わんだふるぷりきゅあ! 第42話感想 選ぶという行為ひとつとっても、あなただけの作品。

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これが私たちの大好きな――、“ワンダフル”なアニマルタウンです!

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「みんなのおうちのワンダフル!」

大きな出来事

メインキャラクター:まゆ

目標

 アニマルカレンダーに使う写真を選ぶ。

課題

 鷲尾町長からまゆのお父さんに、今年のアニマルカレンダーに使う写真撮影の依頼があった。
 みんなのオススメの撮影スポットを順に巡って、撮影自体は順調に完了した。プロのカメラマンなだけあってどの写真の動物たちもみんな生き生きしている。
 どれもいい写真なだけに、最終的にどの写真をカレンダーに使おうか悩ましい。

解決

 お父さんは宝物にしたいと感じた瞬間を切り取って写真に収めているんだという。
 そしてアニマルタウンではたくさんの人と動物がお互いを思いやり、支えあい、必要だと思っている。その瞬間が宝物に見えたんだとも言っている。
 それってワンダフルだ。まゆもそう思う。だからまゆはみんなに提案して、写真のなかから人も動物も一緒にニコニコしている写真を選ぶことにした。

バトル

苦戦

 シマウマのガオガオーンが相手。体当たりをしてきたり後ろ足で蹴飛ばそうとしてきたりと気性が荒く、しかも蛇行しながら走るからぷにぷにバリアでも捕まえにくい。

勝利

 ただ追いかけるだけでは捕まえられそうになかったため、キラリンライオンの脚力を使って回りこむことにした。3人でガオガオーンの正面を押さえて弾き飛ばし、後方に控えていたまゆがリリアンネットで捕まえた。

ピックアップ

木の幹についた傷

 シカの角は1年ごとに生え換わる。春から夏にかけて皮膚に包まれた状態でゆっくりと成長していき、秋口に皮膚が剥けて固く締まった立派な角になる(その後、冬までに根元から抜け落ちる)というライフサイクルになっている。
 この秋口の時期に剥がれかけた皮膚をこそぎ落とすため、シカには樹木の幹など硬いものに角を擦りつける習性がある。まゆのお父さんが見つけた傷はその際にできたものだ。

 一見クマの爪とぎの跡のようにも見えるが、クマの場合は4本の爪跡がまっすぐ平行につくからそこで見分けるのだそうだ。

\カニッ/

 わざわざ専用の擬音をつくってもらえるとは。あざとさ極まってんなー。

シマウマ

 生物分類的にはウマよりもロバに近い。
 特徴的なシマ模様が何のためにあるのかは長年様々な説が提唱されてきたが、最新の研究では吸血性のハエを避けるためという説が有力。シマウマやウマ,ロバの生息域と吸血バエの生息域を比較すると、明らかにシマウマの生息域だけ吸血バエの個体数が少ないのだという。また、生息域の地元住民の間ではシマウマの毛皮にハエが寄りにくいことが昔から知られているそうだ。どういうメカニズムでシマ模様がハエ除けの効果を生んでいるかはまだはっきりわかっていない。
 吸血バエが媒介する伝染病に強いため、もし役畜化できれば地域によってはウマより便利だろうと思われるのだが、残念ながら飼い慣らすことに成功した例はほとんどない。気性が荒く、しかも年齢を重ねるごとに乱暴になっていく傾向がある。また、そもそもウマと違って背骨が弱く、騎乗したり重い荷物を背負わせたりするのに向いていない。

 天敵であるライオンやチーターなどと比べてトップスピードでは劣るものの、代わりにスタミナで有利を握っている。また、基本的に全力で走る(ギャロップする)ことがないぶん走りに小回りが利き、ライオンなどに追われているときはよく蛇行したりフェイントをかけたりして相手のスタミナ切れを狙う。
 トップスピードで勝るはずのライオンがシマウマ1頭を狩る際にチームプレーで挑むのは、このフェイント戦術を包囲作戦で封殺するためである。それでも狩りの成功率は3回に1回程度。

 アニマルカレンダー、町から配布しているのか販売しているのかわかりませんが(ずいぶん立派なカレンダーだから販売ですかね?)、肖像権は大丈夫なんでしょうか?
 まあ、何に使うのかまで含めてちゃんと説明して撮影許可をもらっているみたいなので、そのあたりはうまくやっているのでしょう。

 何かを創作するときあらかじめテーマを決めておくというのは案外大事なことです。というのも、人間には誰にでも価値観や思想というものがあるので、たとえ何も意識していなくてもどうせ作品には何かしらの偏りが表れるからです。
 それなら、最初から自分の偏りを自覚してそれに沿った作品づくりをしたほうが効率的ですし、仕上がりも整う。たまに誤解している人がいますが、「テーマ」というのは受け手に向けて発する作者からのお説教というわけではなく、単なる自己表現の発露の形態です。
 「私がこれからこういうものをつくるんだとしたら、こういうところを特に大事にして、ここを目立たせたいと思うだろう」みたいな感じですね。“企画”ともいう。

 自分がどういう人間かよくわかっている人のほうが、自分のつくる作品の完成形もイメージしやすいって考えてみたら、そりゃ当然の話ですよね。

その瞬間

 「自然界の動物は常に動きまわっていたり、隠れたりしているから、撮影場所の下見をして、あとはその場所でひたすら待つんだ。何日も何日も。雨が降っても。風が強くても。じっと待って、“その瞬間”を撮るんだ」

 このあたりは有名な話ですね。動物写真家には何よりもまず忍耐力が求められます。(忍耐力、ということは当然資金もかかります)

 「カッコいい・・・」
 「“その瞬間”って、どういうこと?」
 「言葉で説明するのは難しいけど、“宝物にしたい時間”ということかな。レンズの向こうに“その瞬間”が見えたとき、指が勝手にシャッターを切ってしまうんだ」

 こっちはちょっと観念的な話。
 まゆのお父さんが説明した、ただこのセリフだけでは、イマイチどういうことかよくわからないと思います。

 要は、私が前話の感想文で紹介した夏目漱石の『夢十夜』第六話の話とだいたい同じではあるんですけどね。
 撮りたいものは、表現したいものは、最初からそこにあるんです。

 ただし、これもちょっとヤヤコシイ話ではあるんですが、被写体が隠れている“そこ”というのは自然の風景のなかではありません。撮る人の心のなか・・・、というのも微妙に語弊があります。自分と対象の関係性の間にある、というのがきっと正確なんでしょうが、まあいずれにせよ、そこには“私”という存在が必ず介在しています。だから「宝物の時間」ではなく「宝物に“したい”時間」という言いまわしになるわけです。
 写真家の仕事は目の前にある風景をあるがまま切り取っているようにみえて、実は撮影者の個人的な価値観や思想、つまりクリエイティビティに基づいて被写体の姿を写すことにあります。

 「すごい体勢で撮っていたけど、あれも秘訣?」
 「体勢というよりは、目線だな。撮りたいものと同じ目線にカメラを構えると表情がよく撮れるんだよ。ほら」
 「ふふ。みんな楽しそう!」

 「さらに目線を下げてアオリで撮ると――」
 「わあ! カッコいい!」
 「だろう? 下から撮ることで迫力が出るんだ」

 たとえば同じ被写体でも撮影する角度ひとつで見える印象は全然変わってくるんです。
 だからこそ写真家が真剣に、思いを込めて撮る写真はそれだけで一個の芸術作品。その人だけにしか撮影できない写真と呼ばれるようになるわけです。

 遊歩道に、海浜公園、ハクチョウの集まる池、大熊さんちの牧場、クジラが潮を吹いてみせる海辺、鳥枝さんの自宅に、サワガニの水槽、学校の馬術練習場。その他にももっともっと。
 今日はいろいろなところで写真を撮ってみました。

 まゆのお父さんは第一線で活躍しているプロの写真家です。撮影技術も、機材も、撮影にかける真剣さも、それから、写真に込める思いまでも。全てが普通の人とは別次元。

 じゃあ――、あなたにひとつ聞いてみます。
 そんなまゆのお父さんが撮った写真なら、その全てが“作品”であるといえるでしょうか?

 もちろんこういう聞きかたをするからには、答えはNoなんですけどね。
 厳密には場合によるって感じでもあるんですが。

 アニメとかでよく陶芸家が気に入らない壺を割るシーンとか出てくるじゃないですか。あれと一緒です。
 書道家の作品は1作品ほんの数分間の一発書きで書かれるわけですが、その裏では膨大な数の試作品がボツになっています。
 イラストレーターは1枚完成するまでに何千何万回と線の1本1本を描き直しますし、小説家も推すか敲くか微妙な表現の違いで無数の描き損じを出しています。最後まで仕上げた完成品丸ごとボツにすることだってみんないくらでも経験があるでしょう。

 あれだけパシャパシャ何百枚も撮っているんです。
 写真家の言う“その瞬間”は、実のところその全てが必ずしも作品として昇華されるわけではありません。

 撮った写真が作品に変わるまでには、もうひとつプロセスを挟むことになります。

宝物にしたい時間

 「――おっと、いけない。ママと買い物に行こうって約束していたんだ。みんなで写真を選んで、あとで教えてくれるかい」

 そんなわけで、その必要な最終プロセス。選ぶこと。
 実はすごく大事なプロセスです。アニメとかだとこうやってよく第三者に丸投げする展開が出てきますが、現実のプロでこんなふうに誰かに任せてしまう人って、少なくとも私は会ったことがありません。

 どうやって選びましょうか?

 どんな基準で?

 単純に“気に入ったもの”という条件で抽出するのも絶対ダメってわけじゃないですが、今回みたいに複数人で選ぶときだとなかなかうまくいかないでしょう。
 何かいいヒントはないでしょうか?

 「見て、この写真。おさんとフクちゃんニッコニコだよ!」
 「本当だ! あ、これもニコニコしてる。これも。この写真も!」
 「みんなニッコニコだね!」
 「うん! どの写真もステキだけど、動物と人が一緒に写っているのはみんなニコニコしていて――。あ!」

 たくさんの写真を見比べているうち、だんだんと自分なりの答えが見つかってきます。
 自分はどういう写真が特にいいと感じる人間なのか。
 自分が気に入る写真ってどういうものなのか。
 試行錯誤しているうち、少しずつ言語化できるようになっていきます。

 お父さんも言っていました。

 「いろいろな場所を巡ってわかったよ。この街では人と動物が様々なかたちで関わりあっている。お互いがお互いを思いあい、支えあい、必要だと感じている。その全ての瞬間が“宝物”に見えて、夢中でシャッターを切ってしまったよ。アニマルタウンは素晴らしい街だね」

 きっと、宝物って時と場合によって、同じ人が見る場合でも毎回違ってくるものだと思います。
 だって今話で出てきたシカの写真とか、クジラの写真なんかはそもそも人間が映っていません。人間と動物の関係性だけがお父さんにとって大事なものなら、そんな写真最初から撮ろうと思わないはずです。
 だけどお父さんは撮りました。撮ったうえで、アニマルタウンの写真としては、人間と動物がお互いに思いあう関係こそが素晴らしいと改めて感じました。アニマルタウンはワンダフル!

 まゆには美しいものを見つける天才的な感性があります。ユキと初めて出会ったときは空から降る雪や、凜としたユキの立ち姿に美を見出していました。
 けれど、普段のまゆが好きなのは自分のつくったものをみんなにプレゼントすることです。孤高の芸術家みたいにひたすら完成度を高めるみたいなことはやりません。そうじゃなくて、みんなに喜んでほしい。それもまたまゆらしい在りかた。
 あと、なんかやたらと友達の恋愛模様が大好物です。ウッキウキで推したがります。他にも、なんかやたらと変なところで好奇心を発揮してみたりとか、ユキのことが大好きでしょっちゅう猫吸いしていたりとか。
 人間って多面的な生きもので、時と場合によって、あるいは相手によって、いくつものペルソナを使い分けるものですよね。

 じゃあ、今回は?
 まゆにとって、アニマルタウンって?

 それが「テーマ」と呼ばれるものです。
 何気なく流れる時のなかにふと見つかる、私だけの“宝物にしたい時間”。あるいは、何の変哲もない材木のなかから掘り出される仁王像。思わず口を突いてこぼれたウィートとしてのアドリブセリフ、なんて発露のしかたもある。

 「どの写真にするか迷っていたんだけど、テーマを決めて選んだの」
 「テーマ?」
 「テーマはね、『みんなでニコニコ』! パパが撮った宝物の瞬間のなかから、人と動物が一緒にニコニコしてるものを選んだの。これが私たちの大好きな――、“ワンダフル”なアニマルタウンです、ってものを!」

 きっとお父さんが選んだなら、きっともっと別な感じのカレンダーに仕上がっていたことでしょう。どちらがいいとか、どちらが悪いとか、これはそういう話ではなく。
 ただ、お父さんが町長さんに言ったとおり、今回のカレンダーがこの感じで最高のものに仕上がったのはまゆの感性のおかげ、というだけであって。

 「今回のオファー、受けてよかったよ。僕がいない間もまゆが毎日ニコニコして過ごせてるって知れた。パパは本当に嬉しいよ」

 まゆはアニマルタウンのことを思うとき、みんながニコニコしていることが一番ステキなんだって感じる子。まゆが選定した写真から、お父さんはアニマルタウンのまゆが定めたテーマ性を汲み取りました。

 それが一番大事だと思う子だから、それを前面に出した作品に仕上げようとするんです。

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    コメント

    1. 亀ちゃん より:

      今日のわんだふるぷりきゅあは翌年のカレンダーの作成のためにまゆのお父様が依頼を引き受けて動物の写真を撮りまくる話でした
      アバンではいろはが「やったね町長さん」が聴き応えありました
      私の経験談的にはチャンピオンの漫画から始まった私の好きになっている二次元作品的に聴き応えがあるセリフでしたね!!☆☆♬
      こむぎも「私も知りたい」と口にしたのも聴き応えがあるセリフでした!!☆☆♬
      トロピカル~ジュプリキュアではまなつ(キュアサマー)が勉強を楽しく出来るコツについて彼女達が所属しているトロピカル部に質問され、「アッ、それ。私も知りたい」と口にするので、女児向けプリキャア的に3年ぶりとなる聴き応えのあるセリフでした!!☆☆♬
      トラメも「いいぞ。ガオガオーン」は2回言い放ち私個人としては2013年の夏の高校野球の香川大会にて、相手のバッターから三振を奪ったり、他の野手に打たせて凡打に仕留めると、応援団が「いいぞ。いいぞ。ピッチャーの名前」と鼓舞しますし、女児向けプリキュア的にも2年連続となる聴き応えがあるセリフなので、私が好きになっているジャンル的にも女児向けプリキュア的にも聴き応えがあるセリフでした!!☆☆♬
      特にトラメが「良いぞ。ガオガオーン」と言い放つセリフは2回目の時がより聴き応えが生理的にありましたね!!☆☆♬
      次回はまゆが1番の立役者で編み物に関する話です

      ★イガイガさん
      今年の岡山の1年生大会は野球場には観に行かないも同然とは書き込みましたが、岡山市北区の女子のバレーボールの全国大会の常連校で有名な就実は一(塁),三塁の守備の時、一塁ランナーが走り出し、すかさず三塁ランナーも走り出していたのが目に入ると私が
      「三塁ランナーが走ってるぞ」
      と声を掛け、二遊間の内野手もバックホームすると、余裕で岡山市東区公立の西大寺の三塁ランナーからタッチアウトを奪うことが出来ました!!☆☆♬
      だから本気で応援している人は一,三塁の時の守備で一塁ランナーが先行して走り出して、その後三塁ランナーも走っているのが目に入ると、三塁ランナーも発していることをナインに教えてあげて欲しいですね!!(厳⇔咲)

      >で、プリキュアとは完全に無関係なことで言いたい雑談で、それも今度はすべての閲覧者に向けて発信したいことは今回はスイーツで
      今週の平日は倉敷市水島のル・モンドに行って、(宇治)抹茶のチーズケーキを食べました!!(495円)
      すると平常心でもより元気が出る抹茶味のチーズケーキでした!!☆☆♬
      だからル・モンド水島店で食べることが出来る抹茶のチーズケーキは、今後に向けて、旨味も加味されていると鬼に金棒ですね!!☆☆♬
      それと平常心でもより元気が出る不思議なスパイスが効いているのも継続は力なりです!!☆☆♬

      • 疲ぃ より:

         当たり前のようにいろはが町長さんを連れてきていましたが、いったいどういう関係なんでしょうね、あれ。
         公務で写真撮影を発注するなら普通は事前にアポイントくらい取りますし、なんなら直接町長が出向くほどの発注金額じゃないはず(たしか10万円くらいから指名競争入札をしなきゃいけなくなるので)ですし、そもそもまゆのお父さんはもう何ヶ月も同じ場所で個展を開いているんですから、ちょっとググれば自力でたどりつけそうなものなのに。
         普通なら役所の職員に投げるような仕事をあえてスキップしてきたあたり、町長さんにとっていろは(もしくはお父さんあたり?)はよほど信用のおける仲介人なんでしょうね。

         ここにきてまゆ主役回が2回連続するのはちょっと意外な展開ですね。
         まあ、サブタイトルにユキの名前が入っていた前話がこむぎ主役だったみたいな例もあるので、次話が本当にまゆ主役回なのかどうかは実際見てみるまでわかりませんが。

    2. 与方藤士朗 より:

      今回のアニマルタウンのカレンダー作成、恐らく町長鷲尾氏の肝いり企画から始まった者と思料されましたが、であるとすると、一歩間違えれば公職選挙法違反に問われかねない要素が散見されました。
      私が見た限り、肖像権についてはさほど問題はなさそうです。京都府学連事件のような裁判になることはまずないでしょう。
      問題は、この案件に対する予算執行の根拠が法の手続きにのっとっているのかどうか、これによる利益供与が誰にどのように、という点です。

      このカレンダーをアニマルタウンという地方自治体(市町村の町とみなして進めます)が住民の福祉増進のため、例えばゴミの日などの自治体情報を掲載したカレンダーであるとなれば、通常の市政だよりの延長とみなされて違法性が阻却される可能性もあります。ただ、御指摘のようにそれなりの価格で取引され得る商品となってくれば、公職者たる町長による有権者への利益供与とみなされる余地も出てきます。

      そうなりますと、この企画自体が町長の選挙に対する事前運動もしくは直近選挙に向けての投票依頼行為になると見なされれば、違法性を問われる可能性は高まります。
      ~選挙前年に突如それまでの予算を明らかに上回るものを結果的に支出してしまえば、それこそ住民団体より突き上げを食らいかねないでしょう。幸いアニマルタウンの皆さんはこういうことで目くじら立てているわけではなさそうですから大丈夫とは思われますが。

      さらに、この写真集の写真撮影を猫屋敷貴行氏に依頼した経緯にしても、議会の同意をきちんと得られているか、猫屋敷氏に対する実費弁償も含めた報酬が如何に設定されているかという点についても、つつかれたらきちんと釈明できるだけの準備は必要でしょう。~それこそ今回の兵庫県知事選で問われている広告代理店代表の女性と候補者との関係のような話にもなりかねません。
      選挙真っ最中かそうでないかの違いはありますが。

      まあそこは物語の進行上あのように描いているだけで実際は議会での賛成を得た上での行為であるとなれば、無論そこは違法性が阻却される、もしくは立件まで至る余地は消えるとは思われますが、政敵でもいれば次の町長選で叩かれる可能性も考えられないわけではありません。

      もっとも、このカレンダーを全住民への配布に加えて住民外への販売やふるさと納税の対価の商品のひとつとするなら、税収アップへの工夫の一環とみられる可能性も十二分にあるでしょう。
      知覧由真さんのいる隣町などでも、販売すれば一定の購入者は見込めるのではないかな。

      • 疲ぃ より:

         公職選挙法は直接的に投票(or票のとりまとめ)を依頼した証拠を押さえられさえしなければ、事前だろうが選挙期間中だろうがオールオッケーなゆるゆる法です。こっちもあちらも、おそらく法律的には問題にならないでしょう。(だからこそ現役市長が市長名義で県知事選特定候補者を公然と応援しても許されちゃうのよねゲフンゲフン)
         あとはモラルと住民の心証ですねー。かつての地域振興券然り、バラマキ自体は適切に行われるなら経済対策その他、適法かつ有効な政策たりうるので。

         ・・・というかホント、町長がいる以上アニマルタウンって町なんですよね。驚くべきことに。
         あれだけ金満な「町」なら周辺の赤字市町村と合併させられて市になっていそうなものなんですが。
         鷲尾町長さん、ああ見えて(あの見た目なだけあって)超やり手なんでしょうね。ふるさと納税とか当然のように荒稼ぎしてそう。

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