魔法つかいプリキュア!第43話感想 プリキュアの魔法。誰もひとりぼっちになりませんように。

魔法は願い。奇跡を願う思いが繋がり、いつか世界に届いてくれるよう祈りを込めて与えた、魔法の名前。それがプリキュア。

魔法つかいプリキュア! Blu-ray vol.4

(主観的)あらすじ

 ついに妖精の里にたどり着きました。妖精女王ははーちゃんの記憶にある「花の海」について聞き覚えがあるようです。詳しい話をレジェンド女王に聞きます。
 花の海とは魔法界とナシマホウ界がまだひとつだった頃、あらゆる生命が仲良く暮らしていた世界のことでした。その世界はあまねく生命の母マザー・ラパーパの祝福の元で長く繁栄していました。ところがある日、デウスマストの襲撃があり、マザー・ラパーパがひとりで立ち向かいました。デウスマストを退けることはできましたが、マザー・ラパーパも傷つき倒れ、その依り代たる母なる樹と大地とが分かたれてしまいました。母なる樹を中心にして生まれたのが魔法界、残された大地がナシマホウ界です。けれどマザー・ラパーパは最後にひとつの魔法を使います。「いつか必ず世界は再び結ばれる」 その魔法の名前はプリキュア。
 そこにオルーバが再生したスパルダが襲いかかります。けれどチクルンや妖精女王、みんなの大切な里を焼かれた怒りにプリキュアが立ち上がり、見事追い払います。レジェンド女王とオルーバはキュアフェリーチェにマザー・ラパーパの面影を見ます。
 結局はーちゃんの記憶の謎を解決する答えはもらえませんでしたが、みんながいるからはーちゃんは今日も元気です。

 設定開示祭り。過去を追うなら隠者に聞くのが王道です。ラパパのルーツは概ね予想通り(?)。 デウスマストさんはじめから太陽に封印されていました。・・・どうしよう、今回設定面での話が中心だったので感想に書くことがあんまりありません。小さいはーちゃんかわいい。昔みたいに世話を焼くモフルンもっとかわいい。
 参考にしたかどうかまではわかりませんが、妖精の里はゼノブレイドのサイハテ村によく似ています。人間の立ち寄らない秘境にあるところ、大樹の中に住居を構えるところ、花粉を食べ物に照明に幅広く活用しているところ、ずんぐりむっくりした住民、古い伝説・・・改めて挙げてみると割とよくある設定ですね。
 スパルダさん復活おめでとうございます。すっごい嬉しそうに「魔法入りました!」を唱えるものだから吹き出してしまいましたよ。

チクルンの“めでたしめでたし”

 「悪い子には愛のチクチクです」 親が子どもを叱るのは、もちろん子どものことが大好きだからです。こういうのも一種の祝福ですね。愛する我が子が善く生きられますように。お説教には願いが込められています。
 それにしてもモフルンの口癖「チクチクするぜ」が妖精女王譲りだったというのは何ともほっこりするお話ですね。

 「魔法界のヤツがナシマホウ界のヤツを手伝う? そんなのうまくいくわけない。違う世界のヤツと仲よくなんてよう。全くおめでてぇぜ」 第39話のこれは結局オルーバとの関係のことだったんでしょうね。大昔に恐ろしい思いをして以来、里ごと海の底に引きこもっていた人魚たちとよく似ています。
 人魚と外界、チクルンと外界、それからチクルンと妖精女王。ネガティブな思いに断絶してしまった関係を修復するには、結局それでもお互いに手を伸ばすしかありません。
 人魚たちが里の外に出るようになったのは、みらいたちが運んできたワクワクと、それに憧れる人魚たちの好奇心のおかげでした。
 チクルンがオルーバの呪縛を振り払ってみらいたちの友達になれたのは、みらいたち、特にモフルンの示した深い友情と、それに感動できるチクルンの性根の健やかさのおかげでした。
 チクルンが妖精女王との関係を修復できたのは、ずっとチクルンを心配していた妖精女王の大きな愛と、「もうこれ以上女王様を悲しませたくねえんだ」というチクルンのこれまた大きな愛のおかげでした。
 みらいたちが伝道する手と手を繋ぐ奇跡の魔法のステキはチクルンに伝わり、一度の過ちで孤独に陥っていた彼を、繋がりの輪の中に引き戻します。
 繋がるステキを知ったチクルンもまた、きっとこれから奇跡の魔法の伝道者となるでしょう。今の妖精の里は外界から断絶したコミュニティです。

 こうしてチクルンの過ちから始まる物語は彼の成長を持って幕を閉じます。次の物語はきっと、彼がみんなの手を繋いでいく幸せな物語。だから、あのとき繋ぎそびれた手と手を最後に繋いで(最初に繋いで)、まずは一旦めでたしめでたし。

マザー・ラパーパの祝福

 子どもにとって親は無条件に祝福を与えてくれる存在・・・といえばそれまでなんですが、けれど「あまねく生命の母」マザー・ラパーパの祝福によって支えられていた花の海は破綻しました。
 だって彼女はひとりぼっちだったから。どうして彼女ひとりがデウスマストに立ち向かわなければいけなかったのでしょうか。親は子どもを守るもの。きっと彼女からするとその選択は自然なものだったことでしょう。・・・けれど。

 花の海の民は不安そうに戦いを見守っているだけです。幼いレジェンド女王もマザー・ラパーパを心配そうに見つめ、しかし彼女たちには戦う力がありませんでした。
 花の海はマザー・ラパーパが守ります。けれどマザー・ラパーパを守ってくれる人は誰もいません。だから彼女は倒れ、彼女が倒れたならその祝福に依存していた花の海も連鎖的に破綻します。
 当たり前の必然です。たったひとりが全てを支えるなんて、そんなの不健全ですし脆弱です。どんなヒーローだ。

 「悲しいお別れはもう嫌なの」と言うときのみらいがこんな感じです。映画での彼女がそうだったように、彼女の自分の問題をひとりで抱えこもうとする気質はいつか改められなければいけません。さもなければ彼女はマザー・ラパーパの二の舞を演じることになるでしょう。

 妖精の里が襲われたとき、チクルンは自分の無力を知りながらもスパルダに立ち向かいました。「もうこれ以上女王様を悲しませたくねえんだ」 ただその一心で。ちょうど幼い頃のはーちゃんがプリキュアを守ろうとしたときのように。
 本当は子どもにだって親を助けたい気持ちはあるんです。本当ならマザー・ラパーパはひとりぼっちではありませんでした。ただ、お互いの手がほんの少しだけ、届いていなかっただけで。
 リンクルストーン・ダイヤがふたつに分かれたのは、それを踏まえた上でのマザー・ラパーパ最後の祝福だったのかもしれませんね。次の世界を繋ぐプリキュアには、決して孤独が訪れませんように。

はーちゃんの孤独

 「ラパーパ様はもういらっしゃらないけれど、彼女たちプリキュアがきっと世界を」「プリキュアが世界を結ぶ」 そうはいいますが、なにもあらゆる繋がりを、奇跡の魔法を、プリキュアだけが取り持つ必要なんてありません。
 ハピネスチャージプリキュア!の愛乃めぐみはそれで一度失敗しました。ドキドキ!プリキュアの相田マナも幼い頃に同じ失敗をしました。個人主義なGo!プリンセスプリキュアですら、春野はるかはみんなに応援されていたことを思い出して立ち上がりました。
 「私思うんだ。ワクワクは私ひとりで運んできたんじゃない。みんなと出会って生まれたんだって」 みらいたちはそれを回避するための答えをすでに持っています。あとは然るべきときに気付くだけ。
 ひとりぼっちで戦うヒーローなんて全くもって不健全。だからプリキュアはふたりから始まって、今ではプリキュアではないみんなの力まで借りて戦っています。「プリキュアに力を!」

 自分の出自がわからないはーちゃんの不安は、マザー・ラパーパとの因縁を知ってまた少し大きくなりました。
 けれど大丈夫、あなたはマザー・ラパーパではありません。はーちゃんです。
 「あまねく生命に祝福を」 負った役割は確かにマザー・ラパーパそっくりです。祝福を振りまく側です。けれど、あなたにはマザー・ラパーパにはいなかった3人のお母さんがいます。世話焼きで、おせっかいで、どんなときでも絶対に追いかけてきてくれるお母さんが、3人も。
 だから、たとえ途方もなく重たい運命が待ち受けているとしても、どんなときでもあなたはひとりじゃない。いつだってみんなで手を繋ぎあえます。
 「でも大丈夫。だってみらいとリコ、モフルンがいるから!」

 プリキュアは「いつか必ず世界は再び結ばれる」という願いを込めた魔法。せっかくなのでついでにもうひとつ魔法の言葉を唱えてみましょうか。
 「プリッキュアの魔法 happy coming!」 運命はgood luck。みんな一緒に幸せになれますように。

今週の魔法文字

闇の本左:「KURU KU RUUKIE NEW」「MAAMA DATTA YAPPARI MELON AGI NO HOU GA UMAI.」「3MAI ATHUMERUTO IIKOTOGA ARURASHI」
「クルクルッキー新発売」「まあまあだった。やっぱりメロン味の方がウマい」「3枚集めるといいことがあるらしい」
 誰も読まないところでクシィさんの萌え化が止まらない! やっぱりあの校長先生の友達だこの人。
 先週は勘違いしてしまいましたが、クルクルッキー自体ではなく、正しくはイチゴ味が新発売だったんですね。以前モフルンが食べたものはバナナ→ミント味に変わっていましたが、イチゴ味とメロン味はそれぞれどんな味に変わるんでしょうか。

闇の本右:「MARU WO KASANERUKOTODE YORITHUYOI THIKARA WO HIKIDASU KOTOGA DEKIRU.」「MEMO」「-KOSHIDAKE YAMINO MAHO NI HITHUYO NA MONO -AKATTEKITA. HIKARI NO MAHO TO ANGAI -TOKORO NI YAMI NO MAHO NO SEIKAI -UKAMO SHIRENAI.」
「丸を重ねることでより強い力を引きだすことができる」「メモ」「少しだけ闇の魔法に必要なものがわかってきた。光の魔法と案外(近い?)ところに闇の魔法の正解があるかもしれない」
 打って変わってこちらはシリアス。光と闇が表裏一体というのは初代ふたりはプリキュアを思い出すお話ですね。この結論に行き着いたからエメラルドを求めたということでしょうか。

校長の机の上の本:「WAZAWAI REKISI」「WAZAWAI」「SAKEYOU WAZAWAI」
「災い歴史」「災い」「避けよう災い」
 文字が潰れていて読めない本もたぶんだいたい「災い」と書いてある気がします。
 なんとなく大いなる災いの研究に関しては校長先生が第一人者というイメージがあるのですが、ひょっとして自著でしょうか。

リアンのメモ3枚目:「GENJU TOMONI KOUHUKUNI HAHANARUKINOMOTO KURASERI HAHANARUKINOMATA SONOHAHANOKESINNARI HANATOKAZENITE WARERAWOTUTUMIHAGUKUMUHAHA SONONAHARAPA-PA」「ISSYONI???」「DOUIUKOTODA」「HAHATOHA?」「MAHOJUTONO KAKAWARIHA??」「MAHOUTONO KANKEIHA??」「SEKIHIYORI」
「-ともに幸福に母なる樹のもと暮らせり。母なる樹のまたその母の化身あり。花と風にて我らを包み育む母、その名はラパーパ」「一緒に???」「どういうことだ」「母とは?」「魔法樹との関わりは??」「魔法との関係は??」「石碑より」
 リアンさんの書き文字読みにくいったらありゃしない! 「花と風にて」あたりは全然自信ないのであしからず。
 どうやら写真にある石碑の後半部分を書き写したもののようですね。「一緒に???」以降はあちこちに赤書きしてある注釈部分になります。石碑はどう頑張っても読めないので諦めましたが、文末の「その名はラパーパ」が一致しているのは確認できます。なぜか一部明らかに石碑にはない文字列も含まれていますけどね。
 ナシマホウ界には妖精のような長寿種族がいなくて口伝は困難でしょうから、代わりに石碑でマザー・ラパーパの名前を後世に残したようです。それだけマザー・ラパーパがあらゆる種族に愛されていたという証左ですね。やっぱりひとりで戦う必要はなかったんじゃないかな・・・と、ちょっぴりセンチメンタルな気分になります。

リアンのメモ書き4枚目上段:「DENSHOYRI」「OOINARU KONTON」「RINKURUSTONE SEIREI」「HAHANARUKI MAHOUJU ?」「RAPA-PA」「HAHA」
「伝承より」「大いなる混沌」「リンクルストーン 精霊」「母なる樹-魔法樹?」「ラパーパ(母)」
リアンのメモ書き4枚目中段:「NASIMAHOKAI」「SABAKU」「RANPU」「SEKIHI」
「ナシマホウ界」「砂漠」「ランプ」「石碑」
リアンのメモ書き4枚目下段:「SABAKU」「HYOZAN」「KAZAN」「SINDEN」「TAKI」「SEKIHI」「SORA」「NANIMONOKA KON?KI ?????????-」
「砂漠」「氷山」「火山」「神殿」「滝」「石碑」「空」「何者か・・・」
 画像なしで解説するのに限界を感じますね。上段は「大いなる混沌」「リンクルストーン」「母なる樹」「ラパーパ」の関係性を考察したもののようです。
 中段は砂漠でランプと石碑を発掘したときの位置関係を示した縦断図です。ランプの真下に石碑が埋まっていたんですね。
 下段は・・・これ、封印中のムホー一味がいる場所のリストですよね。どこで知った情報なんでしょう。肝心の「何者か・・・」の先が読み取れないのがもどかしい。ちなみに最後の「空」だけ横線で消されています。空に封印って、デウスマストのことですかね?

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