HUGっと!プリキュア 第46話感想 2つの矛盾。はなが最後に戦うべきもの。

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でも、君は人間が悪い心を持ってないと言いきれる?

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(主観的)あらすじ

 お正月! お餅におせち、コマ回しにコンサート。みんなで集まってワイワイ楽しむ今日はとっても楽しい日です。もちろんこれからの未来にも節分やバレンタイン、ひな祭りと楽しいイベントがいっぱい待っているはずです。
 けれど、こんな日にもジョージ・クライがはなの前に現れます。彼の手には「永遠の幸福」の花言葉を持つ花束。はながジョージ・クライを拒絶し花束を振り払うと、彼は悲しそうな、絶望しきった瞳ではなのことを見つめます。

 ジョージ・クライは人間の愚かしさを見てきました。
 とある時代、とある少女が民衆を導き、みんなが笑顔になれる理想を実現してくれました。けれど人々は理想が叶ったあとも満足せず、欲望を積み重ね、やがて誰もが不幸になってしまう未来へと変質させてしまいました。
 いっそ輝かしい瞬間のまま時が止まってくれたらよかったのに。人々は自らがつくりだした未来に絶望し、トゲパワワを発しはじめました。
 誰かがいくら明るい希望を訴えかけたところで人間の悪心が消えることはないでしょう。ジョージ・クライはプリキュアの戦いの先にそういうどうしようもない現実があることを指摘します。

 はぐくみ市にクライアス社ビルが出現し、みんなの時間を止めてしまいます。抗うプリキュアの前にはたくさんのオシマイダーやリストル、ビシンが立ち塞がり、さらにははぐたんが連れ去られてしまいます。
 はたしてはなたちは輝く未来をつかみとることができるのでしょうか。

 さすがラスボス、なかなか痛いところを突いてきました。たびたび女子中学生の前に現れては謎ポエムをつぶやくイタいオジサンってだけでは終わりません。
 プリキュアは日常を守るヒーローです。最初の『ふたりはプリキュア』のころからそうでしたし、輝く未来を志向する『HUGっと!プリキュア』にあってもそこは変わらず引き継がれています。
 だから、いくら未来は輝いていると高尚な理想を訴えかけたところで、まず現在の自分たちが幸せじゃないと意味がないんですよね。はなたち自身も現在の幸せを噛みしめているからこそ未来の明るいことを信じられているわけで。

 悪心は消えません。どんなに幸せなときだって、どんなに満たされているときだって。それこそ、クライアス社が毎回こじつけみたいなささやかなトゲパワワを見つけだしてはオシマイダーに変えてきたように。
 どんなときであっても、幸せな今日が絶望の明日へと簡単にひっくり返ってしまう恐れは常に付きまとっています。
 その現実に目をつぶって輝く未来だけを信じることなんてできません。

 現実との擦り合わせ。
 理想を語るうえで最も難しくて、最も根源的な問いです。ままならない現実を変えたいと願うからこそ理想を思い描くのですから。現実を変えることができるのは理想だけ。けれど理想自体には現実を動かす力がありません。
 はなは自分はプリキュアだからとジョージ・クライの手を振り払いました。
 しかしその言い分では足りません。「プリキュアだから」だけでは何の理屈も伴っていません。それはただの拒絶。誰かを傷つけるだけの悲しい悪心です。
 相手を傷つけたかったわけではないのに傷つけてしまう。現実にままある理想と現実との痛々しいすれ違い。
 その解消が、おそらく本作のラストバトルとなります。

拒絶

 「でも、君は人間が悪い心を持ってないと言いきれる?」
 いつものキザったらしい大人っぽい語り口を崩して、幼い子どものようなあどけない口調でジョージ・クライが問いかけます。
 「行けない。私はプリキュアだもん。・・・みんなの未来を、守る!」
 はなはその問いに答えず、ただ彼を拒絶します。自分はプリキュアだから。そういう立場だから。

 「これで真の安らぎが世界を包む」(第40話)
 かつてキュアトゥモローを捕らえたときもそうでした。
 「ほんまに未来が輝くって信じてるんか?」
 「うん」
 「仲間を失ってもか?」
 「うん。約束したの。プリキュアは絶対に諦めないって」
(第40話)
 彼女はいくら追い詰められてもジョージ・クライの理想を受け入れようとせず、最終的にハリーの助けを借りて過去の世界へ脱出してしまいました。
 結果、彼の望む理想は今日に至るまでプリキュアに阻まれつづけ、せっかく止まっていた多くの人の時間が今にも動きだしそうになっています。

 「君たちの幸せの前にあの男はきっと立ちはだかるだろう。いや、彼の幸せの前に君たちが立ちはだかっているのか」
 時間を止める。
 誰もが誰にも干渉せず、誰からも干渉されない。不変なる永遠。凪いだ幸せ。
 彼の理想を実現するためにはあらゆる人からの賛同が必要でした。誰かが何かを変えようとすると、必然的に周りの人々も巻き込まれてしまうからです。望むと望まぬとに関わらず。理不尽なことに。
 だから、プリキュアのように他人の心を動かしてしまう理想家がいるならなおさら説得する必要がありました。
 「プリキュアの瞳はまだ輝いとる!」
 「たしかに。君たちを説得する必要がありそうだ」

 とはいえ、いくら敵対しているからといって排除するつもりではありませんでした。あくまで説得です。だって彼の理想は「皆が笑顔のまま暮らせる」世界をつくることなんですから。
 「また未来が変わった。ふふふふふ。なんという凜々しい心、穢れなき魂。まるでマザーのようだ。――キュアエール。ともに終わらぬ永遠を!」(第42話)
 むしろみんなを幸せにしようと努力する人のことは好きでした。彼もまたみんなの幸せを願って行動しているのですから。
 未来を良いものに変えたいと願う人には共感すら覚えました。彼もまた時間を止めることでそれを成そうとしているのですから。
 「計画は上方修正だ。世界にはまだアスパワワが溢れている。未来へ向かう物語、その道筋を描くのに正しいのは僕か、君か――」(第23話)
 世界全体の幸福を最高潮に高めてくれる理想家の協力を得られれば、より幸せな瞬間にみんなの時間を止めてあげることができるでしょう。

 「大丈夫、今はプライベートの時間だ。僕が持っているのはこれだけ。――クラスペディア。花言葉は『永遠の幸福』。君への贈り物」
 このクラスペディアという花は乾いた風を当てても色素が変質しないため、ドライフラワーづくりに好適します。花の最も美しい瞬間を半永久的に保つことができるわけです。そこから、花言葉は「永遠の幸福」。

 「要らない! 時を止めるなんて間違ってる! どうしてみんなを苦しめるの?」
 けれど、拒絶されてしまいました。
 みんなの笑顔を守るプリキュアはいつも、何度も、彼の理想を解そうとしてくれませんでした。

矛盾

 ・・・といったところで、あなたは気付いたでしょうか?
 ジョージ・クライの言動は矛盾しています。一貫しているようにみえてまるで筋が通っていません。
 「計画は上方修正だ。世界にはまだアスパワワが溢れている。未来へ向かう物語、その道筋を描くのに正しいのは僕か、君か――」(第23話)
 だの、
 「また未来が変わった。ふふふふふ。なんという凜々しい心、穢れなき魂。まるでマザーのようだ。――キュアエール。ともに終わらぬ永遠を!」(第42話)
 だの、さんざん思わせぶりなことを語っているのに、どこのサイトでもなかなか真意を考察されてこなかったのはおそらくそのせいでしょう。少なくとも私はそれで避けてた。

 とはいえ、はなの方も矛盾はしているのですが。
 「でも、君は人間が悪い心を持ってないと言いきれる?」
 ジョージ・クライの問いにはなは答えることができません。
 「え、もしかして野乃さん!?」「なんでいるの?」「ていうかどうしたの、その前髪」
 「ふっ。めっちゃイケてるでしょ!」
(第31話)
 はなは自分たちをイジメたクラスメイトたちに何も求めませんでした。弾劾することも、謝罪を求めることも、仲直りしようとすることすらもありませんでした。彼女たちには何も期待しませんでした。
 悲しい過去は無かったことにできません。どんなに辛くてもやりなおすことはできません。
 だから、はなは現在においてさあややほまれ、えみる、ルールーたち新しく出会った友達と新しい関係を結び、幸せな日々を得ました。過去のイジメに加担していたエリも現在は改めて友達になりたいと望んでいたため、この子とはもう一度友達になることができました。

 その一方で。
 「なんか、いいな。お正月って最高! けど、これからも楽しいこといっぱいだね! みんなの未来、輝いてる!」
 最近のはなはなにかにつけて現在の自分が幸せであることを噛みしめていました。それが未来の輝けることを信じる根拠になっていたからです。
 「みんなに笑顔が。アスパワワが。――笑顔は、守るだけじゃない。笑顔が、みんなのアスパワワが、力をくれる!」(第24話)
 今日が楽しかったから明日もきっと楽しい。明日が楽しいなら明後日も絶対楽しいのが続くはず。なぜなら自分もみんなも、この楽しい日々を守るためにたくさん努力するだろうから。
 いかにも日常を守るヒーローらしく、そういう理屈で輝く未来を信じてきました。

 おかしいじゃないですか。
 悲しい過去は現在にまで続かなかったくせに、楽しい現在は未来にも続いていくなんて。
 人間に悪心があることをはなは否定することができません。不幸なことを望む気持ちが人間のなかにあるなら、悲しいことだって昨日から今日、今日から明日と続いていくことは当然あるでしょう。実際、クライアス社に属していた人たちはみんな悲しい気持ちを抱えたまま日々プリキュアと戦っていました。
 「私、謝ってほしいなんて思ってないよ。許すとか許さないとかそういうのじゃない。ただ、私エリちゃんのことやっぱ好きだからさ、また友達になりに来たんだ」(第31話)
 エリのこともそうです。はなは過去にあったエリとの悲しい関係を断ち切って、現在において新たに友達としての関係を結びなおしたのでした。
 悲しみの連鎖は否定して、楽しいことだけ連続していくだなんて、そんな都合のいい話・・・。

 「君たちがどれだけ明日への希望の力・アスパワワを増やしても、際限なく人々はトゲパワワを増やす」
 「少女が目指すのは花咲き乱れる理想の王国。夢は叶い、人々は笑顔に満ちた。だが、人々の望みは尽きなかった。ひとつの夢が叶えばそのまた次へと。明日への希望は欲望へと変わり、王国を狂わせていった」

 今話の物語はそこまで。
 はなが守ろうとしていたみんなの笑顔は莫大な量のトゲパワワによって強引に塗りかえられ、輝く未来の象徴であったはぐたんまで奪われました。ずっと信じてきたものが理不尽にも蹂躙されようとしています。
 ジョージ・クライの指摘に対してはながどういう反論を示すのかは次回以降に持ち越しです。

※ ちょっとした私的考察

 ただ、まあ、矛盾といいましたが、すでに答えは出ているようなものなんですけどね。

 「たしかに。クライアス社の社員たちがアスパワワを発しだしたのは計算外だったね」
 単純な話、自分や友達を幸せにするため努力しようと考える人はいても、自分たちを不幸にするために努力する人なんているわけないじゃないですか。
 過去にあった不幸な出来事が尾を引いて現在も不幸な身の上になっている人はいても、その人たちだって好き好んで自分を不幸に追いやっているなんてことはないはずです。これまで浄化されてきたクライアス社の人たちも心のどこかではもう一度幸せになれることを願っていました。
 「心が暖けえ・・・。俺にも、未来が――」(第11話)
 「私の恋は終わった。でも、それで全てが終わるわけじゃない。私も、もう一度――」(第22話)
 「ありがとう。とても楽になった。私ももう一度――」(第23話)
 「ジェロスさん――」「俺たちにも想い出が――」(第31話)
 「時は戻りません。ですが、明日は来ます」「・・・そうだな。すまなかった」(第37話)
 「ふん。――仕方ないわね。今夜はパーティよ」(第45話)

 「これが私たちなの。みんながいてくれたから、私は今日、前に進めたんだから!」
 「いっしょに過ごした時間が今をつくる! 今をがんばって、輝く未来を!」
(第31話)
 はながイジメられていた過去だけ断ち切って、エリとは改めて友達になることができたのはこのおかげでした。
 幸せが連続することはみんなが望んでいて、不幸が連鎖することは誰も求めていない。それがはなの抱えている矛盾を解消するひとつの回答になりえます。

 ・・・いえまあ、実際にはながどういう答えを示すのかはまだわからないのですが。
 この子ならどうするんでしょうね。楽しみです。

矛盾・2

 さて。ジョージ・クライの言動は矛盾しています。
 「だから決めたんだ。時間を止めよう。皆が笑顔で暮らせるように、ともに終わらぬ永遠を」
 一方ではみんなの笑顔を望んでいながら、
 「ひとつ質問していい? どうしてリストルから心を奪ったの?」
 「それが彼の――命を持つすべての者にとっての、一番の幸せだからだよ」

 もう一方では誰も笑うことない凪いだ幸せを志向しています。
 この矛盾があったからこそ、はなを熱烈に支持しながら対立してみたり、社員たちが時間停止に対して明らかに自分の理想とは違うかたちの救済を夢見ているのを知りながら放置したりしていたわけですね。

 「一言で言うと“何もしない男”なんだよ、クライは。彼はただ我々を見つめている。深い絶望に染まった目で」
 どうして一個の人間がこんな矛盾した両極端の思想を持ちうるのかといえば、つまるところ彼はすでに諦めていたんですね。自分の理想(というか“何も持たない少女”から引き継いだ理想)の実現を。
 「そうだ、苦しみだ。何度救っても人間がたどる未来は破滅へと続いている。プリキュアの戦いは無意味だ」
 「皆が笑顔のまま暮らせる王国」が理想ではあるけれど、それが本当に実現するわけがないと考えている。実際にそれを目指して崩壊した例をすでに見ている。だから次善策として無感動な凪いだ幸せを目指す。
 けれど当初の理想も捨てきれなくて、それを叶えようと努力しているはなたちプリキュアに憧憬を抱きながら、同時にムダなことをしている彼女たちを哀れんでもいる、と。
 メンドクサイ大人ですね。(バッサリ)

 「トゲパワワがどんなに増えても、アスパワワは消えない!」
 はなの前向きな言葉に、彼はガッカリしたようにため息をつきます。
 彼からしたらアスパワワがいくら永遠だろうが、トゲパワワも残りつづけるなら意味がありません。王国崩壊に際してアスパワワがトゲパワワに駆逐されていく様を彼は見ているからです。
 言うなればジョージ・クライは“理想を叶えらずに諦めてしまったはなの未来の姿”です。
 「今、君は幸せかい? ・・・そうか! ならば永遠に――」
 笑顔をつくることを諦めてしまった彼には、もはやはなのようにみんなを笑顔にすることができません。できることといえば一番幸せなタイミングで時間を止めてあげることくらい。

 先ほどのはなが抱える矛盾の解消と、このジョージ・クライが抱える矛盾(というか諦め)の解消。この2点がおそらくこのラストバトルにおける命題になるのでしょう。

 ジョージ・クライの方の解決方法はぶっちゃけこの作品がプリキュアシリーズであるという時点でお決まりでして、いつもの「諦めない、負けない」がキーになるのはまず間違いないでしょう。あとはこの理想論にいかに彼が納得させられるほどの説得力を持たせられるかです。

 彼がはなに贈ろうとしたクラスペディアにはもうひとつ別の花言葉があります。
 この花は見た目が太鼓を叩くバチに似ているため、英語圏ではドラムスティックという名で親しまれています。もうひとつの花言葉というのはそこに由来したもので、「心の扉を叩く」。

 「大丈夫、はなは間違ってない。もう我慢しなくていい。はなの未来は無限大!」(第23話)
 かつて絶望して部屋に閉じこもっていたはなの心を開かせたのは、お母さんの優しいHUGでした。
 お母さんのおかげで再起したはなは、それからたくさんの悲しみにくれていた人たちに応援を送ってまわりました。さあや。ほまれ。えみる。ルールー。クライアス社の人たち。そのほか本当にたくさん。みんな、はなの応援のおかげで心に明日への希望を蘇らせていきました。

 現実に疲れたオッサン相手だろうとやることは変わりません。はなならいつもどおりがんばればきっとうまくいきます。
 フレフレみんな、フレフレ私。
 ジョージ・クライが自分の輝く未来を信じられないというのなら、はながいっしょに信じてあげたらいいだけです。

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    コメント

    1. 東堂伊豆守 より:

      SECRET: 0
      PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
      野乃はなとジョージ・クライ、この二人には「問題を自分一人で抱え込み、一人合点で結論を出して突っ走ってしまう」という共通の難点があります。肝心なところで俄然"孤高の救世主"を気取りたがる、という悪い癖が。
      もしクライが自分の抱える苦悩をもっと早く率直にはな達に打ち明けていたら。
      もしはながクライから受けたチャレンジについて仲間達に打ち明けていたら。
      また、はながクライの抱える苦悩の正体についてクライに問いただして、彼の苦悩を自分も共有する努力をしていたら……事態はここまでこじれずに済んだのではないか?
      どうにもこの二人、自分の限界や弱さを率直に認め、他者に救いや助力を求める"勇気"が足りないところがあって、独りよがりな強がりに逃げてしまう"臆病さ"が感じられるんですよね(そして実のところ、この"臆病さ"は薬師寺さあや、輝木ほまれ、ハリハム・ハリー、キュアトゥモロー達がぶち当たった壁の正体でもあったりする)。
      そんな臆病風に吹かれた者達が、苦悩を分かち合い共に手を携えて困難に立ち向かう"勇気"を共有することが出来たなら……たとえ問題解決の答えをすぐさま導きだすことは出来なくとも、答えを導きだす為のスタートラインに立つことは出来る、のではないか……?
      正直、ジョージ・クライが野乃はなに投げかけた問いに本作がきっちり解答を呈示することが出来たなら、本当に東堂いづみセンセイはノーベル賞を受賞出来てしまうと思うんですよ。ジョージの苦悩は人類がずーっと抱え続けてきた苦悩であった訳で。それこそギネス認定どころの騒ぎではなくなる。
      となると、番組としての"模範解答"を出すことは避け(視聴者に問題提起して一緒に考えるきっかけにしてもらうにとどめる)、"問題に立ち向かう上でのあるべき姿勢"を(ヒーローとラスボスを反面教師にする形で)提案する、という結末に仕立てるのが一番クレバーな"落としどころ"ではないか?と思うんですが……。

    2. 疲ぃ より:

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       重い悩みを他人に相談できないのは、臆病だから。
       じゃあどうして臆病になってしまうのかといえば、信頼できないから。
       この苦悩を正しく理解してもらえるか、この苦悩を相談して良い結果につながるか。そこに確信が持てないからこそ相談する前から諦めてしまいます。

       誰を信頼できない? はなの場合は友達みんな尊敬しているので、それでも相談できないというなら自分自身を信頼できていないということになります。
       誰を信頼できない? ジョージ・クライの場合はその逆ですね。彼は人間という存在全体を信頼していません。

       “臆病”という共通項があるといっても根っこの事情はこんな感じでそれぞれ大きく異なるんですが、でもまあ、これまではなたちがこの手の問題を乗り越えてきた方法論は結局のところどちらも同じものでした。
       いずれにせよ信頼できないのが根本原因であるのなら、信頼できるように誰かが一緒に信じてあげたらいいんです。

       フレフレみんな、フレフレ私。

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