ゼノブレイド2 プレイ日記 第6話「傷」

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ちょっと嬉しいんだ。ドライバーとブレイドの証っていうか、ふたりの絆みたいな気がしてさ。

このブログはあなたがプレイ済みであることを前提に、割と躊躇なくネタバレします。

キズにキズナを見いだし、キズナに自らをキズつける物語。

(主観的)あらすじ

 心に体に傷を刻みながら旅を続けるレックスたち。レックスはホムラと同じ場所に刻まれるその傷をふたりの絆に見立てて密かに誇ります。さて、次なる冒険の舞台は古王国イーラの継承者・ルクスリア王国。そこには世界樹を守護する魔物の制御ユニットが隠されているそうです。
 ところがルクスリアの国王は天の聖杯の力を怖れ、ホムラを処刑しようとするのでした。彼は何か、レックスたちの知らない人類の歴史を継承しているようです。
 さらにレックスたちはイーラにも襲撃されます。シンの圧倒的な実力にレックスたちは地に伏し、ホムラも連れ去られてしまいますが・・・レックスにとってはそれ以上に、自分のせいでホムラをたくさん傷つけていたという事実が己を打ちのめすのでした。

感想

 放蕩王子とバレていて国の威光をろくに使えないジークよりも、両国首脳からの覚え良い歌姫(かつ我らが最大戦力)・ナナコオリを出席させた方がいっそスムーズに講和できたのではと思う今日この頃。インヴィディア女王なんてスタンディングオベーションしてたみたいですし。
 まあ、冗談です。どうやら今のこの世界では人間の問題は人間の力で解決することに、大切な意味があるようですしね。
 「いつの日にか、我々人が天の聖杯にふさわしい存在となれたときのため、彼女を後世に託そうと思う」
 「人がより良き存在として生きることができたとき、彼女はきっと応えてくれるだろう」
 「これは我々人間が越えなければならない試練だ。でなければ君たちとともに歩む資格はない」

 英雄アデルは自ら進んで同胞たる人類に試練を与えました。人間が天の聖杯と――あるいは神か、ブレイドたちと――胸を張ってともに歩めるように。

 実際、ルクスリア王国は精神的支柱たるアデルを失っても強かに人の歴史を繋いでみせました。王位簒奪者の汚名を被ってまでたくさんの人の命を守り、たくさんの人が紡いだ古い知識をみごとに継承してみせました。現状の閉塞感こそ褒められたものではないですが、今のところ私は現王家のしてきたことを好ましく思います。
 ならば、かの国が鎖国・・・というか法王庁による影響を拒絶してきたのはどうしてなんでしょうね。
 輸入生活物資のヤミ流通は黙認しているくせに、海外の情勢もちゃっかり調略しているくせに、どういうわけか首都のどこを歩いてもブレイドの姿だけは見かけませんでした。ノポンはいるのにね。つまりかの国が警戒しているのはアヴァリティア商会でもインヴィディア烈王国でもスペルビア帝国でもなく、法王庁アーケディアだということになります。はてさて。

 そういえばルクスリア王の瞳の色、レックスと同じ黄色でしたね。ジークはコンタクトを使っているそうですから、こちらが本来のイーラ人の人種的特徴なのでしょう。

 物語の主線に話を戻すと(そもそもまだ語ってない)、レックスにとってはまた逆境です。
 魂を共有したことによって、レックスが傷つけば傷つくほどにホムラもまた傷つく。そんなことわかっていたはずなのに。
 「傷だらけだな――。今ごろ気づいたのか? 自分のブレイドがこれほど傷ついているのに」
 彼の頭の中では、それがイコール“自分がホムラを傷つけている”という考えには結びついていませんでした。
 「ちょっと嬉しいんだ。ドライバーとブレイドの証っていうか、ふたりの絆みたいな気がしてさ」
 むしろ無邪気に“お揃い”を喜んでしまっていました。

 戦いに満ちた世界で自分だけ戦いを厭う都合の良さに関してはヴァンダムの導きで飲み込むことができたのですが、こういうところはまだ女性に免疫がなかった最初の頃からあまり変わっていませんね。
 「お前は自分しか見えていない」
 そうバッサリ言われてしまうとぐうの音も出ませんが・・・
 「ホムラは大人しいっちゅーか、押しが弱いっちゅーか」
 「ハタから見ればね。ホムラ、ああ見えて結構芯は強いよ。負けず嫌いだし」

 それでもレックスは最初と比べて少しずつ変わってきています。当初の彼はホムラのことをろくに知ろうともしていませんでした。ただただ無条件に信頼するという甘ったれた態度を取っていました。
 彼がホムラという個人を知ろうとする言動を初めて見せたのは、私の覚えが確かならヴァンダムの死後、第4話冒頭にようやくだったかと思います。まだまだ始まったばかりなんですよ、レックスとホムラの関係は。

 現在のレックスを指して「自分しか見えていない」というのは間違っていない評価ですが、しかしそれがホムラのドライバーとしてふさわしくないという話になるかというと、そんなことはありません。
 だって人は日々成長――進化するんですから。他ならぬシンが語るように。
 今のレックスがまだ自分しか見えていないとしても、明日のレックスもそうだとは限りません。いいえ、むしろ成長するだろうという兆しをすでに見せています。
 「オレさ、ホムラがそんなふうに謝らなくてもいいように、悲しい顔しなくてもいいようになりたい。――ううん。必ずなるよ」
 「ホムラや皆がいっつも笑顔でいられるようなドライバーに、オレはなる」

 いつかの誓いを諦めない限り、きっと未来のレックスほどホムラにふさわしいドライバーはいないはずです。

 英雄アデルは人類には試練が必要だと考えました。
 彼の知る人類のままではホムラたちと対等になれないから。だから、遠い未来の人類がそうではないものに進化できることを信じて、彼は人類全てに試練を望みました。

 レックスがホムラのドライバーになりたいと願うなら、彼は自らに試練を課さなければなりません。進化するために。明日の自分が彼女にふさわしい人間になれるために。
 それがこの世界のルールで、そしてラブコメの不文律です。ガキんちょは知らないかもしれないけれど、ラブってのはだいたい試練と同義なんですよ。がんばれ少年。

 さてゲームプレイの現況を少しメモしておくなら、動ける巨漢・イダテンがジークと同調しました。他のパーティメンバーの好みにまで精通している頼れるヤツです。・・・食べ物でキズナリングが解放されるのってホムラくらいしかいなかった気もするけれど。
 ワダツミはストーリーの流れ的にもちろんメレフに。スキルもいかにも回避盾向けな構成でぴったりマッチしていますね。・・・ただ、いかんせんキャラ的に地味なうえフィールドスキルも他のメンツとダダ被りなので、専ら傭兵団を率いる日々なり。

 最近はジークをプレイヤーキャラに、タンク役のメレフ、ヒーラー役のニアかレックスという構成でプレイしています。使ってみると亀ちゃんやたらとアーツの倍率が優秀なんですね。(ハナはそろそろキズナリング5段階目まで解放できちゃいそうなので出し惜しみ)
 亀ちゃん無意味にカッコつけてモーションダダ長いのが難点ですが、大半がアーツキャンセルでバッサリカットできるので、スイーツ持たせてプレイヤーキャラにしておくとダメージ効率が跳ね上がります。ステキ。そしてこのダメージ効率だとメレフのヘイト管理が間に合わなくて自滅します。ステキ。お前はスターライトニー皇女か。

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