LOOP8 2周目プレイ日記 とりあえずラスボス撃破。

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この目が何かは知らないが! お前も僕の一部なら、人のひとりくらいは助けてみせろ!

ニニ

このブログはあなたがプレイ済みであることを前提に、割と躊躇なくネタバレします。

2周目(※ 1周目はチュートリアル)

メインヒロイン:コトハ

プレイ方針

 生きられるかぎり生きぬく。

どうしてそうするのか

 まず状況がわからない。葦原中つ町がどういう土地なのかもわからなければ、主人公のニニがどういう存在なのかもわからない。周りのクラスメイトも意味深によくわからないことを呟くばかり。
 ただ、この町もクラスメイトたちもみんな魅力的だった。それだけが確かなことだった。ニニと私は、自分の周囲にあるものたちをもっと知りたいと望む。

戦果

 8月31日を突破。
 犠牲者:クニ先生、サル。
 恋人:コノハ、マキナ。

 最後の戦いでコノハか世界かの選択を突きつけられ、コノハを選んだ。

どう生きられたか

 少し触ってみて、全力を尽くす(常人なら心が壊れるレベルの努力をゲームコントローラーポチポチで気軽に主人公に強いる)とあっさりヌルゲーになるゲームバランスだと理解する。まあ初回くらいはやっちゃってもいいかと1日30回以上人に話しかけ、さらに90分×平均3セットの訓練を毎日行った。
 結果、好感度が足りなかったせいか救出できなかったクニ先生以外全員とそれなりに仲よくなり、それなりに事情を聞くことができた。

 恋人に選んだのは一番生きづらそうにしていたコノハ。最後まで一筋でいるつもりだったが選択肢を間違えてうっかりマキナからの告白も受け入れてしまった。マキナかわいいからね。しかたないよね。

 なお、サルを死なせてしまったのは最後の戦いでこれまたうっかり庇い忘れてしまったため。ごめん。

ゲームシステムについて感想

 先に言っておくと、これはクソゲーに片足半突っ込んだゲームです。
 何をやるにもいちいちレスポンスが悪く、飛ばせない演出が挟まるたびいちいち待たされ、イベントフラグは見た感じ単純に好感度パラメータを参照しているだけなのでまとめて何個も発生しがち。フラグ管理が甘いせいでイベントを見るタイミングによっては発言に矛盾がみられることも。バトルシステムの戦略性も薄く、基本的にはレベルを上げて物理で殴るのが大正義です。一番肝心のカレルシステムも会話がきわめて淡白で、NPC同士の関係に干渉する手段手段も乏しく、『ガンパレード・マーチ』どころかそのフォロワーの『ジンコウガクエン』シリーズにも劣る有様。

 ですが、面白いかどうかでいえば、私は好き。(頑なに面白いとはいわない)

 事前情報を一切仕入れないでプレイしましたが、田舎町の空気感がびっくりするほどよくできてます。
 冷静に考えたら3学年合計の生徒数が10人を割るレベルの限界集落にこんな栄えた商店街があるわけないというツッコミどころはありますが、「そうそう、ウチの田舎もこんな感じだった」みたいな妙なリアリティがあるとともに、ホンモノの田舎にはない清潔感があってしみじみ美しいです。
 ほどよい嘘があるんですよ。車道がないところとか。商店街の道路も通学路も明らかに車が通ることを考慮されていない狭さなんですよね。こんな道むしろ街にしかねーよ。その割に高校前の未舗装道路にはちゃっかり轍があったりなんかもして。でも、ぱっと見でならこの狭い道のほうが田舎っぽい。
 オープニング以外で駅が映らないところとかはリアルですけどね。田舎って商店街と駅がセットじゃないですからね。そもそも無人駅だし、駅舎の前にあるのも田んぼだけですよね。一般人が普通に暮らしてて駅になんか用事ないですもんね。

 キャラクターも魅力的。詳しくは↓で書きますが、芝村ゲーならではの電波ゆんゆんでトンチキな第一印象から、交流を深めるにつれ素朴な地金が見えてくる展開は相変わらずステキ。
 周りの人もその人にどういう印象を持っているかよく話してくれるので、人格に厚みを感じます。また、他人をどう見ているのかという観点にもそれぞれの人物の人間性がよく表れています。けっこう実際とギャップがある人物評価をしている人、いるんですよね。
 今作、第三者視点でのイベントがほとんどなくて、主人公の視点からしか各キャラクターを知る機会がないので、主人公には見せない裏の顔がどんな感じなのか具体的には描写されないんですよね。それがまた想像力をかき立てられて良し。断片的な情報としては本人の打ち明け話やら噂やらで充分すぎるくらい掘り下げられますし。
 なお、『絢爛舞踏祭』や『ガンパレード・オーケストラ』によく見られた、人間の生臭い部分はあんまり出てきません。ジュブナイルRPGを名乗っているだけあって爽やかな作風です。

 あとは日本神話の神々も逸話含めて結構ガッツリストーリーに絡んでくるので、そのあたりでもキャラクター造形が複雑になっていたりもして。

 ゲーム期間は8月3日から最長31日までの29日間。この期間内にいかに各キャラクターとの仲を深められるかが勝負のゲームです。
 会話するのに発言力を消費することはありませんが、似たような提案を1日3回もすると仲よしでも普通に嫌がられるので、日を分けてこまめにコミュニケーションすることが重要です。
 とりあえず最初は主人公が一方的に好感を抱くよう選択肢を選んでいけばいいでしょう。早くから効果量の大きい会話を提案できるようになります。劇中でも「好きこそものの上手なれ」と語られていましたね。まずはこっちから相手のことを好きになりましょう。瀬戸口か。

 だいたい5日に1回、ケガイと戦うイベントが発生します。これに負けるとゲームオーバー。ある程度身体パラメータを育てることも大事です。
 ただし、バトルルールは純粋なパラメータでの殴りあいで戦略も何もありません。ボス前で全回復するのでリソース管理ゲームにすらなっていません。戦闘中に体力を回復する手段が無いこともあり、とにかく毎ターン一番強い技を使って速攻するだけ。だからこそ事前にどれだけ育てられたかの勝負になります。
 唯一、ベニが仲間の気力回復と気力消費量軽減という強力なサポート技を持っているので、彼女を連れていくと敵が少し格上でも勝てる場合があります。(ホオリも似た技を持っていますが、あいつ自分がガス欠を起こしやすいので・・・)
 公式サイトでは最初は剛力を育てるのがオススメと書いてありますが、主人公の場合は自分で殴らなくても仲間の攻撃力を上げるサポート技が強力なので、別にそこまで・・・。剛力を育てるならひとりで訓練するより仲間と訓練したほうが効率的でしょう。剛力と俊敏が+20ずつの合計+40、仲間の上昇分も合わせると合計+80も上がります。
 ちなみに、こうして書くとそれなりに戦略性のあるバトルシステムのように聞こえるかもしれませんが、戦略性らしきものがある要素はこれで全てです。あとはせいぜい格上相手のとき死なせたくない仲間を庇うくらい。

キャラクターについて現時点の印象(※ 超ネタバレ)

ニニ

 基本的には無味無臭のギャルゲ的主人公。ときどきはっちゃけるところまで含めてギャルゲ的。
 「きぼう」という宇宙ステーション唯一の生き残りで、両親や生まれ故郷を含む全てを失っているため少々厭世的な人物です。このあたり、今回のループではあんまり強くストーリーに絡んできませんでしたが、進めかたによってはエンディングに深く関わってきたりもするんでしょうか?

 プレイヤーにとってはコントローラーのボタンポチポチで気楽にできることだからと、毎日クラスメイト全員を褒めてまわったり、朝6時から深夜3時までひたすら境内の掃除をさせられたりするかわいそうな子。

 本名ノウス・ネモ、もしくは大山太一郎。
 ニニという本名に1mmもかかっていない呼び名がついているのは、おそらくニニギノミコトが憑依しているからなのでしょう。ニニギノミコトとは神の子でありながら葦原中つへ天下ってきた日本人の祖先。美人のコノハナサクヤビメに求婚したら抱き合わせで姉のイワナガヒメも付いてきたので雑に扱っていたところ、不老長寿になれるチャンスを逃したとかいう逸話が有名な神様です。

コノハ

 毎朝浮気を疑って首を絞めてくるヨメ。女性キャラクターのイベントを進めるために愛情パラメータが必須なゲームシステム上これは仕方ない。刺してこないだけ優しい。

 妙に過保護というか、いちいち気を使いすぎる子だなと思っていたら、案の定濃い目の闇を抱えていました。
 名前からしてコノハナサクヤビメを憑依させているのかなと思わせておいて、実際にはその姉のイワナガヒメ。なるほど、その神様なら妹の名前を騙りたくなるのもわかる。嫁ぎ先の一族を不老長寿にできる力を持つ一方、あまりにも不美人だったため嫁のもらい手がつかず美人の妹とニコイチで嫁に出された、あんまりにもあんまりな神様。今度こそヨメにしてあげられたので許してほしい。

 赤い髪色はアニメ的表現ではなく、染めているとのこと。派手ではないけれど清潔感があり華やかでもあり、オシャレに気を使っているのは見ていてよくわかります。朝6時に2人分の朝食を作ってから学校に行く生活でよく髪を編み込む気になるものだと思っていたら、なるほどという感じでした。

イチカ

 コノハと正反対にオシャレには無頓着なサムライガール。いろいろと非人道的な環境で育てられていて、葦原中つ町に来るまで自動販売機や炊飯器を見たことすらなかったとのことです。壬生屋+芝村といった感じ。

 ケガイと戦うため人工的に神様を憑依させられた人間兵器で、寿命は今年の8月を超えられるかどうかくらいしかありません。そのくせ戦闘には全く不向きのコノハナサクヤビメを憑依してしまった、とことんまで不幸な身の上。これがイワナガヒメだったら不老長寿の権能で全部丸く納まったでしょうに。
 憑依しているのが花咲く栄華を司るコノハナサクヤビメのため、明らかにテキトーな身繕いのくせにかわいらしく見えているという変な力を持っています。

 彼女を非人道的に育てた家というのがニニやコノハの実家でもある大山家。イチカは自分に姉がいることまでは知っていますが、それがコノハだというところまでは知りません。イワナガヒメがコノハに憑いているせいで、いくら呼んでも応えてもらえなかったのだという真相も。本当に不憫な姉妹です。

 告白を断ったくせに死んでほしくないとたくさんワガママを言って困らせちゃいました。

ベニ

 ニニを過酷な運命に連れて行く存在、との触れこみですが、別にシナリオ上先導役を務めるわけではありません。話が長いだけです。どっちかというと過酷な戦いのとき強力なサポート技目当てでニニに連れて行かれる存在。
 むしろただのマスコットキャラ。誰よりも激しくニニの人格を狂わせるもふもふ毛玉。おいなりさんのくせにメンチカツが好物なところもまたかわいい。地団駄踏むのももちろんかわいい。

 本名は紅姫天皇で、菅原道真公の娘が氏神化した存在だとのこと。
 初手でニニに一番の秘密を見破られてしまったせいか、この子が一番裏表の少ない子でした。あるいはマスコットだからか。

サル

 滝川枠。
 なんかウキウキ言っていますが、どうやらサルはサルでもサルタヒコの末裔である様子。サルタヒコは国津神なので最初から高天原ではなく葦原中つの味方です。そのサルタヒコの意志を継承しているのか、毎日飴をくれるし、ケガイが出たときは黙って協力してくれます。
 当の本人はどうして自分がサルと呼ばれているのかわかっていないため、おそらくは呼び名に引っぱられて(盛大な勘違いをして)ウキウキ言うようになってしまったものと思われます。

 男同士なのに妙に初期愛情値が高いなあと思ってはいたのですが、うっかり間違ってデートに誘ってしまった直後、男もいけるかもしれねえとカミングアウトされてしまいました。やっぱりなー。

ホオリ

 眼鏡をかけたイケメン。
 人一倍家族を大切にしていて普段からよく家族の話をしているにもかかわらず、血縁的には一切関係ないはずのニニを「お父さん」、イチカを「お母さん」と呼ぶせいで発言がいちいちややこしいことになっている人。
 1年前の大事故で過去生の記憶を取り戻したせいでこうなったという話。つまり彼の言う過去生とは、ニニギノミコトとコノハナサクヤビメの息子であるホオリノミコトのことだと思われます。そりゃあ夫に愛されてもいないのに家族面していたイワナガヒメとは距離を取りたがるわな。

 ぱっと見頭よさそうな顔をしていて、実際初期ステータスでは学力もあるのに、全然補習に出てこないせいで最終的にはサル並みの学力になってしまう人。1年年上とか気にせずもっと学校に来なさいよ。それともコノハが皆勤なせい?

マキナ

 女優顔負けの美肌とはじける笑顔で残念美少女を自称する美少女。普通に元気な良い子じゃん何かコンプレックスでもあるのか? と思っていたら部品交換だの感電だの正体モロバレな言動を日々漏らしまくり。なんだそういうことかと思っていたら裏では結局キッツいコンプレックスに悩んでもいるという、まるで正統派ヒロインみたいな子。特技は編物。

 本名ハヅチ=マキナ・ロートボーデン。織物の神様であり、転じて機械の神様ともされるタケハヅチノミコトを憑依しています。天岩戸に引きこもったアマテラスオオミカミの気を引くために集められた一柱で、織物で興味を惹こうとした逸話が残っています。
 イチカ同様、ケガイに対抗できる戦力とするため人工的に神降ろしされたとのこと。人権に配慮した結果、ヨーロッパでは機械を依り代にする研究が進んでいたそうですが、それってつまりマキナの寿命は・・・。

 元気っ子なのに実は儚い系美少女が嫌いなオタクなんておらんだろといわんばかりの性癖祭りを叩きつけてきました。私は大好物です。

ミッチ

 Twitterでネタバレを踏んでしまいましたが、原さんの再来なんだそうです(さらに拡散してやる)。
 キャラ的にはむしろ石津ポジションと考えたほうが正確だと思います。『ガンパレード・マーチ』には刺してくるのが2人いました。

 今回のループでは友達止まりだったのであんまり深いところまで知れなかったのもあり、今のところはとにかく常識人といった印象。ニニのことを頑なに太一郎と呼びたがるところからも、日本神話のしがらみとの関わりは薄いんでしょう。
 なお、付き合いも悪い。なかなか仲よくなれませんでした。

 学問の神様であるテンマンテンジン、つまり菅原道真公の守護を受けています。ベニと絡ませたら何か起きるのでしょうか?

ナナチ

 オタクという現象の擬人化。ややステレオタイプ気味。
 初対面で自分は嫌われ者だと言ってくるのでまーたソックスハンターかと警戒したら、案外そうでもなかった普通に気のいい男子。相手が興味持ってないの知ってても平然とアニメだのジオラマだのの話を振ってくるところに目をつぶれば、まあまあいい人。

 「自分一般人だけど一般人なりに特別な人の役に立とうとがんばっているんだ」みたいなムーブを見せますが、割と普段からオタク特有の地に足ついてない思想を話しがちですし、なおかついくら田舎の若者でもそこまでやる人なかなかいないんじゃないかなってくらい好青年してる側面もあるので、正直あんまり一般人代表って感じもしなかったり。ミッチのほうがよっぽど一般人。

 コノハからナナチへの感情パラメータが最初から最後まで一切動かなかったのはいったい何が・・・? コノハさん1ヶ月間一度もナナチと会話しなかったの?

クニ

 自分の評価を上げるために生徒に勉強を勧めるフルオープン利己主義教師。
 亡くなったときホオリから「あれだけ全方位を恨んで、被害妄想たっぷりだったのに、いなくなったらいなくなったで少しもの悲しいのはあの人の人柄ってことなのかな」という人物像が語られますが、私もだいたいそういう印象。今回のループではほとんど仲よくなれませんでしたが、第一印象だと教師なんてやっている割に天真爛漫な人だなあと。

 正直、嫌いじゃないタイプの人なので次はもう少し仲よくなれたらいいなと思います。

マックス

 本名バルドゥル・マックス。バルドゥルというのは北欧神話における光の神様ですね。ロキに宿り木の枝を投げつけられて死んだ神様。
 劇中唯一の外国人であり、そのせいか他の登場人物と違って彼だけ加護を与えてもらえるのが海神(ワダツミ)になっています。

 ミッチが進学と引き換えに体を要求されたという話を聞いて、ついつい劇中唯一の男性教師であるこの人を警戒してしまいました。実際はいい人・・・かどうかはともかく、そういうスケベ心とは無縁そうな人でした。疑ってごめん。

 故郷でケガイに襲われて母と妹を亡くしたことをとても悔やんでいて、マキナを妹そっくりに造ってしまった業の深い人。全然似ていないと自分でもわかっているくせにマキナにおしとやかな言動を押しつけてしまっていたりも。
 マキナ相手に限らず、この人そもそも日常生活全般においてコミュ障なのよね・・・。
 後日、勇気をふりしぼったマキナと腰を据えて話しあい、歪んだ関係性は解消された模様。マックスとマキナのぎこちない愛憎関係も正直好き。

タカコ

 ニニを「お兄ちゃん」と呼ぶ子。
 当たり前のように高校の校舎内をぶらついているのでてっきり高校生だと思っていました。芝村ゲーなら妹キャラが実際は年上、くらいのことしてきても驚かないぞと。実際は真っ当に小学6年生でした。

 なにやらちょっと早熟気味な子らしく、同学年の子たちと話が合わないため、高校生の遊び友達を探していた模様。こっちから見ると年相応にお子さまなんですが、まあ同い年に見せる顔と年上に見せる顔ってそもそも別物ですしね。
 同学年の子と合わないとはいっても普通に学校生活を送れる程度には社交辞令ができているようで、本当に早熟なんだなと、切ないような愛おしいような複雑な感情を抱かされます。

テラス

 宇宙から落ちてきたニニが身を寄せることになった祖母。・・・なのにニニが来る直前に家を出て近所で野宿している人。
 ニニの祖母ですが29歳。たぶんアマテラスオオミカミを憑依か何かしているから、その関係で祖母ということになっているんでしょうね。ニニギノミコトはアマテラスオオミカミの孫に当たりますから。

 そう考えると、ループさせてくれる不思議な力にも納得がいきます。
 この世界がループするのは、葦原中つがケガイに侵略され、ついに高天原に攻めてこられたとき、臆病な最高神が逃げるように時間を巻き戻すからなんだそうです。日本神話で最高神といったら、まあ。

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