結局スクリーンショットを減らしただけでダラダラ続いているこのシリーズ。真エンディングまでやるならイベント数的に残り4、5回くらいでしょうか。終わったら書きたい感想もあるのですが、そうなると全部終わるまで向こう1ヶ月コース? 2ヶ月前のゲームの感想文なんていったい誰が読むんでしょうね。
ハイラルは救ったもののエンディングに満足できない私は、ほんの少し前のリンクとともに旅を続けます。
全ては彼に記憶を取り戻してもらうため。彼にゼルダ姫の肩の荷を下ろさせてやるため。あの悲しそうな目のお姫さまに、なんの気負いもなく笑ってもらうため。
愛馬アリシヒの背にまたがり、思い出の旅路を辿ります。
・・・ごめんなさい。ちょっとウソをつきました。正しくは愛馬ちゃこーる、愛馬セッカ、愛馬あおこ、愛馬カメノコも交えて代わる代わる。いやあ、だってこのゲームの馬たちみんなカワイイんだもの!
紹介しましょう! ちゃこーるは鹿毛の美人さんです。炭色じゃありません。茶色です。ダジャレです! セッカは巨大馬です。大きさはまあどうでもいいかな、と思ったので、黒曜石のような黒毛と炎のような赤いたてがみから取って石火と名付けました!(ドヤッ) あおこは青毛です。あおこかわいいよあおこあおこかわいいよあおこ。なつきぐあいMAXになっても何もないところで突然立ち止まる不思議ちゃんだよ! カメノコはタワシです。もとい、栗毛です。素直すぎてなつきぐあいが98からなかなか進まなかった良い子です!
(以上、どうでもいい)
さて、新しく取り戻した思い出のなかのゼルダ姫は、これまでの印象と少し違っていました。
「付いてこないでください!」
気負いすぎ、思い詰めすぎなだけだと思っていたお姫さま。彼女はただそれだけではなく、リンクにキツく当たっていました。リンクに嫉妬していました。以前私たちが見ていた思い出は、たまたま穏やかな日の思い出ばかりに偏っていたんですね。
考えてみれば確かに。ゼルダ姫にとってリンクの存在は腹立たしいものだったでしょう。古い伝承では対として歌われる勇者と姫。それなのに向こうは伝承通り傑出した剣士で、こちらは力のひとつも呼び起こせない落ちこぼれ。ちっとも対になっていない。
私の無力は伝承にすら手に負えないのだろうか。私の不出来のせいでハイラルは滅亡するのだろうか。いいえ、そんなことよりも、古き伝承すらもが私を嘲笑うのか。ただひとり伝説の登場人物になれないウラナリ娘め、と。
だからこそ、彼女はコンプレックスの代償として学問に没頭します。
思えば古代シーカー族は優しい人々だったのかもしれませんね。
たったひとりの勇者、たったひとりの姫が世界を救うことを良しとしない。英雄たちに全てを預けず、英雄たちに全ての責任を押しつけない。私たちの世界は私たちが守ろう。
残念ながら今回はそれが裏目に出てしまいました。しかし本当なら、今回のような場合のためにこそ、神獣やガーディアンはつくられたはずです。不幸な姫の肩から責任の重圧を下ろしてあげるために。生来の理不尽に苦しめられたひとりの女の子を笑わせてあげるために。
私たちのお姫さまは運が悪かった。もしガノンが奇策を講じなければ、あるいは姫が伝承どおりの力を発揮できていれば。どちらか片方だけならこんな悲劇は起きなかったでしょうに。せめて片方だけなら彼女は苦悩せずに済んだのに。
そんなどうしようもないことに、私とリンクは思いを馳せます。
迷いの森の奥、精霊コログたちの棲まう深き森のただ中で。
目の前にはかの退魔の剣、マスターソード。私たちは伝承の力に選ばれませんでした。
かつてゼルダ姫を苦しめた伝承の呪縛が今度は私たちに牙を剥きます。今の私たちに彼女を笑わせてやれる力は・・・ありません。
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