夏は恋の季節です。秋も恋の季節。冬と春ももちろん恋の季節です。
お姉さん弄び系ペア
「でもあれは古屋くんが求めてきたから。。。」
「『求める』? 何を? ノートでも借りたのかな? よくわかんないけど、とりあえずキレとこ」
古屋純(緑髪坊ちゃん刈り風) × 皆川由紀(赤髪ストレートロング)
+ 古屋ほたる(三つ編み)・・・小姑
関係性:からかう側とからかわれる側
チグハグ要因:からかわれすぎて素直になれない
同い年なのにちょっぴりオネショタ風。強烈な個性みなぎる皆川さんがぐいぐいリードしていくペアです。ただし、ほたるちゃん参戦以後はイジりのターゲットが専らほたるちゃんに。似たもの兄妹ですね。オネ・・・ロリ?
このペアがうまくいくかどうかの鍵は古屋くんが握っています。皆川さんは賢いくせに、相手に素直になってもらえないのをわかっていながらついついからかってしまう難儀な子です。そんな彼女を受け入れてあげられるかどうかだけが恋人関係に至る唯一の障害になります。他に障害があってもハイスペック皆川さんが全部クリアしちゃうし。
ちなみにほたるちゃんああ見えて1個下です。
繰り返しますが、ほたるちゃん1個下です。高校1年生です。15~16歳です。高校生にもなって「寝る」でピンとこないとか、私この子の将来がすこぶる心配です。
皆川さんも皆川さんでどんだけほたるちゃん大好きなのか。ヘタしたら純くんイジリ倒してたときよりウッキウッキしていません? 私的に子ども好きな人ってポイント超高いですよ。(どうでもいい / ほたるちゃんに失礼)
ところで「初デート」でほたるちゃんの知ったかぶりを確信するということは、つまり、その、しかもそのネタにしれっとノってあげるあたり、あの、あーた、ねえ、・・・皆川さんメンタル強すぎませんか?
誤解畳みかけペア
「そうか。じゃあ・・・」
「でも、もういい」
剛田武(あずき色日本男児) × 上根綾香(群青色ゆるふわおさげ)
関係性:両思いカップル(暴走気味)
チグハグ要因:お互い思ったことを中途半端にしか言葉にしないこと
精神的に安定している剛田くんの方がチグハグ主要因になっているという不思議なペア。上根さんも言うべきことを最後まで言わないメンドクサガールではあるけど、あれだけ押せ押せされたら普通は察せると思うんだ。ニブチンめ!
内気な割にやたら強かという上根さんの生っぽさが同性視聴者に好かれるのかちょっと心配なところ。剛田くんの朴訥さは完璧にファンタジー入っているのでたぶん両性ともに好かれるはず。
順調にエンジン暖まってきたおふたりさん。剛田くんの男気着々とレベルアップ! 上根さんメンドクサイ! 上根さんメンドクサイッ!!
上根さんはメンドクサイ子ですが、それでも現実の女の子と比べるとまだマイルドな方ですよね。「もういい」と拗ねたらその後はいくら男の子が挽回しようとしてもムカつくわサメるわウザったく感じちゃうわが女の子ってものです。(※ ただし諦められるとそれはそれでキレます。正解ルート? とりあえずたっぷりやらかしてたっぷりキレられとけ) 上根さんメンドクサクナイ! 上根さんメンドクサクナイッ!!
ところでこれ書いてて気づいたんですが、このカップルがやたらと順調なのは上根さんが何かにつけてハッキリした態度を要求するからなんですね。このアニメ、関係が拗れるのはだいたい説明不足なときなので。つまり上根さんエライ! 上根さんエライッ!!
侵食!! 香取劇場! ~恋に恋する両片思いペア編~
「じゃあどうしたら。向こうは俺と話もしてくれないのに」
「わっかんね! 俺バカだから全然わっかんね! 今すぐ走ってってそいつを抱きしめてやるくらいしか俺にはわっかんね!」
香取慎一(金髪くせっ毛) → 高瀬春彦(黒髪ショート)
高瀬くん、どうしてリアクションがいちいち乙女なの・・・?
困ったあなたの香取劇場。みんなにあなたに香取劇場。お口の恋人お耳の恋人お目々のお鼻のお手々の恋人、香取、香取、香取劇場。こじれたカップルに良く効く香取劇場のお時間です。
ちなみに香取が唐突に現れたり消えたりするのはもちろんギャグキャラだからですよ?
香取の言動はいちいち意味不明ですが、言わんとしていることだけは常に一貫しています。要はとにかく行動しろよと。↑の上根さんパターン大正解というわけですね。こんがらがったら快刀乱麻に限る。
このワンテーマだけでいつまでも食っていけているあたり実にイイ感じのキャラです。
難聴系ヒロインペア
「や、でも、そういうわけじゃ」
「わかってるって。高野は恋とかしないもんな」
菅原卓郎(赤髪ショート) × 高野千鶴(栗色ツインおさげ)
+ 吉永倫子(ココア色髪デコ出しスタイル)・・・元・当て馬
関係性:思いを伝えたい人と伝わらない人
チグハグ要因:自分が恋愛対象になりうると考えてもいない
決して耳が悪いわけではないのですが、この娘の言動は明らかに難聴系ラブコメ主人公のソレ。とにかくどうがんばっても好意が伝わらないセメント女子に精一杯好意を伝えようとする男子という構図がほほえましいペアです。とはいえ涓滴岩をも穿つ。セメント女子にも最近やっと変化が表れはじめました。ただし今度は菅原くんの方がセラミック気味に。
難聴系ヒロインとしての魅力大爆発な高野さんにばかり目がいきがちですが、菅原くんの健気さも注目すべき点だと思います。少年向けラブコメ作品らしく男子側にやたらとヘタレ(と朴念仁)が多いこのアニメですが、そのなかで彼は初期から積極的に告白に挑んでいます。・・・がんばりすぎて達観しちゃったけれど。
吉永さんはせっかくラブコメ友人枠的に超おいしい立ち位置にいるんだから、もっとガッツンガッツン目立てばいいのにー。
【朗報】高野さん、ついに恋心を自覚。
【悲報】菅原くん、ついに高野ラブハートの存在を否定――か。
ふたつのニュースが同時に舞い込みます。つくづくままならないものですね。
思いを伝えたい人と伝わらない人という関係性。自分が恋愛対象になりうると考えてもいないチグハグ。全部ひっくるめて攻守交代です。この切り返しがなんとも鮮やかでイイですよね。
不思議と顔が赤くなる。なのに菅原くんはいつもどおり。――痛い。――痛い。でも、それってつまり、これってつまり、私が今感じている気持ちを、菅原は今感じてないんだ。だからこんなにも胸が痛いんだ。・・・どうして胸が痛むんだろう?
その疑問に答えが出たとき、彼女は自分が彼にしてしまっていた、たくさんのカルマたちと向き合わなければいけません。がんばって。
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