三ツ星カラーズ 第10話感想 徳大寺のハゲを告発するため斎藤はさっちゃんに見とれなければならない。

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しゃべらなくてもさっちゃんはかわいいってこと、証明してあげる。

 今話の動画、いやにハイクオリティだなあ、そして妙にフェチいアングルから撮るなあと思って絵コンテの人を調べてみると・・・案の条だよ! ベテランだよ! プリズマイリヤの監督さんだよ! 神保昌登だよ!
 どうしてこう、キャリアを積んだ優秀なアニメーターさんほどフェチズムほとばしる絵づくりをしたがるのか。(それを実現できるだけの能力があるからです)
 三ツ星カラーズのように作画にさほど予算をかけられないアニメだと、演出・コンテの力量が如実に表れますね。細かくCGを使って省力化していたり、静と動のメリハリを効果的に配置したり、ダイナミックなカメラワークで迫力を補ったり。当たり前といわれるようなことを本当に当たり前にこなせる人ってすごいと思います。

 どうでもいいけど、斎藤・・・。お前、同郷だったのか・・・。

さっちゃん超かわいい

 さっちゃんは何もわかっていません。
 ええ。確かに黙っているときのさっちゃんは超かわいいですとも。
 この子、いつもアホばかりやっていますが根は賢い子ですからね。なにげない表情、さりげない仕草のなかに、次は何をしてやろうか、どうしたら面白くなるだろうか、そういうことを絶えず考えている知性のきらめきが見て取れて、そこになんともいえない愛おしさを感じるんです。
 基本、何をしているときも演技がかっているからなおさらですよね。結衣たちから見えないところでたまーに、はっとするような冷静さを見せる、そのギャップがさっちゃんのかわいいところです。

 しかるに、さっちゃんは何もわかっていません。
 「この事件が解決するまで私は一度しかしゃべらない」
 「しゃべらなくてもさっちゃんはかわいいってこと、証明してあげる」

 それじゃダメなんです。
 この子は“しゃべらないけどかわいいさっちゃん”を意識しちゃダメなんです。この子はエンターティナー気質なので、一度「こうしよう」と決めると、自分を律してそういうキャラクターを演じ始めてしまうんです。その時点でいつものかわいいさっちゃんとは違ってしまうんです。
 しゃべれないからと大ぶりなジェスチャをしたり、脈絡なくぶりっ子ポーズを決めてみせたり、そういうのはむしろ姦しいときのさっちゃんの芸風です。かわいいさっちゃんは、もっとこう、切れ長な瞳にキリッとした光を宿しているものです。今日のさっちゃんはののか並みに自分というものをわかっていませんでした。

 「ねえ、黙ってる私、かわいかった?」
 「ふつう」

 うん。音量がミュートだっただけで、絵的にはいつもどおりの騒々しさだったと思います。

 そんなに斎藤に色仕掛けが通用しなかったことが悔しかったんでしょうか。

 「とうっ! よく見ろ! ――イヤン」
 「・・・残りがあっち行ったぞ。お前も消えろ」

 さっちゃんも女の子ですからね。いくら斎藤とはいえこの言い方はデリカシーなさすぎですよね。
 小学生相手に欲情しろとまではいいませんが、せめて見てあげて。よそ見してたことをアピールするより、さっちゃんのツッコミ待ちにリアクションを入れてあげて。

 斎藤は大人げない大人です。小学生のイタズラにいつも本気でやり返してきます。小学生男子並みに裏表のない正直な人です。
 そういう彼だからこそ、渾身のセクシーポーズが一切全くこれっぽっちも効かなかった事実があけすけになってしまうわけですよ。たとえ冗談のつもりのセクシィであったとしてもです。何にしてもいわゆる女の武器を否定されちゃったわけですから。
 ああいうの、割と本気で胸に刺さると思います。グサッと。

 だからおしゃべり禁止縛りでセクシィでオっトナーな自分をオヤジやももかにアピールして、傷つけられたプライドを回復しようとしたわけですね。斎藤はどうせまたイケズなことを言うだろうから回避。
 ・・・なんて、このあたりはさすがに全部妄想ですが。

 ちなみにこの場合、斎藤と並ぶくらいにあけすけな結衣にまで「ふつう」と言い切られてしまうわけで、さっちゃんのプライドはもはや木っ端ミジンコですね。
 リトルレディ・さっちゃんの明日に幸あれ。

 ところで絵馬のなかにモノクロ大佐の本来の飼い主が書いたっぽいものがありましたね。

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