超人女子戦士ガリベンガーV 第42話感想 骨格の授業なら当然筋肉の話も出てくる。樋口先生だし。

生徒役:電脳少女シロ、天神子兎音、花京院ちえり

誰だよ。今、肛門って噛みしめるように言ったの。

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→ TVerアーカイブ配信(放送後1週間限定)

→ 未公開シーンが投稿されているYouTube公式チャンネル

出演バーチャルYouTuber

電脳少女シロ → YouTube公式チャンネル

「ぶち殺してやろうか、本当に! ぶち殺してやろう!」
「英二にされるなら本望だよ」
 徹夜テンションで昼夜2回公演合計5時間を乗りきったタフネス少女。小峠教官からは長らく家電製品の一種みたいな扱いを受けてきましたが、最近ついに良い出汁が取れる有機物なんだと認識を改めてもらえました。でもお風呂の残り湯を飲まれるのはさすがにノーサンキュー。
 「いるだけで○○な子」という表現がこれほど似合わない人物もなかなかいないでしょう。いればだいたい何かしています。傍若無人に暴れてみたり、賢く機転の利くトークを繰りひろげてみたり、斜め上にカッ飛んだ名言を連発してみたり、他の共演者を気遣ったり、イジりたおしたり、あるいはゴキゲンにキュイキュイ笑っていたり。ちょくちょくワケワカンナイこともやりたがりますが、そういうときは「シロちゃんの動画は為になるなあ!」と、とりあえず納得しましょう。彼女はあなたが為になることを望んでいます。
 まるでアブない人のようですが、そして実際アブない人なのは確かなのですが、ああ見えて彼女は共演者をよく見ています。聡明です。共演者の対応力を推し測り、ギリギリ捌ききれる程度のムチャ振りを仕掛けるのです。おかげでいつのまにか人脈の輪がずんどこ広がってきました。タチが悪いったらありゃしない。

天神子兎音 → YouTube公式チャンネル

「誰だよ。今、肛門って噛みしめるように言ったの」
「はい。『やー、出るとこだな』って」
 歌って踊れるフリーの500歳。最近YouTuberとVTuberが別ジャンルだという現実を突きつけられました。(そうかな?) ちなみに先日のイベントでは「おでんの具といえば?」という問いに大根と答えていましたね。今日はこんにゃくの気分。色々と気づかいのある神様です。
 京都在住、ちょっとお金にがめつく、割とヨゴレ、アニメやマンガを愛し、コンビニ飯と缶チューハイもこよなく愛し、あと喋ってる途中でちょくちょく噛み様。基本、大上段からファンを見下ろすような高飛車なスタンスが持ち味です。なにせ神様ですから。ただしけっしてドM向けなキャラクターというわけではありません。サドとマゾは両立しうる性癖なのでそのあたりはご安心を。なんか理不尽にエラそうにしている女の子はポンコツであればこそイイのです。
 普段はとりあえずドッキリ企画をしてみたり、ひととおりYouTubeでの流行に乗っかってみたり、どちらかというと生身のYouTuberに近いノリで活動しています。それでも最近は生配信と歌動画の比率が増えてきたぶんバーチャルYouTuberっぽくもあるか?

花京院ちえり → YouTube公式チャンネル

「まあ、ちえりちゃんは尻尾なくてもかわいいですけどね」
「あはっ。今日もありがとう!」
 スタジオ収録でファンの合いの手をもらえないなら小峠教官を巻きこめばいいじゃない! 「ありがとう!」が世界一かわいいお嬢様。最近はダンスや身ぶり手ぶりでのかわいさアップもがんばっている様子。ほんの数ヶ月前と比べても見違えるほどパリッと動けるようになりました。
 花京院ちえりの特徴はなんといってもかわいいことです。彼女は自分の外見がかわいいことを信じていますし、内面もかわいくふるまおうと心がけていますし、ファンにもかわいいと言ってほしいと呼びかけています。理想のため地道にがんばる努力の人です。彼女は花京院ちえりがかわいくあるためにありとあらゆる努力を欠かしません。女は度胸、ちえりはかわいい。今日もちえりちゃんはかわいいなあ!
 そんなわけで彼女の配信の空気は全体的に茶番じみています。まず彼女自身が「ちえりちゃんはかわいい」と宣言し、すかさずファンも「ちえりちゃんはかわいい」と唱和することで、花京院ちえりというバーチャルなアイドルをみんなでかわいく盛り上げていく――。一種の観客参加型演劇が彼女のメインコンテンツとなっています。

授業構成おさらい(+ 補足事項)

超難問:骨の謎を解明せよ!

 輪ゴムはそれ単体では伸び縮みすることができません。人間の指とか、割り箸とか、何か片方引っかけるものともう片方を引っぱってくれるものがなければ。筋肉を輪ゴムに喩えるなら、割り箸に相当するのが骨になります。筋肉は骨格があってはじめて力を発揮します。
 同時に、骨もまた筋肉なしには動くことができません。骨同士を連結させることすらかないません。骨あっての筋肉。筋肉あっての骨。

 そう。今回の特別講師は樋口先生です。

転校生紹介

 「今日は転校生がやって参ります。じゃあ、転校生を紹介させてください。女の子と、こちらは男の子です」
 「転校生!? 自己紹介しなくちゃ。――何言ってるのこの人」

 先日のイベントでは男の子魂丸出しで悪役キャラを熱演してくれた樋口先生。そういえばあの黒い革手袋は結局何だったんでしょうか。この人解剖学の教授なのに。
 秘めてきた茶番好きをもはや隠そうともせず、今回の授業は謎の転校生紹介からはじまりました。

 「『何言ってるのこの人』って何だよ」
 「え。おかしくない? 転校生? え、名前あるんですか?」

 では紹介しましょう。
 ガッシリした体つきでニキビ顔のスポーツ少年風が小峠B二。清潔感ある0分刈りヘアが爽やかですね。
 そして、なで肩ぎみで色白美肌な新清楚枠が小峠B子です。チャームポイントは光り輝くデコっぱち。
 小峠A二と3人合わせて小峠ファミリーです。

 ちなみに小峠B二はこれ以降特段何の活躍もしません。

トピック1:骨の重要な役割は?

 「難しい! 頭がいい人しかわからんであ!」
 「じゃ、わかるー!」
 天神子兎音のオーバーリアクションに釣られて先陣を切ったのは花京院ちえり(5教科平均55点)。
 「任して。わかった、あれだ。人形とかって骨がないじゃん。綿が出ちゃうじゃん。つまり人間も骨がないと、わ、ワタが出る・・・」
 『ひぐらしのなく頃に』の綿流しネタでしょうか。もちろん人間のハラワタを綿と関連づける作品は他にもたくさんありますが。
 正解のひとつといえるでしょう。特に頭蓋骨や肋骨、骨盤あたりは、見てわかるとおり明らかに内臓を保護するための形状をしています。

 この子は自分ではアドリブが苦手だと言いますが、こういうふうに話すきっかけさえ与えられると案外スラスラ答えが出て来ます。頭のなかで考えをまとめること自体は実は早いほうで、なのにちょっと引っ込み思案なところがあるせいでなかなか口を開けないってだけなんですね。ただし自分のこととか感想とかを話すのはいつ見ても本気で苦手な様子。アドリブが苦手というよりは自分に自信を持てないんでしょうね。
 ただし、今回のように自分の不得手を見つめてなんとか変わろうと努力もしています。がんばれ。

 「えっと。衝撃に耐えるためかなって思ってます。なんか、背中の骨って、今B子ちゃんとB子くんを眺めるかぎり――」
 「B二ね、B二」
 「――ごめんなさい」
 「間違っちゃいけないよ」
 「あ。ごめんなさい。本っ当にごめんなさい。大変失礼いたしました。ご家族のかたのお名前を――」
 「しゃれこうべに失礼ですよ」
 「はい。大変失礼いたしました」
 ここで普通にNGを出した電脳少女シロですが、そこからのリカバリがステキでした。
 間違いを指摘された直後1回目の「ごめんなさい」は思いっきり素のトーンに戻っていて、完全にカット(もしくはリテイク)前提の気持ちになっているのが窺えます。けれど、そこで小峠教官が妙にしつこくツッコミを畳みかけてくる意図を察してすぐさま再起動。2回目の「ごめんなさい」以降はいつもの小芝居口調に戻って小峠ファミリーいじりネタとして軟着陸・・・させようとしたのですが、これもまたいつものごとく小峠教官からも「しゃれこうべ」という微妙に噛みあわない助け船をもらい、急遽そちらに合わせるかたちで最終的に着地。無事オンエアにバッチリ使える1コマに仕上がりました。
 この察する力と機転の早さ、柔軟さこそが電脳少女シロ。そして小峠教官との信頼関係ですね。

 ちなみに電脳少女シロの回答は↓。
 「B二くんとB子ちゃんを見るかぎり、背中の骨って細かい骨がいっぱい連なってるように見えたので、なんか筋肉とかが痛まないように、衝撃を逃がしたり吸収するために骨ってあるんじゃないかなって、ご家族を見て思いました」
 体に来る衝撃から耐える機能はもちろん骨に備わっています。ただし、背骨のような細かい骨は可動域を柔軟にするためのものであって、むしろ衝撃に対して比較的脆いほうです。だからちょっとしたことでぎっくり腰になったりする。衝撃に強いのは大腿骨のような太い骨ですね。

 なお、樋口先生が用意してきたちょっと意外な答えは「カルシウムの銀行」。
 人体におけるカルシウムの99%は骨と歯のかたちで存在しています。残り1%のうち4割は傷を塞ぐための血中細胞である血漿に含まれ、残りの6割がカルシウムイオンとして全身に行き渡っています。このカルシウムイオンがどんな役割を果たしているかといえば・・・なんというか、何もかもです。カルシウムイオンは細胞が活動したり休んだりするときの切り替えスイッチのような役目を果たしています。
 たとえば、バズーカ岡田先生の授業で筋肉の収縮はアクチンフィラメントとミオチンフィラメントの結合作用によって実現されているとの説明がありましたが、まさにこのアクチンフィラメントとミオチンフィラメントの結合にオンオフの命令を与えるのがカルシウムイオンなんです。
 もし体内からカルシウムイオンが全てなくなったら、私たちは電源スイッチの壊れたロボットのように、まったく体を動かせなくなるでしょう。それどころか即死ですね。カルシウムイオンは心臓の働きにも関係していますから。

 けれど、実際にはそんなことになりません。破骨細胞が新陳代謝がてら骨からカルシウムを溶かし出し、血中に放出するからです。骨と歯で体内カルシウム量の99%を占めているのに対し、イオンとして必要な量はほんの1%未満。カルシウムイオンの材料が尽きることはまずありえません。
 まさしく銀行ですね。銀行が地域の人や企業から多額の預金を預かって、資金を必要としている会社があれば適宜貸し出すのと同じように、骨も大量のカルシウムを保有して、必要なときに必要な分だけ放出しているんです。

トピック2:尾骨は何のためにあるの?

 人間の体にある骨の数はおよそ200個。「およそ」となるのは、先生の解説にあった話以前に、子どものころと大人になってからでも個数が変わってくるからです。一部の骨がくっついていくのです。
 そのうえで、尾骨の数も3~6個と個人ごとに差が出ます。人間は尻尾を必要としない進化を進め、ほとんど退化してしまっているからです。必要ないのに微妙に残っているのは何故か、というのがこのトピックでの設問。

 回答できたのは花京院ちえり。
 「動物って尻尾があるとかわいいじゃないですか。ネコとかイヌとか。人間もかわいいからつけてるんじゃない?」
 ただし、ただの持ちネタ。
 一時期「かわいいだけじゃダメ」と口癖のように言っていた時期もありましたし、今も色々変わろうと一生懸命もがいている彼女ですが、変わらなくていい部分というのもあるものです。
 「まあ、ちえりちゃんは尻尾なくてもかわいいですけどね」
 「あはっ。今日もありがとう!」
 「素晴らしい合いの手!」「いちゃつきやがって・・・!」「ごちそうさまでーす!」
 「なんなんだよこのやりとり。毎回毎回」
 花京院ちえりの場合、この「ありがとう!」を聞きたくてファンがついているところがあります。いつもいつも妙に律儀に、しっかりと心が込められているんですよね。いちいちすっごい嬉しそうにするんですよね。ただの茶番なのにも関わらず。
 そんなだからこのやりとりだけはいつまで経っても飽きられず、また、最近では小峠教官まで乗ってくれるようになっています。

 さて、それはともかく。
 このトピックの答えは「肛門括約筋を支えるため」。
 肛門括約筋は尾骨と恥骨の間に広がっている筋肉です。尾骨も恥骨も動かせる骨ではないのですが、肛門括約筋の場合はそれ自体が閉じたり広がったりできる筋肉なので、この位置で特に不都合ありません。ただし、面として広がっているためにはテントのように複数の骨に付着していなければならないため、尾骨が存在していること自体は必要です。

 「――その付着しているところで肛門括約筋ががんばって、お尻の穴を締めている、と。そういうことになります」
 「めっちゃ大事じゃん」
 「ね」
 「ね」
 「肛門・・・」
 「・・・うん」
 「『肛門・・・』つったね今。誰だよ。今、肛門って噛みしめるように言ったの」
 イベントでも今回の授業でも回答できなかった不憫な立ち位置のわりに、それをものともせず自力で存在感を発揮する天神子兎音。こういう子がゲストに来るとやっぱり強いですね。
 いつもは電脳少女シロがゲストの個性をアピールさせられるタイミングをつくってあげたり、小峠教官が序盤で珍発言を拾って番組中でのポジション付けを手伝ってあげたり、最近では雑なあだ名をつけて端的にキャラ付けする工夫もしたりしていますが、今回はそういうアシストが特に必要ありませんでした。放っておいても自分から会話に入ってきて、いい感じに胡乱なコメントで目立ってくれる子でした。
 富士葵やミライアカリもそうですが、やっぱり普段から編集動画をつくって活動している子は自分のキャラクターの売りこみかたをよく心得ていて、安定感がありますね。

 「やー。肛門って言える番組最高やなって思って」
 「そう。なかなかないよね、女の子が」
 「だって肛門なんて言ったら怒られそう」
 「メチャクチャ言うじゃねえか、肛門って。肛門肛門肛門肛門肛門」
 「最っ高!」

トピックex:樋口先生のスカルクイズ

 1問目の弓状の骨は舌骨
 舌の根元(=喉元)にある骨です。他の骨と連絡する関節を持たず、舌の筋肉に支えられてぶら下がっていることが特徴的。ぶら下がっているという性質上基本的に骨折することがなく、骨折するとしたらそれはよほど強い力で首全体に圧力がかけられた状態、つまり絞殺されたという証拠になる骨です。

 2問目の複雑なかたちをした骨は蝶形骨
 眼球を底で支えている骨です。蝶というよりロボット。某“ごく普通の鹿のゲーム”に出てくるアニマルコンバットのシルエットそっくりな気がするのですが、いかがでしょうか。

 3問目のネクタイそっくりな骨は胸骨
 人間の体のなかでも骨髄が特に多い骨のひとつで、この大きさで血液全体の20~30%ほどを生産しています。ところで樋口先生の白衣の脱がせかたがちょっとヤらしい気がしたのですが、小峠B子さんからセクハラで訴えられません?

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『超人女子戦士ガリベンガーV 第42話感想 骨格の授業なら当然筋肉の話も出てくる。樋口先生だし。』へのコメント

  1. 名前:名無しさん 投稿日:2020/03/19(木) 13:30:59 ID:1afff8917 返信

    いつも記事が投稿されるのを楽しみにしてます。
    「肛門って言える番組最高だな」ってこの番組の心理をついてると思いました。
    真面目に不真面目というか、「学び」という大義名分のもとに好き勝手やれるこの自由な空気が好きでこの番組を見てるとこありますね。

    • 名前:疲ぃ 投稿日:2020/03/20(金) 22:46:56 ID:9522ba067 返信

       こちらこそありがとうございます。

       学びなんて遊びがてらでやるものなんですよ。たぶん。
       私なんて小学生の頃は昼休みが始まったらまず図書室に行って国語辞典開いて「肛門・・・尻の穴」って項目を音読してゲラゲラ笑ってから遊びに行くのをルーティンにしていたものです。
       あれはまったくもって無意味な儀式でしたが、なんだかんだいってあれのおかげでちょっとしたことでも面倒がらずに辞書を引く習慣がついた気がします。(※ これ学びの話か?)