三ツ星カラーズ 第4話感想 さんさ踊りの安全を守る斎藤はニセモノであらねばならない。

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ののかは一生スパイス練り込んでいたらいい。

 青森ねぶため。いっちょ前にお忙しくもアイドル面しやがって。

 諸説ありますが、ねぶたというのは灯籠流しを源流とした祭りでして、つまり本来なら祭りが終わった時点で死者の魂とともにお焚き上げするものなんです。それが観光資源になるとわかったとたん、祭りが終わったあとも専用施設で常設展示されるようになり、あげくヨソ様のお祭りにも節操なく出張する始末ですよ。
 五所川原立佞武多も同罪。弘前ねぷたは・・・、あいつ地味だからなあ・・・。

 じゃあ本来の流儀に立ち返って、松明でうっかり町並みを燃やしてまわったり、日本刀持ち歩いてうっかり嫌いな道場の連中を斬り殺してまわったり、ねぶたをぶつけあってうっかり縄張り争いを巻き起こしたりするのが本当にいいことかといわれると・・・もちろんNO! ですけどね! オメーラまた殿様にねぶた禁止令出されてーのか。

 文化観光資源は良いものです。なんといっても街なかで鑑賞できるのが素晴らしい。白神山地や恐山みたいな自然観光資源なんぞ大した金になるかよ。旅館もろくにない、交通機関も死滅している麓町までレンタカーでえっちら出向いて草眺めて「わーい、たーのしー」だなんて気合いの入った観光客がどれだけいるものか。
 その点ねぶたは手堅く金を稼げて実によろしい。どうか今後もずっと平和なお祭りでいてください。財布の紐のゆるい観光客たちのために。上野人よ、青森のジジババのためにジャンジャン金を落とせ。張り型を募金箱化するんだ。

 はい。私、根っからの引きこもりなので基本的にお祭りが嫌いです。
 真剣に踊りの練習をしている結衣の姿を見ていると心が洗われ・・・ることすらなく汚れきっているので、この方面に関してはただただ自己嫌悪するばかりですね。

風、香る

 ののか。

 第2話からちょいちょい登場しては既視感のある胡乱な発言を繰り返してきたお姉さんが、ついに堂々エピソードの中心にまで出張ってきました。
 某よつばと!の某次女と某三女を合体させたようなキャラだなあ。でももし某長女的な成分も混ざっているならまだ救いが・・・とか思っていたら、今回長女成分だけ別キャラに分離していることが明らかになりましたね。そっかー・・・。それサイアクじゃねーか。斎藤並みにダメな大人まっしぐらじゃねーか。もちろん私のツボでございますことですけどね!

 「そう。これは大事件なんだよ。事件レベル4。この店が乗っ取られる!」
 もうこれだけで純度100%の私情だろうと予想がつく胡乱っぷり。コイツ前話のさっちゃんのお母さんとも違って絶対ご褒美すら用意してないぞ。
 ああ・・・。良い・・・。

 「私はお父さんのパン屋が好きなの!」
 とか言いながら、
 「新商品は生地から変えていこうと思ってね!」
 これですよ。
 そりゃ確かに新商品開発と味を継ぐ話は別問題ってことになっていますけどね。新商品第一号でいきなり生地自体を変えるって、アナタそれでいったいこのパン屋の何に執着しているってんですか。
 どうしようもない。ヤダこの子どうしようもない・・・。良い・・・。

 それにしてもこういう田舎くさい個人商店が生き残っているのはやっぱり東京ならではですよね。地方じゃそもそも商店街自体が壊滅していますから。今どきは人口が少ない地域の人ほどこの手の商店が新鮮に見えるのではないでしょうか。
 見た感じパンの他にカップ麺やらお菓子やら食器やらを売っている・・・というか、夕食の時間が来ないうちから品を切らしているあたり、パンでの売上げはそれほど当てにしていない経営スタイルなんでしょうね。他の商材が軒並み賞味期限が長いor劣化しないものばかりというところから察するに、そもそもパン以外の売上げすらほとんど必要としていない、ほぼ道楽のような商売なんでしょう。赤字さえ出さなければいくらでも続けられるヤツ。冷蔵ケースの中すらほとんど缶飲料でしたよ? 果たして本当に牛乳は置いてあるんでしょうか。これで現店主がまだ大学生の親世代だと。どんだけ生活に余裕があるんだ。
 あー、ののかの後ろにかかってある写真を見るに、昔はもっとずっと大きなお店だったようですね。なのに現在はチェーンの宝飾店とドラッグストアに挟まれて床面積を縮小しているということは、これつまり軒貸しで家賃収入を得ているということでしょうか。まったく。これだから東京は。うらやましいことこのうえないな! (率直)

目ン玉にリコーダーを突き刺すくらい良い子

 今話は琴葉の良い子っぷりが光るお話でもありました。
 いつもゲームを触っている割によく周りを見ているなあとは思っていましたが、この子しみじみ友達が大好きなんですね。

 「結衣はまだか?」
 「あっ、琴ちゃん見て!」
 「結衣か!?」
 「ドラゴンだ!」

 「結衣はまだか?」
 「あっ、琴ちゃん見て!」
 「結衣か!?」
 「ハゲだ」

 「あ、結衣の学校来た」

 さっちゃんの方がしっかりパレード見物を楽しんでいるのに、先に結衣を見つけるのは琴葉なんですね。そりゃ結衣以外に興味を示していないんですから当然っちゃ当然か。
 しかも結衣が来てからはひたすら写真撮ってるし。
 これで本人の前では話を聞いていなかったふりしてイジリ倒しているんですからタマランです。

 それから、頭のいい子でもあります。
 「これどうやって出るの?」
 自分で携帯しているんですから、まさか本当に出かたがわからないなんてことはあるまいに。
 というわけで琴葉はももかの意図を察して、通話を始めてもももかに返さず自分で相手の話を聞いてあげるわけですよ。話の要点だけかいつまんで、どうしたらいいか聞くわけですよ。指示された以上にやたらたっぷり罵倒を付け足して、そのうえで一方的に通話を切るところまでしっかり心得ているわけですよ。何この子。賢すぎません?
 ちなみにののかおねーさんは割とマジっぽい声のトーンで「機械音痴ー」とか言ってました。

 「あっちのくじ引きの景品でもらえるみたいだ」
 ついでにいうとダダ滑りした結衣の「ぱぁーっ」の1回目を率先してスルーしてあげたのも琴葉で、
 「自力で光って、結衣」
 大人の前という一番痛々しいタイミングで2回目のネタ振りをしやがったのも琴葉です。
 「説明して」
 さっちゃんもさっちゃんのお母さんも結衣自身も完全にフリーズしたところで、ちゃんと介錯してあげたのも琴葉です。
 おかげで結衣は辛うじて致命傷で済ませることができました。

 うん。
 良い子です。

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