魔法つかいプリキュア!! MIRAI DAYS 第8話感想 あなたの思いは今もここに。

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みらいたちと約束したんです。一緒に鍋を食べようって!

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「ことはとひすい」

大きな出来事

メインキャラクター:みらい

目標

 色々ありすぎてぐちゃぐちゃにこんがらがった気持ちを整理する。

課題

 はーちゃんが帰ってきて喜べばいいのか、ひーちゃんがいなくなって悲しめばいいのか、あるいは今も事件が続いていることに意識を傾けるべきなのか。いろんなことが起きすぎて、みらいは自分の気持ちを整理しきれない。
 一旦休むべきだと言われても、気持ちが急いて結局落ち着いていられない。

解決

 ひーちゃんの存在ははーちゃんのなかに確かに感じられた。
 少なくとも失われたわけじゃないとわかって、無闇に焦っていた気持ちがほんの少し和らいだ。

ピックアップ

ほうき

 はーちゃんのほうきだけ色が違うのは、以前使っていたものが魔法を使って自分で生みだしたものだったため。屋根裏部屋の家具が消えたあとの前作最終話でも登場していたから、はーちゃんが魔法を使えさえすればいつでも生みだせるものと思われる。
 今回はグスタフがわざわざ似せてつくってくれたのだろう。魔法界の人間であってもさすがにはーちゃんの力の秘密までは知られていないため、グスタフもまさか元のほうきが無から生み出されたものとは思わなかったことだろう。

 ところでチクルンの風呂敷包みの形が前話と違っているのですが・・・。(プリキュアにはたまにあること)

未だガスなし

 ガスって開栓立ち会いが必要だから、電気水道と違って電話1本で即使用可能とはならないのよね。

隠し包丁とバンセクシー

 前話ではまだ神隠しと謎の石像は結びつけられていなかったはずだが、さすがに勘づく人も現れはじめたようだ。
 「コンビニの前のポストが石になってる」とポストしている人もいるが、それはさすがに何かの勘違いでは?

「この春から魔法学校の先生になったのよ」

 前半部分、大人の姿のカットは前作最終話をそのまま切り出している。
 後半部分、子どもの姿ではーちゃんの近況について話しているシーンは新規作画。前作時系列ではみらいたちが席に座る前に敵にいちごメロンパンを盗まれてしまったため、そもそもこんなシーンはありえない。

「モフー。呼ばれちゃったモフ」

 今作第1話の魔法ガール活動の帰り道だと思われる。「呼ばれちゃった」というのは、飲み会途中で抜け出してきた件のことだろう。
 第1話ではリコの話題しか出ていなかったが、場面転換を何度か挟んでいたため、裏でこういう会話が差しこまれていたとしてもおかしくない。

 ところでトートバッグどうやって持っているんだこれ。

「みらいの家の鍋、おいしそうだよね」

 前作第47話、初詣のときの会話だと思われる。このときリコとはーちゃんは鍋料理未体験で、出かける前にみらいの家族から夕食は鍋だと告げられていた。なお、この日このあとデウスマストが復活し、そのまま最終決戦になってしまったため、3人は鍋を食べ損ねている。

「はー!」

 ナシマホウ界ではーちゃんがヨチヨチ期だった期間は前作第10話~第11話と短いが、矛盾は見当たらない。
 ことはの姿になるまではーちゃんの存在はみらいの家族に秘密にされていて、はーちゃんの食事はみらいとリコがリンクルスマホンから出していた。

過去に焦がれて

 「みらい? 私、どうして・・・? あっ」

 その腕に、あの時計はありません。
 最後に身につけたのはもうずいぶん前のことです。

 想い出は過ぎ去りました。
 夢のような時間でした。
 目を醒ますと、終わってしまっていました。

 「すごいね、恋って。涙が出るんだ」(『魔法つかいプリキュア!』第34話)

 そういう言葉で賛美する人もいます。

 うまくいっても、いかなくても、そこに燃えあがった情熱は本物。
 生まれたときは他人でしかなかった誰かを本気で恋うて、焦がれて、求めて。生まれてからまだ20年も経っていないのに、まるで人生の全部がこの日のためにあったみたいに感じられて、全力で生きて。笑って。怒って。泣いて。

 それは、今の自分にとって、過去でした。

 「ごめん。ちょっと行っていいかな」
 「ええ。私たちも行くわ」
 「うん」
 「大丈夫! 私だけで。スマホの充電切れてるだけかもしれないし。何かあったらそのときは呼ぶから。行ってくるね」

 離ればなれだった間に、リコは先生になったそうです。
 はーちゃんは世界を見守っているんだとか。

 2人とも忙しそうで、せっかく世界がくっついた今もなかなか会うことができません。

 じゃあ、自分は? ・・・っていうと、みらいはみらいで忙しくしています。
 せっかくみんなで一緒にいられる時間ができたというのに、時間の都合が合わないのは意外とみらいのほう。大学生と魔法ガールの両輪で毎日慌ただしいのです。
 今日だって、本当はチクルンの観光案内だったはずが、うっかり臨時の魔法ガール活動に付きあわせてしまいました。いったい何のためにリコとはーちゃんを置いてきたんだか。

 焦っていました。

 具体的に何がとか、どうしてとか、うまく言葉にできませんが、自分でも知らず知らず気持ちが急いていました。
 はーちゃんに会えて嬉しかったり、ひーちゃんがいなくなって悲しかったり、津成木町の近くで刻の魔獣に閉じこめられた人たちが出てきたり。今何を思っているのか、気がつけば自分自身混乱しきっていました。

 友達が行方不明なんです。
 変な遠慮なんかしてないで、本当はリコとはーちゃんにも手伝ってもらうべき場面なのに。
 それこそ、ネコ探しのときはリコにしっかり手伝ってもらっていたくせに。
 なんとなく、2人の力を借りるのは憚られました。

 2人とも、忙しそうだったから。

 昔。自分が何もできずにいて、無力感に苛まれていた間。2人はちゃんと自分のやるべきことが、ちゃんとできていたようだったから。

 焦っているんです。

 ひとりぼっちになって、さびしくて、ずっと空虚に感じていた過去。
 それを埋めなきゃいけない。今、埋め合わせしなきゃ、いつまでも2人に追いつけない。そう思うから。

 「私にできることをやるだけだよ。はーちゃんに比べたら・・・、アレだけど」

意味がなかったなんて

 「――花の海? デウスマスト? マザー・ラパーパ?」

 「あなた、ひーちゃんだね。会えたね、ひーちゃん。やっと・・・!」

 クロノウストの刻の魔法に囚われ、はーちゃんは過去を夢見ます。

 初めは自分の想い出。やがてみらいやリコを遠くから見守っていたころの想い出。マザー・ラパーパの記憶。ひーちゃんの記憶――。
 チクルンが言うには、はーちゃんのなかにはマザー・ラパーパの意志も、ひーちゃんの意志も残っているんだそうです。自分以外の意志がここにあるなら、自分以外の過去を見るのもそうおかしなことじゃないのかもしれません。
 それぞれ共感するものがありました。この世界を守ったマザー・ラパーパの満足そうな思い。倒れ伏すのを見て悲しむレジェンド女王様の思い。ひーちゃんのみらいやリコを守りたいって思い。あるいは、みらいとリコお互いの、会いたいって思い。

 必ずしも全てがはーちゃんの記憶というわけではなく、従って全てがはーちゃん自身の思いでもありませんでした。
 けれどそれらも、間違いなく、はーちゃんにとって慈しむべき切なる思い。

 以前も友達の初恋を見届けて感動したことがありました。

 「彼女、いたんだ・・・。ドキドキしても、意味、なかったな・・・」
 「そんなことない! すごく好きな人ができて、そのためにがんばったんだよ!? それを意味がなかったなんて言わないで!!」(『魔法つかいプリキュア!』第34話)

 失恋したまゆみよりも勝木さんのほうがワンワン泣いちゃって、みらいやリコまで涙ぐんでいて、みんなを見ていて、恋ってすごいんだなあって心からそう思いました。

 「いつかみらいと会えるよ。元気出して」

 「みらい。笑って」

 だって、それって本当にすごいことなんです。
 誰かの気持ちに寄り添える思い。共感して、感動して、慈しめる思い。それがあるからこそ、なおさらみらいやリコを大好きでいられる。みんなのことを祝福してあげたくなる。
 大発見でした。

 今ここにある気持ちが本来誰のものか。そこは、ある意味でそれほど重要じゃなくて。
 大事なのは、今、ここに、気持ちがあること。

 「ひーちゃんの魔法・・・?」
 「はーちゃんと会えたからだよ。手をつないだから。ほら! はーちゃんも魔法使って!」

 その日ひーちゃんが初めて魔法を使ったのは、大好きなみらいとリコを守るため。
 だけどそのための力がはーちゃんにも宿ります。
 はーちゃんも、もちろん、大好きなみらいとリコを助けたいって思うから。

 想い出は過ぎ去りました。
 夢のような時間でした。
 目を醒ますと、終わってしまっていました。

 腕時計をつけていたのはもうずいぶん前のことです。

 それは、今の自分にとって、過去でした。

 「あっ・・・。さらならいい人見つかるよ」
 「みらいには言われたくなーい!」

 だけど、あの日の大切な思いは今もここに。
 私のなかに。あるいは、あなたのなかに。

 意味がなかった、なんてことは絶対になくて。

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    コメント

    1. ピンク より:

      前々回ではーちゃんはひーちゃんの服着た状態で現れたんだから、姿が変わったとかそういう共通認識されてるものだとばかり。
      それこそさらが好きなオカルトに対する認識みたく、人によって物の見方が違うとは言いますが(私はそういうの、話半分で流します)

      ……そういえばみらい、今作に入ってから「ワクワクもんだぁ!」と言ってないような。
      大学では世界のことを勉強してるそうなので、好奇心や学習意欲自体はそのままでしょうけど。
      魔法に対する姿勢は、なんとなく中学生時代と違う気がしますね。慣れなのか、一度は手放したゆえなのか。

      • 匿名 より:

        今作のPVが発表されたときも「キレッキレッだね」と意図的に「ワクワクもんだぁ!」から外してるような描写がありましたが、今のみらいは決め台詞を言えるような精神状態ではないんでしょうね。

      • 疲ぃ より:

         ひーちゃんがいなくなったことを認めたくなくて、軽い認知バイアスがかかっていたのかもしれませんね。はーちゃんと入れ替わったんだってことを認めちゃうと必然的にひーちゃんが今この世界にいないんだってことを受け入れなきゃいけなくなっちゃいますし。
         まあメタ的には状況解説を挟むための措置でしょうけれど。

         「ワクワクもんだあ!」が出てこないのは本当にそう。過去回想が出てくるたび前作を観返しているので余計にそう感じます。
         みらいの性格的に、今回の事件はあんまり好奇心を刺激されるタイプじゃないっていうのはわかるんですけどね。でも、自主的に始めたはずの魔法ガール活動ですらあんまりワクワクを感じてなさそうというか、そもそもワクワクを求めてなさそうなところに違和感があります。本当に何のために魔法ガール活動を始めたの???

    2. 亀ちゃん より:

      今日はアルコールがいつの間にか入り込んでいたのか、前週の平日はわざと夕食後の薬を飲まなかったのか、今週の火曜から昨日あたりまで寝込むことがあっても、今日の昼以降になってシャッキとするようになり、広島県のコンビニ・ソフトバンクに行って検品してもらった帰りにTVerで観た魔法つかいプリキュアMIRAI DAYSの第8話でした
      前半はチクルンが「何でオイラまで」と言い放ちつけたのは、何回繰り返し視聴しても面白さもあって聴き応えがあるセリフでした!!☆☆♬
      私が中学生の時は、私のことを小学校の時からイジメているからかい屋な男子の同級生から「何でオイラが…」とマネされることも何回もあり、何でから始まりオイラという主語でつなげるところが感慨深いとも言ってもいいですよね?
      それからナシマホウ界でも値上げ状態なのはやっぱり外国同士で戦時中ということに準じていましたね
      私のお母様もロシアとウクライナの戦争は速く終わって欲しいとつくづく思っていますし、アメリカも大統領に限らず政府も早く外国同士の戦争がこれ以上再発もしないように話を進めて欲しいとは思うのですが…
      そのためにも北朝鮮だってこれ以上ミサイルも発射しないでもらいたいものです
      じゃないとロシアもウクライナとの戦争が終われば今度はその北朝鮮に向けて、戦争を仕掛けに来るのは火を見るより明らかですよ!!(厳⇔汗)
      で、現に魔法学校の先生になっているリコが銭湯上がりにプリーツスカートを穿いていたのは意外でしたね
      プリチャンの桃山 みらいはスカートいう言葉を何回も口にするのに、魔法つかいプリキュアのキュアミラクルであるみらいがスカートというボトムスの名前を口にしたことは私が観た限りは1回もなく結局は最後のオールスターズでも機会がないかもしれませんね
      一方で、私がプリキュアちゃんねるに大阪府内の桃山学院さんの高校の硬式野球部の高校野球観戦記を書き綴る際、今後のプリキュアの中に桃山姓のプリキュアが登場しないとなると、朝日奈学院にするかもしれませんね
      同じく大阪府の中央大通りを挟んで南部の羽衣学園はララ学園でララは私に「これ(このスコア)はどういうことルン!?!!」と聞き求めつけますのでね(笑)
      で、マザーラパーパはみらい達が中学生の時、当時はいとこのお姉さんの長女も幼く、当時の彼女にはセリフに出されても全然意味も分からないセリフもあったものだと確信出来たものでした!!
      しかし今ではいとこのお姉さんの長女も中学生ですし、あと1ヵ月足らずで進級もするワケで、今なら少しは意味もわかるでしょう
      で、話をMIRAI DAYSに話を戻して、どういうワケか、私もこんな奴には「こうなってもらわないとね」とよく口にすることがあります
      私も何でこうなってもらわないとねと口にし始めたかは自分でもよくわかりませんがプリキュアでも「こうなってもらわないとね」ってな感じで、セリフとして出たのは、シックリ来ると良いってもいいですし、今後は女児向けにも交えられて欲しいです
      で、みらいもリコもはーちゃんとひすいは視聴者ならエンディングを視ればわかる通り、キャストが同じで、二重人格とはなかなか気づかずにいたものでした
      で、今度は前週の日曜のアイプリをTVerで観るのが楽しみですよ!!☆☆♫

      • 疲ぃ より:

         『魔法つかいプリキュア!』はみらいたちが難しい話に深入りしようとしないだけで、周りの大人たちは色々込み入った話を抱えている作風ですからね。マザー・ラパーパまわりの設定を理解して観ている小さな子はほぼいないんじゃないでしょうか。理解してなくても問題なく楽しめる作品ですしね。
         あのへんの複雑な設定は“大人たちが苦労しながら子どもたちの未来を守っている”描写を下支えするためだけに存在しているようなものですから、一緒に観ている大人が理解できたらそれでいいんです。

         なお、今作のストーリーはその大人をメイン視聴者にする前提でつくられているので、がんばって理解に努めましょう。

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