魔法つかいプリキュア!第42話感想 許すどころかその先へ。それがプリキュア。

それって、とーっても! ワクワクもーん! だーっ!!

※ 今回から映画のネタバレも解禁していきます。(いちおう自重していました)

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(主観的)あらすじ

 モフルンはチクルンにハチミツ集めに連れて行ってもらって大喜び。ちょうどお菓子づくりの予定があったので、みらいたちにチクルンへのお礼のハチミツプリンをつくってもらいます。
 一方チクルンはしびれを切らしたシャーキンスをなだめるため、ついついリンクルストーンを奪うことを提案してしまいます。すっかりモフルンたちに情が移っていたチクルンは葛藤しますが、結局リンクルストーンを持ち出します。
 チクルンを追いかけてきたみらいたちに、シャーキンスはチクルンがスパイだということをバラします。しかしみらいたちはチクルンが助けてくれたことを信じ、友情の力でパワーアップしたプリキュアはみごとシャーキンスを打ち倒します。

 許し回。プリキュアは罪の禊ぎを重視せず、反省してからどうするかに着目してきたシリーズです。追加戦士でもないのに反省までで1話を使うのはちょっと珍しいかもしれませんね。とはいえそこはやはりプリキュア。チクルンの過去に重いドラマを置かず、あくまでモフルンたちとの交流によって反省する流れを主題にしています。悪人に罰を与えるだけの話って生産的じゃないので私はあんまり好きじゃないんですよね。
 個人的には魔法文字が読み応えあってグッタリ。結局全部は読めませんでしたけど。クシィさんの人となりが少しだけわかったような気がします。研究職って甘い物好きが多いらしいですね。
 あ、シャーキンスさんお疲れ様です。(テキトー)

ちいさな迷い子

 今回のチクルンの葛藤って、体裁としてはプリキュアを裏切るかオルーバを裏切るかの二択ですが、実質的にはみらいたちの安全を選ぶか自分の幸せを選ぶかの問題なんですよね。リンクルストーンを奪うのはこれ以上みらいたちを傷つけないようにするため。それをためらうのは、決定的な裏切りを働いてはもう二度と彼女たちと顔を合わせられないため。もちろんオルーバたちが恐かったというのもありますけどね。けれど描写の重さを見るとこういう物語でした。実際、持ち去るときは餞別代わりのハチミツを手渡し、「じゃあな」と別れの言葉を呟いていましたね。
 映画でダークマターがモフルンに突きつけた選択とそっくり同じです。プリキュアに手を出さない代わりにダークマターの元に留まるか、プリキュアを傷つけてでもみらいの元に帰るか。やはりモフルンもチクルンと同じく一度はプリキュアを傷つけないことを選び、それから考えを改めます。

 誰かのために、と自己犠牲を考える機会は大なり小なり誰にでもあるものかと思いますが、プリキュアはいつだってそんな考え方を否定してきました。なにせ大人が子どものために描く物語ですからね。子どもが犠牲になることを願う大人がいるものか。
 だってこんなのシンプルな理屈で説明できることです。あなたが自己犠牲を選ぶのは、それが誰かの幸せに繋がると信じるからでしょう? けれどその誰かはあなたが傷つくこと自体を悲しく思います。人が傷つくのを悲しく思うのは誰にでも備わっている当たり前の感性です。だから自己犠牲はむしろ誰かを不幸にします。
 ・・・まあ、きれいごとですけどね。けれどこういう世界観でいられることがきっと一番幸せな生き方だと思います。子どもたちには私たちがつくった今の世の中よりもっと理想に近い世の中を築いて、私たちよりももっと幸せになってほしいと願います。

 だから、チクルンの選んだ選択は気高いものではありますが、絶対に否定されなければいけません。
 「変身できようとできまいと、プリキュアは徹底的に叩きつぶすのみ」 シャーキンスには、そうして築かれるみらいたちの安寧がまやかしのものであると示してもらわなければいけません。
 「チクルン! みんな!」 モフルンには、チクルンが傷つくことを悲しんでもらわなければいけません。
 「チクルンをいじめるのは絶対に許さない!」 プリキュアには、傷ついたチクルンを守ってもらわなければいけません。
 「モフルン、みんな、ありがとう」 チクルンには、自分の幸せのためにみらいたちと一緒にいることを選び直してもらわなければいけません。
 あなたが傷つくことであなたの願いが叶うなんてそんな不健全、全方位から否定されなければいけません。

 はじめにハチミツ集めをした花畑に咲いていたのはヒナゲシ。花言葉は「いたわり」「思いやり」「慰め」。たとえあなたが悪い子だったとしても、誰もあなたが傷つくことを望みませんとも。
 アメジストもまた優しいパワーストーンです。この石は調和を象徴しますが、そのパワーは人間関係にまで行き届きます。たとえ誰かの短所が見えたとしても、この石の調和のパワーはその人を咎めようとするあなたの気持ちを和らげ、あなたとその人が調和の取れた関係を構築できるように手伝ってくれます。

 まして魔法つかいプリキュア!は手を繋ぐ物語。まずはお互い手を繋ごうとしなければお話になりませんとも。気がつけば、みらいたちの手は自分から手を放そうとする子にまで届くようになりました。

その他とりとめなく

 妖精の里。オルーバの目の恐いこと恐いこと。ちなみにここで咲いているタンポポの花言葉は「別離」。そのまんまですね。

 ジュンの部屋。エミリーさん寝顔は美人系ですね。(失礼) みらいさんいっつも誰かの寝相の被害を受けてます。ジュンさん何気にサボテンの花咲かせてますね、スゴイ。花言葉は「燃える心」。

 闇の本。てっきりドクロクシーが両世界から吸い取った力が目当てだと思っていたんですが、普通に読むんですね。というか中身が普通の研究ノートだという発想自体ありませんでしたよ。

 家庭科室? 蛇口に捻るところがついていなかったりコンロがなかったりフックなしでフライパンが壁に張り付いていたり、なかなか興味深いですね。地味なところまで魔法界仕様。寸胴鍋がやたらあるんですが、やはりプリキュア世界の子どもたちたるもの、よく食べるんでしょうか。調理実習って1グループあたりせいぜい4人分くらいしかつくらないですよね?

 プリンの材料。ハチミツとは別に砂糖もあるのは量が足りないからでしょうか、それともカラメルソース用でしょうか。ハチミツでもカラメリゼはできるんですが、元から色がついていると焦がし方の加減がものすごく難しいんですよね。
 レシピ的にゼラチンプリンじゃない本格的なカスタードプリンのようですが、これ子どもがアニメ通りの手作りをねだってガッカリする筆頭ですよね。(しました)

 。はーちゃんすごいけれど、プリンはせいぜいカラザを取り除く程度で普通は全卵を使うものなので、卵白を分ける意味はありません。・・・ところで何の伏線ですかね。

 おでかけモフルンポシェット。普段リンクルストーンをどこに隠しているのかと思ったらこんなところに。モフルンさん痔になりますよ。

 「こやつはオルーバの手先」 みらいたち(・・・オルーバって誰?) バラされるところでそれなりにショックを受ける描写はするのに、そのあとは裏切ったこと自体全く問題にしないあたりが実にプリキュアですね。チクルンが後悔しているのは誰の目からも明らかなので、実際それで充分です。
 ところでこの人トパーズ3回目でガメッツと並んだのですが・・・武人系ってムッツリ多いですよね。

 プリンを味わうみらいの顔。コラ素材。

 アメジスト。(おもちゃの)リンクルスマホンにアメジストが使えるって設定、てっきりなかったことにされたものだと思っていました。

 次回予告。お久しぶりです!

今週の魔法文字

ジュンの部屋の掲示板:「KADAITEISYUTSU WASURENAIYOUNISURU JUN」
「課題提出忘れないようにする ジュン」
 ジュンさんの萌えキャラ化が止まらない。

闇の本1ページ目左:「ENKEI TO IU MONO WO MINAOS-」「1」「DENSETH- NI SIRUSARETA KATACHI WA SIKAKU DE ARU.」「YOTTU NO CHIKARA」「2」「TIKARA GA-」
「円形というものを-」「1」「伝説に記された形は四角である」「四つの力」「2」「力が-」
 書き文字が読みにくいのは仕方ないとしても、綴りが揺れまくっているのは大人としてどうなんですか、クシィさん。(私も人のこと言えないけれど)
 ・・・四角?

闇の本1ページ目右:「MAHOSHIMBUN」「KURUKURUKIE NEW(ISSYO NI KAINI IKU)」「MAHOKAINO TENKI MAHO GAKKO HYAKKOI NUKKUI」「YAMI MAHO JIN KAIMEI SUSUMU」「KENKYUBUNHAPPYOU NI SANPI NO KOE」「KENKYUBUN BASSUI」「ENKEI KARA NARITATHU MAHO JIN HA YAMINO MAHOJIN NI OITEMO SONO KATATHI WO KAENAI TO IWARERU.SHIKASHI YAMI NO MAHO JIN NO TOKUHITU SURUBEKI SOUITEN HA SONO SOUSYOKU NI ARU.SOUSYOKU NO KATATHI HA AKIRAKA NI SARETE INAI.(TIKARA NO MINAMOTO = ENKEI)NOMIKOMARERU KIKEN NO ARU MAHO NIYORI SONOKATATHIWO ARAWASU TO IW-」「MAHO SHINBUN 2MEN」
「魔法新聞」「クルクルッキー新発売(注釈:一緒に買いに行く)」「魔法界の天気 魔法学校 ヒャッコイ島 ヌックイ島」
「闇魔法陣解明進む」「研究文発表に賛否の声」「研究文抜粋」「円形から成り立つ魔法陣は闇の魔法陣においてもその形を変えないといわれる。しかし闇の魔法陣の特筆するべき相違点はその装飾にある。装飾の形は明らかにされていない。しかし大変な力を生み(注釈:力の源は円形)飲み込まれる危険のある魔法によりその形を現すといわれる」「魔法新聞2面記事」

 クシィさんクルクルッキーを誰と一緒に買いに行くんですか? 校長先生?
 アニメージュによると校長先生の年齢は4桁だそうなので、クシィがスクラップしたこの記事も相当古いものなのかもしれません。クルクルッキー新発売当時ですし。
 ・・・ひょっとしてクシィが死んだのは事故じゃなくて、闇の魔法復活に必要な工程だったということでしょうか。

闇の本2ページ目左:「KASANETEMIRU」「NANIMO OKINAI」
「重ねてみる」「何も起きない」
 装丁の割に普通の研究ノートなんですね。試行錯誤している様子が伺えます。

闇の本2ページ目右:「MEMO」「KESA NO SHINBUN NO KIGI ?? ARU.YAMI NO MAHO NO KENKYU WA KAKUCHI DE HAGIMATTE ORI TUKAIKATASAE MATIGAENAKEREBA SUBARASII SEKAI NO HATTEN WO UNAGASU MAHO DE ARU KOTOGA-」「MAHO GIN NO NARITATHI」・・・
「メモ」「今朝の新聞の記事である。闇の魔法の研究は各地で始まっており、使い方さえ間違えなければ、素晴らしい世界の発展を促す魔法であることが-」「魔法陣の成り立ち」・・・
 ギブアップ。テレビ放送の画質でこの小さい崩し字を読むのはしんどいです。ブルーレイでなら読めますかね? いつもと違ってちゃんと重要なことを書いているのはわかるのですが・・・。
 読めた範囲で語るなら・・・当時は闇の魔法の研究ブームがあったんですね。クシィがやらなくてもいずれ誰かが復活させていたことでしょう。賛否両論があったことと合わせると、ヒトゲノム解析が進んでいた頃の世間の反応がこんな感じだった気がします。

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