HUGっと!プリキュア 第25話感想 がんばってくれるあなたを私が助けちゃいけないの?

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私は、私を支えてくれる人のためにも“私のなりたい私”になりたいって決めてるんだ。

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(主観的)あらすじ

 今日ははぐくみ神社の夏祭り! みんなでくじ引きして、射的もして、型抜きして、美味しいものもいっぱい食べて、たくさん想い出つくっちゃおう!
 花火の場所取りのためにほまれとハリーが喧噪から少し離れて、すると、ぽつり、ハリーが自分の過去を語りはじめました。未来の世界でハリーは孤児でした。兄弟たちを守りながらその日その日を必死に生きてきて、そのこともあって今もはぐたんの子育てをうまくやっていけているのでした。
 そのハリーの兄弟のひとり、ビシンがハリーを迎えに来ました。ビシンはクライアス社の社員でした。そしてそれはかつてのハリーも同じ・・・。これはハリーが過去に置いてきた、ハリー個人の問題。だからハリーはひとりでビシンに立ち向かおうとしますが、力及ばず、逆にずっと隠していた力を解放されて、プリキュアを襲う怪物にされてしまうのでした。
 怪物にされたハリーの鋭い爪がプリキュアに振り下ろされます。しかし、その攻撃はほまれによって正面から受け止められます。ほまれはハリーに怒ります。元クライアス社社員だというくらいで私たちが離れたりするわけがない、それは私たちみんなで助けあえる問題なんだと。
 ハリーの心にアスパワワが蘇り、プリキュアの浄化の力も後押しして、ハリーは元の姿に戻ることができました。夏祭りの花火が打ち上がります。

 ハリーの謎チェーン、プリキュア側の力に属するものだったんですね。つくづく私のこの手の展開予想は当たりません。・・・そういえば、ハリーの兄弟たちのなかにリストルっぽい髪型のネズミがいましたね。なるほど。ビシンがハクビシンならリストルはリスというわけか。(懲りない)
 ところでひなせくん、はなにりんご飴を預けられたまま放置されて困っていましたね。あれ、実際困るよねえ。わかる。なにせりんご飴って時間が経つと溶けるし。するとどうなるかといえば、溶けた飴が“はなの唾液と一緒に”串を伝って流れてくるわけで・・・。いやあ、思春期だねえ。私にも覚えがある。わかる。(セクハラ)

甘えさせてくれる人

 「大丈夫? 5回連続残念賞だよ」
 「お小遣い使いきる気?」
 「え・・・」
 「――僕にやらせてください!」

 花火が咲くなら恋の花も咲く夏祭り。けれどはなってば案の定ニブチンで、ひなせくんの好意を純粋な善意として受け取って、単純に甘えてしまいます。
 「どうぞ。僕の気持ち、だから」
 「ありがとう。ほら、お兄ちゃんがはぐたんの欲しかった人形、取ってくれたよー」

 そんなもんさ。ドンマイ。

 甘えさせてくれる男の人といえばハリー。
 最初は正直なところ、あんまり子育てに慣れている印象がなかった彼。いかにも新米パパさんって感じで、しょっちゅうはぐたんに振りまわされていました。けれど、彼は主人公たるはなたちを差し置いて、いつの間にかどんどんノウハウを培っていきましたっけ。
 きっと元来面倒見のいい性格だったからなんでしょうね。最初ちょっと拙かったのもまあ、経験あるのはネズミの子のお世話ばかりだったからと思えばしゃーなし。ノウハウは応用できなくとも心構えは生かせる。

 「なんかあったんか」
 「え、別に・・・」
 「嘘つけ! いつも一緒におるからわかるわ。――何があったんや」
(第16話)

 「ったく。探したやないか」
 「え・・・。な、何。・・・何なの?」
 「アイス、溶けるやろ。ずーっと! 楽しみに取っていたんや! 溶けるやろが!」
(第16話)
 そのお兄ちゃんっぷりは未来の世界の兄弟やはぐたんだけに向けられるものではなく、春映画では待ちぼうけ中のはなに傘を差してくれたり、最近では落ち込むほまれを慰めてくれたり。
 優しい人です。全方位に。

 「守ってくれる人がいるって、マジありがたいと思うよ」
 「あまり言ってないんだけど・・・。ウチ、私が小さい頃に両親が離婚してて。ずっとお母さんの実家で暮らしてるんだ。お父さんがいたときに好きになったスケートを『続けていい』ってお母さんが言ってくれたんだ。練習を休んでいたときも何も聞かずにいてくれた」

 “家族を守る役割を担うべき”父親の不在。現代日本の年間婚姻数に対する年間離婚数の割合はおよそ35%にものぼるそうです。今どき特に珍しい話でもありません。『フレッシュプリキュア!』の蒼乃美希の家庭もそうでしたね。
 けれど、勘違いしないでください。ほまれはその欠落をハリーで埋めようとしているわけではありません。その欠落はパワフルなお母さんががんばって埋めてくれていて、ほまれの守られたい気持ちはすでに充分に満たされています。
 そうではなくて、ほまれは守ってくれる存在の有り難みをよく知っている子だということです。きっと他の誰よりも。だって、お母さんが人一倍努力してその役割を担ってきてくれたことを、ずっと間近で見ていたから。

 尊敬するお母さんと同じに、いつもみんなを優しく見守ってくれるハリーのことを、ほまれはすごいと思っています。そしてその気持ちはどうやら恋心に転じつつあるようですね。
 今日のほまれが着ている浴衣の模様は黄色いアサガオ。
 花言葉は・・・「儚い恋」。
 朝に咲いていた花が昼にはしぼんでしまう様子に由来しています。ついでにいうと、黄色いアサガオは江戸時代に流行した変異品種でした。いかなる理由か現在は失伝してしまいましたが・・・。

 「ムリヤリは聞かない。けど、マジできついときはひとりで抱えこまないで。それだけは約束して」(第23話)
 ほまれのハリーに向ける好意は、しかし残念ながら受け取ってもらえませんでした。
 「ビシン・・・。はぐたんを頼む。これは、俺の問題や」
 ほまれがキツかったときに甘えさせてくれたお兄ちゃんは、自分がキツいときにはほまれに甘えてくれませんでした。

届いて、憧れ

 「この人、どこかで・・・」
 「なんか、必死・・・」
 「あのさ、ごめん。私、輝木さんに嫉妬してたかも」
 「私こそごめんね。じゅんなに迷惑かけてばっかだから、しっかりしようと思ってほまれに弟子入りしたんだけど・・・」
(第16話)
 ほまれは力のプリキュアです。
 誰かのために直接何かをしてあげることより、自分ががんばっているところを見せることで間接的にみんなに“憧れ”の力を宿らせることを志向する人物です。

 そしてそんな彼女もまた、母親でありながら父親のロールをもこなすお母さんの姿を見て、そんなお母さんのパワフルさへの憧れを原体験として育ちました。
 「早く試合で結果を出して安心させてあげたい」
 「私は、私を支えてくれる人のためにも“私のなりたい私”になりたいって決めてるんだ」

 だから、ほまれにとってのお母さんへの恩返しはお母さんをお手伝いすることではなく、自分が立派になること。自分自身が強くなることがお母さんを喜ばせることにもつながることを、この子は正しく理解しています。

 「はぐたんを頼む。これは、俺の問題や」
 だからこそ、せっかく自分が勇気を出して約束したことを反故にされて、ほまれは腹を立てました。

 ハリーはみんなを見守る優しい人です。
 そんなステキな人物である一方で、彼は自分の方が誰かの助けを受けることは好みませんでした。
 「よく言う。あんたが一番素直じゃないじゃん」(第8話)
 「『違う世界』って、どこから来たの? ・・・ごめん、本音が出ちゃう。パジャマパーティのおかげかな。ずっと気になってたんだ」(第12話)
 「ねえ。どうしていつも大切なことをごまかすの。他にも私たちに隠していること、あるんじゃないの?」(第20話)
 「ムリヤリは聞かない。けど、マジできついときはひとりで抱えこまないで。それだけは約束して」(第23話)
 ほまれは彼のそういうひとりで抱えこみたがる性質に一早く気付いていましたが、何度言っても結局心を開いてはもらえませんでした。

 ハリーのイケメンアドバイスは大抵どこか微妙にピントがズレていました。
 「そっとしといたれや。充分がんばっとるヤツに『がんばれ』言うのは酷やで」(第5話)
 「ほんま3人ともよう似とるわ。誰かを思ってそのために動く。けど、人のことを優先しすぎとちゃうか? 自分の心に素直になるんが大事なときもあるで」(第8話)
 「はな。まだアンタは大人になる階段を上る途中や。それはどういうことかっちゅうと・・・」(第10話)
 「すっきりせんときはコイツにかぎる。チョコミントアイスや!」(第16話)
 この人のアドバイスには、がんばれない人がどうしてがんばれなくなったのかを考える視点が欠けています。普通にしていれば誰もが当然に努力できるものだと思い込んでいて、躓いた人でもちょっと思考を変えたり気分転換したりしたらまたひとりで立ち上がれるものだという前提で話をしています。
 たぶん、がんばる人がどうしてがんばれるのかの理由をちゃんと考えたことがないんだと思います。彼自身ががんばることを当然のこととしてずっとひとりでこなしてきたのでしょうから。

 そんなの、イヤです。
 そんなの悲しすぎます。
 だって、もしそんな彼がいつか躓いてしまったのなら、それでも私たちはそんな彼のために何もしてあげられないのでしょうか。
 彼の手はいつも私たちの頭を撫でてくれるというのに、私たちの手は彼に触れることができないのでしょうか。
 私たちの憧れって、誰の助けも借りずに一生を孤独に生きるような、そんな在りかたなのでしょうか。

 そんな生きかた、イヤすぎます。

アサガオ

 「・・・いい! かわいい、ほまれちゃん! あ、ちょっと待って――これでもっとかわいくなった」
 ほまれのお母さんは建設現場で働くパワフルな人です。けれど、そんな彼女もひとりで生きているわけではありません。頼るべきところは実家の両親に頼り、そしてなによりかわいい娘の笑顔に元気をもらって毎日をがんばっています。

 「私、一度スケート諦めたんだ。けど、はなとさあやに出会えたから氷の上に戻れたんだ。ふたりと出会えたことが私の奇跡」(第20話)
 ほまれもお母さんと同じです。ほまれはスタープレイヤーとしてみんなに憧れを与える存在になろうとしている人物ですが、自分ひとりでがんばっていたころに一度挫折しました。今のほまれがあるのははなたちの応援あってこそです。

 アサガオには「儚い恋」の他に、もうひとつ有名な花言葉があります。
 「固い絆」。
 支柱にしっかりとツルを巻き付かせるさまからこういう花言葉が託されました。

 “憧れ”の力ってすごいんですよ。ひとりではがんばれなかっただろうことも、心に何か憧れを抱いていれば諦めずにがんばりつづけられちゃうんです。
 上でちょっと書いた、江戸時代には存在していたという黄色いアサガオ。あれ、最近再現されました。サントリーを中心とした産学協同チームが研究を重ねて、アサガオの花を黄色くする遺伝子を突き止めたんだそうです。サントリーといえば長年不可能とされていた青いバラをつくったのもこの会社でしたね。大したものです。
 江戸時代に誰かがこういう花があったという話を残していなかったら、きっとこの花は生まれなかったでしょう。
 「誰かと一緒Life、無限大!」(前期ED)
 本当に。

 「何してんの。これがあんたの今まで隠してきたこと? クライアス社の社員だったから? 改造されたから? その程度で私たちが離れると思ったの? そんなわけ――ないでしょ!!」
 「何が“俺の問題”なの? “私たちの問題”でしょ。約束したじゃん。一緒に、やってこうよ」

 ほまれは力のプリキュアです。誰かを直接助けるのではなく、自分が輝くことでみんなに憧れを届けるという、誰にもできないことができる女の子です。
 けれど、その力は彼女ひとりでつくるものではありません。
 はじめにお母さんへの憧れがありました。それからはなたちの応援に支えられました。ハリーというもうひとりの憧れも、最近できました。
 そのすべての出会いが、たくさんの絆が、ほまれの力となります。

 ならば、ハリーは輝けるほまれの尊敬を受けるのにふさわしい人物にならなければなりません。
 余計なお世話と思われるかもしれませんが、“絆”というのはそういうものです。本来お互いを縛りつけるためにあります。
 本当のハリーは一方的に誰かの世話をするばかりで自分はひとりでがんばる人物だったのかもしれません。けれど、ほまれにとってはそうじゃありません。ハリーはいつもみんなを見守っていてくれる、いつもみんなの真ん中にいてくれる人です。たぶん、ビシンや他の兄弟たちにとってもそうだったんじゃないかな。
 「大丈夫や。ごめんな、みんな」
 「なんで謝るの」

 だから、そういうことを言うのはハリーらしくありません。ハリーらしいのかもしれないけれど、それでもハリーらしくありません。

 ひとりで生きるつもりならこんなメチャクチャな言い分は無視してしまっても構いません。
 けれど、もしあなたがほまれに輝いてほしいと願うのなら、もしあなたがみんなに心配をかけたくないと願うのなら、あなたはやはり変わらなければならないでしょう。彼女たちはあなたにそういう“らしさ”を見ているのですから。
 もしあなたが彼女たち“らしさ”を守りたいと願うのなら、やはりあなたはあなた“らしく”ならなければなりません。

 ハリーらしさ。ほまれらしさ。それからみんならしさ。
 そのすべて、憧れという固い絆で密接につながりあっています。

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    コメント

    1. 東堂伊豆守 より:

      SECRET: 0
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      ハリーのしていたチェーンがクライアス社由来のものである可能性、まだ残ってますって(笑)。あきらめちゃいけない(笑)。ジョージ社長が部下にも話していない何らかの意図で与えたものかもしれないし。
      だいたい新体制のクライアス社って同床異夢と面従腹背で成り立っている雰囲気に満ち溢れていて、退職組がなんだかんだで目的意識を共有出来ていた(喰っていく為の運命共同体)のとはコントラストを見せている感じがしますね。そういえば、「女ボスと男部下二人のトリオ」「上司に使い捨てのパシリにされていた」「本業の運転資金稼ぐために副業に精を出してる」って完全にドロンボー一味で、「今週のビックリドンドンメカぁ」共々かなり本格的に「ヤッターマン」モチーフを取り込みたいらしいですな。
      で、話をハリー君に戻しますと、彼が自分の正体をほまれ達に隠していた理由は「自分がかつて敵組織に属していたことを知られると、ほまれ達に離反されてしまうと恐れた」からだけではなく、「"かつて苦楽を共にした仲間を倒さなければならない"という理不尽までは、ほまれ達に共有させたくなかった」からということもあったからかもしれませんね。ほまれ達プリキュアの戦いは「身内を守ること」が基盤にあって、それが結果的に「皆を守ること」にも繋がっているという構図なんですが、ハリーの戦いは「皆を守るために身内を犠牲にする」構図になっていて(かつて(未来)のプリキュアが"剣"を武器としていた(らしい)点もこの構図に拍車をかけたか)、「大義名分のために身内に手をかける途を選んでしまった自分には"身内の愛"を受けとる資格がない」と思い詰めてしまったのかもしれない。
      この辺りはルールーも共通して抱えている問題で、彼女がRUR-9500搭載の戦闘機能を使わずいちいちプリキュアに変身して戦う理由は「"浄化技"を使えるのはプリキュアだけ」だからなんでしょうね。
      こうなってくるとますます、ほまれやはな達プリキュア(2018ver)は「敵がどれ程強大になろうとも打倒に走らず、あくまで和解に持ち込むことを目指す」というメンドクサイ戦いを強いられていくことになるわけですが、むしろそこにこそプリキュアが本郷猛や南光太郎とは違うと示すことが出来るポイントがあるんでしょう、ね。

    2. 疲ぃ より:

      SECRET: 0
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       いやまあ、チェーンはアスパワワとともに復活していたのでさすがにプリキュア側のものでしょう。
       ただ、ハリーにはまだ、本を見るまでジョージ=プレジデント・クライだと気付いていなかったという不可解な点が残っています。あと、ビシンは誰に封印されていたのかという疑問も。結局現クライアス社の幹部は誰も反対することなく彼女を受け入れているわけで。
       そこで今度は“ハリー入社当時の社長はジョージではなかった”→“やはり社長の本体は本である”→“ジョージはあの謎チェーンの力によってアスパワワを封印されている”→“つまりハリーのチェーンと対のモチーフになっていないこともない”という新しい仮説がウンヌン(諦めない、負けない)

       プリキュアと元同僚とを戦わせたくないという気持ちはあるでしょうね。単純にビシン(と、もしかしたらリストルも)という身内もいますし、しかもそのビシンがあの通りのクレイジーなので戦いが凄惨になる恐れもあり、そこまでのことを他人(今話前のハリー基準)であるはなたちには求めたくなかったでしょう。
       そもそもハリーはプリキュアの剣に対してネガティブな感情を抱いていました。
       はなが剣を振りかぶったときに何故か焦ったような表情をしているんですよね。パジャマパーティのときにも「(剣を使わなかったおかげで)明るい未来を切り開ける。自分たちのいた未来に近づけている」といった内容の発言をしています。
       はなたちが傷つくことも、誰かを傷つけることも、できることなら避けたいんでしょうね。

    3. 東堂伊豆守 より:

      SECRET: 0
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      ジョージ・クライ社長の愛読書(?)は"科学技術の結晶"クライアス社の中にあって妙に浮いた"ファンタジー"的存在であるために私も引っ掛かりを覚えているんですが…、加えてあの本の予言(?)が実は未だに外れていない、という厄介さもあるんですよね。
      「剣は何も持たない少女を選んだ。そして少女は勇気を胸に戦った。」
      「少女は剣に選ばれ、民衆と共に戦う。」
      そうなんです。プリキュアの剣がキュアエール/野乃はなを"選んだ"ことは事実だし、キュアエールは今も「勇気を胸に」「民衆と共に」戦い続けている。そして…、「少女は剣を振るい敵を斬り倒した」などとは一言も書いてないんですね。(予言とか占いを外さないコツは「曖昧な表現にして解釈に幅を持たせること」だったりしますが)
      果たしてキュアエールは今もなお"予言"の掌の上で踊らされているだけなのか?それとも…。
      また、ジョージ社長が決行した"時間停止"は、彼が予言の解釈を誤って導き出した"答え"であったのかもしれず、そうだとすると「あの予言書がジョージを操っている」という見方もあながち的外れではない感じがしてきます(セルフそそのかされ。「俺は神の啓示を受けた"預言"者なんだ!」という哀れな勘違い)。
      本作品の「なんでもなれる。なんでもできる。」というコンセプトに鑑みると、「全てのことは予め定められていた運命」とか「約束された未来」といった思想は"否定されるべきもの"という扱いになりそうではあるんですが…、はてさて如何相成りますか。

    4. 疲ぃ より:

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       あれが予言書である可能性というのは面白いですね。
       だからあのオッサン、最初あんな疲れた顔してたんですね。未来に起こることが予めわかっていたらたぶん色々つまらないですもんね。ハピネスチャージプリキュア!のレッドの「何をしたってどうせ最後は滅ぶんだー。俺にはわかるんだー」みたいな諦め厭世観というか。
       だったら捨てちゃえよそんな本、とか言いたくなりますが、結局未来がわかった方が便利なのは便利ですからね。どんだけつまらなくても。イヤなのにやめられない。・・・あ、これブラック企業と同じ構図だー。

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