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ふらいんぐうぃっち第7話 魔法が日常に溶け込む、魔法ものではない日常もの。

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そして観光協会のバックアップで原作よりさらに再現度が高くなる喫茶コンクルシオ。

とりとめのないこと

 木箱。リンゴ箱ですね。一箱だいたい20kgくらいのリンゴが入ります。ちなみにインテリアとして活用する発想は県外に出て初めて知りました。このサイズの木箱だと箱自体が結構重いので、プラスチック箱に置き換わ・・・ったりそうでもなかったり。弘前周辺だと木箱の方をよく見かける印象です。
 一度に何十箱とリンゴ箱を積み上げる軽トラックたちの雄志はジェンガの如く、正直なところ見慣れていても「どうか事故なく弘果にたどり着いてください。少なくとも今崩れるのは勘弁してください」と祈らずにはいられません。

 チトさん。魔女の使い魔だったり17歳だったり日本語っぽく鳴いたりと、たいへんファンタジー要素に恵まれた子でありながら、その実イヤに生っぽい性格。このアニメが魔法ものだったら老成した師匠or先輩キャラだったことでしょう。ですがこのアニメはふらいんぐうぃっちで、舞台は弘前市で、チトさんは猫さんです。めでたしめでたし。

 TV INFOMATION。電子番組ガイドが配信されるようになった影響でこの手の雑誌は死に体だと聞いたことがありますが、wiki普及以降のゲーム攻略本みたいな感じで読み物記事に力を入れて生き延びているんでしょうか。ええ、なんとなく取りあげてみたものの全く詳しくありません。
 ちなみに画面右上で熊よけの鈴が燦然と輝いていますが、初見でこれが鈴だと認識するのは難しく、いい塩梅に見逃しちゃいますね。こういう小ネタ探しが2周目の楽しみのひとつ。

 寝転がる茜さん。私は常々思うのです。ソファの木の肘当てをいい感じに枕にするのは熟練の技術が必要だと。ヘタに腕を乗せると痛いところに角が刺さったり、腕の筋肉がグニュッたりすると。さすがお姉ちゃんは優雅でプロフェッショナル。憧れます。
 ところで何がとは言いませんが、私は旧あずまんが大王より新装版あずまんが大王の描きかたの方が好きです。

 「なお姉、オッス!」 地理的に当然のことではありますが、東北は大阪のボケツッコミより、東京のシュール系のお笑いを好む傾向があります。(偏見) 笑いどころをあえてスルーする芸風に限ればヘタすると東京より先鋭化しているかもしれません。(個人的世界観)

 山。恐ろしく念入りに手の入った山ですね。杉林になっているあたり、持ち主は林業でもやっているのでしょうか。割と盲目的に手つかずの自然が尊ばれている昨今ですが、実際のところ常時ある程度人間の手が入る山の方が人にも動植物にも優しい面もあります。
 杉林が野放図に花粉をバラまくのは放棄されて手入れがなされなくなったからでもありますし、崖崩れが起きるのは植生が荒廃していくのを放置された結果という側面もあります。白神山地が自然遺産に登録されて人間が奥地に入れなくなった結果、個体数が激減した動物がいくつか出たという話も聞いたことがあります。
 もともと人里近くの山は多かれ少なかれ人間の手が入っているもので、その状態で人と山とが共生していたのですから、いきなり人間が山からいなくなっては弊害が出るのも仕方のないことです。それは人間という自然界の一員がある日突然に絶滅したのと等しいことなのですから。

 「いい感じのところですね」 テンションの高い貴重な真琴。セリフの速度も少し速くなっています。セリフが走ってる、というのは演劇初心者のあるあるですが、実際テンション上がると口が良く回るようになるものですし、聞いている側も口が速いとテンション上がってると感じるものです。聞き取りやすさとの兼ね合いですね。舞台に立つと自分で思っている以上に早口になっているものなので、やはり意識してゆっくりはっきり喋るのが原則ですが。

 熊よけの鈴。青森県は山菜採りファンが非常に多いので、県や市町村の広報でも持ち歩くよう念入りに指導されています。ですがこれ持ち歩いている人ってあんまり見たことがないような。熊は本当に普通に山の中を闊歩しているので、実際持ち歩くべきなのでしょうが・・・。こういうのを普及させるのって難しいものですね。
 ところで圭さんどのみち1個しか持っていなかった様子なのですが。

 コゴミ。そういえば食べたことありません。というか津軽で山菜といったら根曲がり竹(細いタケノコ)でしょうが! ・・・まあアレはどちらかというと五所川原方面の名物なので、さすがの弘前コンベンション協会もねじ込もうとはしなかった様子。
 たしか五所川原(金木)でご当地肉まんの具材にされていたはずなので、興味のある方は地吹雪体験ツアーなり太宰治虫記念館観光なりのついでにどうぞ。わざわざ出向くまでもなくそこらの旅館で普通に出てきますけど。

 「見てみて、うふっ(はーと) 今週のベスト真琴。次点で小川の傍に屈んだときの真琴。かわいい。

 ギョウジャニンニク。別名をアイヌネギ。・・・これこそ圭の言っていた「毒草を山菜と間違って食べ」ちゃう代表格のような。見た目ちょっと幅広なニラなのに、ニラよりニンニクに近い香りで、ニラよりずっと味が濃い山菜です。
 最近は栽培するための試行錯誤が進んでいるようで、このあいだ秋田市でニラとの交配種が売られていました。行者菜というそうです。たしか1束250円くらいとイイお値段でしたが、美味しかったですよ。

 「くはー! うまい」「どっちが」 どっちもです。ビールの食欲増進効果でおつまみがおいしくなって、おつまみの塩気から来る乾きがビールをおいしくするのです。・・・そんな当たり前のことを書きつつ自分はチョコレートでウイスキーを飲む派。

 「食べれた!」 コゴミを食べた千夏を見ての三者三様のリアクション。千夏が魔女見習いになる話にほとんど関わっていない真琴は素直に立派な姿に感心し、肉親の圭は穏やかなほほえみで成長を見守り、そして直接の師である茜は自分の仕掛けた試練を達成してくれたことにニヤリとほくそ笑む。
 だからこそ「あーん」 と口を開けて戦果を報告する千夏を祝福するのはこの教育的指導において外様である真琴が適役ですし、「お口直しにケーキ食べたくない?」 とご褒美を贈るのは指導者たる茜であるべきです。見守る役目の圭は「いいなー、俺も食いてえ」 とさりげなく千夏の成したことの偉大さを持ち上げてくれます。
 それぞれの立場からそれぞれの大人たちがそれぞれの愛を子どもに注いでくれる、幸福な時間。ふらいんぐうぃっちはこういう人の優しさを丁寧に描写してくれるところがステキです。実に朝アニメですね。

 アヤメの花。花言葉は「うれしい知らせ」。たぶんふらいんぐうぃっちはプリキュアのように花言葉を意識して草花を登場させているわけではないと思いますが、千夏がご褒美のケーキを食べに行く場面としてこの花言葉は適当ですね。子どもが頑張ったならそれだけ嬉しいことに恵まれるべきです。

 古い建物。城下町なうえ太平洋戦争の戦火を免れており、さらに一時期リンゴ栽培で潤ったこともあって、弘前はそれなりに幅広い年代の建築物が残っています。喫茶コンクルシオのモデルとなった大正浪漫喫茶室もその一例ですね。最近ではスターバックスコーヒーが旧第八師団長官舎に入ったと話題になったこともありました。
 ただしそういった観光材としての活用例が出てきたのは比較的最近のことで、それも洋館に限った話。むしろ赤レンガ倉庫群など地味な建物は積極的に取り壊されてきた歴史が弘前にはあります。第4巻にチラッと登場する奈良美智のメモリアルドッグなんかはそれら注目されることのなかった古い建物を再評価する催し『AtoZ』の一環としてつくられたものだったりしますが・・・さて、古い建物を活用するのか再開発するのか、弘前市民はどちらを選ぶでしょうか。
 ・・・なんてこと言いながら私は田舎コンプ全開なので再開発肯定派だったりします。

 二礼二拍手一礼。二度頭を下げることで神様への深い敬意を示し、ひとつめの拍手で神様を呼び、ふたつめの拍手で神様を体に降ろし、願いを叶えるための神通力を得る。そして最後の一礼で神様を送る。・・・といった、ちょっとした儀式だそうな。(google知識)

 喫茶コンクルシオ。うっそうとした森の廃屋が、陽の光を煌々と照り返す洋館に変化するのはいかにも魔法的。エブリデイマジックの醍醐味ですね。
 ちなみにコンクルシオとはラテン語で「結論」。大学院なんかでラテン語の論文を読む人には縁深い言葉なんでしょうか。店主さん実は結構なインテリ?

 幽霊さん。姿を見るだけのささやかなイタズラも、このアニメの善意に包まれた空気の中ではそれすらちょっとだけ異質に感じられる不思議。とはいえそれすらも真琴たちに悪意がなく、幽霊さんも相応に受け入れたことで日常に溶け込むわけです。
 ところで早足で立ち去るヒップラインの描写、力入れすぎじゃないでしょうか。和装のしわがチトさん並みにヌルヌル動いています。なんてフェチい。

 りんごパイ。原作では「アップルケーキ」だったところが「りんごパイ」に差し替えられています。りんごパイは喫茶コンクルシオのモデルである大正浪漫喫茶室の看板メニュー。わかりやすく弘前観光コンベンション協会の仕業ですね。みんなで食べに行きましょう。

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