トロピカル~ジュ!プリキュア 第43話感想 不老不死と“あとまわし”は微妙に食いあわせが悪いと思う。

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永遠のあとまわしなんて、何のためにそんなことを?

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「潜り込め! 深海の魔女やしき!」

Lead Character:がんばったひと

まなつ

Major Happening:大きなできごと

 まなつたちはやる気パワーを返してくれるようあとまわしの魔女を説得したいと考えたが、チョンギーレたちの妨害によってなかなか居室に辿りつけなかった。また、そもそも魔女は多くの記憶を失っており、会ってただちに交渉できるような状態でもなかった。

Sub Questions:小さなできごと

愚者の棺の真実

 世界を滅ぼすことによって世界中の生命エネルギーを集め、使用者に不老不死をもたらすのだという。世界が滅ぶことに関してはバトラーとあとまわしの魔女の間で情報共有済み。チョンギーレたちは聞かされていなかった。
 まなつたちが魔女を説得したいと望むなら、これほど大それたことをしてまで永遠のあとまわしを求める魔女の心情を理解しなければならないだろう。

人魚の掟について女王様の見解

 人間と出会った人魚の記憶が消されることについて、女王様は単に伝統だからと受け入れているのではなく、自分で考えてそれが必要なことだと納得している様子。その判断には伝説のプリキュアと破壊の魔女のエピソードが関わっているようだ。
 つまり、今後もしローラが人魚の掟を覆すのであれば、そのときローラは憧れの女王様や伝説のプリキュアを越えて成長したということになる。

人魚はプリキュアになれないという話について

 女王様が実際に変身しようとして失敗しており、それを根拠にローラに教え伝えていたようだ。
 ならば現実にローラが変身できている以上、すでに彼女は何らかの要素で女王様を超越できている。

Battle Depiction:どんなバトルだったか

 特筆するような描写は無し。

 ヤラネーダからやる気パワーがすでに抜き取られていて回収不能、というところから魔女を説得するべきだいう思いがいっそう強まる展開になっている。

Like It Here:ここ好きポイント

エルダが遊んでいた人形

 第19話、学校裏の廃屋でエルダとまなつが交流するきっかけになった呪いの人形。当時エルダは相手がまなつだということを知ることができたが、まなつのほうは最後まで相手がエルダだと気付かないままだった。
 今回もエルダが人形をとっさに隠したためニアミス。

 ↑のテンプレまた変えました。なんといっても去年のバージョンは今話みたいな続きものエピソードで極端に使いにくかった・・・。
 こっちもこっちで一話完結型向けのつくりなのは変えていないので、使いやすいかといえば別に・・・なんですけどね。まだマシ。

 次回作『デリシャスパーティプリキュア』の詳細が発表されました。
 スタッフインタビューなどはアニメ!アニメ!の記事が充実していますね。

 「ごはん」モチーフで「ありがとうの気持ち」「シェアする喜び」がテーマになるということは、『ハートキャッチプリキュア!』みたいな人情ものになりそうな感じでしょうか。
 モチーフ的には『キラキラプリキュアアラモード』のほうが一見似ているんですが、あっちはつくる側の視点重視、自分の思いを創作物に乗せて伝えることが主題になっていたので、コミュニケーションに向かう姿勢が全然違ってくるかと思います。
 “つくり手”ではなく“受けとり手”の目線で物語を描くのはプリキュアシリーズ全体を通しても案外珍しいかもしれません。それこそ怪物化した人たちの心の声を聞いてどう接するべきだったか考える『ハートキャッチプリキュア!』とか、周りに愛されている実感をもって自分も愛する側に立つ強さを得る『魔法つかいプリキュア!』、多様な価値観に接することで逆に自分らしさを研ぎ澄ませていく『スタートゥインクルプリキュア』くらいじゃなかろうか。どれも良い作品ばかりでした。(※ いや、プリキュアシリーズ全部良いのだけれど) 『デリシャスパーティプリキュア』も楽しみですね。

無にできない“何か”があるからこそ

 「お前たちは誰だ? どこかで会ったか? ・・・思いだせぬ」
 「思いだす必要はありません。魔女様、ご覧ください。やる気パワーがついに満杯に」
 「おお。ようやく。ようやくこれで永遠のあとまわしの世界が――」

 「永遠のあとまわしなんて、何のためにそんなことを?」
 「それはもちろん――。もちろん。・・・もちろん? あれ? 私は何をあとまわしにしようとしていたのだ? 何を? とても大事なことだったような気がするが――。何を? ・・・何を?」
 「あとまわしの魔女! 思いだしなさい! あなたは――!」
 「魔女様はそれを考える必要はありません! あとはこのバトラーめにお任せを」

 「この愚者の棺は世界を滅ぼすことによって、地球上の全ての生きものの生命エネルギーを集めるのです。そして棺を解放した者に不老不死、つまり永遠の命をもたらすのですよ」
 「永遠の命があれば、私の望む永遠のあとまわしの願いも叶う」

 “永遠のあとまわし”とは何なのか。
 魔女はどうしてそんなものを求めているのか。
 何を忘れてしまったのか。

 彼女についてのいくつかの疑問は、どうやらひとつに繋がっているようです。

 永遠に生きるよりも、とっとと死んでしまったほうがはるかに楽です。
 死んでしまえばあとまわしも何もありません。忘れるも何もありません。
 ただ、無に。そこに何も残らなくなるだけです。

 不老不死を求める魔女の願いは、あとまわし。
 彼女は永遠の時間を使って何かを為し遂げたいというわけではないようです。ただ、何かとてつもなく大事なことをあとまわしにしたいだけ。
 だったら死ねばいいのに。履行する気のない約束を抱えて永遠に生きるくらいなら、自分の存在ごと約束をこの世から消滅させてしまったほうがはるかに簡単でしょうに。
 ただでさえ忘れてしまったほうが楽らしい辛い約束ごとのようなのに。

 永遠のあとまわしと、死と、その間にいったいどんな違いがあるというのでしょうか。

 「あなたにもいずれわかる日がきっと来るでしょう。自らその記憶を消してしまいたいと思う日が」
 「どうして? 私はそんなこと思ったりしない。まなつたちのこと、忘れたいだなんてこと、絶対にありえない!」

 あるのでしょう。何かが。
 あるのでしょう。この世から失わせたくない何かの思いが。
 あるのでしょう。忘れたほうが楽だとわかっていても絶対に忘れるわけにいかない大事なものが。

 だから、この人は死ではなく永遠を選ぶのでしょう。
 たったひとつ、世界よりも、自分よりも、はるかにずっとずっと大切な何かを守るために。

八尾比丘尼の孤独

 「わしが子どものころ長老のオババ様から聞いた話に『森の人魚』ってのがあってなあ。オババ様が子どものころ、満月の夜に森で人魚を見たのだそうじゃ。満月を背にして森のなかで跳ねる人魚の姿は、それはそれはきれいじゃったという」(第22話)

 種明かしをしてみましょう。

 つまるところ、グランオーシャンの人魚たちは人間よりもはるかに長命であるようです。
 人魚の女王様が南乃島に杯を隠しに行ったのは、現長老のとみ婆が子どものころ長老だったオババ様の、そのまた子ども時代。ざっくり150年くらいは見積もってもいいでしょう。それほどの時間を生きてなお、女王様はまだまだ現役の女王、見るからに若々しい姿のままです。

 女王様に人間と仲よくなった記憶はありません。自分にそういう過去が実際あったかどうかも定かではありません。
 けれど女王様は理解しています。
 人間と出会った人魚は記憶を消さなければならない、そんな人魚の掟は、けっして自分たちにとって悪いものではないのだと。

 寿命の差。

 本編でどこまで明確に語られるかはわかりません。ですが冷厳とした事実。端的に示された絶望。ただ人魚として生まれ出でただけで背負わされる、とびきりの理不尽。

 まなつはローラより先に死ぬでしょう。
 さんごも。
 みのりも。
 あすかも。
 ローラがあおぞら市で出会ったみんなみんな、ひとり残らず、ローラより先に死ぬでしょう。
 あるいはまなつの子どもですらも。孫も。ひ孫の代になってもまだまだ全然足りません。

 伝説のプリキュアが活躍したのは数百年の昔のことだそうです。
 彼女と親交のあったあとまわしの魔女は、未だ生きています。

 まなつがこの世からいなくなったあと、ローラはいったいどれほど長い時間をひとりで生きなければならないのでしょうか。

 「笑ってほしい? どうやって? お父さまもお母さまも全員亡くしたのよ?」(『雪のプリンセスと奇跡の指輪!』)

 いっそ記憶を消してしまったほうが幸せ、ということもあるのではないでしょうか。

 若いローラは実感できていませんでした。
 自分とまなつたちとのどうしようもない違いを。今をいくら大事にしたところで絶対に訪れる未来の姿を、まだきちんと想像したことがありませんでした。
 だから掟に反発したのでした。敬愛する女王様に真っ向から抗ってでも。
 女王様が具体的な記憶を持たずとも容易に結論できてしまった絶望、諦めの思いを、時間というものの重たさを、ローラは単に知らなかっただけなんです。

 「じゃあ、今私たちがこうやって話したことも女王様の記憶からは消されちゃうの?」
 「ええ。全てが解決したときには」
 「私の記憶も? 私がまなつやさんご、みのり、あすかと過ごしたことも!?」
 「そうです。全てが終わって、ローラがグランオーシャンに戻ったときに」
 「私が女王になっても!?」
 「それが掟です」
 「そんなのひどい! 私は嫌! みんなのこと忘れたくない! そんなの、絶対嫌!!」
(第37話)

プリキュアになれる資格

 「ねえ。女王様は私に何をさせたかったの? 私、女王様の言うとおりプリキュアを見つけた。次はどうすればいい?」
 「あなたは、どうしたいのです?」
(第17話)

 あのとき女王様はローラに問い返しました。ローラの自由意志を尊重しました。

 「あなたは私の言いつけどおり、人間の世界に行って、プリキュアを見つけました。自分ができることを精一杯やりました。だから。――だからもう、人間の世界に戻らなくても構いませんよ。女王候補として立派に役目を果たしたんですから」(第17話)

 後に記憶を消されることになるとわかったうえで。
 それでも“今”を大事にしようとするローラの今を、ローラの自由に任せてくれました。

 「女王様。私、まなつともっと一緒に遊びたい! さんごとコスメの話もしたい! みのりと人魚の物語のことも話したい! あすかと一緒にゲームもしたい! みんなと一緒に部活もしたい! もっとずっと、まなつたちと、みんなと一緒にいたい!! それが私の“今、一番したいこと”!」(第17話)

 それこそがローラにとって本当に一番大事なことなんだと、見ていて微笑ましいくらい伝わってきたから。

 「その思いがあれば大丈夫。お友だちが待っていますよ」(第17話)

 そして、このときでした。
 ローラならプリキュアに変身できるだろうと、女王様が確信したのは。
 マーメイドアクアパクトをローラに託したのは。

 「人魚はプリキュアになれないはずなのに、なぜ私はなれたの?」

 聞いていたはずですよ。ローラも。

 「心の中にきらめく太陽を持った人間と私たち人魚の心が通じあったとき、カギが現れるでしょう」(第1話)

 それが変身に必要なハートクルリングを生みだす条件。

 だからローラだけがプリキュアになれました。
 だから女王様や他の人魚たちはプリキュアになれませんでした。

 普通、人魚は人間と出会った記憶を消されてしまうから。

 たったそれだけのことです。
 ローラは今、女王様ですら為し遂げられなかったプリキュアへの変身を実現できています。
 今、ローラは女王様にはない力と、そして女王様が持ちえない特別な記憶を持っています。

 だからなんです。
 女王様が、ローラの記憶を消されたくない気持ちを理解してくれないのは。ローラがどんなに必死に訴えても掟を維持しようとする姿勢を崩してくれないのは。

 人魚の寿命というものを実感しきれないローラが女王様の考えを理解できないことの裏返しに、人間と仲よくなった記憶のない女王様にもローラの気持ちを理解しきることができないわけです。

 さて。ローラ。
 そしてこの文章を読んでいるあなた。
 人間と出会った記憶は消されるべきだとする女王様と、掟をなくしてまなつたちとの想い出を大切にしつづけたいローラ、どっちが正しいと思いますか?
 どっちの見識がより尊重されるべきだと思いますか?

 もちろん女王様――、なわけないですよね。

 どっちもお互いに持ちえない知識や記憶をベースに考えているわけですから。
 どちらかが考え足らずだとか、どちらかが事実を誤認しているとか、そんなわけがありません。どちらも真剣に結論を出しています。
 どちらも同じくらい正しくて、どちらも同じくらい尊重されるべきです。そこに優劣はありません。

 こういう問題は両論並立しうるものです。必ずしも絶対に間違いのない答えなんて存在する状況のほうが珍しい。残念ながら、そのくせ両立させることはなかなかできないものでもあるのだけれど。

 こういったことを踏まえたうえで、そろそろ見えてきますね。

答えても幸せになれない問いもある

 「永遠のあとまわしなんて、何のためにそんなことを?」

 大切なものを失わないように、です。

 そもそも自分が不老不死になった程度で“永遠に”あとまわしにできるものなんてそう多くないんですよ。
 そんなの自分の個人的な決めごとか、もしくは約束相手も永遠に履行を待ってくれる状況(※ つまり死者との約束)くらいのものです。

 もし魔女が伝説のプリキュアと過ごした日々の記憶を消してしまったら、その瞬間魔女が感じていた友情も失われてしまうでしょう。
 かといって記憶を消さない決断をしてしまったら、今度は親友がとっくに亡くなっている事実と向きあわなければなりません。
 逆に自分が死んでも同じことです。この世からふたりの友情は失われてしまいます。

 だから、魔女はどれを選んでも友情が失われることを認めざるをえない選択を避けつづけ、肝心の親友の顔すらおぼろげになるほどずっと結論を先送りしてきたわけです。
 現実には伝説のプリキュアはとっくに亡くなっているわけですが、魔女さえ認めなければ魔女自身にとって彼女との友情は永遠です。

 魔女は今まさに同じ難題を突きつけられているローラの未来の姿であり、そして大事なものを失うことにトラウマを持つまなつの延長線上の存在です。
 彼女を説得するためには、まなつとローラそれぞれが今一度自分と向きあうことが必要になってくるでしょう。ローラは女王様から魔女の事情を聞いてきているようですが、それについて自分ならどうするべきだと思うか言葉にできなければ何の意味もありません。

 どうしたものかな?
 もうあらゆる意味で正しい答えなんて存在しない問いかけになっているわけですが。
 まなつたちがどういう結論を出すのかちょっと想像がつきません。次回がとても楽しみですし、それまでに自分でももう少し考えてみる楽しみもありますね。

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    コメント

    1. 与方藤士朗 より:

      伝説の人魚がメルジーヌ、あの光景が明治時代だとすれば・・・
      岩崎渡辺コレクションに出てくる、明治時代の寒漁村民=ワタクシの母上様
      (神戸の外国人居留区近辺のビアホールで管を巻く?)大正時代の酔っ払い=ワタクシ
      で、おばばと母上様が同世代、となれば、結構、つじつまが合いそうな(苦笑)。

      母も同然のメルジーヌを、今、ローラは、超えようとしていますね。
      その兆候は、既にあったし、今急速な勢いで力をつけ、経験値を増している。
      大検を受験して大学に行こうとした私の高校時代(当時、養護施設に入所しておりました)と、今のローラは、ある意味、世代と世界を超えたパラレルな関係にあるような気がしており、他人事には思えません。
      ~と言いつつ、自分の娘(=隠し子)がキュアパパイアのみのりん、などと言っているおっさんが言うと、説得力があるやらないやら。

      まだあまり大きな声で言えませんが、今準備している小説の次作は、まさに、このような「親子」をテーマに描いています。
      実際の親子であるなしを問わず、そのような関係性というのは、いつの時代も、どの世界にもある不変のものであると再認識させられますね。
      1924年パリ五輪の英国人金メダリスト2名を主人公にした「炎のランナー(邦題)」は、いつの時代も変わらぬ若者の姿を描き、アカデミー賞を獲得しました。
      テーマは違いますが、今回のトロピカル~ジュプリキュアは、まさに、形もテーマも違いますが、いつの時代も変わらぬ「(第三の)親子の葛藤」を描いてくれました。

      プリキュアの裏番組のサンデーモーニングの御意見番を張本勲氏が降板されたことを機に、プリキュア御意見番・二代目喝御大を名乗って活動?していくことにしました。
      その初仕事? としては、身に余る内容の回でした。

      へびのあし
      記憶を抜いてもらえるなら、それこそ、幼少期、養護施設時代や大学生の頃の記憶(鉄道研究会関連は除く)、メルジーヌさんに頼んで抜いてもらいたいぐらいです。
      彼女もそれには、さすがに、現役時代の落合さんみたいに酒飲んで寝ておきなさいよ(でも、鍛錬はせよとの暗黙の了解付)~、と追い返されるでしょうけど(汗)。

      • 疲ぃ より:

         あ、そっか。150年前だと明治初期ですね。長老の年齢を80歳くらいとして雑に計算しましたが、その時代だともう少し寿命を短く見なきゃならんかもです。(※ どっちにしろ明治~大正くらいの話でしょうが)

         ローラと女王様の関係性、すっごい好きなんですよね。
         血縁関係を根拠にした無条件の愛情とはまた違っていて、尊敬するから慕って、慕われているから慈しんで・・・っていう、なんというか、自分たちで望んで関係性を結んだ雰囲気があって。しかも上司と部下みたいなビジネス的な関係性を明らかに超えて、しっかりとお互い情愛を向けあっているのが伝わるあの感じ。
         初期の嫌な子要素強めだったローラを最初から好意的に見られたのは、女王様との関係性があったからだと思います。

    2. ピンク より:

      手紙とかおそろいのアクセサリーみたいな……本人がいなくなっても成立し得る友情の証みたいなアイテムは無かったんでしょうか。
      トロプリなので、アクセサリーなりコスメは期待できそうですけど。

      愚者の棺の件は流石に驚きました。
      ……今実際に解放しようと動いてるのはバトラーなので、下手すりゃ彼が不老不死になってしまう気がします。あるいはそういう目論みか。
      まああの様子だと(プリキュアが負けたら)予定通り魔女様が不老不死になるんでしょうけど、だとしたら最早あっばれな忠誠心ですね。

      • 疲ぃ より:

         てっきり「私を忘れてください」的な友情から来る約束だと予想していましたが、違いましたねえ。(※ 第44話視聴後のコメント)
         そういう路線だったら、私もその手の想い出のアイテムで解決するのがスムーズだろうなと思っていたのですが。

         バトラー、自分が不老不死になったら何をして生きていくつもりなんでしょうね。
         あの人、見た感じ自分の主人のことしか考えていない自己犠牲型の人ですし、望まない不老不死であっても甘んじて受け入れちゃうんでしょうか。

    3. 東堂伊豆守 より:

      あとまわしの魔女が元々は「破壊の魔女」であった事に鑑みると、魔女が本来「愚者の棺」で為そうとしていたことは「永遠のあとまわし」ではなく「永遠の破壊」だった可能性もあるんですよね。地球を破壊し尽くした後、宇宙空間に飛び出して他の星をも破壊する為に「不老不死」を必要とした、とか。
      それもまたハチャメチャ……いや、そもそも魔女にとっては世界の滅亡という“究極の破壊”こそが目的で、「不老不死」という“オマケ”にはあまり興味がない、のかも。
      だいたいこの魔女が振りかざす「あとまわし」というヤツ、実は破壊の魔女の暴走を抑える為に施された一種の洗脳処置「“やる気”の剥奪」で、この処置の効果と、魔女の強すぎて消しきれなかった“やる気”が拮抗した結果、「永遠のあとまわし」なる支離滅裂な意思が生じてしまった――――と解釈した方が、「永遠のあとまわし」という思想の論理的整合性を求めるより適切な感じがしてしまうんですよね……。
      あと分からないのが「人魚と人間の寿命の差」が世界を揺るがす事態までひきおこす動機付けとなり得るのか?という問題。「親しい者に先立たれる悲しみ」って同種族間でもザラにある話で、別に寿命の違う種族間でのみ生じる悲劇ではなかろうに(そういや「ペットロス」って寿命の違う種族間の悲劇……なのか?)。さらに「不老不死」を求めるのが寿命の短い人間の方ならばまだしも、寿命の長い人魚の方だというのがますます奇妙で……。
      そう、不老不死といえば、伝説のプリキュアは既に肉体が滅んでおり“亡霊”のような状態で存続しているらしいんですが……これって一種の不老不死なのでは?
      ……とまあ、なんともしっくりこない、食べ合わせの悪い論点が随所に散見されて、どうにも判断のしようが無い――――というのが正直なところではあります。
      さて、
      次期シリーズ作品「デリシャスパーティプリキュア」にタキシード仮面みたいな人物がいるらしいと話題になっているようですが……つまりあれか、キュアプレシャスがピンチの時に颯爽と現れて「スーパーは庶民の健康の泉。新鮮な高原野菜やとろけるようなしゃぶしゃぶ肉が怒っているぞ」とか言い出すのか。「今だキュアプレシャス」「さらばだキュアプレシャス。また逢おう」。
      うん、とりあえず「キュアプレシャスまた太ったな!重いぞ!」などとは口が裂けても言わんほうがいいな。あとトロプリチームに向かって「若い女の子の肌はピチピチしてフレッシュだ。厚化粧など意味がない」などとは(以下略)。

      • 東堂伊豆守 より:

        追記:
        自分はプリキュアになれなかった、とローラに自己申告するメルジーヌ女王。――――実はメルジーヌもプリキュアになれていて、その記憶を抜き取られてしまった為に思い出せないだけなのでは……?
        人魚がプリキュアになるための条件として「人間と交流を持つこと」があるのだとすれば、「人間と交流した記憶を全て抜き取られる」以上、プリキュアになった記憶もまとめて抜き取られるのが当然の筈で……。
        もしメルジーヌ(さらに他の人魚)が既にプリキュアになっていたんだとすると――――ローラは人魚の歴史に革命を起こしたわけでもなんでもなく、単に人魚の(それもおそらくは悲劇の)歴史を繰り返しただけ――――ということになってしまうんですが……?

        • 疲ぃ より:

           論理的に考えると考えるほど食いあわせ悪い気がしてきますよね、不老不死と“あとまわし”。
           これが成立するとしたら、大切な人に呪いみたいな遺言を残されたときくらい・・・と思っていました。おっしゃるとおり、長命種の寿命を超えて生きかたを束縛できるのなんて死人だけですからね。(※ 『ゼノブレイド2』にそういうキャラがいたのですよ)

           記憶を消すことの是非について、ローラは知恵と知識では女王様に絶対に勝つことができません。そこはすでに明らかです。言っていることだけ比べるなら女王様のほうが大人です。
           ローラが女王様を上回るためには、もっと別の何か、論理も道理も殴り飛ばせるくらい強烈な意思の力が必要になるんだと思います。

           中学生男子に原液濃度のタキシード仮面節をぶちかまされたらキュンキュンするってレベルじゃねーぞ!
           あんなのは中身がイケメン大学生だとわかっていてイタさホームラン級に振りきれていたからこそ逆に許されていたのであって、もし中学生が同じような言動しても「厨二病かわいいねえ」ってしかならんですよ。

    4. 亀ちゃん より:

      前週のトロピカル~ジュプリキュアは最終的にチョンギーレがヤラネーダ化されてしまう話でした
      シックリ着たセリフが2つあって、どっちも忘れましたね!!(苦笑)
      果たしてチョンギーレはプリキュアに救われて、我に返ることが出来るか否かです

      • 疲ぃ より:

         ぶっちゃけストーリー上まだ残っているシーケンスが「永遠のあとまわしの是非」と「ローラの記憶の問題」の2つもあって、おそらく同時並行には処理できず、尺もギリギリだったので、今更参戦してきたチョンギーレは相当雑に処理されるだろうと思っていました。

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