さが問われます。ボディビルダーは筋トレの効果が切れる期間まで計算してスケジュールを組んでいるわけで、ただ一度の筋トレをサボっただけで多大な影響が生じてしまうんです。全体のスケジュールを1日ずらしたら全身の筋肉が1日分だけなまってしまうし、脚の日だけ1日飛ばしたら脚の筋肉だけ何日分も遅れて不格好になってしまうしで、どっちを取るにしてもろくなもんじゃありません。

 だから眠れなくなるのを承知で、寝る直前でもトレーニングせざるをえないんですね。筋肉が一番育つのは寝ているときなので、睡眠の質を落とすことも本当は良くないのですが。
 彼らもプロとはいえ大会だけで食っているわけじゃないので、仕事と筋トレの折り合いの付けどころは悩みの種なのでしょう。

 さて。それはそれとして本題の正解は呼吸です。
 トピック3でも書いたとおり、筋肉が疲労するのは筋肉中に酸素と糖が不足してしまうからです。良い呼吸をして全身に多くの酸素を取り込んでいなければ、血流によって届けられるべき酸素が充分に行き渡りません。だから疲れやすくなります。
 また、血中酸素濃度が足りなくなると人体は血流を速めることでフォローしようとするので、心臓が激しく働くことになります。心臓もまた不随意筋で、しかもマッサージもできないので、ここの筋肉疲労ばかりはどうすることもできません。その意味でも疲れが抜けにくくなります。呼吸は大切です。
 具体的にベターな呼吸法といえばもちろん「横隔膜呼吸」。意識的に横隔膜(※ 厳密にはその周囲の筋肉)を動かしてやることで、一度の呼吸でより多くの空気を取り込め、しかも肺組織の表面積が広がるため効率よく酸素を取り込むことができます。いわゆる腹式呼吸のことですね。

トピックex:岡田先生直伝「横隔膜呼吸」

 横隔膜呼吸のポイントは主立ったところで3点。
 1つめは鼻から吸って口からゆっくり吐くこと。口で吸うと浅くなりやすいうえ、大量の外気が充分に加湿されないまま喉に侵入してしまうので粘膜を痛めがちです。
 2つめは吸うよりも吐く時間を長く取ること。肺細胞の換気メカニズムはアクティブではなくパッシブです。パソコンに例えるとファンの付いていない放熱フィンのようなものです。せっかく大量の空気を取り込んでも表面積以上の酸素吸収効率は出せません。そのぶん大量の空気があれば長時間酸素吸収できるという意味にもなります。
 そして3つめは吐くときお腹がへこむようになっていること。これが一番大事なポイントです。正しく横隔膜呼吸ができているか確かめる目安にもなります。横隔膜呼吸において筋肉を意識的に動かす目的は、肺を可能なかぎり拡げることにあります。力を込めることではありません。ムダに力を込めてしまうとそのぶん肺が圧迫されてしまいます。吐いたときお腹が膨らんでいるということは、腹筋に力が入ってしまっているということです。それではいけません。横隔膜呼吸では、腹筋を動かしはしますが、それでいてリラックスさせてやらなければならないんです。

 腹筋をリラックスさせてやることが最初の一歩になりますので、コツを掴むまではあえて猫背気味になってみるといいでしょう。猫背は背筋に負担がかかるぶん腹筋は楽できます。背骨に圧迫されて肺が膨らみきらないので練習以上のものにはなりませんが。
 もっといえば仰向けになって練習するのが一番確実です。仰向けの状態で腹筋から力が抜けない人はまずいません。自然と横隔膜呼吸の動きになっているはずです。仰向けで呼吸しているときの自分の筋肉がどう動いているのか確認することで、立っているときでも意識的にその呼吸を再現できるようになるでしょう。
 最終的には意図どおりに呼吸していながら一動作一動作をいちいち意識しない境地を目指すことになります。

 「上手。先生めっちゃ上手」

 ぶっちゃけ小峠教官にしろ電脳少女シロにしろ、芸能を生業にする人なら(程度差はあるにしろ)こんなものできて当たり前の基礎技能です。学生演劇までしか経験していない私ですら今でも体に染みついているくらい。
 ただ、バズーカ岡田先生の呼吸はそれにしてもきれいですね。並みの習熟では見ただけで横隔膜が膨らんでいることがわかるほどにはなりません。正しくできているかどうか、普通は手を当てて触感で確認するものです。先生の場合は筋肉自体がぶ厚いからこそでもありますが。

 「めめめねえ、お腹をねえ、意識して膨らまそうとして息吸ってるんだけど、なんか出てこない」

 なんでだよ。
 いやまあ、ライブとか見ていても声量が足りていないなあとは思っていたけれどもさあ。

 フォローしておくと、全くできていないということではありません。
 本当に横隔膜を使えていなかったら素人のカラオケ以下の薄っぺらい歌声になるのですぐわかります。マイクの音量は合っているはずなのに、なぜか曲がかかっているときだけ声がかき消えてしまう現象。アレです。もこ田めめめのような張りのある声は一定の声量なしで出すことはできません。
 また、腹筋の上に脂肪が乗っているとそれだけお腹の動きを確認しにくくなります。このため、女性は男性と比べて横隔膜呼吸の勘どころを覚えるのが遅くなりがちなところはありますね。

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