私の「好き」はここにある!!
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「みつけて! さんごのきらめく舞台!」
活躍したひと
さんご
自分のなかに物差しを持っていなかった女の子。今話では自分の“好き”を試すために読者モデルオーディションに挑戦した。気弱そうに見えて、実際そのとおり周りに振りまわされるタイプ。周りに合わせようとするタイプ。ただしけっして引っ込み思案ではない。主張したいことは我慢しない。意見を募られる場面でも毎回必ず自分の提案を出している。やること全部やりきったうえで奥ゆかしくふるまうのがこの子らしさ。
トロピカってたもの
メイク
さんごが大好きなもののひとつ。かわいい人をもっとかわいくしてあげられる。本人の気付いていない新しい魅力を見つけてあげられたこともある。メイク道具そのものも凝ったデザインやステキな色のものが多くてかわいい。
まなつに言わせるなら心に勇気を湧きあがらせる魔法でもある。
うまくいかなかったこと
さんごは自分がかわいいものを好きだという自己認識までは持てていたものの、その思いが自分にとって何か具体的に“今、一番やりたいこと”につながっているのか自信を持てずにいた。
自分の気持ちを試すためにオーディションに応募し、順調に最終審査まで勝ち上がり、しかも周りのみんなから応援までしてもらえたが、それでも不思議と「これだ」という答えは見つからない。
やりきれたワケ
オーディション中、オーディションそのものとは関係ないところで心に引っかかるできごとがいくつもあった。他の候補者たちのメイクを手伝うことは楽しく、落選して落ち込むみんなを見るのは悲しく、自分抜きでヤラネーダと戦うまなつたちのことが心配だった。
つまりそれが、さんごの“今、一番やりたいこと”だった。
「なんか戻ってきてるんだけど」
「残念だったな。郵便は宛先の住所を書かないと届かないんだ」
「ドンマイ」
切手の額面も間違っていますよ。角形2号封筒は定形外郵便物なので84円じゃ足りません。
平常運転の人魚はさておき、さんごという少女はつまりこういう子でした。
「わあ。これいい!」「かわいい!」「流行りそう!」
「ホントだ。かわいい! ――でも、こっちのもかわいいと思う」(第3話)
さんごはけっして周りに流されるのを良しとする子ではありません。けれど、それでいて自分の考えを貫きとおしたいというわけでもありませんでした。
プリキュアとしての彼女が得たピンポイントバリアの力は彼女の性格をよく表しています。
守りたいものは絶対に守る。拒みたいときは絶対に拒む。だけど、そうじゃないときはその限りではない。
小さなバリア。だけど強いバリア。他のプリキュアに比べて横あいからの攻撃はニガテだけれど、正面向かいあうぶんにはめっぽう強い。そして、防ぐからにはひとつひとつときちんと向きあう。
イヤなことを言う人はいます。逃げだしたくなる場面も少なからずあります。だけどそれは、なにもその全てを拒絶したいという意味じゃありません。
「まさかファッションショーで風船を集めることになるなんてね」
「はい。予想もしてなかったです」
「でも、これでちょっとでもショーがよくなるなら、それってすごくワクワクするよね」(第32話)
さんごはすでに知っています。世のなかには思いもよらない出会いがあることを。意外なところに意外な発見があることを。自分が思う“かわいい”じゃないところには、自分以外の誰かが思う“かわいい”があるんだってことを。
「みんなすっごくキラキラしてる。好きなもの、やりたいことを見つけて。それに夢中で。――『でも自分は?』『私は何がしたいんだろう?』『本当に好きなのは何なんだろう?』 そう考えたら少し恐くなっちゃって」
知っているからこそ、比べてしまうんです。不安になってしまうんです。
「幼稚園のときにね、みんなでチューリップの球根を植えたことがあって、好きな色を選べたの。それで私は紫が一番かわいいと思ったんだけど、紫を選んだのは私だけだったの。みんなは気にしてなかったけど、『私もピンクにすればよかった』って、すごく後悔した」(第3話)
小さいころ、自分だけが紫色の球根をかわいいと感じました。
だけど他の子はみんな違う色を選んでいました。
さんごの「好き」は、いつも他の人の「好き」とともにありました。
あすかの「好き」はテニスでした。そして、それと共にある白鳥さんの「好き」もまたテニスでした。
おかげであすかはテニスのことだけに夢中になれて、そしてそれでキラキラ輝いて見えました。
さんごはあすかと同じようにはなれません。
自分の「好き」は大切にしたいけれど、それはそれとして他の人にとっての別の「好き」も否定したくないと、どうしても思ってしまうのです。
「でも、私もみんなみたいにキラキラしたい。もっと心からトロピカりたい。・・・だから、一度試してみたいと思ったんだ。私の『好き』が本物か。誰かに誘われるとかじゃなくて、私ががんばって、私の『好き』を信じたいの」
もしかすると自分の「好き」の気持ちは他のみんなより弱いのかもしれない。
自分の「好き」が強くないからこそ、周りの「好き」に移り気になってしまうのかもしれない。
そう疑ってしまう自分が、何よりイヤでした。
最高峰のステージへ!
「私たちは“かわいい”が大好きなの。あなたもよね」(第32話)
今回さんごが感じていた不安は、つまるところ自分の「好き」が他の人のそれに比べて見劣りしているんじゃないかというものです。キラキラしたあすかの姿を見てそう感じるようになりました。ですが、さんごが好きなものは“かわいい”で、あすかはテニス。思いの強さを直接比較できるものではありません。
なので自分と同じ方向性の、しかも自分よりずっと本気のプロフェッショナルたちが集まっているであろうファッションモデルの世界に飛び込んでみようと思ったわけですね。自分の思いが本当に劣っていたらどうするとか一切考えずに。なぜか初手からいきなり難易度エクストリームの戦場へ。・・・いやまあ、たしかにそういう舞台で生き残れたら否応なく自分を認めるしかなくなるけれども。
もうこの時点でびっくりするくらい勇気があるとしか言いようがありませんが、あいにくさんごは自分がどれだけ思いきった決断をしているのかまったく自覚していません。
さすがパーソナルカラー紫色のくせに実質黄色の系譜。『キラキラプリキュアアラモード』有栖川ひまりを彷彿とさせる天衣無縫っぷりです。ぶっちゃけここ自覚できていたら今話のストーリー、応募時点で完結できていたのにね。
「でも、きっとさんごはオーディション合格するよ。だってかわいいから!」
「できないの。あなたみたいに上手にできない。初めてここまで来られたのに・・・」
「今回もさんごさんが本気ならきっと合格します。だから迷わずに一歩踏み出して。私、応援してますから」
ここまで言われておいて無自覚というのがまた大したもの。さんごが知りたかった自分の思いの強さは、周りから評価したぶんにはとっくに水準凌駕。逆に格が釣りあっていないと感じるレベル。納得できていないのは本人だけという構図です。おいおい、なろうか?
まあ、今回この独り相撲っぷりこそが一番大事なポイントなんですけどね。
ぶっちゃけ、今回の悩みの要点は第3話のときと何も変わっていないわけですよ。
比べる必要がないところで自分と周りを比べちゃったから、変に不安を感じちゃうんです。自分はこれがこれだけ好き、あの人はあれがあれだけ好き、だなんて話、ハナから比較できるようなものじゃありません。数量化できないんですから。どこまでもそれぞれの主観でしかないんですから。
だから今回の悩み、いくら悩んでみたところで、いくら試してみたところで、答えなんて出るわけがありません。誰かと比較すること自体が無意味なんだと気付かない限りは。
いいかげん自覚しましょう。あなたはステキな子です。誰かと比べる必要なんてありません。
だってあなた、あすかと誰かを比較しましたか? たとえば「白鳥さんと比べてあすかのほうがテニスに本気だから、あすかはキラキラしてる」みたいな考えかたをしていましたか?
そうじゃないでしょうに。
他の誰も関係なく、いちいち比べるだなんてコトしようとも考えず、純粋にあすかはひとり自ずからキラキラ輝いていたんでしょう?
だったらあなただってキラキラしていますよ。疑うまでもなく。
みんなキラキラしているんですよ。知っているでしょう、あなたなら。
「――テニスが好きなあすか先輩。本と物語が好きなみのりん先輩。女王様目指してがんばっているローラ。何でも今好きになったものに全力で一生懸命になれるまなつ・・・。みんなすっごくキラキラしてる。好きなもの、やりたいことを見つけて。それに夢中で」
みんなキラキラしていることがわかっていて、どうしてそのキラキラのなかに自分だけ含めることができないのか。
今話はそういう物語です。だからさんごは唐突に大舞台に挑戦して、その割に意外とうまくいきそうで、なのに当の本人だけイマイチ釈然としない様子だったわけです。
さんごだけが、ムダに自分と周りとを比較してしまっていたから。
さんごだけが、自分以外のみんなのステキさを見つけられていたから。
「ふうん。さんごは強いな」
「でしょ!? 私もさんごが強いって前から知ってた!」
うん。私も第一印象から同じことを思っていました。こいつ黄色だって。
最強無敵の天然ボケ
「え? ローラ応募するの?」
「ええ。ちょっと面白そうだし」
「ファッションショーのさんごを見てやりたくなったんだよねー?」
「言わなくていいの!」
そのやりとりをぽかんと眺める表情にはいったいどんな気持ちが篭もっているのやら。
見たところ恐れているって感じじゃないですよね? 「ローラが相手じゃオーディション受かりっこない!」みたいなこと絶対考えていませんよね、その表情。
そうじゃなくて、何かに疑問を感じている表情ですよね? で、ローラがライバルになるって話以外だと、残るはローラが応募することにしたきっかけくらいしか話題に上がってないですよね。
そこ、そんなに不思議?
「すごい。これが――、ファッションショーなんだ!」
「私、“かわいい”でいっぱいのこの場所にいられてとっても幸せ!」(第32話)
あの日のファッションショーがさんごから見てもすごくステキで、しかも自分自身ちゃんとその一員になれていた自覚があるくせに。
あなたはそれだけのことをしたんですよ。
できるんですよ。
誰かの心を揺さぶれるほどの力を、あなたはちゃんと持っているんですよ。
「テニスが好きなあすか先輩。本と物語が好きなみのりん先輩。女王様目指してがんばっているローラ。何でも今好きになったものに全力で一生懸命になれるまなつ・・・。みんなすっごくキラキラしてる。好きなもの、やりたいことを見つけて。それに夢中で。――『でも自分は?』『私は何がしたいんだろう?』『本当に好きなのは何なんだろう?』 そう考えたら少し恐くなっちゃって」
「なんで? さんごだってすごいじゃん! かわいいものが好きで、メイクも得意だし」
「得意っていっても本気で勉強したわけじゃないから」
「さんご・・・」
本音です。今、まなつは嘘偽りなく、お世辞なんかちっとも交えず、心からさんごを尊敬して話しています。まなつの目にはさんごの横顔がいつになく大人びて見えています。
だって普通は、あなたほど周りのみんなのキラキラしているところを見つけることなんかできないから。
あからさまにすごいことをしている子が、どうしてだか自分だけをやたらに低く見ている。そりゃあものすごく気持ち悪いですよ。まなつの立場からしたら。具体的な特技がないって論点ならなおさら、まなつこそ何も持っていないはずなのに、そこ謙遜されても困る。変に譲られたこっちこそ居たたまれない。
さんごの一番ステキなところは、その目です。
審美眼というか、優しさというか、一種の哲学。誰もが当然にステキな何かを持っているし、キラキラ輝くことができるという無条件の確信。第3話のころから、いいえ、もっと幼いころからその良さは変わっていません。
だから球根の色ひとつで後悔することができるんです。みんなが紫色以外の球根をどんな感性で選んだのか、それぞれにとっての美を理解できてしまうから。そのうえで自分の“かわいい”とムダに比較してしまっていたから。「どっちもステキ」でいいのにね、本当は。
「私に任せてくれる?」
「みんなかわいいよ。がんばってね!」
今回、オーディション自体にさんごが得るものは何もありませんでした。
そもそも誰かと比較しようということ自体、さんごには必要のない考えかたでした。
さんごにとって必要だったのは、あくまでみんながステキだっていうこと。自分がそういうふうに周りを見たがっていたことに気付くこと。
かわいくなりたがっている子にメイクをしてあげるのはとてもやりがいのあることでした。一応はライバルとはいえ、そんなことより彼女たちの一番ステキなところを引き出すことのほうがはるかに大事でした。
そのせっかくのかわいさをオーディションで認めてもらえなかったのには我がことのように悔しい思いを感じました。お母さんならきっとガラスの靴だって履かせてあげられたはずなのに。
反対に、自分がオーディションで評価されることにはあんまり興味を持てませんでした。さんごにとっての“かわいい”を決められるのは当然さんごだけなんですから当たり前です。
プリキュアとしての自分が仲間から頼りにされているのも喜ばしい話でした。だってみんなキラキラした子ばかりなんですから、それを守ってあげられることに喜びを感じないはずがありません。
「やっとわかった。私の本当に好きなもの。私の“かわいい”がみんなに伝わってもっとかわいくなる。私の力がみんなを助けてもっとかわいく、もっと強くなる。そう――、私の『好き』はここにある!!」
そう。“ここ”に。
今話、さんごが取り組んだ悩みは第3話のときとほとんど同質のものでした。
要は自分と周りとを無意味に比較してしまっていたことが原因。
誰にでもステキなところを見出すことができるさんごだからこそ陥ってしまった思考の迷路。
誰もがキラキラして見えるからこそ、目に映らない自分だけがキラキラして見えなくなってしまう。
「違うよ。人魚は悪者じゃないし、本当はすっごくかわいいんだよ!」(第3話)
さんごが一番好きなものは、その目に映るありとあらゆるところに遍在していました。
たとえ、誰が何と言おうとも。
「気付いちゃったんだ。自分が人前に出るより、誰かをかわいくしたり、かわいいものをみんなに伝えるほうが嬉しいし、楽しいって。だから、そういう道に進みたい」
昨日まではひとつしか組むことができなかったペケ印。
今日からは5つ同時に組むことができちゃいます。
それくらいがんばらないと、さんごの目の前に広がる世界のキラキラは到底守りきることができそうにありませんでした。
全てを拒絶したいわけじゃありません。
だけど、全てを守ってみせたいと望みます。
さんごの守りたいものは自分ではなく、ならばみんなを邪魔したくもありません。
どうやら自分は思っていたよりもたくさんのものが好きなようでした。
さんごにとって一番の喜びは、みんながキラキラ輝こうとするのを手伝ってあげることでした。
コメント
オシャレなあの子マネするより
自分らしさが一番でしょ
ハートの輝き感じたなら
理想探しに出掛けようよ
(アニメ『プリパラ』のOP『Make it!』より)
私は面接で落ちた子の場面を
「あー、タダ乗りしたメイクの魔法で受からんよなあ(←経験ないくせにだいぶ失礼)
それはそれとしてさんごがまた自信失うパターンかな」
と思っちゃいましたが……その辺は完全に取り越し苦労でした。
ていうか流石に、審査が厳しい世界ってのは全員分かった上でしょうしね。ローラはともかく。
後方支援向きの性質という点に加え、モデルさんはなんだかんだ【他者が思い描いた可愛いをいちばんに引き出す人】なので、たしかに少しさんごの物語の結末らしくはないかなと思いました。
デザイナーさんとさんごの趣味嗜好が100%ピッタリはまれば、メイクさんに並ぶ天職になるかもですけど。
ファッションモデルの仕事にクリエイティビティが無いかといえば絶対にそんなことはないんですが、さんごの場合はそういう問題以上により大勢の人の“かわいい”に接していたい気持ちが強かった感じですね。
自分の“かわいい”をアピールしたい気持ちがもっと強かったらモデルを目指していたでしょうし、あるいはお母さんみたいに自分色に染めたショップを構えるのもアリだったでしょう。特定の誰かの“かわいい”に惚れ込んでいたならパタンナー(デザイナーが考えたイメージを型紙として現実化する人)あたりのパートナーシップ的な仕事に就くのでもいい。
いろんな可能性はあって、あくまで優先順位の問題だったんだと思います。誰の“かわいい”に、どういうふうに付きあっていくか。
今日のさんごの回を観ていて、「超二流」という言葉を思い出しました。
中途半端な一流は、オレがオレがとでしゃばる。良くも悪くも。超一流ともなると、そうそういるわけじゃない。ならば、二流であっても、ここぞというところで一流と同等以上の活躍のできる選手。
大洋ホエールズ時代の三原脩監督が、前年最下位のチームを日本一に導いたときに、「三原マジック」という言葉の陰で、この言葉が生まれていました。
巨人や西鉄時代のような超一流の選手はいないが、ここぞという場所で、一流以上の活躍をする選手を使いこなした三原監督は、1年目に日本一、その後隔年で、阪神と優勝争いをするチームへと変貌しました。
翻って、今回のプリキュア。
さんごは、うまくプロデュースされれば、「かわいいを届けられる」一流のプレイヤーとなれるかもしれない。現に、その素養はその世界には素人の私にもあることが分かった。
だが彼女は、その道を選ばなかった。
自分の「かわいい」を届ける以上に、人の「かわいい」をエデュケイトする道、それはくしくも、母上のみゆきさんと同じ道ということになりますが、それを、選んだ。
これはまさに、彼女がこれから先の人生を歩んでいく上で、ターニングポイントとなる選択となりうる出来事となることでしょう。
ある意味、さんごちゃんの選択は、野村克也選手がプロ入りするに際し、どの球団のテストを受けたらいいかを野球名鑑を見て検討して、捕手が手薄でレギュラーになれる可能性の高い球団はどこかという視点で検討し、あこがれの球団だった巨人軍を真っ先に外し、結果、大阪の南海ホークスを選んでテストを受けて合格したエピソードと、相通じるものを感じました。
涼村さんごという少女の今回の選択は、ひとりの名女優を失ったことになるかもしれない。
だが、たくさんの人の「かわいい」を生み出す名プロデューサーを一人、生み出した。
そして、多くの女性の「かわいい」を、この地球上に出現させていった。
そんな日が来るような気がして、なりません。
さんごは自分以外が紫色の球根を選ばなかったとき、みんなが紫色の良さをわかってくれなかったことを悔しがるのではなく、ただ自分が自分の好きな気持ちを貫き通せなかったことを悲しむ子でした。
あの子、自分の“かわいい”をみんなに広めることに関してはそれほど優先順位が高くないんですよね。自分の“かわいい”は自分さえわかっていればとりあえず満足。もちろん周りに知ってもらえたならそれなりに嬉しくもあるようですけど。
やはり黄色ですね。ものすごくマイペース。ゴーイングマイウェイ。
今日は涼村 さんごの話であるトロピカル~ジュプリキュアでした
ローラ・アポロドロース・ヒューギヌス・ラメールの「失礼ね」というセリフにはシックリ着ました!!☆☆♬
キュアアイドルギャンブラーは原作の漫画でも、私の高校野球観戦記の中でも「失礼ね~」と口にします
でもって女児向けプリキュアではシンドイーネがヒーリングっどのプリキュアに言い放ちました
だから4分の3以上プリキュア的に感慨深いですね!!☆☆♬
他にもシックリ着たセリフはあったような気がしますが覚えてないです!!(苦笑)
それでもトロピカル~ジュのプリキュアが今現在の最強の必殺技を繰り出す際、「おめかしアップが面白い」とお母様が口にしたのは今でも覚えていますよ!!♪
で、次回はみのりちゃんの話
>昨日は家族で1年以上久しぶりに四国に行って
香川県高松市のドラッグストア・ザグザグにもプリキュアのティッシュが立ち寄った店舗にもあったのは素直にうれしかったですね!!☆☆♬
ザグザグは岡山・広島県を中心とした西日本展開のドラッグストアで、岡山市内に本社があり、営業店にはだいたいのところにプリキュアのティッシュが売ってあります!!
だからザグザグは大阪市を中心源とした大阪府内にもいずれ1号店がオープンするモノだと確信出来るし、大阪にザグザグが出来た際も、プリキュアのティッシュは是非是非あって欲しいですね!!
キャラもの雑貨は基本的に子どもの目線の高さに陳列されるのだそうです。なので、大人が探すときは意識して低い棚を見るよう心がけるといいとか。言われてみりゃ当たり前の話ですね。
たまにスーパーとかのおつとめ品コーナーにプリキュアアイテムが並んでいることがあって、「このお店こんなもの扱ってたんだ!?」って驚くことがあるんですが、まあ、ほんの少し目線の高さが違うだけでも私たちの身のまわりにはまだまだ知らない世界がたくさんあるってことなんでしょうね。
涼村さんご嬢って「自分の美意識·理想を他人に理解(共有)してもらえない」とか「自分の美意識·理想を実現するには自分の実力が足りない」と苦悩することはあっても、決して「自分の美意識·理想が間違っている」とは考えないんですよね。
滝沢先輩が一度仲間とすれ違ったぐらいで「仲間なんていらない」などとひねくれてしまったり、一之瀬先輩が一度自作を酷評されたぐらいで筆を折ってしまったヘタレ振りとは大違いで、さんご嬢は周囲の反応がどうあろうと自分の美意識そのものは全く揺らがないしぶとさを持っている。
さんご嬢が周囲の空気を窺って同調するように努めてきたのも、下手に我を張ることで周囲から反発を食らい自分の美意識そのものが歪められてしまうリスクを避け、ここぞという勝負どころまで美意識を温存するための(無意識の)防御策だった……のかもしれない。
涼村さんご、何と逞しく強かな美(カワイイ)の求道者よ。
さて、シレッと百合子とテニスしてやがったヘタレパイセンズ第2号·滝沢あすかに続き、次回はヘタレパイセンズ第1号·一之瀬みのりを文筆活動に復帰させる話らしいんですが……その方法が「トロピカる部のイベントで先輩の小説を舞台化するからヨロシコ」というのが何ともスパルタ体育会系集団·トロピカる部らしくて泣けてきます。「グダグダぬかしてないで書け。とにかく書け。考える前に書け」というスポ根ショック療法。
……そんなゴリゴリの体育会系集団に上手く調子を合わせながら、文化系求道者という自身の基本線を崩すことがなかったさんご嬢は、やっぱ逞しいわ。
自分は自分、他人は他人でスッパリ切り分けてるんですよね、あれで実は。
他人がどういうものを好んでいようと自分の好みが脅かされるわけではないと当然のように信じているし、だからこそ世の価値観が多様であることを素直に喜べる。自分が何か問題にぶつかったとしたらそれは当然自分のせい。誰も悪くない。そういう思想の子です。いわば天然ダイバーシティ。
他人に合わせようとしてしまう自分を嫌悪していながら、同時に他人を立てることはむしろ好んでいるという不思議な性向の正体はそういうカラクリでした。