優しくて、暖かいの。マホウ界も、この世界の人も。
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(主観的)あらすじ
ナシマホウ界に到着してさっそくリンクルストーン・トパーズを見つけ、追いかけるリコは、気がつくとみらいとはぐれてしまいました。慣れないナシマホウ界に途方に暮れるリコ。そこに親切な女性が現れ、リコにお昼ごはんをごちそうしてくれました。「子どものことを思わない親はいないから」「仲がいいのね。話しているあなたを見て、わかるわ」 彼女は彼女自身が親切なだけではなく、リコの目をリコにとって暖かなものに向けてくれるのでした。
その後、思い出のいちごメロンパン屋の前で合流したリコとみらいは、優しくて暖かな人々を守るためヨクバールを撃退。いっしょにみらいの家へ帰りますが、なんとそこは先ほど親切にしてくれた女性のお店。実は彼女はみらいの母親だったのです。
物語のテーマ云々はさておき、リコがナシマホウ界で新しい生活生活を始めるための下準備。それからミックスジュースを全国に普及させんとする大阪人の文化侵略。
みらいから紹介を受ける前にリコ個人として母親と交流を持つことで、リコとみらいの家族との関係性に厚みを持たせ、同時にリコが先入観を抱かないように、ふたつの世界の人々が等しく優しくて暖かなことを先回りして伝えています。みらいと視聴者がすでにどちらの世界の人々も変わらないことを知っているなか、リコだけがそれを知らないのでは視聴者目線に立った行動が取れません。今回はそのギャップを取り除いたわけですね。
そういった都合の割を食ってコメディリリーフの役割を与えられたみらいが、それはそれとしてとにかくかわいらしかったですね。ドジッコなのか苦労人なのかよく分からない立ち位置で奮闘する彼女の表情が生き生きと描きだされました。
表情といえば、登場済み3フォームの中でサファイアだけ必殺技バンクが笑顔なんですね。変身バンクも一瞬だけ笑顔を見せています。何か意味づけをする予定なのか単なる歴代オマージュの一環なのかはわかりませんが、ひとつ言えることは、プリキュアは凜々しい表情も笑顔もどちらもかわいらしいということです。
世界は暖かい
なにが暖かかって、暖かな人が暖かなものを知っていることですよ。「子どものことを思わない親はいないから」 親というのはそういうものだと、あなたの親は実感として知っています。「仲がいいのね。話しているあなたを見て、わかるわ」 あなたの大好きなものは、あなたの話を聞いている人にきちんと伝わっています。
暖かな心は暖かなものをしっかりと感じ取ります。
例えばみらいとリコの関係に憧れ、外の世界に友達を望む人魚たちのように。例えば癒やしの花に集まる動物たちのように。例えばヨクバールにされてなお愛情を失わない親ペガサスの心を見出したプリキュアのように。
それが暖かいものだとわかれば、今度は自分も暖かいものになりたいと思うのが道理です。だって、誰かに暖かいと思われること自体がまず暖かいですからね。
そうやって暖かいものはどんどん連鎖していくのです。世界は無限に暖かくなっていく。世の中には暖かくないものだって確かに存在しますが、それで暖かいものがなくなるわけでもありませんし。
優しくて暖かい人がいた。それだけで世界を守る理由は充分です。だってその人が暖かなのは、きっとどこかでその人が別の暖かいものに触れたからでしょうから。別の暖かいものはまたさらに別の暖かいものによって生まれたのでしょうから。
世界が暖かなことを確信するにはひとりの暖かさに触れればそれだけで事足ります。では今度は、自分も暖かなものになりましょう。それは暖かいことですから。目に見えないだけで本当は誰もがみんな暖かな心で繋がっている、それを信じて、みんなで暖かな世界を守りましょう。
エラく雑なまとめかたですが、今回はこんな感じで。
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