そっか。民主的か・・・。自分の意見があるやつにはそのほうがいいんだろうな。
現況
主兵装:毒の液。(そろそろもうちょっといいやつほしい)
Neutral
「神を盲信する天使めが懲りずに我が居城を汚しに来たかと思えば・・・、見慣れぬ悪魔が一人現れるとは驚きだ」
こっちは魔王城に主がいたことに驚きだよ。
この城、てっきりルシファーのものだと思い込んでいました。種族としての魔王なら品川港のコンテナで魚を冷やしていたり、すでに売却済みとも知らず万世ビルの屋上で悦に入っていたりするのがいましたが、あいつらメインストーリーには関わりなかったですしね。わざわざ魔王城だなんて仰々しい建物が出てくるからにはビッグネームが出てくるものとばかり。旧神サイドで名前が出ていた有力者といえば、まあ、ルシファーくらいのものよね、と。
ルシファーはすでに死んでいるはずなのに、ベテルはいったい何を目的にして大攻勢を仕掛けているのかとずっと不思議でした。もしかしたらルシファーの遺産みたいなものを盗もうとしているのかなー、とか。まさかぽっと出のアリオクとは。
はい。ベテルに所属している自覚、一切ありません。完全に他人事です。
「そういえば越水長官ってオレたちに『どうしたい?』『どう思う?』って聞いてくるじゃん。あれどう思う?」
「民主的で良い」
「そっか。民主的か・・・。自分の意見があるやつにはそのほうがいいんだろうな。でもオレみたいな自信がないヤツにすれば不安になるんだよ・・・。決めてくれないとさ」
すまんな、イチロウ。話の大前提から噛み合ってないんだ。
単に組織としてのベテルの意志に興味がないっていうか、もはや明確に嫌っているから、向こうの思想を押しつけられたくないだけなんだ。まあ、越水長官も聞くだけ聞いといて自由に行動することは許してくれないんだけど。
「ナホビノよ。まもなくひとつの時代が終わる。お前こそが新たな時代をつくる資格を持つ者だ。神の支配する秩序から脱却しろ。混沌のなかに生みだされる自由。それこそが今の世界に必要なのだ・・・」
だからといって旧神たちの言い分にも賛成できないんですけどね。
法の神による独裁体制が良いとは全く思わないのですが、その対論として無秩序を掲げることが正しいとも思いません。そもそも私は混沌という意味での自由を自由だとは考えません。
法の神の秩序に対抗するものは別の秩序であるべきです。人間が幸福に生きるためには秩序が不可欠です。
「戦える人間は多くはない。悪魔と戦えば多くの人間は死ぬ。それが良い時代だというのか?」
「黙れ。ベテルの悪魔」
「私は人間を守るために造られた存在。弱き者たちを危機に晒すことはできない」
「設定に忠実だな、被造物風情が・・・。たとえどれほどの実力差があろうとも戦う。その意志のない者には生きている意味がない。ならばいつ死のうが同じこと。また、悪魔にそそのかされ他人を裏切るような愚か者も死ぬべきだ」
だって、理不尽じゃないですか。力がない者には自由に生きる権利すら認められないだなんて。
混沌、無秩序状態で自由を謳歌できるのは一部の力ある者だけです。弱者は虐げられ、搾取され、不自由な生を強いられるばかりでしょう。それは「自由」ではありません。「自由」とは“自分の心のままに行動できる”ということです。
自由に生きるためにはまず平等が保たれていることが必要で、そして権力にも暴力にも脅かされることなく平等を守ることができるのは、混沌ではなく秩序です。私たちは相互に平等でありたくて民主主義をやっています。
そう。法の神が布く秩序、神による独裁に対抗するものは、全ての者の自由意志を守る秩序、民主主義であるべきです。
戦えるかどうかは意志だけの問題じゃないでしょう。私たちは戦うために戦うのではなく、守りたいものを守るためにしかたなく戦うのですから。私たちの意志は本来戦うこととは別のところにあります。ならば、強い意志がもたらすものは必ずしも戦うための力とは限りません。たとえばラフムに立ち向かったときのタオがそうだったように。
たまたま私の主人公は悪魔と戦う力を得ることができました。だから戦っています。自分や、自分の守りたいものを守るために。
ですが、一方で戦う力のない者たちに意志がないとは思いません。守りたいものを守れない不甲斐なさが必ずしも意志の弱さによるものだとは思いません。それはまた全く別の問題です。
本来別の問題のはずで、なのに干渉が起きていて、あるいは蹂躙されてしまっている。そんなのはただの理不尽です。「これが自由だ」「良い時代になった」などと容認できるものではありません。
Law陣営もChaos陣営も理不尽で到底賛同できない・・・、となると、やっぱりNeutralになっちゃうかあ。思想的にはLawのはずなのにね。
コメント