ゼノブレイドクロス Definitive Edition プレイ日記その6 第8章 調査率44.67%

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ここは、地球では絶対に見られない、こんな景色が山ほどあるんですから――!

お騒がせ ミーア

このブログはあなたがプレイ済みであることを前提に、割と躊躇なくネタバレします。

NLAパトロール記録

レイクサイドバカンス、その後

 「ビアーノ浄水場――、今は管理する人間がいないの。あんな事故があったから。全部管理システムに任せて人は行かないほうがいいんじゃないかって。だけど・・・、メンテナンスにはどうしても人の手が必要で・・・。私が行かなきゃいけないのはわかってる。でも、怖いの・・・」

 浄水場の事件のとき、同僚への嫉妬剥き出しで私に依頼をしてきたロージーさん。
 任務の報告に行ったあの日からどんどん憔悴する一方です。自分が大変な目にあっているのもイヤなことを考えていた天罰が下ったんだって、責任を感じているみたいで。

 私としては、アジョアさんだけでも助けられたのはあの依頼があったおかげだと思っているので、そこまで気に病まなくてもいいと思んですけどね。ただ、本人の気持ちというものは・・・、どうにも、私の専門外なもので。

 後日、浄水場の水がオルフェ人にとっても重要な意味を持つようになったことで、ドール技術者のタンオサラグさん設計の自律型防衛マシンを配備できるようになりました。
 私も手伝いました。どう考えてもあそこ、あのまま無防備にしておいていい場所じゃありませんでしたし。

 ロージーさん、涙を流して喜んでましたっけ。
 たぶん、ただ安全が確保されたこと以上に、誰かが自分に優しくしてくれたってことで救われた思いもあるんでしょうね。

Blue Blood

 「一足先に街へ戻ってきたらまだ片づけの途中で、あちこちに――、青い血が、あったも。生きものはみんな赤い色の血だって思っていたから、それが何だか初めはわからなかったも」

 NLAにキャンプを張っているノポンキャラバンの一員、ロマさんが私のことを心配そうに見つめて、NLA防衛戦直後に見たものの話をしてくれました。

 実際、私もあの光景はショックでした。私でも辛く感じたくらいですから、市民のかたがたが受けた動揺は相当のものだったと思います。
 「わかるー」ってテキトーに相づちを打っただけだとロマさん心配が解けなかったみたいなので、私はアドリブで一席ぶつことにしました。

 地球の庶民の間では昔から、貴族には青い血が流れているという噂話がまことしやかに流れていました。
 貴族というのはつまり、あらかじめ支配階級になることが決まっている、生まれついての権力者のことです。彼らの身体は庶民とは根本的に違っていて、赤ではなく青い色の血が全身に流れているんだというんです。だから、庶民とは違う良い暮らしをしていても許されるんだって。
 ただし、そんな貴族たちにもひとつ大きな義務が課されていました。弱き者たちを守る義務です。ひとたび外敵が国を襲いに来たなら命をかけてそれに立ち向かうのは貴族の役目でしたし、作物が穫れなくてみんなお腹を空かせているとき自分のぶんのご飯をみんなに分けなきゃいけないのも貴族でした。
 ――私、良い暮らしをさせてもらっていますよ。ロマさんたちのおかげです。

 ・・・とまあ、そんな実際のB.B.とは何の関係もないいいかげんな話を。

 ノポン族ならこれを聞いて何らかの料金を請求するくらいのことしてくるかなーって思っていたんですが、ロマさん意外と大真面目に感動してしまっていて。

 「君たちが赤い血の身体に戻れるのをロマは祈ってるも!」

 あんまりにも素直に親愛の眼差しを向けてくるものですから、私さすがに居たたまれなくなって、逃げてきちゃいました。
 ノポン族のあいだで変な噂が広がってしまったらゴメンナサイ。

クラッとくる一言

 ちょっとすごい場面に居合わせてしまいました。

 「僕、ラーラにおいしいものとかキレイな花とかいろいろあげたヨ。レディはそういうのが好きだっていっつもラーラが言ってたからね。だって毎日横で目から涙を出されたら、いつか溺れちゃうジャン」

 こちらマ・ノンのリーダーのひとり、ルタンタンさん。
 普段この人はマ・ノン人らしくイェイイェイでちょっとウーン?なことを言う人だったはずなのですが、何の心境の変化かそれとも奇跡的な噛み合わせか、関係ない私までうはーってなる、すごいことを言っていました。

 ちなみにお相手のラーラさんっていうのは、この間のスリエラさんの件で一緒にいたラーラさんじゃなくて、その双子のお兄さんだか弟さんだかです。
 働き盛りの35歳。NLA防衛戦で最愛のカレを亡くされたんだとか。それで両目を泣き腫らしていたところ、ルタンタンさんが声をかけてくれたんだそうです。
 ラーラさん、もう首まで真っ赤にして、これからはルタンタンさんのために生きるって言っていました。そりゃね。

生まれた星の違いよりも

 イマイチよくわからない存在であるルーさんから、イマイチよくわからない話の流れで、ふいに含蓄深い言葉が飛び出ました。

 「マ・ノンのかたがお怒りになってるときは、ピザを差し出せば多くの場合は許してくれます。しかし、地球人のかたが私の発明品を使ってお怒りになられた場合、ピザでは済みません。相手に合わせたきめ細やかなケアをしなければならないのです」

 なるほどなあ。
 私も異星人への偏見は無いほうだと自分では思っていたんですが、たまに予想外の反応をされて驚かされること、たまにありますもん。
 なんか、見慣れてくるにつれ、異星人と地球人の違いなんて、コーカソイドとネグロイドの違いとか、イギリス人と中国人の違いとかよりも全然大したことないもののように感じられてきちゃうんですよね。

 たぶん、それすらも半分は正解で、半分は大間違い。
 ルーさんが言っているのはそういうことだと思います。

 「いろいろなかたがおられるということは、いろいろな可能性があるということ。私はもっと地球人のかたのことを知り、可能性を見届けたいですね」

 その違いをポジティブに受け止められるルーさんはすごい。
 見習いたいところではありますが、そのためにはまず、NLAの人みんなの名前を覚えるところからはじめなきゃいけないんですよねー・・・。これも私の個性ってことでなんとかなりませんか?

ごちそう

 「地球にいたころ近所のヨークシャー・テリアがうらやましかったのを思いだしたッス」

 グインさんがうちの犬を撫でながら、目を細めて懐かしそうに言いました。

 わかる。この子、私たちと同じB.B.なので食事させる必要があるんですが、愛玩動物だけに手間暇かけてお世話するからこそ精神安定効果があるって前提で設計されていて、食性も生身の動物と変わらないんですよ。基本的に人間と同じものを食べさせちゃダメ。毎日リンさんが特別仕様でメニューを考えてくれています。
 たまに――、あっちのほうがおいしそうだなあって思うこと、あるんですよねえ。

 「たしかにお金持ちの家のペットだったからエサも豪華そうでした。間違いなく今の僕の晩飯よりも金がかかってましたよ」

 グインさんにも共感いただけたようで何よりです。リンさんのご飯、本当においしい。1日6食でも7食でも食べたいくらい。食っちゃ寝したいー。でもリンさんにそんな手間をかけてもらうわけにはいきませんし、私の胃袋にだって限界がありますし、もちろん私が自分で料理を覚える気なんて一っっっっっ切ありませんので、せめて私にできることはこうやってマジメにNLAをぶらぶらして、できるかぎりお腹を空かせて帰って――。

 いやでもそこじゃなくてですね――。

 ツッコミ待ちだったらしいグインさんが何か言っていますが、私は夕飯のタツタ揚げが楽しみで仕方ないので、構わずブレイドホームに帰ることにしました。

 「ヒメリさんの犬になりたいんですがどうすればいいでしょう? ・・・なんて、さすがに相談できないよな」

 はい。ダメでーす。

勇気と無謀の狭間

 ミーアさんっていう、何だか妙に押しの強い知りあいがいます。

 NLAの外に出てみたくてブレイド隊の入隊試験を受けて、それが不合格だったから自力で装備をそろえて、じゃあいっそ無許可で黙って外に出てしまおうっていう、ハチャメチャな人です。
 まあ、彼女の装備を買ってきてしまったの、私なんですけどね。断りきれなくて・・・。

 その後もこの広い惑星ミラのあちこちで何度も再会して、そのたびにバカテンションで厄介ごとを押しつけられている、というのが彼女と私の関係です。
 センパイ!センパイ!って慕ってくれていますが、ちなみに私が彼女と初めて知り合ったの、ブレイド隊の正式入隊初日です。

 「こんな絶景に出会えるのも冒険の醍醐味ですよね! 知らない場所に行って。吸ったこともない空気を吸って。見たこともない景色に出会う。写真やムービーでは絶対に味わえない、この全身にダーって伝わってくる波しぶきを受けたときみたいな感覚が、私は大好きなんです!」

 今日は忘却の渓谷の倒れアンノウンリングの上で会って、ふたりして絶景を眺めながらちょっといい空気(※ ただし砂っぽい)を吸いました。

 ミーアさんのお父さんとお母さん、地球で冒険家をしていたんだそうです。だけど冒険中に行方不明になって、それっきり。
 ミーアさん、お父さんとお母さんの代わりにミラのいろんな場所に挑戦して、ミラのいろんな景色を見てみたいって。大好きなお父さんとお母さんの、大好きだった冒険を、自分でもやってみたいって、そう思ったんだそうです。

 今までずっと何も考えてなさそうな人だなあって思っていたんですけど、本当は結構両親思いなところもあったんですね・・・。
 絶対後先考えずに飛び出したんだろうなって思っていたんですけど、彼女なりに思うところがあって、ちゃんと目的があって、ミラを旅していたんですね・・・。

 ――いやまあ、話していることを冷静に噛み砕くと、要するに感覚だけで生きていることに関しては間違いないんですけども。

 ともかく。なんか見直しました。
 どこをどうして見直そうと思ったのかは自分でもさっぱりわかりませんが!

 なお、直後巻きこまれた騒動については二度と思いださないことにします。

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