プリンセス・プリンシパル OPテーマ『The Other Side of the Wall』を日本語訳してみる。

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 前もって書いておきますが、私の高校生時代の英語の成績は5段階評価の2でした。
 ましてただでさえ好き勝手な解釈を交えたフリーダム意訳になっていますから、その文法的正確さたるや、ねえ?

※ 原詞は載せないのでお手元の歌詞カードをご参照ください。

(怪しげな)意訳

ねえ聞いて。
私、壁を越えるの。

できっこないと思うかしら。
ぴったり噛み合った歯車が時計の針を回すように、私が上手いことやるだなんて。
認めなさい。
私の本質を。
絶対に生き延びてみせるわ。

私が嘘を見逃す甘い女だと思ったら大間違いよ。
だって私は知るもの。
全部を。
高く高く飛んで全部見通してやるの。

壁を越えてみせるわ。
何が待ち構えていようと、どんな姿をしていようと、私がヤツらをぶちのめしてやる。

壁を越えてみせるわ。
そして間抜けなヤツらに言ってやるのよ。「ザマぁないわね」って。

きらめく時計の針が動き出したなら、(ちゃんと見ててよ?)
どこまでも吹く風に乗せて知らしめてやるんだから。
正しさのブッ壊しかたをね!

私たちは自由を得ようとしている。
だけど焦らないで、冷静になって。
あなたは正しさへのたどり着きかたを見据えなければならないのだから。

あなたの本質を見つめ直しなさい。
見つけなさい。
時計の針を進めるために。

あなたに必要なのは、瞳を曇らすソレを捨て去ることだけ。
そんなもの捨てちゃいなさい。
そうすることこそが正しさへの道なのだから。

壁を越えましょう。
今よりももっと早く。
私はやる気よ。

壁を越えましょう。
暗がりの正体を暴いてやるために。

輝かしい未来が見えるわ。(だって私なら見つけられるもの)
いつまでだって見せてあげる。
私が導いてあげるんだから。
光り輝く道へ。

夜闇に飲まれては胸の奥の本心も己が孤独も見えやしない。
心に明かりを灯し、
高く、明るく、飛び立つんだ。

壁を越えてみせるわ。
何が待ち構えていようと、どんな姿をしていようと、私がヤツらをぶちのめしてやる。

壁を越えてみせるわ。
そして間抜けなヤツらに言ってやるのよ。「ザマぁないわね」って。

きらめく時計の針が動き出したなら、(ちゃんと見ててよ?)
どこまでも吹く風に乗せて知らしめてやるんだから。
正しさのブッ壊しかたをね!

簡単な考察

 1番はアンジェの決意を、2番はプリンセスの決意をそれぞれ歌っているんでしょう。こうして並べてみるとアンジェの幼さ、危うさが目につきますね。

 「カサブランカに白い家を用意したの」
 第3話、プリンセスと再会したアンジェはあどけない声で自分のプランを語っていました。王国のスパイも共和国のスパイも欺いて、ふたり遠くの国に逃げることを。
 けれどあれ、無茶ですよね。方やスパイ組織の裏切り者、方や世界一の大国のお姫さま。静かに暮らそうにも、大勢のプロフェッショナルたちが彼女らを血眼で探しまわることでしょう。
 アンジェは自分ではスパイの流儀に染まりきっているつもりで、そのくせ心の芯に少女らしい甘さを残しています。

 まばゆい朝日の中で、アンジェはひとり黒い闇に身を沈めています。
 幼い頃は嘘で黒く塗り固めるスパイも救いになりえたかもしれません。(プリンセスはやっぱりアンジェに成り代わるために送られたスパイだったのかな?) けれど嘘つきのまま生きていくなんて、そんなのどう考えたって不健全です。まして彼女の本質は心優しい少女なんですから。
 嘘つきのまま時計の針を進めても良いことなんてありません。自分の本心を騙し続ける人生なんて、そんなの幸せなはずがありません。

 この詞にうたわれるとおり、プリンセスがアンジェの心に正しさの灯火を点けてくれたらいいのだけれど。

 壁を越えましょう。
 でっかいコンクリートブロックのことじゃありません。自分の本質を正しさの光から遮る、「嘘」という名の壁のことです。壁を乗り越えて、心の芯にまで光を届けましょう。

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