トロピカル~ジュ!プリキュア 第12話感想 守られない人を守る人。

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冗談じゃない。あれは私たちの大切なものなんだ。

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「没収! アクアポットは校則違反!?」

活躍したひと

あすか

 いつも面倒見がいいトロピカる部の部長。風紀委員による度重なるガサ入れに都度抗議し、それがなしのつぶてと判断するや今度は生徒会長に上訴しに行くという行動力を見せた。まなつたちはそういう仲間思いなあすかの姿しか知らないが、彼女の過去を知る生徒会長の目には少々意外に映るらしい。

トロピカってたもの

人魚の噂

 人魚が実在したほうが面白いから一般生徒は好き勝手に尾ひれをつけまくって噂を広げていた。一方で校内風紀を取り締まる立場の子がマジメに受け取ると、何者かのイタズラを想定して必要以上に厳しく対応する結果につながってしまった。

うまくいかなかったこと

 学校内で人魚の目撃情報が多発した結果、トロピカる部が風紀委員長にマークされ、マーメイドアクアポットを没収されてしまった。ポットを取り戻さなければゼンゼンヤラネーダからやる気パワーを取り戻すことができず、浄化できなくなってしまう。

やりきれたワケ

 途中で現れたゼンゼンヤラネーダをまなつたちに任せ、ローラがひとりでマーメイドアクアポットを回収に行った。

 まあ、最初からローラがマーメイドアクアポット内に潜伏していれば、あんな苦労せず簡単に回収できたんですけどね! (※ 一時的にでも人間に捕まってしまうローラの気持ちは考えないものとする)

 結果的に何の成果も上げていませんし、なんならローラのほうがよっぽど目立つ活躍をしていましたが、今話のストーリー上の主役はあすかです。
 あすかが今回あそこまでがんばっていた理由は現時点でもある程度察することができますが、おそらく今後彼女の過去が明らかになるといっそう理解が深まるものと予想されます。物語として彼女に問題を解決する役割が与えられなかった理由も、おそらくは。

 あすかは理不尽に立ち向かう子です。第5話でまなつたちの部室探しに協力してくれたのも、生徒会長の言い分が理不尽だったことに憤ってのことでした。元々面倒見のいい子ではあるものの、彼女が本気で怒りを覚えるのは、いつだって後輩たちが理不尽に翻弄されているときのこと。

 「トロピカる部の部長、すごい剣幕でしたね」
 「ここに乗りこんでくるとは・・・。何かやましいことがあるのかしら?」

 その本気の感情もまた、相手には誤解されてしまうんですけどね。事態を悪化させるばかりで解決につながらなかったんですけどね。理不尽なことに。
 そりゃそうです。どういう人物なのかもよく知らない他人にいきなり感情任せの強い言葉を浴びせられたところで、そんなものただのワガママ、イチャモンをつけに来たとしか思えませんから。生徒会長や風紀委員長のような屹然とした人物であれば余計に態度を硬化させてしまうことでしょう。
 あすかがしたような粗暴な態度に屈することになるのは、それこそ理不尽なことですから。

 「その抗議は受けつけられません。せいぜい校則を守ってください」

 理不尽に対して、理不尽で対抗することは許されません。

ユースティティア

 「――でも! 人魚と謎の女子生徒を見たの! きっとトロピカる部が――!」
 「委員長。このところ委員会をがんばりすぎてたから、疲れていたのかもしれませんね」
 「そんな!」

 最終的に風紀委員会が引き下がってくれたのは、必ずしもトロピカる部の主張が認められたからではなく、単に委員長が錯乱していると判断されたおかげでした。

 Lady Justice、もしくはローマ神話の女神・ユースティティア。
 法の番人たる正義の執行者は、左手に秤を、右手に剣を携えた姿で現れます。
 剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力。正義の執行者は誰よりも強力な暴力装置であり、誰からも信用される裁定者でなければなりません。正義は暴力によって脅かされてはならず、だからこそ女神は右手に剣を握って対抗します。また、正義とはいかなるときも裁きによって定められるべきものであり、だからこそ女神は左手に秤を掲げて担保します。
 女神だから絶対に正しいのではありません。法だから絶対に守られるべきなのではありません。正義は特定の誰かの都合で容易に歪められるべきものではありませんが、それでいて本来的には人々の思想によってこそ定められるべきものです。

 今回は風紀委員長が間違っていると思われたから、相対的にトロピカる部の言い分が正しいと判断されました。
 逆をいうと、風紀委員長が正しいと思われていたあいだ、トロピカる部の正しさはけっして認めてもらえませんでした。

 「どうしたんだ」
 「・・・風紀委員が人魚騒ぎについて調べに来て、部屋中検査していった」
 「当然、見つかるなんてヘマはしなかったわ」
 「でも突然だったから驚いたよね」
 「校則的には問題ないわ。校則その18、校内での風紀委員による検査は――」
 「風紀委員のところに行ってくる!」

 理不尽に感じたかもしれません。憤るべき仕打ちだったかもしれません。
 それでも、あすかの抗議がもっともな主張であるとは受け取ってもらえませんでした。

 「いきなりなんだ。どういうつもりだ。まさかウチの部活に人魚がいるとでも言うのか」

 その言葉から伝わってくるのはあすかの怒りだけ。
 理不尽に感じたという個人的な見解だけ。

 それでは正義は揺らぎません。正義は公平なものですから。どんなに語気強く訴えたところで、それが個人的な感情論であるかぎり、そこに考慮の余地はありません。
 正義の女神はこういう誰にも支持されない主張をはねのけるためにこそ、秤と剣を携えています。
 たとえ、訴えている本人が現状を公平ではないと強く感じていたとしても。

 「持ち物の検査に協力をお願いします」
 「なんで私たちだけ!」
 「ご協力を」

 「角田委員長はマジメに学校をよくしようとがんばっているだけです」
 「だからといってトロピカる部を――!」
 「その抗議は受けつけられません。せいぜい校則を守ってください」

 正義は誰にでも公平であるべきものです。
 だからこそ、ときに誰かが公平ではないと訴えたとき、必ずしもその言葉に耳を貸すとは限りません。その言葉の正しさをも、公平に裁定しなければならないからです。

 誰が? ――人が。

 正義を決めるのは女神ではなく、法律でもなく、人です。
 女神や法律は正義を公平に執行するための権威でしかありません。何が正義なのかを決めるのはあくまで人です。あくまで私たちです。私たち全員でなければなりません。

 だからこそ、あすかの言い分は正義と見なされません。
 たとえ現実にどんな理不尽な目にあっていたとしても。たとえ現実にどんな不平等に対して怒りを感じていたとしても。

 だって彼女は――、自分たちにどんな正当性があるのか、全然説明しようとしなかったんですから。

unjust / unfair

 「おい。それはおかしいだろ」
 「あら。何がおかしいの? 滝沢あすかさん」
 「部室の空きがないのはその子のせいじゃない」
 「そんなこと言われても、こちらにはどうすることもできないわ」
 「ふん。生徒会が無能ってだけだろ」
 「ずいぶんな物言いね。じゃああなたが部室を用意できるっていうの?」
 「ああ。やってやろうじゃないか」
(第5話)

 かつて、目の前に理不尽がありました。
 本人に非がないことで割を食うことになるなんて不公平です。
 だからそれを訴えたのに、本来公平たるべき人はその主張に耳を貸してくれませんでした。
 本当は第三者の立場でありたかったのに、そこにあった理不尽を解消するためには、自分が積極的に一方の味方になってあげるしかありませんでした。

 「気をつけて運ぶのよ。ほら、さんごも手伝いなさい。せーので持ち上げるのよ。そのほうが運びやすいんだから。――ほらね。私の言ったとおりでしょ」
 「上から目線なやつだな」
 「あなた力持ちね。やっぱりプリキュアに向いてるわ」
 「ちょっとは手伝ったらどうだ。そこにあるものをまとめたり」
 「そういうことはしないの。私、人魚だし」
 「おい。なんであんなワガママ人魚とツルんでいるんだ」
 「ローラは自分の思ったことをそのまま言っちゃうだけ」
 「そのままって・・・」
 「『プリキュアになってほしい』って言ってたのも、ローラが本当に先輩のことを強くて頼れると思っているからですよ」
 「・・・ふうん。ま、悪いやつではない、のか?」
(第5話)

 かつて、目の前に理不尽がありました。
 みんな額に汗を浮かべてがんばっているなか、ひとりだけ涼しい顔で指示出ししかしていないのは不平等であるように感じました。
 だからそれを訴えたのに、本来被害者たるべき人たちはその主張に耳を貸してくれませんでした。
 第三者のあすかだけがわかっていませんでした。たとえそういう不平等があったとしても、場合によっては理不尽に感じない関係性がありうることを。

 正義は誰にでも公平であるべきものです。
 そして、どういう状態が公平であるかを決めるのは、人です。

 ときには自分の思う公平さが認められないことがあります。
 誰かにとっての公平が、別の誰かにとっての不公平であることもあります。

 そんなの知らないとは言わせません。
 だって、滝沢あすか。あなたはそういう不公平を目の当たりにして、自分なりに不公平を解消したくて、自ら中立の立場を崩したんでしょう?
 特定の誰かに肩入れするのって、本当に公平なことですか?

 「・・・あなたが部活のことでそんなに一生懸命になるなんてね」

 “仲間を信じる”ということ、本当に正義ですか?

テミスからアストライアへ

 「昨日、人魚を目撃しました。そして校則違反の制服を着た女子生徒が突然消えました。あなたたちが関係しているのでは?」
 「その人魚とか女子生徒だとか、私たちが関係してるって証拠はあるの?」
 「ありません。・・・ですが、昨日預かった水色のビンがなくなりました。あなたたちの仕業ですね?」
 「ああ。たしかに。返してもらったんだ」

 マーメイドアクアポットを回収するためにローラは人を騙しました。
 まるで自分が人間であるかように正体を偽って、こっそりとポットを盗みだしました。普段あれだけ「人魚なんていない」と言われることを嫌っていたくせにウソまでつきました。
 一般的にいってこれが正義の行いかというと――。

 「冗談じゃない。あれは私たちの大切なものなんだ」

 正義じゃないかもしれません。

 けれど、正義です。
 支持されるべき行いです。
 理不尽に抗うための正当な手続きです。

 正義は誰にでも公平であるべきです。
 けれど、その公平さを決めるのはあくまで人で、人が決める以上は必ずしも全ての人にとって公平であることを保障できるわけではありません。
 人は神様ではないので全ての人の実情を知ることができず、不本意ながら一部に不公平を強いてしまったり、さらにその不公平を訴える人の言葉すら認められないことまであります。

 風紀委員会の横暴を糾弾したいのなら、あすかは最初から語気の強い感情的な訴えなんてせずに、自らの正統性を理詰めでに主張するべきでした。
 どんなに真っ当な訴えであっても、そこまでしなければ誰からも正しさを認めてもらえないのが現実です。

 そのくらい、正義というのは曖昧で、理不尽で、ときに不公平なものです。
 誰にとっても公平であろうとする、人の営みだからこそ。

 「もういい。私は誰ともツルむつもりはない」(第5話)

 「仲間なんて――、意味あるのか?」(第5話)

 あすかは初め、仲間をつくるつもりがありませんでした。
 それがどういう理由によるものかはまだ明かされていません。ただ、彼女が主役を務めた今話の物語がこういうものであった以上、なんとなく察するところもありますね。

 「・・・あなたが部活のことでそんなに一生懸命になるなんてね」

 誰かに肩入れしないと、つまり自ら公平な立場を崩そうとしないと、拾い上げることのできない正義があります。
 理不尽な目にあっているかわいそうな子なのに、そこまで深入りしてあげないと助けられないことがあります。

 それが全ての人にとって正しい行いであるとは限りません。
 誰かにとっては正義にもとる行いに見えるかもしれませんし、そもそも根本的な話、特定の誰かにだけ肩入れしているんですから不公平です。
 “仲間を信じる”という鉄板のお題目ですら、誰かにとっては正義じゃないかもしれません。

 それでも。
 あすかのしようとしていることは正しいことです。少なくとも、あすか自身にとっては。
 あすかは理不尽に立ち向かう子です。公平な立場からでは取りこぼしてしまう理不尽があるのなら、自ら不公平な立場になってでもそれに立ち向かうべきでしょう。
 誰かが助けられない人をあすかが助けるならば、きっといつか、あすかに助けられない人を、他の誰かが助けてくれることもあるはずです。
 みんなが少しずつ異なる正義に基づいて、お互いに助けあうことができたなら、それはきっとあらゆる人にとっての正義になりうると、私は思います。

 それもまた、「今、一番大事なこと」をやることの価値です。

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    コメント

    1. ピンク より:

      何気にドレスの持ち込みという、豪快な校則違反をする中学生がいるとは。

      風紀委員長との対話としては根本的解決に至らなかったのもあり、なんか終始フワッとした話という印象でした。
      スケボーを放置してアクアポットだけ持っていくという行為も、部活で使うものなら持ち込みOKの校則と併せて考えたら「?」でしたし。

      そういえばあの校則、以前コスメ部が却下されたあたり『持ち込み禁止のものを主体にした部活を新たに設立するのはダメ』ってことなんですかね。
      演劇部の舞台メイクとかはOKでしょうけど。
      だとしたら、申請を通した手品部の手腕が気になるところです。

      • 疲ぃ より:

         ドレスはあれですよ。演劇部とか文化祭のクラス発表とかで特例で許されていたものを、昼休みにファッションショーごっこやらかして没収されたパターン。(※ 割とよくある)
         生徒会執行部がデバらない一般的な学校だとまあ、校則に抵触しかねない活動内容の部活が承認されるのは、部長が品行方正で教員から個人的に信頼されてるときってイメージですね、私の場合。演劇部でゲーム機とかマンガ本とかが小道具としてどうしても欲しいときはよくロビー活動していたものです。
         だからこそ、信頼を裏切るようなことをすると上記のような懲罰的指導が入るわけですが。

         今話なんとも煮えきらない感じがするのは私も同じでして、どうしてかなー?って考えてみると、一番がんばったあすかが成果を出せていないからスッキリしないんだろうなと思うわけですよ。だとしたら、そこにもちゃんと意味があるんだろうな、とも。意外にも重い女です。

    2. 亀ちゃん より:

      今日のトロピカル~ジュプリキュアは風紀委員長の「そのスカートの丈 校則違反です」というセリフにシックリ着ました!!☆☆♬
      令和にかけての過度期のプリキュアではこのトロピカル~ジュにて初めてスカートというボトムスの名前が本編に出たと思うので感無量ですね!!☆☆♬
      またローラ・アポロドロース・ヒューギヌス・ラメールが「エー そんな~」と叫ぶところもシックリ着ました!!☆☆♬
      最後は失速したのか、加速して伸びたのかよく聞き取れませんでしたが、スカートというボトムスの名前と「エー そんなー」と叫ぶことがセットであるのは、8時30分から10時までに始まる日曜の女の子向けのアニメ的に感慨深かったです!!☆☆♬
      さらに「行きましょう」というセリフにもシックリ着ました!!☆☆♬
      これは女子寮の寮長がキュアベースボールギャンブラーに「行きましょう○○○(キュアベースボールギャンブラーの下の名前)」から始まって、女児向けプリキュアではルールーがえみるに言い放ったことからさらに続いたのでプリキュア的に感慨深ったです!!☆☆♬

      >で、プリキュアとは完全に無関係なことで言いたいちょっとしたこととは
      高校野球では上位に顔を出すにはレアキャラなチームが、また1つ上に上がる勝利を遂げるのは面白いですね!!☆☆♬

      • 疲ぃ より:

         スカートなんて服装検査のときだけ折ってしまえばごまかせるものなんですけどね。教師によってはわかっていてお目こぼししてくれますし。・・・さすがにあの昭和くさい超ロングだと折るのにも限度があるんでしょうか?
         そういえば「スカートを没収されてどうやって帰るんだよ」みたいなツッコミしてる視聴者はどこのコミュニティでも全然見かけませんでしたね。みなさん保健室に予備制服があることを知っているんでしょう。悪い人たちだ。

         「そんなー」のあとは「うう・・・」って泣いている感じですかね?

    3. ハリース・みぃ より:

      以前の部室探しのときもでしたが、やはりあすかに問題を解決することは出来ないんですね。最終的に決着させたのはまたしてもみのり。まあ、そもそも一人では出来ないことをみんなで補完しあってる関係性なのですが。

      誰かにとっての公平は誰かにとっての不公平。だから難しいのですが、だからと言ってあすかの思いが否定されるわけではないのがプリキュアですね。

      プリキュアは正義に立脚しているわけではなく、人の想いを信じ行動しているのですから。

      • 疲ぃ より:

         物語としてあすかに仲間を頼ることが求められているように感じます。
         今話のようにあすかが単独で行動しているときに限って、あすか以外の手柄で解決するオチになっているんですよね。反対にまなつ発案の場合だと、基本的にまなつは計画の具体的な部分を丸投げしがちなので、自然と部員全員参加のかたちになって上手くいくんです。ああいうスタイルをあすかに学ばせたがっているんじゃないかなあと。

         あれだけ面倒見がよくて行動力もある子が仲間を信じられなくなった。しかも生徒会長の態度を見た感じ、ある程度はあすか自身にも非があった様子。
         ・・・となると、以前のあすかは仲間に頼らなすぎたんじゃないかなあと予想するわけです。

    4. 東堂伊豆守 より:

      今回の風紀委員によるトロピカる部弾圧策動に関し、生徒会は関与していないと言う白鳥百合子生徒会長。……ホントかな?
      「風紀委員長、最近校内で人魚を目撃したっていう噂が広まっているそうね。そういえば、噂が広まりだした時期ってトロピカる部が設立された時期と重なるような……あらゴメンなさい。今のは独り言よ。忘れて頂戴(微笑)」とか言って風紀委員長を焚き付けたとかじゃないのかネェ(ゲス顔)。
      だいたい白鳥百合子さんって何気に私情を職務に挟み込んでいる雰囲気が拭えなくて、そもトロピカる部の設立を認可したのも「夏海まなつの熱意に絆された」とか「OG4人衆の圧力に屈した」とかではなく、「あの滝沢あすかが何故これ程までにトロピカる部に入れ込むの?」「何故あすかはこれ程までに夏海まなつの肩を持つの?」「あすかをここまで夢中にさせる夏海まなつとは何者?」という思いから、とりあえずトロピカる部の設立を認めて「泳がせて」様子を見たかった――――――んじゃないのかと勘繰りたくなるんですが……。
      今回の事も、トロピカる部を潰す気は毛頭無く、あくまでトロピカる部にプレッシャーをかけて“あすかが”どういう反応を見せるのか試したかったんじゃないのかナァ……と。
      「あなたが部活のことで、こんなに一生懸命になるなんてね」と呟いた白鳥百合子の胸に去来する思いは何だったのか――――――寂しさか、嫉妬か、あるいは「それでこそ“私が愛した”滝沢あすかよ」とでも思っているのか……。
      一方の滝沢あすかパイセンにしても、もし、まなつの提出した部活申請書を突き返した生徒会長が白鳥百合子でなかったなら、ここまで熱心にくちばしを突っ込んでくる(フラミンゴだけに)こともなかったと思われ、3年生コンビの因縁と私情に振り回されるトロピカる部員と風紀委員の諸君には「お疲れ様です」と言って差し上げたくもなるんですが……。

      • 疲ぃ より:

         生徒会長、前回登場のときよりもはっきりあすかへの個人的な感情を出していましたもんね。当初思っていた以上にガッツリあすかの過去に関わっていそうです。私もキャラクター考察を若干補正しました。(※ 『ヒーリングっどプリキュア』総括のときに出したアレ、今年も書いているんです)

         ちなみにまったくの余談ですが、ハクチョウはクチバシを暖かい自分の羽毛に埋めるようにして眠るそうです。そういえば足も器用に折りたたんで羽毛の中に隠していますもんね。たまに寝相の悪い個体もいるそうで、そういう子は朝起きるとクチバシが凍りついて開けなくなるということもあるようですよ。
         どうせ突っ込んでくるなら暖かいところに、ということで。(※ どういうことだ?)

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