今を一生懸命生きている人、すべての人に聞いてほしいと思います。聞いてください。『ノワール・デコレーション』
今年も山形県までえっちら自動車転がして、リナワールドのプリキュアショーを見てきました。
実はCMを見逃して(そもそもやってなかった?)去年行ったオールスターズショーの方は今年行き逃したんですよね。ホームページを見た感じ正確にはオールスターズじゃなくて春映画と同じドリームスターズ編成だったっぽいですが、なんにせよ残念。
で、未練がましくリナワールドのホームページを定期的に覗いていたところ、なんとプリキュアショーに宮本加奈子さんのプチライブがくっついた催しが行われるとの告知が。やったぜ。しかも出演メンバー非公開ながら歴代プリキュアも来てくれるとのこと。やったぜ。
まあ、そんなわけで行ってきたわけですよ。
リナワールド
しかしまあ、東北の10月はさすがに寒いですね!
子どもたちがみんな厚着していてかわいい! しかもしっかり着込んでいるのをものともせずあっちこっちで走り回っているものですからなおさらかわいい! 私やっぱり薄着よりもたくさん着ている子の方が好きだなあ。
お目当てのショー開演までしばらく時間があったのでちょっと園内を散策しました。子どもたちにぶつからないよう360度気を配りつつ。だって、たまに歩道脇の藪の中から飛び出してくる子までいるんですよ。キミはポケモンか。
やー、胸が潤うー。
この子ども密度は幸せビームがマジヤバイです。森林浴なんてメじゃないっスよ!
唯一の問題は不審者と思われても言い逃れできないことくらいですかね!
・・・ところでやっぱり歌手呼んでいい気温じゃねえ! (だいたい10度くらいだったかな?)
プリキュアショー会場には去年と同様、たくさんの子どもたちと、ところどころにガチ勢もいました。あのキャノン砲みたいなカメラレンズからパンチンググローブとか飛び出たりしないかなー。
それにしても子どもたちキャイキャイしててホントかわいいなあ! 開演前からもう会場に流れる曲にあわせて歌ったり踊ったりしてましたよ。
寒いのでさすがにプリコーデを着てくる子はいないよなー・・・と思っていたんですが、いや、いるものですね。さすがに長袖のインナー着込んでいましたけど。キュアパルフェの衣装が多かったかな? 最前列に陣取って、瞳をめいっぱい円らにして、テンション爛々はりきっていました。キミらキャノン砲担いだオッサンたちよりよっぽどガチ勢だよ。風邪ひかないで帰ってくださいね。
うん、こうして改めて書き出してみるとプリキュアを観に行ったのか子どもたちを観に行ったのかわかんねーな。
第一部 / キラキラプリキュアアラモードショー
超簡単なあらすじ
ビブリーの持つダークキラキラルのパワーによって、キュアマカロンとキュアショコラの心がそれぞれネコとイヌに変えられてしまいました。
キュアマカロンはキュアホイップとキュアパルフェがつくってくれた鯛焼きのキラキラルによって、キュアショコラはキュアカスタードとキュアジェラートと協力してビブリーの隠した解除薬を見つけて、それぞれ復活しました。
6人揃ったプリキュアはみんなで協力してビブリーをやっつけます。
子どもたちに人気のお姉さんプリキュアふたりがニャーニャーワンワン言いだす、あざとさ極まりに極まる濃厚にステキなストーリーでした。イイモノ見せていただきありがとうございます。
しっかしゆかり自由だな! 自由だなゆかり! 着ぐるみショーでも自由ってものすごいなこの子!
心がネコになっても気まぐれだからってことでビブリーの言うこと聞きやしない。他のプリキュア5人が横で会議してるのガン無視で毛繕いしたり爪とぎしたり。あげくキュアホイップたちの加勢が来る前に単独でビブリーを制圧する場面すらありましたよ。ゆかりだから仕方ないね。
アクターは主役のキュアホイップがもちろん一番良かったです。ダンスもポーズもお芝居もキビキビパキパキ小気味よく動いていました。特にしゃべっているときの演技がステキ。着ぐるみの造形の力もあるんでしょうが、本当にリップシンクしている錯覚すら覚えましたよ。
実質的に準主役級のキュアマカロンもステキでしたね。大人っぽく見せかけて実は誰よりも子どもっぽいゆかりの魅力を細々とした芝居や仕草でみごとに表現していました。というかこの子の場合髪を払うだけで絵になるからズルい。
それからシナリオ的にはそれほど目立たないはずのキュアカスタードにも何故かやたらと腕の良いアクターさんが当てられていました。チョコチョコチマチマしたひまりのかわいさを遺憾なく発揮しつつ、身ぶり手ぶりはキュアホイップに並んでピシッと指先まできれいに演技が行き渡っていましたね。やはり黄色か。あと大きくてふかふかの尻尾を携えた着ぐるみ自体も殺人的なかわいさでした。おのれ黄色。
あとはビブリーが悪役だけあってアクションがきれいだったり、キュアジェラートがことあるごとにアドリブでボケをかましていたり。
プリキュアショーのアクターさんはつくづくレベル高いということを再確認した次第。
子どもたちにも大好評でしたよ。
あの熱気。人間ってここまでアツく全身使って感情表現できる生き物だったんだなって、ちょっと感動してしまいました。いや私も通ってきた道のはずなんですけどね。今じゃ1日1度も笑わない日だってザラですからね。大人になるってやーね。
それに比べて子どもたちときたら。ショー最初の挨拶なんて、定番の「元気が足りないぞー。もう1回!」みたいな定番のやりとりすっ飛ばして一発オーケーもらっていたほどですよ。そりゃあもうすさまじいテンションでした。
バトルシーンでも誰に言われずとも「がんばれー! プリキュアー!」って全力で叫んでましたっけ。あの声援、ぜひ映画館でももう一度聞きたいなあ。(残念ながら物量が違うからムリ)
第二部 / 宮本加奈子&プリキュアライブショー
曲目
1.桜MISSION ~プリキュアリレーション~
2.SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード(ショートver)
3.レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム(ショートver)
4.午前:ガンバランスdeダンス ~夢みる奇跡たち~
午後:~SONGBIRD~
5.ノワール・デコレーション ~黒い塗り絵~
6.シュビドゥビ☆スイーツタイム
出演プリキュア
キュアメロディ
キュアハッピー
キュアハート
キュアラブリー
キュアフローラ
キュアミラクル
キュアホイップ
キュアカスタード
キュアジェラート
キュアマカロン
キュアショコラ
キュアパルフェ
寒さをものともしない熱唱がとにかく印象的でした。さすが芸歴長いだけあって声がぶ厚い。ホント良い歌手になりましたね、この方。
歌えるし、踊れるし、ステージ煽りも上手だし、息切れしないし、何より歌っているときの表情の演技がうまい。楽しそうにニッコニコして歌うんですよね。そして曲の展開にあわせてクルクル表情を変える。
『桜MISSION』はやっぱり気分が高揚しますね。キュアぱずのおかげで一時期飽きるほど聞いたはずなんですが、それでも宮本さんの弾むような歌声を聞いていると強引にテンション引き上げられる心地がします。「百花繚乱・豪華絢爛・勇気凜々・元気溌剌・一喜一憂・一致団結」とか卑怯でしょアレ。
『SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード』はもちろん子どもたち大喜び。宮本さんのダンスもお茶目でかわいらしかったです。・・・なんか違和感あると思ったらこれだけ持ち歌じゃなかったですね。
『レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム』はさすが、踊れる子が一番多かった印象です。というか私の前の席にいた女の子がやたらキビキビ踊っていたのでそっちばかり見ていました。
『ガンバランスdeダンス』は古い曲なので子どもたちがノれるかどうか宮本さんも少し心配していた様子ですが、元々の曲調がサイコーに子ども目線でつくられた曲だけあって意外とすんなりノれていた子が多かった感じ。
意外といえば『~SONGBIRD~』。てっきりドキドキ!プリキュア世代はもうプリキュア卒業していると思いきや、この曲で大盛り上がりしたんですよ。BS11の再放送あたりでみんな観ていたのでしょうか。キュアハートのキレッキレのダンスがほとばしる。
逆に『ノワール・デコレーション』の子どもウケは残念ながらイマイチ。そりゃまあイントロからいきなりアンビエント全力で怖いですからね、この曲。しょうがないです。それでもこの曲を組み込んだのは宮本さんの並々ならぬ思い入れがあったということなんでしょうか。特に午前の回はものすごくソウルフルに歌われていて、私の胸にも強く響きました。うん。大人向けだよね、この曲。前説で「今を一生懸命生きている人、すべての人に聞いてほしいと思います」と語っていたのも印象深かったです。それまでと打って変わって真剣な声色だったのがまた、なおさら。
で、最後は『シュビドゥビ☆スイーツタイム』に繋ぐわけですが・・・この曲ってライブで演じるのにぴったりですね。「ホイップ、ジェラート、カスタード、マカロンショコラにパルフェ」ってアレ、前説で事前に振り付けを練習していたのですが、そういえばフルだとこのフレーズ後半になると何度も何度も出てくるんでしたもんね。子どもも親も一緒になって参加型で楽しめる良い曲でした。
アクターとしてはキュアメロディ、キュアハート、キュアミラクルの3人が明らかに頭抜けていました。他にもキュアフローラあたり可憐でかわいかったんですが、さすがにこの3人と比べちゃうと1枚落ちるかな。
キュアメロディはとにかくアクティブでアグレッシブ! まさかこの子が来てくれるとは思っていませんでしたが、その意外性すら跳ね飛ばす勢いで存在感を発揮していましたよ。とにかく暇さえあれば客席に向かってアピールしてくれていましたね。というか実力を勘案してか今回はキュアメロディとキュアハートが何かにつけ前に出るステージ構成だったんですが、そういう構成意図に見合うだけの熱量でいっぱい演技してくれていました。
キュアハートは・・・去年と同じ人ですよね? 私キュアハート自体もプリキュアのなかで別格に大好きなんですが、それを別にしてもこの人のファンなんです。とにかくキビッキビ動くんですよ。で、一度ポーズを決めたらビシッと止まる。身体操作も完璧で、手足をめいっぱい使った振り付けが他のプリキュアよりもひとまわり大きいんです。それがカッコよくてカッコよくて。もう大好き。しかもキュアメロディと同じでアピールも抜かりないし。いつ見ても何かやってる。後ろに下がっているときですらまわりのプリキュアをイジったり何やら指示を出していたり。ボーッと立っているだけの時間が一瞬たりとも存在しない。爪先指先の一本一本までまで常時演技が行き渡っている。何この人。実は正体は相田マナ? 『~SONGBIRD~』の振り付けがひとりだけ完璧だったことにも驚かされました。あと撮影タイムのときキュアカスタードの尻尾に抱きついていたのが最高にかわいかったです。
キュアミラクルは前者2人に比べると客席アピールのような演技面では一歩及びませんが、それを帳消しにするくらいダンスがすごかったです。たぶんどの曲でも一番きれいに踊っていたのは彼女なんじゃないですかね? 手足の動きはダイナミックですし、移行は流れるようになめらか、リズムもぴったり正確、ポーズを取ればカチッと止まる。まさにプロフェッショナルでした。
やー、楽しかった。
日曜朝のテレビ放送の生視聴を我慢して早朝から4時間ドライブしていると「来年はもうやめよう」と気持ちが挫けてくるんですが、終演後プリキュア!プリキュア!はしゃいでいる子たちに混ざって会場から出る頃には「来年も絶対来よう」って気分になっちゃうんですよね。
メインのお客さんである子どもたちにはどうしても申し訳ない気持ちもあるんですけれど。
節度を守って端っこの席で借りてきた猫よりおとなしくしているので、どうかご容赦いただければ・・・いいなあ。
コメント
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今回、ただの土日での開催だったのでさすがに行けなかったので
詳細のレポートを有難うございました!
プリキュア歌手さん達は、よくもまあ歌いながらあのEDダンスも踊れるなといつも感心します。
宮本さんはやはりソングバードの前に変身したのでしょうか?
それと先日プリキュアショーに行って気づいたのですが、
「プリキュアー!」て呼んで必ず悪役から始まるのが
キュアホイップがちょっと出てきて・・・に変わりましたね。
やはり悪役出てきて逃げる泣く子が多かったからでしょうか(苦笑)
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昨年に引き続きのコメントありがとうございます。
今回は30分のミニライブだったのでさすがに衣装チェンジはありませんでした。
・・・逆にいうと30分ノンストップ歌いっぱなし喋りっぱなしだったわけで。
キャラクターショーの最初にとりあえずでキュアホイップが顔見せするはまあ・・・
この脚本、初手ビブリーとかそういうの以前に、始まってしばらくキュアホイップが登場しないですからね。
キュアマカロンとキュアショコラも人気者ではありますが、やっぱり主人公には敵わないようです。子どもたちの反応が明らかに違っていました。
どっちかというと子どもたちの盛り上がりを冷やさないための配慮なんじゃないかと思いますね。
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やー、楽しかった。
日曜朝のテレビ放送の生視聴を我慢して早朝から4時間ドライブしていると「来年はもうやめよう」とスカポン太が挫けてくるんですが、終演後スモッシュ!スモッシュ!はしゃいでいる子パロディに混ざって会場から出る頃には「来年も絶対来よう」って気分になっちゃうんですよね。
何をしている
殺してはダメだと言ったろう!
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見ました。