わんだふるぷりきゅあ! 第48話感想 ずっと呼びかけてくれていた言葉。

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私、言ってるよ。最初に会ったときからずっと。「あなたたちと友達になりたい」って。

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「ガオウの友達」

大きな出来事

メインキャラクター:いろは

目標

 オオカミたちと友達になる。

課題

 今ここにいるガオウは、ガオウその人ではなく彼の友達の昴だった。昴は人間ながら100年前オオカミたちと友達になり、オオカミたちが絶滅させられたときも最後まで味方に立っていた。
 オオカミたちも、ザクロも、昴のことが好きだから彼の復讐に力を貸している。たとえ誰も望まない復讐だったとしても、昴をひとりきりにするわけにはいかない。

解決

 オオカミたちの友情をいろはは尊く思う。
 でも、だからこそ、オオカミたちにガルガルした思いを抱かせつづけるわけにはいかない。

 オオカミたちはガオウのために人間に牙を剥いていた。それはつまり、彼ら個別の思いとしては人間とも仲よくできる余地があるということだ。ザクロやトラメがそうだったように。
 いろははオオカミたちに語りかけ、今度こそ友達になった。

バトル

苦戦

 ガオウが召喚したオオカミたちの思念が相手。街中に散らばり、群れでチームワークよく暴れまわっている。

勝利

 チームワークならプリキュアも負けない。4人で力を合わせるだけでなく、キラリンアニマルたちの力もたくさん借りて、オオカミたちを1ヶ所に集めることに成功した。
 1匹だけ捕まえそびれた子もいたが、その子にはいろはから声をかけて説得した。そのやりとりを聞いていたのか、いつの間にか他の子たちもおとなしくなっていた。

ピックアップ

依り代

 昴は怨念として復活し、オオカミの牙に憑依して肉体を得た。遠吠神社に祀られていた御神体だと思われる。
 オオカミたちと昴を亡くしたあと、人間たちはどういう思いで遠吠神社を建てたのだろうか。

「取り戻す。オオカミたちが暮らした森を」

 昴が生きた時代(オオカミたちが絶滅した時代)、アニマルタウン一帯はすでに人間の村落だった。仮に鏡石を巡る人間と動物たちの騒乱が別の時代の出来事だったとすれば、人里としての歴史はさらに長い。生前のガオウもお気に入りの岩の上でよく里の明かりを眺めていた。
 森を取り戻すも何もない。昴の復讐の意志はすでに行き場を失っている。

鏡石

 「これは昔、私が置いたもの。ニコダイヤの欠片です。動物たちが人間と仲よく暮らしたいという願いを叶えるためでした。しかし、身勝手な人間たちはニコダイヤの力を独占しようと動物たちを追いはらったのです。オオカミを絶滅させたのも人間」(第30話)

 そういえば、鏡石にまつわる騒乱とオオカミの絶滅は結局それぞれ別の時代の出来事だったのだろうか?

 鏡石神社には動物供養のために様々な種類の動物をかたどった地蔵が祀られている。遠吠神社が死んだオオカミたちの供養をするために建てられたのだとしたら、鏡石神社にもまた同じように血塗られた、そして多大な後悔を残した歴史があるのだろうか。

 ずっと怪しまれていた、ガオウの口元が動かない理由の種明かし。
 ガオウは、ガオウではありませんでした。オオカミですらありませんでした。別の人間でした。

 そうなんだろうなとは思っていましたが、考えうるなかで一番話がこじれる展開になりましたね。
 他人のために闘く人ほど説得が難しい人はいません。説得すべき相手が彼自身でも、彼の哀れむ被害当事者でもないからです。

 他人のために闘う人は、自分の心のなかに住む想像上の誰かの思いに準じて行動します。ガオウはすでに亡くなっているのでそもそもそうするしかないのですが、仮に健在だったとしても、昴のような人はいちいち被害当事者の意向を確認したりはしません。彼らは“可哀想な誰か”の意志を代弁しているようで、その実、彼らの悲劇を目の当たりにした自分自身の怒りに則って活動しているからです。
 被害当事者が「自分は満足したから矛を収めてくれ」と言っても彼は闘うことをやめないでしょう。今まさに怒っているのは彼自身だからです。
 だからといって、今闘っている彼自身が満足できるように交渉したとしても、彼はやはり闘うことをやめないでしょう。彼の知る哀れな人は、その後もまだ哀れなままだからです。
 両サイドを同時に説得すればいいのかといえば、往々にしてこういうのはそれでも解決しないもの。だって、憎しみの根源はすでに被害当事者の元を離れているのですが、それでいて闘っている当人にしてみれば他人事、自分自身の心の動きとはまた別に、想像力でもって外部化されているからです。

 説得はきわめて困難です。
 おそらく、昴自身どこまでやれば自分が闘争を終えられるのか、その落としどころを想定してすらいないでしょう。

 ガオウが「人間を滅ぼせ」と頼んだでしょうか?
 昴自身が人間を滅ぼしたいと望んだでしょうか?
 それとも、人間を滅ぼせばこの世の誰かが救われるからそうしているのでしょうか?
 いいえ。いいえ。いいえです。

 昴の行動原理はもはや昴自身にすら理解不能です。
 絶対に共感できない相手。わかりあおうとするだけでは絶対にわかりあえない相手。「狂ってる」と見放せば討滅は簡単でしょうが、「狂ってる」からと理解を諦めては絶対に救うことのできない相手。

 それが、動物も人間も関係なくみんなと仲よく遊びたい、犬飼こむぎにとっての最後の強敵。

私が考えつく最大の幸せを、あなたに

 「あなた、昴のこと知っていたわね」
 「当たり前さ。惚れた相手を間違えるわけないじゃない」

 ザクロが想像以上に辛い恋をしていてびっくり。てっきり大好きなガオウの中身が入れ替わっていることの違和感から目をそらして自分を騙しているタイプかと思っていましたが、全部理解していてなお目の前にいる昴に恋していたんですね。
 昴その人が好きなのに、間違いなく本人なあの人からそっけない扱いをされてもめげなかったのか・・・。
 どうあっても破滅しか考えていない人相手に、報われない恋だって最初からわかっていて結婚まで夢見てたのか・・・。

 「ねえねえ。ガオウのどんなところがいいの? いっぱいありすぎる?」
 「どんなって――。透き通った目でしょ。すらっとした鼻筋でしょ。体も大きいし、毛並みだっていいし。っていうか、もはや全部! ガオウ様に見つめられると心臓バックバクで、息もできなくなっちゃう! キャー! イケオオカミ!!」(第43話)

 いくら好きな人が偽名を名乗っているからといって、本当の名前で呼ぶことすらできないというのもまた切ない。

 「ガオウ様! ガオウ様は仲間の無念を晴らすためと言うけれど、こんなことをしても――、いいえ! 何をしても仲間は戻ってきません!」

 「でも、この街を壊して人間たちを苦しめても、ガオウ様は幸せになれない。私はガオウ様に幸せになってほしいんです!」(第47話)

 きっとザクロ自身が一番幸せになれる方法は、うっかり気に入ってしまったこのアニマルタウンで、大好きな昴とともに、昔みたいな平穏な暮らしを営めるようになる――。そんな可能性を夢見ながら、満たされた思いを抱いて天へ帰っていくことだったのでしょう。

 けれどそれは望めませんでした。
 昴は自分自身が幸せになる未来を夢見てくれませんでした。ザクロがどんなに説得しても省みてくれませんだけでした。彼の心の内には、もはやガオウと、ザクロも含めた大勢のオオカミたちの怨念しか入りこむことが許されませんでした。
 たとえザクロ本人が今まさに幸せな未来を思い描いていたとしても。
 昴にとって、ザクロは永久にかわいそうで救われるべき存在でしかないのでした。

 いつもいつも。ずっと、昴は今のザクロのことなんかほとんど見てくれませんでした。

 「ザクロ。・・・どうして? 街を壊したくないんじゃなかったの?」
 「だとしても。それをガオウ様が――、昴が望むなら!」

 ならば。
 今のザクロが昴のためにしてあげられることはもはや限られています。

 昴の心に巣くう、怨念としてのザクロになりきることです。

 「こむぎ! 下がっててって言ったでしょ! どうして出てきたの!? ――全部一緒は無理なの!」(第6話)

 「どうしてプリキュアになったか――。いろはが危なかったから。一緒にいたかったから。気がついたらプリキュアになってたワン。・・・でも、いろはに怒られちゃった。こむぎ、嫌われた・・・!!」(第7話)

 100年後の昴に呼び出してもらって。
 昴と同じ言葉を話せるようになって。

 なのに、せっかく言葉に乗せても今のザクロの気持ちはひとつも昴に伝わらなくて。

 言葉って、案外役に立たなくて。
 思いって、届けたいときに限ってちゃんと届いてくれなくて。

 突きつけられる隔絶。

 「昴はガオウ様と友達だった。だから私たちは仲間として群れに迎え入れた。人間がオオカミを攻撃してきたときも昴は最後まで守ろうとしてくれた。そして今もガオウ様となり、オオカミたちの無念を晴らそうとしてくれているんだ。そんな昴を――、独りきりにできるわけないだろう!!」

 せめてあなたの心に寄り添いたい。
 今の私じゃ届かないなら、いっそ怨念のままの私でいい。

 言葉が伝わることはない。思いが届くことはない。それでも。
 あなたの隣に誰かが寄り添ってくれるなら、それは今の私じゃなくてもいい。

 私とあなたの間にはどうしても越えられない隔絶がある。

 私は、隔絶の向こうにいる、私の知らない私を演じよう。
 もはや今の自分を脱ぎ捨てることでしか、あなたの傍にいてあげられないのだから。

この世で一番残酷なこと

 「そのとき、声が聞こえたのだ。――のうのうと栄えて生きつづけている人間たちの声が!」

 昴の心情については次話で詳しく描写されるっぽいのでそっちでやろうかと思ったんですが、ここのセリフだけはさすがに流しちゃいけないと思うので、ここだけ今回語ります。

 消えることない怒りとわずかな偶然とによって、昴の魂は再びこの世にさまよい出でてしまいました。

 そのときに聞いた、声。

 笑い声。
 笑い声。
 笑い声。

 私はこれ以上に残酷な瞬間を知りません。

 誰も、絶滅したオオカミをあざ笑っているわけではないのです。
 この瞬間、この街でオオカミのことを思って笑っている人なんて、おそらくただのひとりもいないことでしょう。
 みんな違うことで笑っているはずです。楽しいことがあったり。嬉しいことがあったり。
 けっして悪意のこもった笑い声ではないはずです。
 ただただ、幸せそうな。ただただ、いつもどおりの。

 それが、憎いのです。

 昔、私はちょっとしたイジメを受けていたことがあるのですが、その時期一番心にきたのがこれ。嫌がらせの瞬間とかそういういかにもなシーンじゃなくて、ただのいつもの休み時間。
 その場に私をいじめていた連中はいなくて、なんだったら私がいじめられていること自体を知らないクラスメイトがほとんどで。
 そんな、私が辛い目にあっている原因と一切無関係の人たちが、普通に、平和そうに、ただ笑っているんです。

 私は彼らの日常と無関係な存在だ。

 そんな単純な事実を嫌が応にも受け入れなければならなくなるんです。
 私と、私以外の全ての存在の間にある隔絶を、じわじわと実感させられるんです。

 オオカミたちは絶滅しました。
 100年も前に。
 今の人間たちが生まれるより前の時代、今の人間たちに何の責任もない時代に。

 今の人間たちだってさすがにオオカミという種族自体を知らないわけではありません。
 程度問題はさておき、人間の手が加わってオオカミたちが山から姿を消したことくらいは誰でも知っています。
 多少は人間という種族に生まれたことを罪深く感じてる人も、なかにはいることでしょう。

 それだけです。

 人間とオオカミの関係性は、現時点でそれだけです。

 昴がこのとき感じた人間への憎しみはお門違いです。
 ただの八つ当たり。人間の立場からすれば理不尽な横暴でしかありません。
 どうして無関係な自分たちが憂さ晴らしの被害にあわなければならないのか。

 無関係だからですよ。

 「・・・絶滅? ・・・いない? 誰もいなくなっちゃったの? 一緒に遊ぶ子も?」(第23話)

 この世界と、オオカミたちとの間に、何の接点もなくなってしまったから。
 助けてくれる人も、憎むべき相手もいない。当たり散らすことにさえ正当な理由が得られない。
 みんな楽しそうでうらやましいと思う。だけどその“みんな”のなかにオオカミたちはいない。
 ここに、誰とも交われずにいる存在がいることを、誰も気付いてくれない。

 声をかけてくれたらいいのに、と多くの人は思うことでしょう。
 その通りです。普通ならそれで解決です。
 あるいは、たとえば私みたいな人の場合は「まあいいや」で済ましてしまえます。もともと人と一緒にいるのがそれほど好きじゃなかったし、なにより自己責任で納得できるし。

 厄介なのは、この人間とオオカミたちとの隔絶を目の当たりにしたのが、昴だということでした。
 絶滅したオオカミたちの話だから今さら声を上げることができず、心優しい人だから「まあいいや」で済ますこともできず、なにより昴自身の事情じゃないから自己責任で片付けることもできず。

 昴の目から見て、まるでオオカミという種族だけこの世界のつながりから排斥されているようなその光景は、あまりにも惨いと感じられたのでした。

 「『わぉーん!!』 ・・・って、オオカミは鳴くんだよね。えっと、こういうの何ていうんだっけ?」
 「遠吠えだ」
 「そうそう、遠吠え! 遠くにいる友達への呼びかけなんだよね? だから私、オオカミになったんだ。『わぉーん!』って聞こえたら、『わぉーん!』って返事するの!」(第39話)

 気付いてあげてほしい。
 どうか、彼らが人知れず抱えるしかなかった痛みを、悲しみを、絶望を、怒りを、憎しみを、本来あるべきだったその輪のなかに戻してほしい。

 どうせ誰も返してくれないとわかりきっている孤独な遠吠えを、いなくなってしまったオオカミのリーダーの代わりに、ひとり響かせます。

隔絶の向こうにあったもの

 「――それでも、見てください。この街の人々を。そして、プリキュアたちを。あなたが知っている人間たちとは違うと、わかるはずです」

 おそらくオオカミたちを絶滅に追いやった人々にも守るべきものがあったのでしょう。今のアニマルタウンの人々と昔のアニマルタウンの人々との違いなんて、言うほど大差ないかもしれません。ニコ様が信じているよりもしかしたら本性は醜悪である可能性もあります。

 けれど、これはひとまず主観の問題。

 オオカミたちを守り、人間たちを憎んで死んでいった昴の目には、きっと見えていなかったであろう人間の営みがそこにあります。

 仲間を守り、友達を守り、人間以外の動物をも守る、当たり前の光景。

 彼らが守る動物たちのなかにオオカミはいません。だって絶滅してしまったから。
 でも、ニコ様は信じます。
 もしこの世にまだオオカミたちが生きていたとしたら、人間たちはきっと彼らをも助けようとしただろうと。
 だってほら、プリキュアたちは今まさに、オオカミたちを救うために戦ってくれているじゃないですか。
 何度も攻撃されて、痛い思いをして、酷い言葉も浴びせられて、恐ろしい声で吠えかけられて、それでも。

 昴の目に、ニコ様が見ているのと同じ光景が見えているかはわかりません。
 人間を憎んでいる彼の目には違ったものが見えている可能性のほうがはるかに高いでしょう。人の主観には自分が気付けるものしか映らないものです。

 だけど、そんなの関係なくプリキュアたちはオオカミたちを救おうと試みます。
 何度も。何度も。どんなに拒絶されようとも。

 「昴の怒りは友達を思う気持ちから生まれたものだったんだ。優しい人なんだね。――それなら、やっぱりこの子たちにこんなことさせちゃいけないよ!」

 ガルガルした気持ちは動物たちの心を蝕みます。恐くないものが恐くなり、苦しまなくていいことが苦しくなって、暴れださずにいられなくなります。
 こんなの、優しい人がしていいことではありません。
 誰もこの子たちを苦しめたいと思っていないのに、この子たちが苦しむ結果になってしまうのは間違っています。
 昴に憎まれているのは人間たち。動物たちがガルガルさせられているのはこの世に人間がいるせい。だけど、そんな向こうの理屈はぶっちゃけ関係ありません。
 優しい人がすることなら、優しいことだけであってほしい。

 最初、こむぎたちがしてきたことはザクロやトラメにひどく嫌われていました。こんなことされても人間とオオカミが友達になんてなれるわけがないと。
 それでも、続けて、続けて、続けてきました。同じことを何度も。

 誰かに頼まれたからではありません。
 ガルガルしている動物たちは助けを求めてなんてきませんでした。
 それでも救いました。
 だって、“私が”友達になりたかったから。

 「大丈夫。私たちに任せて。怒って吠えつづけるの、辛いよね」

 踏み込みます。
 一見どうしようもないように見える彼我の隔絶の、その向こうへ。

 昴の心を怒りで満たしたその隔絶を、ザクロに今の自分を諦めさせたその隔絶を、プリキュアはいとも簡単に乗り越えてしまいます。

 「まったく。わけわかんないよ。何度痛い目にあっても諦めもせず。いったい何がしたいんだい」
 「私、言ってるよ。最初に会ったときからずっと。『あなたたちと友達になりたい』って」

 まるで自分が初めからこの世に存在しなかったかのように透明化されてしまう、世界の隔絶。
 最初から知らなかったものは見えないし、生まれる前に終わっていた話なら声も聞こえない。お互いの存在に気付くこともできない。

 そう、お互いに。

 「話せるようになったらもっと仲よくなれると思ってたのに。ケンカなんかしたくないのに。――私は仲よくしたいだけなんだけどな」(第6話)

 「言葉はね、自分の気持ちを伝えるだけじゃない、相手の気持ちを聞くこともできるんだよ。話しあい、してみなよ」(第7話)

 心が追い詰められているときって、びっくりするくらい目の前のものが見えていなかったり、聞こえて当たり前の声が聞こえなかったりするものです。
 本当は、ずっと前から手を差しのべてもらえていたのかもしれないのに。
 本当は、ずっと前から「友達になろう」って言ってくれていたかもしれないのに。
 自分と周りとの間に壁をつくって、つながりを築くことを諦めてひとりになろうとして、それで本当に孤独になってしまう人って、いるものです。

 普通に幸せな毎日を営めている私たちからすれば、誰にも助けを求めず勝手に孤独になろうとしている人たちに手を差しのべてやる義理なんてありません。
 自分が苦しいからって誰彼構わず当たり散らすような人に優しくしてあげるべきだとは、そうそう思えないものだと思います。
 どうせ無駄に噛みつかれて、無駄に罵声を浴びせられて、たぶんろくな目にあわないでしょう。

 だけど。
 それでも。

 そういう優しい人がいてくれるおかげで救われるメンドクサイ人って、いるものです。

 色々苦労してまで割に合うのかは知りませんが、とりあえず友達になれるかどうかでいえば――、それは不可能じゃないはずだ、とだけ。
 私、陽キャじゃないので呼びかける側の気持ちは正直あんまりわかんにゃい。

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    コメント

    1. ピンク より:

      今まで全然考えてませんでしたけど、言われてみればガオウたちの時代、とりあえずアニマル神社(が管理する鏡石)は既に建ってますね!!?

      となると鏡石云々はもっと昔、ニコガーデンを作るきっかけになった出来事なんでしょうか。
      これだとティラノサウルスがいる点だけ説明つけられないですけど。人間界に対して秘匿する理由、くらいの位置付けなら何とか?

      ついでに私、スバルがもっと大人になってから遠吠神社を建てたものだと思ってましたが……
      どうも村から迫害を受けたようですし、普通に考えたらかなり早く亡くなった可能性が高いわけで。
      オフィシャルコンプリートブック待ちor裏設定のまま明かされないかもですが、ここも覆される気がしてきました。

      • 疲ぃ より:

         ニコ様は明言されていないだけで神様的な存在なんでしょうね。そしてニコガーデンはノアの方舟的なノリで動物の遺伝子を収集・保存するための施設だったりするんでしょうか。
         オオカミの絶滅が鏡石の争乱と無関係となると、ニコ様が昴たちと顔見知りな理由がわからなくなるんですよね。いったい当時何の目的で地上に降臨していたのか。もしかしたらガオウの群れから何匹かニコガーデンに招待していたのかなー、なんて。

    2. 亀ちゃん より:

      今日はわんだふるぷりきゅあの最終決戦が8者で構成されたトーナメントでいえば準決勝同然の2回戦となった話でした
      アバンではニコ様が「ここは私(わたくし)に任せて」が8割以上生理的に聴き応えがあるセリフでした!!☆☆♬
      マジレンジャーの第1話ではマジマザーとなったマジレンジャーのお母様が「後はお母さんに任せて」と言い放ち、7時30分から始まって9時までに終わるニチアサ的に聴き応えがあるセリフですね!!☆☆♬
      さらに本編が前半になるとニコ様はガオウに向かって「見ていて下さい」と言い放ち、チャンピオンの中学野球漫画の1巻の最終話に収まっている主人公がショートゴロを捌く際、「清田さん(1年先輩)。見ていて下さい」ってな感じで心の声を発し、キュアアイドルギャンブラーも女子寮の寮長が我に返ることを大きく強く望みながら女子寮の寮長が仕掛けたギャンブルでゲームが始まる直前に
      「見ていて下さいギャンブルの神様…私ッ!絶対に○〇さん(女子寮の寮長)を救い出します」と心の声を発することもあり、私が好きな漫画雑誌も発行する会社的に聴き応えがあります!!☆☆♬
      こむぎが変身直前には「そんなことしちゃ。メッ!」と言い放ち、ガオウとハッキリと判ったこむぎ・キュアワンダフルが「ガオウ。こんなことしちゃ、メッ」と言い放って以来わんだふるぷりきゅあの第2弾的に聴き応えがあります!!☆☆♬
      ニコ様がガオウと1対1となった時、「私が何を言ったところで(以下省略)」は、チャンピオンのマンガでも主人公が世界一の軍事企業のアメリカのお嬢様に対して
      「キミが何を言おうと結局は奴側(舎監)の人間」と言い放ち切ることで、私が好きになり続けている二次元作品的に聴き応えがあります!!☆☆♬
      ガオウも「人間達が狼に(対して)したように」と言い放つことで、私が中学生の時に国語の授業で習った
      私を束ねないで ネギのように
      という文章がある作品もあり、勉強する意味で感慨深いですね!!☆☆♬
      キュアフレンディがガオガオーンに「そんなに暴れたら。あなたが傷ついちゃう」と口にしてチャンピオンのマンガではキュアアイドルギャンブラーが「私の好きで大事な友達でもある仲間がミートパイになっちゃう」などプリキュアが登場する作品的に聴き応えがあるセリフです!!☆☆♬
      キュアリリアンが「それに。何故狼の姿をしているの」と確認するのは11割以上プリキュア的に聴き応えがあるセリフですね!!☆☆♬
      キュアベースボールギャンブラーがキュアアイドルギャンブラーや女子寮の寮長(プリキュア=キュアバドミントンギャンブラー)はちゆ(キュアフォンテーヌ)が走り高跳びの練習を見ていて失敗ばかり繰り返し、キュアベースボールギャンブラーが
      「それに走る時のフォームもちょっと力んでますね」
      と女子寮の寮長には確実に言い放ち、こういう意味でもプリキュア的に聴き応えがあります!!☆☆♬
      キュアニャミーも「貴女。昴のこと知っていたわね」もHUGっと!プリキュアの第1話では「あなた。はぐたんに何を」というセリフが交っていると私が好きな二次元作品的に聴き応えがあるセリフという意識があり、これは女児向けプリキュア的に聴き応えが5割まであります!!☆☆♬
      ガオガオーンは浄化され、ザクロは生き残ると「何でアタシだけ」と聞き求め、女児向けプリキュアでは2009年にてキュアベリーが思わず口にして、それ以来15年ぶりとなる聴き応えがあるセリフと言える気がします
      それにしてもガオウは昴の姿にガルガル・ガオガオーンに身についている眼鏡が外れ、今現在の人間に復讐するところは、フレッシュプリキュアのメビウスとここんところは考え方がまったく同じですね!!♫
      メビウスも人間は時代が進んだことで間違った方に足を踏み出しては、歩み続けそれで現役の時代の人間を不幸にしようとし続けたワケですから

      >で、プリキュアとは完全に無関係な雑談は、やっぱりヘビの足感覚で語りたいこともあり
      岡山市サウスヴィレッジのネコさん型のサブレは1枚60円までに収まる一袋180円で、食べてみるといくらでも食べたくなるし、また食べたくもなる不思議なスパイスがきいていましたね!!☆☆♬
      岡山市サウスヴィレッジはロードサイドマーケットとも言い、私は3回目になると一人でも家族ともまた行きたいです!!☆☆♬
      しかしやっぱりこの亀ちゃんには美味かったりしたところで、大地元にいる閲覧者もそれで行きたいとは思わない人もほとんどでしょう!!(汗)
      それでもこの書き込みを観て行ってみたいと思った人は、遠くの都道府県の人も10月から11月にかけて土日に開催される児島せんい祭りの便に行くことがおススメ出来ます!!☆☆♫
      4月ではせんい祭りの時はETCの割引が効きませんからね!!(汗)

      >で、アイプリも好きな閲覧者全員に観てもらいたいことは
      アイカツスターズの初代エンディングのepisode soloでは、3番の歌詞の歌い出しに
      リボンを ほどいて 自分を解き放つのよ♪
      の部分があり、つむぎを越えて ○○になるのよ
      ってな感じで、小学生までの女の子向けに作られたアニメ的にも、アイプリも好きな女子も登場する漫画的にも聴き応えがあるセリフでしたね!!☆☆♬

      追伸
      岡山の人は県内の人も近くの県にいる人も8番らーめんはまずい人にはどこで食べてもまずく感じますし、美味くない人にはどこで食べても美味くなく感じるワケですが、良く感じる人にはおススメ出来ますし、ニンニクも新鮮なのは腐ったニオイがしないのを使い込むのがベストとテレビ東京系ではソレダメで放送されたはずなので、それを8番らーめんの営業店の巡業院は全員が全員判って欲しいですね!!☆☆♫(厳⇔咲)

      • 疲ぃ より:

         『フレッシュプリキュア!』のメビウスも他人の話を聞かないって意味では昴に少し似ているかもしれませんね。まあ、あの人の場合は人間への復讐心じゃなくて、人間に指示された理想を実現するためには人間の気持ちなんぞ無視したほうがいいってスタンスなので、似ている部分は本当にそこだけなんですが。
         昴も結果的だけ見るならオオカミたちの気持ちを全然考えていなかったわけで、ホントこの手の“誰かのため”ってろくなものじゃないな、と。

    3. Overseas Reader より:

      主人公たちの本質的な優しさを見失うことなく、実に印象的なアニメーション・シーケンスと野心的な絵コンテを披露する素晴らしい物語だ。

      ガオウの正体が昴だと明かされたときは複雑な気持ちになったが、素晴らしい脚本と、「黒幕は最初から人間だった」というだけでなく、もう少し複雑な歴史があることに納得した。
      次のエピソードで明らかになるのだろうが、少なくとも字幕を見る限り、昴がオオカミと一緒に殺されたように見えるのは確かだ。

      以前のブログで、ガオウの無表情な顔が仮面のようだとおっしゃっていましたね。
      私は、ガオウは特撮シリーズに出てきそうだと思いました(笑)。特に「Power Rangers S.P.D.」の「Anubis Cruger」、そして当然「特捜戦隊デカレンジャー」の「ドギー・クルーガー」を思い出しました。ダークな衣装に青い狼…へえ。
      倒れた友人の毛皮を着ているように見える昴だと考えると、かなり巧妙になる。(あるいは幽霊のような模造品)。

      『私は彼らの日常と無関係な存在だ。
      そんな単純な事実を嫌が応にも受け入れなければならなくなるんです。
      私と、私以外の全ての存在の間にある隔絶を、じわじわと実感させられるんです。』
      Ain’t that the truth…

      『心が追い詰められているときって、びっくりするくらい目の前のものが見えていなかったり、聞こえて当たり前の声が聞こえなかったりするものです。
      本当は、ずっと前から手を差しのべてもらえていたのかもしれないのに。
      本当は、ずっと前から「友達になろう」って言ってくれていたかもしれないのに。
      自分と周りとの間に壁をつくって、つながりを築くことを諦めてひとりになろうとして、それで本当に孤独になってしまう人って、いるものです。』

      僕はこうなったんだ。なかなか鋭い表現だ。

      こむぎたちには、かなりの挑戦が待ち受けています。 自分が正しいと思うことに基づいて行動する人の怒りを、どうやってなだめるのですか? 怒りに夢中になりすぎて、無関係の当事者が百年前に見知らぬ人がしたことの究極の代償を払うことになった人のことでしょうか?
      おそらくそれは、現時点での世界の状況なのだろう…
      そして、時を超えた世界の状態…
      どれだけの古代の恨みが今の私たちを悩ませているのだろうか?
      そして10年前、20年前、40年前、80年前、160年前、320年前の人々を悩ませた?
      …なぜなら、「わんだふるぷりきゅあ!」はその瞬間に語りかけ、また時代を超越していると感じさせるからです。
      (翻訳者が意味を取り違えていなければいいのだが……)

      • 疲ぃ より:

         過去の全容が明らかになったうえで改めて昴がガオウの姿でいたことを考えてみると、この人どんだけオオカミたちと同化したかったんだよって思います。まあ、ガオウの群れに迎え入れてもらった代わりに人間社会からは排除されてしまったかたちなわけで、気持ちはわかるんですが。
         それにしても非実在の架空のオオカミとかではなく、親友のガオウその人としてふるまっていた心情よ。私としてはその部分に、人間への憎しみやオオカミたちへの哀れみだけでない、昴個人としての渇望を感じるんですよね。そんなにガオウと一心同体になりたかったのか?って。

    4. 東堂伊豆守 より:

      どうにも昴さんって、結局のところ自分自身に対して一番怒りの矛先を向けているんじゃないかって印象が強いんですよね。
      「マブダチである狼達を滅ぼした“人間”という汚らわしき種族の血が、俺の体にも流れている」とか「死んだガオウに代わって狼達を守るという誓いを果たせなかった」とかいう己自身への負の意識が高じて、強烈な自罰感情に取り憑かれているように思える。
      それゆえ人間と動物の平和で親密な共存を望む自分の理想や、自分に対し強烈な愛着と忠誠を捧げてくれるザクロの思いを、自ら踏みにじる暴挙に出ることで、自分を徹底的に貶めようとしているのかもしれません―――もはや自罰というより自己破壊というモードに入ってしまっているのかも。
      さて、どうしますかね……?
      そういえば昔「多分そいつ、今頃パフェとか食ってるよ。」ってタイトルの本がありましたけど……「多分ガオウ(cv中村悠一)、今頃ウサギに転生して、新しい人間のマブダチ作って冷暖房完備の家でニンジンとか食ってるよ。」とか教えてあげたら(それが事実であろうとなかろうと)昴さん自分のやってることがバカバカしくなって案外そそくさと成仏してくれる、かも……?

      • 東堂伊豆守 より:

        ふと気になったんですが、
        ザクロって、初代ガオウのことはどう思っていたんでしょうね?
        あくまで自分達狼のリーダーに対する“敬意”にとどまっていたのか、あるいは初代に対しても恋愛感情を持っていたのか?
        もし、ザクロが初代に対しても恋愛感情を持っていたとして、そのことを二代目ガオウ=昴は知っているのか……?
        もし両方ともYesであるならば、二代目がザクロに対して素っ気ない(むしろ彼女の恋心を踏みにじるかのような)態度をとってきたことに、更におツラい意味合いを見出だせてしまうんですが……。

      • 疲ぃ より:

         大正解でしたね。(第49話視聴後の返信)
         まあ、変に自罰感情を拗らせてなかったら親友のフリなんてしませんからね。今回の件、“ガオウ”という特定個人ではなく“絶滅したオオカミたち”の復讐なわけですから、本来ならオオカミの神とか怨霊とかテキトーに架空の存在をでっちあげておいたほうが色々楽ですもん。ただでさえ復讐者という立ち位置、下手したら故人の尊厳を踏みにじりかねないのに。
         それでもガオウになりきっちゃうわけですから、行動原理の大半が他人事な昴であっても、唯一ここにだけは強いエゴイズムを感じるんです。

         仮に自分の一番好きな人が、二番目に好きな人のフリしてふるまっているのを見たとしたらですよ? ・・・すーっごい、生臭い感情が生まれませんかね。
         そのつもりがなくともわざわざダウングレードしている相手にまず腹が立ちますし、そんな人相手にときめいちゃう自分の節操のなさに嫌悪感を抑えられなさそうです。

    5. 匿名 より:

      ガオウの正体が昴であることは、結構前から推察されてましたが、この話でザクロに関して解像度が上がり、本作のテーマを体現するキャラクターになるとは予想外。

      最初、ザクロがガオウとの結婚を夢見てたことに疑問があったのですが、相手が人間ならそれも納得。以前の演劇で狼かと思ったら人間だったのをがっかりしてましたが、昴が狼に成りきってるからでしょうか。

      その復讐は昴のもの。まさしくその通りなんですが、トラメとザクロも最初は乗り気でしたし、オオカミのガオガオーンの怒りも丸っきり嘘というわけではないでしょう。ただ昴が考えるよりオオカミ達は相手を見てたということなんでしょうね。目も耳も塞いでるスバル。人間の言葉はきっと届かない。だから人間ではないこむぎ達が必要なんでしょうね。

      • 疲ぃ より:

         ザクロは昴をオオカミとして認めていたようなので、それでなおさら“人間っぽいオオカミ”に対する受容限界が狭まっているのかもしれませんね。「遠吠えでコミュニケーションしようとしない!? 歩み寄りが足りてない!」みたいな。昴が基準になっているというか。

         自分自身の憎しみだったらトラメやザクロみたいに、接しているうちにだんだん気持ちが変化することもあると思うんですよね。昴みたいなのの場合は仮に自分が許せる気持ちになったとしても、「あいつらは許さないだろうから」で態度を硬直しがちだから厄介です。

    6. 与方藤士朗 より:

      今回の狼たちの群れ、一瞬、シルクロードを行く隊商の行列かと見まがうほどでした。

      このところのプリキュアの空気感、アリスの歌のコンセプトに近いところが描かれているように思われました。

      WILD WIND ~野生の疾風~ 谷村新司・作詩・作曲

      まさに、この歌の世界で描かれる「墓場に向かう、臆病すぎた獣たち」が「人間たちの身勝手なゲーム」に翻弄された挙句、銃の代わりにプリキュアにその牙で挑みかかるが如し。
      日曜朝にプリキュアを見ながらアリスの歌を歌いだすおっさんなんてのは、ま、私くらいのものでしょうけど(汗汗)。

      ガオウの正体が昴というのは、なるほど、最後の伏線回収、見ている今どきの子どもたちには意外性をもって迎えられる仕掛けですね。
      実は、狼たちを滅ぼしたのも人間であれば、その狼たちの大便をして立ちはだかるのも人間であった。
      この構図を見て、先の極東国際軍事裁判を想起しました。
      戦勝国として先輩国の日本に裁判を仕掛けたのもアメリカだが、その日本のかつての敵を弁護人として日本人弁護人以上に弁護したのも、アメリカ人であった。
      昴さんは、自らの祖国であるアメリカの原爆投下の不当性を裁判で述べたブレイクニー弁護人(東郷茂徳元外相と梅津美次郎元陸軍参謀総長を担当)と同じ立ち位置の方といえましょう(ブレイクニー発言は法廷では翻訳されなかったが)。

      しかし、敵のラスボスが昴とは・・・。
      制作陣の中に、アリスの、というか、谷村新司さんのファンがいたのかな(苦笑)。

      • 与方藤士朗 より:

        あまりにお粗末な誤植
        大便 は、あまりでした。
        代弁者の代弁です。
        お騒がせいたしました。

      • 疲ぃ より:

         「動物と話ができたらいいのに」から始まった物語の最終局面として、“同じ人間なのに話が通じない(自分の気持ちとして語ろうとしない)”相手を持って来るという意味でも、本当にきれいな帰結だと思います。
         しかも当の動物(オオカミ)サイドとはすでにコミュニケーションが取れてますし、むしろオオカミの気持ちを代弁しているつもりでいる昴が一番オオカミの気持ちを酌みとれていないという皮肉なオマケつき。マジで「いいから“あなたの声”を聞かせて」と言いたくなるこの状況ときたら。

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