真・女神転生5 プレイ日記 その5 千代田区:業火の壁突破まで

この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

我ら国津神も一時はベテルの軍門に降った。だが今のベテルには統制など皆無。天使どもが勝手に動いているに過ぎぬ。斯様なベテルに従ういわれはなかろうて。

このブログはあなたがプレイ済みであることを前提に、割と躊躇なくネタバレします。

現況

 ダマスカスクロー許さねえ!
 アリス、イズン、ヨシツネと強力な仲魔が次々入ってくるだけあって敵もえげつなかった今回。開幕ダマスカスクロー3ヒットでパトるとかいったいどこの脱衣麻雀か。あんまり細かくセーブする人間じゃないので、同じマガツカを4回も5回も攻略させられました。

 ところで同じ状態異常を同じ敵に何回もかけてると耐性がつくっぽい仕様に今さら気付きました。まあね。睡眠弱点のボスとかあの付着率だと簡単に完封できちゃいますもんね。つらい・・・。スキルのレパートリー増やすか・・・。

反省会

 「結局どうすれば樹島を救えたのかな。学園一の秀才はどうするのが正解だったと思う?」

 何やら相談したいことがあるということだったので何事かと思って行ってみたら、なんかそんな話題でした。まあ、再発防止にこういう反省会は大事。

 「もっと早く彼女の苦境に気付いていれば、助けることができたのかもしれない。あの悪魔は樹島の心の弱みにつけ込んだ。追い詰められていた彼女はそれを拒めなかった。ただ、こんな犠牲を生まないために悪魔召喚プログラムを手にしたはずが・・・。自分の弱さに呆れてしまうよ」

 「正しい道を進むには力が必要だ。だからお前のように、オレはもっと強くなる! それに強くなれれば、もうこんな犠牲を出さないで済むはずだ。そうすることが・・・、あのふたりへの償いになる唯一の正しい道だと信じたいんだ」

 ただ、正直その方向で考えることは個人的に好かないです。どっちも。

 「もっと早く気付いていれば助けることができたかもしれない」 確率の話をするならそのとおりです。ただ、現実的にはまず不可能でした。
 ユヅルは別に樹島と親しい仲ではなかったはずです。そんな彼がどうしたら彼女のイジメに気付けるというのでしょう? そしてどういうふうに介入できたというのでしょう?
 樹島はプライドの高い子でした。私が声をかけたときも不愉快そうにしていました。そもそも彼女のほうから声を上げられる機会なら何度もありました。だけど彼女はそうしませんでした。彼女は救いを求めてはいましたが、けっして助けを望む声を上げてはいませんでした。
 そんな子に、ただ高潔なだけのユヅルが実際に手を差しのべられますか? 絶対感謝されないのに。罵られるでしょうし、なかなか手を取ってくれないでしょうし、実際彼女のプライドもズタズタに傷つくでしょうに、それでもユヅルは手を差し出しつづけられるでしょうか? たとえどんなに強かったとしても。そもそも何のために?

 イチロウもです。強かったら何だというのでしょう。強さがあれば、まあ、色々と余裕はできるでしょう。いわゆるノブレスオブリュージュ、余裕があるだけ対価を求めない施しだってできるようにはなるでしょう。
 樹島のような子は自分からは絶対に助けを求めません。自分の問題を自分で解決できなかった時点で、誰かに救われてしまった時点で、自分の価値が甚だ毀損されてしまうからです。
 イチロウが青天井に強くなれたなら彼女をイジメから救うことはできたかもしれません。タイミングが噛みあえばラフムからも救ってあげられるかもしれません。ですがそこまでです。彼女の心を救うことはできません。そして、自分の価値を信じられなくなったような子がただ生き永らえさせられたところで、それからどうやって生きたらいいというのでしょう? 何のために生きろというのでしょう?
 イチロウはそこまで彼女に付きあってあげられるでしょうか? ただの強さ、ただの憐れみで、たったひとりのために自分の人生のいくばくかを捧げてしまえるものでしょうか?

 あの子を救える人間がいるとしたら、それはきっとただのお人好しです。相手のためとすら思わず、ただ自己満足のためだけに善行しつづけるタイプのオナニーマシーンです。タオが多少そういう傾向があったでしょうか。
 強さは関係ありません。樹島を救うために必要なのは性癖です。良かれと思ってやるのではなく、正しいからやるのでもなく、感謝を期待せず、やりがいも必要とせず、全ての活動動機を自家生産できる、ただ自分が気持ちよくなりたいがために彼女の地獄と付きあいつづけられる人間だけが、彼女を救えたことでしょう。

 ユヅルもイチロウも、ただ樹島をダシに自分の欲望をさらけ出しているだけです。樹島の性質や、自分と樹島の関係に想像を巡らせるなら、ただ強いだけじゃどうにもならなかったことに気付けたはずです。強いだけでは彼女を救おうと思う自分の気持ちを維持できないんだってことに。
 もう少し率直に言うのなら、彼らは“自分が何のために強くなりたいのか”を全く考えていないという話です。ただ自分の現状に不満があるから、今自分が持っていない何かがあれば、きっと何かを変えられる。そんな根拠もない夢想に耽溺しているだけ。
 私はそんな、手段が目的化していることすら自覚していない、彼らの盲目的な態度が気に入りません。

関わりたくもない戦争

 「天使側に与するベテルと、その協力者は何を目指すべきか、おヌシは考えたことがあるか? 組織の方針に従い、流されるだけでは未来は掴めぬ。おヌシのような若人にはしっかりと考えてもらいたいのだ」

 今プレイ中のあたりはそもそもがプレイヤーにそういう感情を植えるための展開らしく、なかなか自分の主体的な判断で行動しているという感覚を持たせてもらえません。

 「我らと出会ったあともベテルに諾々と従い生きているだけの様子。お前が目をかけるほどのものとも思えん。先の悪魔のように葬ってやろう」

 ――とか警察のオッサンにお説教食らっても「知らんがな」としか。私自身、マジでベテルの戦争に参加する意義を一欠片も感じない。
 東京襲撃に対する報復的攻勢だそうですが、戦略目標を設定せずに仕掛けるとかアホかと。どこまでやったら矛を収めるつもりでいるのかと。
 そこ一番大事なところで、そこだけは全構成員に通達しておかなきゃいけない話でしょうに。だって、そこ決めずに戦争しちゃったらどっちかが全滅するまで止まらないじゃないですか。まあ、実際そのつもりなんでしょうけど。メガテンのLawだし。

 今、悪魔側には明確な指導者がいません。話によるとベテルにもいないようです。ルシファーと法の神とで相打ちになっちゃいましたもんね。
 そんなわけで、戦略目標を立てようにも叩くべき要人が存在しないのが実情の様子。

 なんでそんな泥沼確定の全滅戦争に、それも参加義務を課されていない立場からあえて首を突っ込んでいかねばならんのか。心の底から参加したくない。こいつらには1mmたりとも関わりたくない。樹島のイジメ問題と向きあうほうがまだ有意義ってレベル。
 だって、実際ストーリー上しかたなくスルトを討ち取る金星を挙げはしましたが、ここまでやっても双方全然止まる気がないじゃないですか。むしろ勢いづくばかりじゃないですか。そりゃあ国津神のみなさんもドン引きして手を引くってものですよ。国土を好き勝手蹂躙されておいてなお。

 「悪魔はこの世界に不要な存在、か。だとしたら、私も不要な存在なのだろうか? 我々はラフムと関わったがために失われた2つの命を目の当たりにした。私と関わったことで、少年――、君が戦いに巻き込まれてしまったのは事実だ。私は君にとって良い存在なのだろうか? 本当は不要な存在なのだろうか?」

 だから「知らんがな」としか。自分の価値くらい自分で決めてほしい。
 一応答えましたよ? 「助かってる」って。少なくとも迷惑しているわけではありませんし。
 でもそれは私の答えで、私の価値観です。アオガミにとってどうなのかっていったら、知らんがな。私、そんな他人のパーソナルな部分にまで責任を負ってさしあげる趣味はありませんよ? 参考意見程度に捉えていただきたいところです。

よろしければ感想を聞かせてください

    記事の長さはどうでしたか?

    文章は読みやすかったですか?

    当てはまるものを選んでください。

    コメント

    スポンサーリンク
    タイトルとURLをコピーしました