さて小僧、ひとつ問おう。他を貶め己の正義と秩序を布く法の神のやりかた、それは世界に必要なものだと感じるか?
現況
今回、速と運特化で伸ばしています。昔は絶対触らなかったステータスなので興味本位で。
あとメガテンは普通にやっていると仲魔のほうが断然いいダメージソースになりがちなので、主人公のお仕事はとにかく死なないことかなという計算もあります。(ハマもムドも弱点じゃなければ即死判定が来ない仕様になっていたのは想定外でした)
なお、この時点ですでに主人公と仲魔の火力差が倍近くあります。スキル適性が低いせいもあってMPも正直物足りない。早くも攻撃役としてはお払い箱の予感。
せっかくなので今後はバステとデバフを撒く係に徹してみようかな?
ちなみにジョカは邪鬼の禍つ霊スキル「羅刹王の宴」で全能力を最低まで下げたあと、4ターンほどアギラオ連打でゴリ押しました。MP的にも適正レベルでちょうどギリギリだったあたり、国会議事堂の屋根にサブイベントなしで禍つ霊スキルをくれるNPCがいたのは誘導だったんでしょうね。
育成する仲魔をもう数体増やして交代しながら戦うなら「羅刹王の宴」なしでもどうにかなったんでしょうけれども。(もしくは守りを固めながらアギで削るのでもよさそう)
神話解釈
ストーリー的にはまだまだ序盤。レベルから逆算すると進行度はそこそこ進んでいるはずですが、まだまだ自分が何に巻き込まれたのかさっぱりわかっていない状況です。たぶん、今中断しているところの直後、ベテルでのイベントである程度のあらましが明らかになるのでしょう。
現時点でわかっていることといえば創世神話くらい。
かつて、法の神は他の神々を出し抜き主神の座を確たるものにするために、自分以外の神々から知恵を奪いました。
知恵を奪われた神々は欲望に支配され、自らの尊厳を貶める悪魔に成り下がりました。
一方、奪われた知恵は“知恵の実”というかたちで封印され、楽園で厳重に管理されることになりました。
そのうえで法の神は世界に法の支配を――、言い換えるなら、自らに反抗しようとする悪魔(神々)を無法者と定めて鎮圧できる体制を整え、己の立場をますます盤石なものとしたのでした。
この法の神による絶対支配に風穴を開けたのが大魔王ルシファー。
彼は蛇に化けて楽園に侵入し、当時楽園でペットのように飼われていたヒト族を唆して“知恵の実”に手をつけさせました。“知恵の実”――、かつて法の神に奪われた神々の知恵はヒト族に吸収され、すなわち、法の神の支配下から外れることになったのです。
法の神は激怒しました。当然です。神々の知恵の封印は、法の神による支配体制の根幹を担っていた最重要の安全保障でした。
けれど法の神にはどうすることもできませんでした。神々の知恵をその身に取り込んだヒト族は、もはや半神のようなもの。“人間”と呼び改めるべきもの。とてもこれまでのように楽園で飼い慣らしておける存在ではありませんでした。
苦々しくも法の神にできたことはたったふたつ。ひとつは人間を楽園から追放すること。もうひとつは人間と悪魔が結びつくことを禁忌とする、新たな法を定めること。
悪魔はかつて神々だったころと変わらぬ生命を持っています。
人間はかつて神々の持ち物だった知恵をその身に宿しています。
半神と半神。万一ふたつが再び合流してしまえば、いにしえの神が復活しかねません。かつて法の神と対等な力を持っていた最大の脅威。法の神がつくった秩序の世界を唯一破壊しうる混沌からの刺客。
たぶん整理するとこんな感じ。
それが、我らが主人公・ナホビノの立ち位置というわけですね。
アオガミの記憶によると、なんか法の神自体はルシファーが相打ちで討ち取っちゃったみたいですけども。それができるのにわざわざナホビノが生まれるよう誘導したということは、彼にとって法が支配する世界というものが神そのもの以上に厄介だったという意味なんでしょうか。
正義は正しいのか?
要するによくあるヨーロッパ諸国の侵略戦争史観をベースにした宗教観ですよね。メガテン的にもいつもの設定。
ヨーロッパ諸国がキリスト教の布教を名目にあちこち侵略しまくったものだから、周辺諸国で信仰されていた土着宗教の神々がどいつもこいつも悪魔扱いされるようになってしまったんですよね。市井の信仰は国教で統一してしまったほうが国民をまとめやすいですから。敗戦国民が強制的に改宗させられるのもしゃーなしですね。
仏教や神道あたりはそこそこ穏便なかたちで他宗教と接触できていたんですけどね。だから他宗教の神様が悪魔ではなく善神の一柱として習合されることが多いわけです。このあたりの話は歴史背景が如実に表れていて面白いところですね。別に仏教国や日本が温厚な国民性だったかというと絶対そんなことはないんですが(※ だって農耕民族だし)、地政学的になんかたまたまそんな感じの歴史を辿ることに。
さて、そんな諸々の前提を踏まえたうえで、どこかライドウちっくな軍服着込んだオッサンが問うてきます。
「さて小僧、ひとつ問おう。他を貶め己の正義と秩序を布く法の神のやりかた、それは世界に必要なものだと感じるか?」
ちなみにこの人、法の神の眷属も悪魔に身をやつした古い神々も両方ぶった斬る気満々の危険人物です。アライアンスがNeutralの人間を見たらテロリストだと思え。近づくな。
だけどこういう聞きかたをされるとね。「必要ない」って答えざるをえないよね。
自分の正義を他人に押しつけようとする人なんて大嫌いです。それは自分以外が持つ価値観を侮辱し、多様性を否定しようとするありかたです。ここ数年なにかとホットなネット炎上を引き起こすヤカラも大抵このタイプ。だから嫌い。
これが秩序だけだったら、まあ、許容できていたかもしれません。だけど「正義」。んなもんそもそも自分以外の誰かと共有するようなものじゃないと思います。
自分の価値観に合うから好き。合わないから嫌い。そういうのならわかります。
だけど正義を共有するってつまり、○○さんが正しいって言ってたからあれは良いこと。○○さんが間違ってるって言ってたからあれはいけないこと。そういうかたちでの判断を行うってことです。
価値判断の基準が自分の外に置かれるようになります。
それって、無責任じゃない?
もし自分の判断が間違っていたと悟る瞬間が来たら、それって自分ではなく○○さんが間違っていたってことになっちゃわない?
私はそういうの、すっごい不誠実だと思います。自分の言動にはできるかぎり自分で責任を持ちたい。
だからメガテンのLawはダメなんだ。
自分が何をやらかしても神様が全責任を負ってくれるとわかっているからこそ、天使たちですら平然と残虐行為をはたらく。さも世のなか知りつくしたような評論家ヅラで、いい歳したオッサンが3歳児よりも甘ったれた悲観思想を垂れ流す。
仕方ない。仕方ない。諦めろ。諦めよう。無理だ。どうせ意味ないんだ。全部神様にお任せしたほうがうまくいくんだ。
うん。気に食わない。
たぶん今回もNeutral行きですね。
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